「仮眠が役に立つのだから、夜の十分な睡眠がもっともよいのは当然だろう。しかし、あまりそれにとらわれて目がさめてすぐにまた取りかかると、かえって良いアイディアを失うことになる。のんびりと朝食をすませ、少しぶらぶらして、夜の間に芽ぶいた啓示のつぼみが咲き切ってしまわぬうちにあわてて摘み取ってしまう軽挙を避けるべきだ」
「いついかなる場合でもアイディアを書き留めるべきだ」
「あとでそのひらめきを書き留めたり完全に思い出したりしようと努めても、無残な失敗に終わるだろう」
「潜在意識がほのめかすものをすぐつかまえなさい・・・いつでも書き留められるようにノートを必ず持っているべきだ」
「この無意識の働きは、ある期間意識的な努力をしたあとでなければ決して実を結ばない」
「最も幸運な偶然は、何も特別に追及していずにただ創造的に油断なく身構えているだけの時に得られるものだろう」
「偶然自体はほどんど解答にならない。それを最後まで追跡するならばよい結果に導く、という意味で価値があるのだ」
「創造的な試みが徐々に歩一歩と進められてゆき、ほんのちょっとした幸運が成功への道程を早めるのだ」
そして、オズボーンはこうも書いています。
「啓示は気を抜いている時にやって来るものではあるが、それには前もって努力を重ねておくことがどうしても必要である。知的努力を怠る楽天家の欠点は、啓示を過大評価し努力を過小評価することである。」
ちなみに、さらに面白いなと思うのは、インプットに関する側面でこう語っているところです。
「啓示を促進するにはヨガの行を取り入れることをすすめ・・・(中略)・・・沈黙の期間を維持すること。一時間、何も読んだり見たりせず、じっとすわって沈黙しているのだ」
「創造的な人々は大抵、創造的な仕事に取りかかっている時の気晴らしとしては読書は望ましくない忠告している」
創造的に身構えること。創造的努力を一歩ずつ続けていく事。偶然に幸運がぶちあたってくるための表面積(様々な試し手や遊び)を拡げる姿勢でいること。創造活動の中で気晴らしするとしても、ある程度促進するものと妨害するもの、がある事を知る。それが創造する人や組織に大事だと、私石井も思います。
「ある目標の達成が困難と見たら、他のものに変えてみたいという自分の自然な欲求に身をまかせるべきだ。これは特に創造的な仕事において大切である」
「音楽は啓示を引き出す働きもある」