ありもので、おもちゃを作って子供と遊ぼう、というアイデアの話です。
100円ショップで売っているメラミンスポンジ(お掃除用品エリアにあります)、30センチタイプのものを1つ使います。
カッターの刃を出し、刃を当てると、サクククと小気味よく切れます。

まずは、立方体を切り出してみました。

幾つかめのこできった後、線を引いて、狙いをつけました。だいたい、全部で12個ぐらいになるように。

ばらばらになりました。線の通りにはきれなかったし、すぱっと必ずしもフラットな面を作れはしませんが、それでいいです。その複雑さが後で遊びにきいてきます。

遊び方は3つあります。ゲームその1は、「高く積む」です。
30センチもののスポンジを12個ぐらいにきると、高く積んでもうまくすれば、だいたい倒れません。三角形とかいびつな物がありますが、スポンジ表面の摩擦が大きいので、バランスさえ取れば、アクロバティックな積み方もできます。

ゲームその2は、「低く積む」です。
ルールは、”2つのピースだけを接地して良い”として、一番低く詰めた人の勝ちです。

2ピースの上に10ピースをのせることができれば、ほぼ勝ちますが、実際には8〜9個ぐらいが限度です。写真は9個まで乗せたところ。ごくまれに10個が乗りますが、本当に難しい課題です。これは、切り方にもよるでしょう。
三つ目のルールは「順番に積む」です。
じゃんけんをして勝った人から、一つ積んで次の人に番を回します。次の人がのせにくいようにつむ戦略性もとわれますが、意外につなげられます。
やってみた
子供たちと、夕食後にやってみました。

即席のパッケージ。終わった後にしまうことを考えて渡さないと、ゴミを増やすなとおこられます。これは非常に大事。

3枚のゲームルールのカード。伏せたものを引いて、どれで遊ぶかを決定。

まず、「1.高くつめ」が出たので、じゃんけんしてかった長女がトライ。無事12個を積み上げられました。小学1年生というのは、かなり器用で、バランスを考える力もある、と観察した父は思ったのでした。

次は次女。今は幼稚園の年少さんクラスに通っています。予想よりも器用にひょいひょいとつんでいきます。迷いがない分大胆な積み方で、途中で「これはアウトだな」というところも積んでいき、崩れました。一人1回のルールにしておかなかったので、この後完成するまで、5分ぐらい、ひたすら彼女はトライしていました。もう少し難易度を下げてもよかったな、と観察していて思ったのですが、この辺は、年齢によるハンディー(大人に1回手伝ってもらうなど)してもいいかもしれません。

次のゲームは「2.低くつめ」
机に設置していいのは2つまで。残りをその上につみ、できるだけ低くつみます。ぎりぎり、二段目には乗り切らず、三段目になってしまいます。すべてを二段目に乗せるようには、パズル的な試行錯誤の要素もあり、長女は真剣にやっていました。次女はハードルがたかったようで、むきになって何度も繰り返しては崩していました。

最後のゲームは「3.順番こに1つずつ、つめ」。
じゃんけんで勝った人から順に1つずつのせていきます。父も参加して、難しいパーツをきれいにのせて、子供たちの羨望をあびたり、協力して乗るように積んでいったりしました。途中で崩れると、脱落する人が出て、残ったタワーにまた、つんでいきます。最後まで残った人が勝ちですが、最後はみんなでワイワイ言いながら積んでいました。これが一番楽しくできたように思います。
その後30分ぐらいは、子供たちだけでこれで遊んでいました。とても楽しかったようでまた遊びたいといっていました。
難点は、出来ないと、いらいらしてスポンジをむしられてしまうことでした。いびつになるほど、ゲームの難易度は上がっていきます。それはそれで、楽しいのかもしれません。
この遊びに飽きたら、これは、本来のメラミンスポンジとして使おうと思います。