会場には、太白小学校のほか八木山や長町の小学生5,6年生及び中学生1年生が20名ほどとその親御さんが数名。太白小の校長先生、クラブの事務局と指導員の方々が合わせて10名程度。小学校の工作室を使って本日の工作と競技が行われます。

はじめに各自製作してきたソーラーカーの製作状況について指導者の先生から確認。クラブの生徒さんたちは自分の製作状況に応じて先生の問いかけに答えます。コンデンサーの取り付けなど、難易度の高そうな作業の出来ている生徒さんも結構いました。

競技に向けて最後の工作の時間です。生徒さんたちは自分のソーラーカーなどのうまく行かないところを先生にたずねていきます。指導者の先生が比較的多いので生徒さんの質問に十分に応じられるのがこのクラブの魅力の一つとなっているように感じられました。中には先生たちが頭をひねるような問題を抱えるソーラーカーもありベテランの先生たちも熱心に対応しています。

そして競技開始の時間となり、生徒さんたちは廊下に設けられたコースに自分のつくったソーラーカーをセットしてスタートを待ちます。結論からいうと、数メートル先のゴールラインを超えるのはかなり難題だったようです。それでも優勝した機体などはかなりのものでした。
次は大人も参加して紙飛行機の滞空時間の競争。生徒さんたちは先生の言うことを真剣に聞いています。

紙一枚だけでつくる紙ヒコーキにお父さんお母さんがたもかなり夢中でテスト飛行をさせていました。計測係りを務める大人たちも、遊びとはいえ真剣な表情で滞空時間を計測します。教室の中で飛ばすので滞空時間は平均で2秒程度です。勝負は0.1秒オーダーを競うことになります。
この競技は昔取った杵柄、かつての腕白坊主たちが腕をふるって自慢の飛行機を作ります。

この写真↑は大人たちの番のもの。おのおのの自信作を一斉に飛ばします。一番奥の方の飛行は芸術的な飛行姿勢を保って飛んでいきました。後でおり方を教えてもらったのですが複雑な構造の紙飛行機でした。息子に尊敬されるお父さん、というなんとも幸せな光景がそこにはありました。
この後、図書室に移動し、閉校式を行いました。何十年ぶりに拝聴する校長先生のお話は、感じるところの多いものでした。
さて生徒さんたちが帰ってようやく一息、とおもいきや、指導員の方々で今後の進め方などをミーティング。生徒さんたちに楽しんでもらうために大人の方たちが一生懸命に努力さている姿は生徒さんたちには見えていません。彼らが将来このクラブを思い出したときにはじめて、指導員の方々のこうした苦労が分かるのだろうと思いました。

仙台にはいくつかの発明クラブがあります。来年度の募集が始まる時期ですので、お子さんを通わせたいという方がいらしたら、全国の少年少女発明クラブのサイトなどをご覧になってもよりのクラブを検討してみてはいかがでしょうか。