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XB法 概要
XB法では生活者の「感動エピソード」400事例から抽出した、「感動メカニズム」を使ってアイデア発想を行います。展開したい商品像に、感動メカニズムをかけ合わせることで、新しい商品の新しい感動体験を発想することができます。やり方は、専用の記入シートに書き込むだけ。90分あれば1人1人が新しいアイデアを生み出すことができ、一般的に行われているブレストよりも、効率的かつ刺激的にアイデアを発想することが可能です。
http://www.ueyesdesign.co.jp/service/service_xb.html
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使われているカードもまた魅力的なので紹介したいところですが、同社のノウハウ部分でもあるので、加工(フォーカスなし加工とセピア化)した小さい写真を載せるにとどめておきます。
アイデア発想法の分野には、長く残っていく手法に見られるいくつかの特徴がありますが、XBもそうしたものを持っていました。
簡単に言いますと、
- 「手順の洗練度」
- 「発想を促進するコンテンツ」
- 「新しい有益なアウトプット」
長くなりますが、以下、書いてみます。
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まず、手順の洗練度。
「シンプルな手順で、発想の特性の本質的にアプローチしている」という特徴を持っています。
「シンプルな手順で、発想の特性の本質的にアプローチしている」という特徴を持っています。
創造に関する思考の一つに「アブダクション」という頭の力があります。ごく少ない情報から、その間や外側を補って全体を想像するような力。あるいは、仮説生成能力とも呼ばれます。本当に優れたアイデア発想技法は、非常に少ないステップで、アブダクティブな推論が自然と起こるような仕組みを持っています(たとえば、フレドリック・ヘレン氏の「はてなタクシー」、エジソンなど発明家の思考様式を単純化したTRIZの「9画面法(9windows)」など)。
(テーマ設定⇒発想フレームワーク選定⇒アイデアのパーツ生成⇒3要素の選出⇒アイデア創出と発展)
「発想の引き金となる、適度な粒度のフレーズのセット」を持っています。
発想を引き出す時、白紙から何を考えてもよい、というのはイマジネーションの力を働かせにくいものです。そのため、発想技法には、効果的に発想を引き出す「テーマ設定技法」や、「アイテマイズ・レスポンス」(項目立てて、発想していく方法。フレームワークやチェックリスト法などもある意味これに含まれる)などが存在しています。アレックス・F・オズボーンの言葉を借用すると「選択的集中力」を働きやすくする仕掛けとも言えます。(オズボーンのチェックリスト(詳細版)など)。
皆の知識を有効に使い、相互作用させ、優れたアイデアを創出しています。
ブレインストーミングから得る「創造的なアウトプット」とは何か。これについてCPS(A・オズボーンの手法の流れをくむ創造技法)の中に出てくる定義(「創造的」=「新しい」+「有益」)に準じて、私は次のように定義しています。「創造的アウトプット=新しく、かつ、有益な、アウトプット」。創造的アプトプットの有る無しが、技法を「実践的」と「訓練用」に分かちます。(例えば、はてなタクシーは実践的、30サークルズは訓練用、など)。
XBの専門家に会いました(後編)
「居酒屋の壁がポストイットで埋まっていく飲み会」
三澤直加さんとポストイット
先に紹介しておきます。
http://d.hatena.ne.jp/cha-cha-ki/searchdiary?word=%2A%5B%BF%CD%B4%D6%C3%E6%BF%B4%5D