TRIZという創造的な技術開発の理論があります。そこには、面白い知識が沢山はいっています。
私は、創造工学の観点、特に「
アイデアを引き出す道具としてこれは、どう使えるのか」という点から、知識を解釈し直します。(で、おせっかいにも、人に解説したりしています。)
世の中の、古今東西の発想法の文献の中で、TRIZはいい意味で異色です。他の技法にはちょっと見られないほど、リッチなコンテンツを内包しています。この水準は他にあまり例がありません。(ならば、なんでもっと、広く使われないのか、は、長くなるので、後で述べます)
そんなTRIZから、メカニカル系のエンジニアに使いやすい手法の1つを紹介します。
「この製品、次はどこへ向かう?」
技術の進化トレンド.pdf
スライドの中では、スコップを例題にして、「次世代型のスコップを企画することになったあなたは、どう発想するか」を解説しています。
「え、スコップ、、、?
そんなの、もう、十分に熟成していて、
新しい製品の余地なんかないでしょう?」
となりそうな製品ですが、実は多くの可能性が眠っています。
(ちなみに、こういうモノの工夫の説明では、説明しやすい対象の条件がいくつかあります。スコップはそれを満たすので、取り上げています。ですが、手法を適用できるものはもっと多いです。基本的には物体の構造や機構を考えているような範疇であれば、だいたい適用できます。)
追記:
例によって、スライドは、説明付きでしか、よく分からない構成で恐縮です。いつかは動画とかも交じえて形にしたいと思っています。
或いは、僭越ながら、TRIZのいくつかの発想技法的な要素を、「ビジネス小説」や「漫画」で学ぶという感じのコンテンツも、世に提供したいなぁと思っています。できれば、30代のうちに。
TRIZが、理系、とくに、工学系の人が使う発想技法であるため、なかなか、企画系やクリエイティブ系の書籍のようは、カジュアルなトーンの解説書がないのですが、見せ方如何によっては、企画系の職種の人にも、かなり強力な武器になることは、間違いないと思います。アイデアワークショップに来て下さる方は、理系、文系の両方の創造系の仕事をしている方々ですが、そういう感触をいつも感じます。
posted by 石井力重 at 00:00
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