2012年02月06日

深く短く眠りたい人のタイマー

旅先では睡眠時間を確保することが大事です。

日中は現地で動き回り、夜ホテルに戻れば朝までに返事が必要なメールがたくさん来ます。夜は夜で午前2,3時まで仕事をすることもしょっちゅう。長い旅だから風邪や体調不良には気を配っているのですが、睡眠時間だけはどうしても足りなくなりがちでした。

通常、午前中は私の携帯はほとんどなりません。どうせかかってこないだろうとおもって携帯電話を目覚ましがわりにつかうのですが、朝方まで仕事した日に限って早朝に電話がかかり、寝てから2時間で起きてしまうことも。ホテルの目覚ましをかけて寝ることもありますが、これはこれで、どんな音でどんな長さで、鳴るのかわからないので、無意識に聞き耳を立てているらしく、少しでも物音がしたら起きてしまいます。隣が早い人だと隣の部屋の目覚ましで起きます。

旅の荷物はミニマム。鉄則ですが、上記の意味で、目覚ましだけは荷物にいれようと思っていろいろ探していました。何時に起きるかではなく何時間寝るかが大事。そういう観点からは時計ではなくタイマーのほうが便利だと気が付きました。いざ見てみるとよく売れているタイマーはMAX99分なので、この用途には足りません。(ワークショップなどには便利ですが)。

アマゾンでいろいろ見て、長時間タイマーを買って使ってみました。

DSC01947.JPG

タニタのTD-370

なかなかよくできているタイマーでした。

タニタのほうは、 キーボードのキーを縦3横2並べたぐらいの大きさで、厚さは1センチ。こう表現すると結構大きく感じますが、大人の男の人が手に持った時には結構コンパクトに思えます。ワイシャツの胸ポケットに入れても重さもかさばりもあまりありません。

よくできているのは大きさだけでなく透明カバーにもありました。カバーを開けてボタンを操作する方式なのですがパチとしまっていれば胸ポケットだろうか荷物の中だろうが一切ボタンが動かされない安心設計。

この透明カバーはどうやらあえて半端にしかあかないようです。開く角度は、たぶん120度に設計さているように見えました。この開き方だと、ボタンを押す時にやや邪魔です。最初は、まっすぐに開く、か、300度ぐらい開いてスタンドになればいいのに、と思いましたが、そんな風にはできないとなると、ボタンを操作したあとはおのずと透明カバーを閉めることになります。これが一番コンパクトでおさまりのいい状態ゆえ。

そして、なるほど、たぶんこれがデザインした人の意図なんだろうと思いました。ふたを閉じた瞬間から、基本的にはどんなに指で玩(もてあそ)んでもポケットの中で何かとこすれたりしても全くスイッチ類を触りません。この物理的なカバーはとても強い安心感があります。(タイマーにはよく「ロックボタン」がありますが、ポケットに入れる使い方の場合、無意識に手で玩んでいる時に、ロックを外してしまったりします)

さあ寝るぞ、とおもって6時間10分ぐらいにセットして10分で寝ようとするわけですが、何か用事を思い出し、作業を始めてしまうと、どんどん時間が減っていきます。それを見ると、”あ、まずい、4.5時間は眠ろう”という意識も強く出てきます。

タイマー音としてはピピピピという標準的な音が出るのみ。目覚ましのようなスヌーズも音の変化もありません。ただ用途的にそれで十分です。それからバイブにもなります。

起きてからも便利に使えます。その日の仕事の終了時刻(私だとワークショップを終日やるような日ならその終了時刻)までの時間を計算して、かけておくと、あと何時間しかない、というのがよくわかります。

あるいは、次の日が早く起きないといけない場合は、その時刻から6時間前の時刻(=たとえば夜11時)までの残時間(ようは、寝るまでの残時間)をこれで表示します。(今ブログを書いているのは昼ちょうどなのですが、今夜の就寝時刻は夜12時ちょうどなので、タイマーは11時間59分を指しています)

寝るころになって色々たまっている人はそういう「寝るまでの残時間」を可視化するのもいいのかもしれません。

なお、このタイマーのリセット方法、[MIN]と[SEC]の両方同時押し、というもので、その点だけはマニュアルをはじめに読んでおかないとわからない操作なのでここに記しておきます。


それから、もう一つ面白そうなので買ってみました。

DSC01948.JPG

DRETEC(ドリテック) T-186

ドリテック(DRETEC、で、ドリテック、と読ませるのは、DREAMからもじっているのかもしれませんね)もなかなかよくできています。こちらは短時間タイマーでMAXは60分です。

スタート/ストップのボタンが大きくて、かつ時間が来たらそこが赤く点滅するのでデスクワークなのでもなかなか、時間を決めて行う際にいいです(ポモドーロテクニックなど。音や振動が出るのは困る場合には、光る、というのはなかなかいいですし、切り替えれば、光と音の両方を出せます。)。

クイズ番組のボタン風な大きなボタンがあって、お風呂上りに、子供の着替えやドライヤーなどするのにゲームっぽく「何分でできるか勝負!」的な使い方をすると楽しくできます。ストラップの穴もあるので、首からかけておくと、3分でカラータイマーが光る、というあの感じが出せてよさそうです。

ロックボタン、音の切り替え(無音/1回だけ/なり続ける)。時計モードとタイマーモードの切り替え、があります。液晶面は、水平と垂直の中間ぐらい、ちょうど45度ぐらい起こしたよな角度になっていて、もの置台や机に置いて見るのに適しています。

大きな光るボタンのプッシュ時の手ごたえが少しあいまいで、確実に押したつもりでも動いていないことが数回ありました。素早さず、押したまま一秒待つような感じだと、いいようです。今では、すこし丁寧に押し、動き出しを確認してから、作業を始めています。
 
これを傍らに置いていると、タイムトライアルをしているような感じが強くかもせます。物体が醸すテイスト、というのも、集中にはとても良い影響があると私は思うのですが、これは、ボタンを押したら集中してやるぞ!感があり、気に入りました。
 
 
posted by 石井力重 at 12:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 道具考/ALL



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