今日も、とある公的機関で、アイデアワークショップを実施してきました。
今日のメインは、TRIZ(トゥリーズ)とBW(ブレインライティング)です。アイデアプラントの代表と宮城TRIZ研究会の会長の両方の位置づけとしての私がありますが、その両方を混ぜたような構成でした。(実際の所、こういう、創造技法の横断的な提供は、多いです、どっちかだけでは、うまくニーズに合わないことが多いので)

ブレインライティングを行っているところです。
4人一組になって、将来の製品を発想した後、ハイライト法で、上位を可視化して、
上位のアイデアをレビューしながら、アイデアの可能性を拡げる、という一連のワークを行いました。

ブレインライティングもただ、やるだけではなく、折に触れて、発想の特性や、ブレインライティング技法についても、様々なノウハウをコメントしていきます。
ホワイトボード、何が描かれているのかは、これだけ見てもわからない(私の書き方の典型ですが)ですが、受講していただくその現場で描きながら説明することも、重視しています。スライドで表現することも重視していますが、即興で書きおこされる図や言葉、というのは、デジタルプレゼンにはない、なにか、こう、要素がある気がします。
ちなみに、ペンは極太を使っています。毎回、補充カートリッジをいれるのですが、3時間話すと、だいたい、空になり、イレーサーは真っ黒に。
TRIZパートでは以下のことをやりました。
1)智慧カード(TRIZの発想カード)で、新しい携帯電話を発想するゲーム
2)TRIZの誕生の背景と根底にある思想
3)TRIZ発明原理で、「輝度を上げつつ、消費電力を抑えたい」という課題の解き方。発明原理で発想する5つのステップ
4)技術の進化トレンド
5)セルフXと理想解
それから、「2mの壁で楽に発想する方法」という話をしました。人間が発想するときの4つの基本ステップとその心理様式について。
この研修は長期講座の一環として行いました。研修参加者のみなさんは、かなり能力が高く、理解度や対応力が高くてさすがでした。普段ですと5時間ぐらいでやる内容を3時間15分(すみません、15分延長してしまいました)で実施しましたが、ほぼ吸収していただけたようで、幸いです。
企業の研究開発部門での研修やワークショップは、企画部門とはまた違ったアイデアワークの環境にあるひとのためのもで、単にブレストや、企画系の手法だけでは、不十分だったりもします。そういう違いを踏まえて、技術的な発想の求められるシーンにはTRIZがあります。今日の体験が、将来TRIZでより高度な創造スキルを獲得されることの一助になれましたば幸いです。皆さんもますますのご発展をお祈りしています。