昔、といっても、そんなに遠くない昔、とにかく、仕事が立て続けで旅の日々でワークショップとその製作を繰り返しつつ、さまざまな復興支援のことや、原稿書きや作品作りをしていた時に自分が書いたままにしていたメモを読み返してみました。
- 疲れてくると、会話の力がよわくなる。
- 疲れてくると、判断力が弱くなる。結果、よくない事態への対処が甘くなる。
- 疲れてくると、タクシーとかフライトとかお金で解決しようとして高い方法を選ぶが、それが思い通りにいかないと最悪になる。思い通りにいっても、贅沢を楽しんだりできていない。
- 疲れてくると、心に余裕がなくなる。電車や込み合う場所で会う人がみんな奪い合う敵に思えてくる。
今見ると相当な違和感があります。頑張って、つかれていたんだなぁと思います。
どうしても仕事が集中する時というのはありますが、疲れていると、疲れて少し暗い所にいるんだってことも、わからないのかもしれないなぁと、他人事のように思います。
ただ、首都圏の満員電車は、人間性を効率的に阻害する、ひどい環境なのであそこでこすれあううちに、デリケートな心の表面はかさぶたを繰り返し、感受性の低い、堅い皮をつくってしまうのは、健全な日々の今でもわかります。
その後にメモが2行続いています。
- そういう時は、早くいったんシャワーを浴びに戻れ。
- 疲れと心のギスギスを洗い流せ。
都内に宿をとって滞在していると、仕事の合間にホテルに戻れます。汗だくだったり、冷えて疲労がたまっている背中だったりに、熱湯を浴びてさっぱりすると不思議と、身体のリフレッシュが、精神的なリフレッシュにもなっていることを感じました。
本当はそのあと、転がって仮眠が取れると一番いいんでしょうけれど、そうはなかなか行きませんね。
いろいろ書きましたが、疲れてくると、会話の力が弱くなる、というのは、旅の日々で疲れがたまってくると如実に感じます。頭脳が明晰さを書いて、言いたいことが出てこなくなり、これは脳溢血かなんかじゃないのだろうか、とふと疑念がわくぐらいに、出てこなくなっていきます。
頭は疲れすぎると、疲れを感じる力すらも弱くなってしまう。加速していくものだ。そう、意識しておくと、日々の仕事二枚する日々の中でも、なすべきことがわかる気がします。普段はそういうことをデリケートに目を拡げて見つける機会もないので、すこし恥ずかしいですが当時のメモを公開してみました。
ちなみに、酒はすごく好きですが、疲れている時に費用を忘れるために飲むようなことはありません。一瞬は元気になりますがそれは、単に先送りしただけ。翌日により疲れがたまります。そういう時には、軽い運動をして、野菜の多い温かいご飯をしっかり食べ、風呂に入って、長い時間眠ること。それが一番だと思います。
( 追記:休暇を取り、疲れていない状態にするというのは、疲れることをうまく回避するための、マイ・ライフハック発見の効果があるのかもしれない、と最近、思います。 )