2011年2月23日。新宿のちょっと西に入ったところ、カレイドソリューションズの社長、高橋興史さんを訪問してきました。
もともとは、ツイッターで深夜に創造的な営みについて、コメントをやり取りする「ネットの向こうの興味深い人」だったのですが、面白いし、話している感性や興味がとても刺激をもらえるので、遊びに行かせてください、ということで、うかがったものです。結論から言うと、すごく面白い時間でした。私はアイデアプラントという生き方をしていて、人から「へー、そういう仕事ってあり得るんですね!」という驚かれ方をしますが、高橋さんも、そういう仕事(しかも、かなり、大きく)やっておられました。
オフィスには面白い教材が一杯。
ウレタンフォームの短冊のようなものをくみ上げて、一番高い所に、自分のアイコン(カラーの矢印)をさせた人が勝ち。というものだそうです。なんという会社が作っているのか聞きそびれましたが、これはアイスブレイクにも、純粋な勝負にも良さそうです。ウレタンの柔軟さが、ぎりぎりの創意工夫で勝負をつけさせるようなところが想起されます。(ちなみに、カードをつかって、私が勝手に、紙の橋を手前に形成しました。既存の道具に、1つアイテムを自由に加えたらどんな、勝負展開が構想可能だろうか、とふと、遊びながら思って、付け加えたものです。)
その他、いろんな、知的なゲームの資料を見せてもらいました。
こんな感じの面白いゲームや、
こんな感じの、興味深いゲームも。特にこの、ゲームは面白くて、VISIONARYというゲームで、アイマスク、砂時計、簡単な積み木、建築の図を示すカード、というもので、絵で見たものをアイマスクをしている人に、言葉で伝えてその完成度を競う、というゲームなんですが、今思うと、ダイアローグ・イン・ザ・ダークの中で体験したことに、本質の部分で何か共鳴するものがあるなと思います。
このゲームは、内容物がこれぐらいシンプルでも結構な良いお値段だそうで、日本人の、細やかなアイテムもりもりのゲームが3000円ぐらいの値付けになっている事と、対称的だとおもいました。価値とは、製造原価とは違ったところに、ある。
さて、高橋さんは、どんな人だったかというと、
こんな感じの方でした。(ピンボケでごめんなさい・・・)
ツイッターのアイコンはラーメンの食べている姿だったので、もっと20代の若い方を想像していたのですが、私と同じ層、若干、高橋さんの方がいくらか若い、というぐらいの同世代でした。
高橋さんの所は、企業研修用のボードゲーム、テーブルゲームなどを開発されていて、その製品を見せていただいたのですが、かなりのクオリティー、それは、ボードゲーム屋さんで市販されているようなものと見まごう、質感、コンテンツ、でした。
配慮してぼかしてのせてみますと、
などで、どれも、楽しそうで、かつ、シンプル。使う人、研修を提供する人、がすぐに入れて楽しめそう、というのが、もう見た段階からわかります。
結婚式の二次会を盛り上げる道具もつくられた、とツイッターでおっしゃっていたのでそれも拝見させてもらいました。おお、なるほど、これは面白い二次会になりそうだ(そして、市場がかなり大きそうだ)とおもっていました。
高橋さんの所には、人間の倫理や動機づけ、社会や組織の特性に関するよい書物が沢山ありました。どんな話をしていても、あ、それは確かこの辺に関連する考え方がありましたよ、とすぐに本を開き、教えてくれました。社会科学系の、大学院の書棚のような品揃えです。それでも作られるものは、とてもシンプルで、楽しく、デザインが洗練されていて、なるほど、これは、企業からの開発依頼がひきもきらないわけだと、思っていました。
高橋さんの会社 カレイドソリューションズ
http://bizmakoto.jp/bizid/articles/0910/08/news058.html
(当時、塙記者が取材されたよう、今、社名をググってみて気が付きました。
そういえば、この記事、読んでいました・・・)
高橋さんとは、その後も、石井の所に来る案件を相談したりして、一緒にいろいろお仕事をしたいなぁと思う相手としてお付き合いさせてもらっています。つい先日の東大でのゲームと学びと○○と、といった趣向の勉強会でも、高橋さんがファシリテータでカードゲームを皆に体験させてくださって、それもまた面白い体験となりました。
http://bizmakoto.jp/bizid/articles/0910/08/news058.html
(当時、塙記者が取材されたよう、今、社名をググってみて気が付きました。
そういえば、この記事、読んでいました・・・)
高橋さんとは、その後も、石井の所に来る案件を相談したりして、一緒にいろいろお仕事をしたいなぁと思う相手としてお付き合いさせてもらっています。つい先日の東大でのゲームと学びと○○と、といった趣向の勉強会でも、高橋さんがファシリテータでカードゲームを皆に体験させてくださって、それもまた面白い体験となりました。
高橋さんの作っている作品を通じて、なるほど、彼を称していうならば、「ビジネスと社会をテーブルの上に再現するマイスター(職人)」だなあと、帰る道すがら、思ったのでした。
(例によって、それもたくさん語りたいことがあるのですが、文末でいうには惜しい内容なので、紙面を分けます。ただ、1つ自慢したいのは、グループ内で、ゲームの末、石井は1位をとれました。順当な勝ち点よりも、かなり多い得点でした!そして、メンバーからは、腹黒い、と言われる始末・(笑))
矢吹さんにしても、高橋さんにしても、ご自身の才覚で他の会社にはない事業を作り、依頼の行列が途切れない、そういう楽しい事業を展開されいる方がいて、いいなあと思うのでした。