(※2) VEリーダーのためのスキルアップ情報誌 バリューコンピテンシー No.33



対談を通じて、横田さんの考え方やアイデア、そして姿勢にたくさん触れることができて、とても役得な仕事でした。面白い話を次々伺っていくうちに、それに関連して私の想起することもどんどんはさんでいくうちにあっという間に時間がすぎました。時間になり、お会いしてからすぐ始めたと思うのですが、時計をふと見ると、ぐるんぐるん針が回っていて、おおこれは、矢吹さんと会った時みたいなだぁと。
戮力協心(りくりょく きょうしん)
「全員の心をひとつにし、一致協力して物事を行うこと」
目次だけ拾ってみます。
巻頭対談:「これから」の日本を考えよう (前編)
◎「あるべき未来の姿」から考える
◎「アイデア発想立国」へ
◎アイデアの「連鎖反応」が発想のビックバンを生む
この対談は、巻頭8ページの予定だったのですが、内容が多くなり、二度にわたっての掲載ということになりました。この協会誌は季刊なので、後編は夏号に。
・ ・ ・
横田さんのお書きになられた本
・ ・ ・
長い余談:
横田さんが ”りくりょくきょうしん” とおっしゃった時に、頭の中で返還ができず、りく=陸?りょく=緑?きょうしん=共振、みたいなことを、音から想像しました。”陸地と緑(植物)が共振をするように自然界が季節に合わせて世界を巡らせていくさま”、とかかな?と。ーーー全く違いました。
「全員の心をひとつにし、一致協力して物事を行うこと」
と辞書にはありました。横田さんの言葉にもありましたが、墨子の言葉だそうです。
気になってもうすこししらべました。この「りく」という文字。殺戮の「戮」と同じような気がして。実はこうして変換してみると全く一緒であることがわかります。殺戮(さつりく)、誅戮(ちゅうりく)、戮力(りくりょく)、という使い方があるそうで、それぞれ、たくさん殺すこと、罪のあるもの殺すこと、力を合わせること、とありました。戦国の世の中において「戮」というのは猛々しまでの勢いをまとった語感を持っていたのだろうと思いました。現代風にいえば「鬼のように(すごい勢い)」というぐらいでしょうかね。チームが鬼のようにすごい勢いで力を合わせているさま。それが戮力(りくりょく)という言葉のまとっている雰囲気かもしれません。”こらぼ”といったレベルではなく。
すごい勢いで力を合わせて、心もあわせて、取り組んでいる姿、といえば、ハイパーレスキューや、震災後の自衛隊、被災地の中で起こった人々の一致団結のすごいレベルの活動を思い浮かべます。
上層部の会議は、組織全体の士気にもそれは多くの影響を与えていると思います。いま、戮力協心、というレベルで、組織が社会問題に風穴をあけんとするには、上層部から、「戮」というレベルで力を合わせて突破していく必要がある。この言葉を知ってからから、特にそう思うのでした。