宮城では、キッズデザイン研究会が立ち上がっていて、先進事例の開発者さんをお招きして皆でお話を伺ったり、皆でアイデアを創出したりしています。
2011年1月19日に、第三回のキッズデザインがあり、私がファシリテータを拝命し、アイデアワークショップを行いました。その様子を、写真とアイデアスケッチの実物を交えてレポートします。
今回の参加者は、11名でした。事業者・の方やクリエータ、県の技術系のセンターの方、大学院生の方、などなど、多様な方が参加されました。
事業者の方やクリエーターの方が出されたものを中心に2枚ほど、アイデアを紹介します。
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■地下鉄のサイン見直し
(石井私見)このアイデアは、足跡マーキングなどは、シールやマットとして様々な施設や地域に展開できそうな点が、特に面白いと思いました。また、音が鳴る階段など、空間と行為のデザインを施すうえでも、様々な発展の形がありそうで、面白そうです。
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■あめ時間
(石井私見)このアイデアは、子供に対して、「○○分間」という形のないものを「飴だま」というモノにすることで、様々な展開を想起させる面白いアイデアだと思いました。子供に「10分待ってね」という時に、この飴が時間を体感させてくれたり、逆になめ終わるまでに、宿題をやってしまおう、という活用など「飴=時間」というコンセプトには、遊びと学びの面白い道具になりそうです。
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この他にも沢山の魅力的なアイデアがありました。全アイデアスケッチは、後半にPDFを掲載しています。
時間は、2時間で、以下のように進めました。
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■ワークの内容
1.五分間のペア・アイデア出し×5 (30分)
2.アイデア・スケッチ (15分)
3.良案抽出 (10分)
4.上位15案のレビュー&ミニブレスト (50分)
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(スライドファイルはこちらから閲覧できます)
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ブレインストーミングは非常に多彩なアイデアが生まれていました。これまでの2回の研究会で、学んだ先進事例の方のお話がアイデアの材料となって、皆さんの中に元からあった案を醸成したことと、参加者の分野が多様であり、相互の刺激が効果的に働いたこと、などが、優れたアイデア出しにつながったように見えました。
最後に、皆さんの書いてくださった(ほぼ)全アイデアスケッチをPDFファイルで掲載します。(ただし、開発戦略によっては、公開をするべきではないアイデアもあるであろうことを鑑みて、公開を控えておきたい案は、外してもらいました。)
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KD_ideas_10_9_8_7_6_5_4_3.pdf(☆を10個とったもの〜3個とったもの)
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KD_ideas_2_1.pdf(☆を2個とったもの〜ゼロ個のもの)
〜 実施中の写真 〜
(Speedstromingをしています)
(ハイライト法をしています)
(発案されていくアイデアの粒度や参加者の発言ムードを鑑みて、進行しつつブレストの構成を再設計しています)
補足:
なお、アイデア創出ワークのための「テーマ」は、「キッズデザインで自分が作りたいモノのアイデア」という幅を持たせたテーマにしました。この点については場の主催者の方と事前に調整をしてあえて、広くしています。幅のある広く、十分に定義されていないテーマを、効果的に扱うために、それにマッチした多段階のブレインストーミングを設計しています。