前々から、気になっていて行きたかったのですが、京都訪問の際、日曜日の午後に「もう一日、京都にとまりたいなぁ」と思った時に、ハイシーズンの京都ではまったく宿がなく(じゃらんネットで一軒もヒットなし!)、そうだ、だめもとで、電話してみようと、ということで連絡すると、「大丈夫ですよ」とのこと。かねてから行きたかった宿に、そんな感じでとまりにいくことに。
私の友人の後輩の方のご実家が営んでいる宿ということと、とてもひっそりとしたWEBサイト、コンセプトなどが気に入って、でも、場所が駅から遠いのでついついビジネスメインの私の京都訪問では、時間的に難しく、行けないでいました。
行ってみて、感想を一言いうと「心のデフラグには、こういうところはすごくいいなぁ!」と思いました。ふかふかで清潔な布団や和室で、ぐっすり眠って、旅先なのに、自宅で寝たかのように完全に体力が回復して、気持ちのいい朝を迎えられました。
部屋はこんな感じです。

デジカメでさっととったので、あまりきれいに取れていませんが、洋室と和室のうち、和室を使わせてもらいました。きれいで広くて、この寝具の質の高さで6000円は安いなぁ、と思いました。いろんなところに泊まりに行きますが、広さと布団の良さから言えば、かなりのクラスのもの。
すっかり気に入って、出張の行程に余裕のある時にはまた来たいなぁと思いました。(京都精華大学も近い。6キロぐらいの所)
この宿のおかみさんのヒロさんは、とても気さくな方で到着の時から楽しくもてなしていただきました。きけば娘さんたちが外国でホームステイしたことや、ご自身もそこに遊びに行かれたこと、また、海外からのゲストを迎えてもてなしていたことなどもあって、人をもてなしたいという気持ちで、宿をされているそうで、一般のお宅にとめていただくようなアットホーム感のある一泊でした。
食事はなく、近くのおいしいうどん屋さんを教えてもらって散策がてらに金閣寺の近くまで食べに行ったりもして、充実した時間を過ごせました。朝ご飯は別料金でおにぎりを頼めたのでお願いしました、おいしい朝ご飯でした。
ちなみに、「なぜ、ホワイトハウス?そんなにホワイトハウスのような外観とかじゃないしなー」と思っていたら、二階に飾られた写真にブッシュJr大統領と娘さんが一緒に写っている写真が!?似たタレントさんかな、ともったら本物だそうで、そういった出来事もあってか、名前にホワイトハウスとつけたそうです。なお、京都にはホワイトハウスという名前の宿がほかにもあるそうでいまでは「ホワイトハウス西陣」としているとのこと。
この日、早めについた私に。ヒロさんは「石井さん、ここがお勧めですよ、いま美しい時期だからぜひ見ておいたほうがいいですよ」と教えていただいて、”疲れているし仕事もあるしなあ・・・”とちらりと思いつつも、でもせっかくなら行ってみようということでいってきたのですが、本当によってよかった。夕暮れの紅葉の庵で、日が落ちるまでずっとそこで佇んでいました。
また、たまたま、同じ日にとまった男性のお客さんと居間で一緒になって、夕飯を一緒に食べに行ったのですが(ユースホステルみたいで、こういうのも久々でした)、六本木でもうすぐカイロプラクティックの施術者として仕事を始めるということで今は学校に通われている方で、臨床のことも専攻されていた方なので、いろいろ興味深いお話を伺えました。ゴッホの絵に対して強い反応を見せた患者さんのお話には「それ、すごい!」と思って、思わず口に出たほどでした。
そんな、こんなで、まったく仕事はしないで寝てしまったのですが、そのころ私は結構、頭が疲れていたので、こういう環境は心のデフラグにはちょうどいいな―と思いました。ビジネスホテルだと、旅先も、ノートPCに向かう日常を延長してしまうんですよね。いい意味でおせっかいなおかみさん(本当にいい意味で、ですよ)のいる宿、ホワイトハウス西陣は、また泊まりに行きたいなぁと思う宿の一つになりました。
ちなみに、一般の住宅と一緒になっているので、夜遅くの到着や夜中まで起きてトイレやお風呂を使うような、ビジネスホテルに泊まるかのようなスタイルの泊まり方は難しいかもしれません。余裕のある旅程で、京都の宿を楽しみたいものですね。秋のハイシーズンでも、控えめな集客のこの宿は、空いていることがあるかもしれません。
余談:
〜道順を撮影してみました〜
場所は、駅から結構離れていて、バスで千本通りを北上してきて、鞍馬口(千本鞍馬口)のあたりで、おりて、数分歩きます。
ちょっとわかりにくいので、写真を載せてみました。
まず、千本鞍馬口の交差点。

この交差点を、東に曲がります。

入ったところ。二軒先の材木屋さんを左に曲がります。

一般住宅の並ぶ細道をいく。やや上り坂。歩くとすこし不安になりますが、”材木屋さんの角”を曲がったならばそこが正解ですので力強く進みます。
すると道が細くなるところが。

なにか門のように感じるこの場所に、ホワイトハウス西陣、があります。写真左手。

入口はこんな感じ。
夜のほうが見つけやすいかもしれません。

夜はこんな感じで、明かりがともっています。
〜ホワイトハウス西陣〜
http://whitehouse.rakurakuhp.net/