いろんな発想技法の文献を調べていくと、発想をじっくり引き出す時に、箇条書きのよりもずっとよい「かきかた」が見いだされます。
発想を促すようにノートに記す方法、ということで、「発想ノート記法」とカテゴライズしています。
そうしたものの中でも特に「シンプル」で「強力」なものを2つ、PDFで紹介します。(クリックで開きます)
マインドマップ&マンダラート
「マインドマップ」は、エキスパートである上田さんのビデオを参考にしています。
http://www.youtube.com/watch?v=b4qr_1YROuc
「マンダラート」は、加藤昌治さんの『考具』を参考にしています。
どちらも、私なりに圧縮したり説明を加えたりしています。厳密な表現は原典をご覧ください。
どちらも、良い方法で、発想を「自由連想」に近い形で行っているうえで図案的な特性をもちいて「思考に対して発想する強制力をかける」という共通点があります。ただ、曲線がモチーフとなるマインドマップに対し、直線というか箱がモチーフになるマンダラートはその違いから、人によって「相性があう、あわない」が顕著にみられたりもします。両方が得意な人もいます。(私は、いろんな発想技法を使ってみるのが仕事なので、両方とも使います。)
最近、ある方からコメントをいただいて「なるほど、それは確かに」と思ったものがあります。
そのエッセンスを、PDFの最後のページに乗せています。図として掲載しますと

というものです。
言われてみて、気が付いたのですが、あるテーマに対して、こっちが使いやすくあっちは使いにくい、別のテーマに対してはその逆、と感じたりします。それは、ちょっとややこしい表現で恐縮ですが私なりの言葉でいえば「探索的なフェーズであるのか文脈の中の多様性を紡ぎだそうとしているのか」で違ったりします。
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補足
両方の技法を横断的に使いたいと思い、
「はちのすノート」というシートを作り、拙著『
アイデア・スイッチ 次々と発想を生み出す装置
』で紹介したことがあります。本の初めの方のページにあるURLをたたくと、ダウンロードして出力して使えますので、それも試してみてください。(記入用ページのほかに、書き方4ステップが付いています。)上で紹介した2大ノート記法とはまた違った感じがあるとおもいます。(私はずっと使ってみて、「ものがたりを作る時」と「発散的に未整理なことを話していく時のことばを書き落としていく時」に良いように感じます。かなり主観的でありますが。)
posted by 石井力重 at 18:09
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アイデアの技法