日本VE協会さんの協会誌で、今、短い連載をしているのですが、内容は、発想技法をビジネスストーリーの形式で紹介するというもの。
中で登場する発想事例は、想定している相談事例をベースに、セリフなどは、ある程度リアルに描いているのですが、その事業内容は別の領域へずらして、架空のテーマで発想した形にしています。なにせ、企業の中で出すアイデアは開発ネタですから、その辺はしっかり守秘を守っています。
なので、仮想のテーマで私自身が発想をしてみる必要があり、最終的に彼らが試作品のネタとしてたどり着いたものまで、私が新しい領域で再発想していくことに。
発想したあと、本当にそういうことができるのか、あるいは、既に存在していないか、ということで、一応技術と製品のサーチをします。今回のケースでは、次のようなものが、関連製品としてあり、まとめておきました。
ペルチェ 冷蔵庫 飲み物 冷やし
こういう調査をして「全くヒットしない」ケースと「すでにそのものがある」ケースの中間ぐらいだと、ちょうどいい頃合いになっています。隣接概念の製品があるけれど、着想にいたった製品そのものはまだいくつかのイノベーションが必要で世の中にないけれど、登場してもよさそうなもんだなと、思える程度のリアルまでの近さが、いい頃合いだと感じます。
なお、原稿のために、実際に使った発想技法は、エクスカージョンです。そのためのワークシート、及び記入例も作りました。
エクスカージョン
【記入例】 「場所」エクスカージョン
ちなみに、創る時の自分を自己観察するのも好きでよくやります。今日の自分を振り返り舞すと・・・。
今日の午後一に着手して、かなりの難産でした。
が、ある時点で、すっと一本の光の筋がみえて、そこからは一気に筆が進みまして、いま、日付の変わる直前に、草稿があがりました。
迷い、筆が止まり、頭がボーっとしていて集中力が途切れたときの自分に向けて、書いたメモがあります。
失敗したくないと思っているうちは、よいものを作れはしない。
まず作れそれを捨ててまた作れ。(その方が)早い
そんなことを、夕方の私は思ったようです。