2012年09月14日

アイデアワークショップの最近の様子(ケース=ファランクスさん30名強、2時間)

私の仕事は長いこと旅をしながら、いろんな地域で、最近は少し外国でも、アイデアワークショップをします。最近は特に企業のお客さんが増え、しかも、大企業の研究所や企画部門での実施が増え、なかなか事例を紹介できないでいました。ですが、このブログは私の活動報告のブログなので、「してきたことを報告する」という姿勢はいまでもずっと保っています。最近は、ワークショップ資料置き場、といった感もありますが。

そんな中、昨日までの旅(22日間も旅していました)の最後の仕事は、若いIT企業さんで行い、そこでの実施は公開許諾をもらえたので、ここに写真メインで紹介します。2時間で、アイデアを大量創出、上位案抽出、上位案レビュー、というミニマムプロセスを行った時のものです。

(本当はもっともっと伝えたいことがありましたが、急ぎ過ぎてもかえって伝わる量が少なくなるので、このミニマムプロセスに絞りました。先に掲載したPDFでは、それよりもはるかに多いコンテンツがありましたが、後半や実施しませんでした。)

phalanx_ideaWS_01.jpg

こんな立派なボードを作ってもらったのは初めて。周辺の白い所を触るとのりが付いていたので、プレゼンボードだと気が付きました。普段から客先でのコンペでプレゼンをしている会社なのでしょう。

phalanx_ideaWS_02.jpg
発想の特性についての、ミニワークをしている所。

phalanx_ideaWS_02b.jpg
「かれと同じものを書いたかたは?」についての挙手のシーン。このシーン、Amazonの玉川さんなら『このように私には絶大な・・・』というネタにつなげるところ。そういう面白いことは、いわないですが、僕は。

phalanx_ideaWS_03.jpg
発想という営みの中にあるいくつかの理屈をできるだけ、日常感覚で分かるように、話すように心がけています。上手くいっているかどうかはわかりませんが。

phalanx_ideaWS_04.jpg
僕はスライドも多いですが、ホワイトボードもすごく多用します。ホワイボードがあると、ふんわりした部分も、ふんわり、伝えられる(ような気がします)。

phalanx_ideaWS_05.jpg
オーディエンスが真剣に聞いてくれていると、講師というはもっと、引き出されます。熱心な聴衆の前で話す人は、話者としての良い体験をする。

phalanx_ideaWS_06.jpg
自分には、まったく記憶にない、謎のポーズ。でも、写真を見るとよくやっているみたいです。

phalanx_ideaWS_07.jpg
また、ホワイトボードを使っています。自分のお気に入りの極太マーカーのインクが、2時間で1本、空になります。

phalanx_ideaWS_08.jpg
創造性のおいしいゾーンにリーチした時にでるシグナルは”ミスリードな信号”としてやってくる、という話。

phalanx_ideaWS_09.jpg
スピードストーミング。若いメンバーなので、部屋が物理的に熱い。(もちろん、心理的にも熱く、そして、楽しそう)

phalanx_ideaWS_10.jpg
今度は、一転して、一人Thinkingタイム。アイデアスケッチを1人3枚描いてもらっています。

phalanx_ideaWS_11.jpg
アイデアスケッチ。12分で100枚以上のWebサービスのアイデアを出す彼ら。

phalanx_ideaWS_12.jpg
ハイライト法。皆でてんでばらばらに、スケッチに☆を付けて回ります。

phalanx_ideaWS_13.jpg
上位アイデアのレビュー。僕はスケッチを持つ補佐役で、スケッチを書いてくれた人が2,3分でアイデアを紹介。

phalanx_ideaWS_14.jpg
上位案のレビューを、時間の許す限りしていきました。これらアイデアは、スピードストーミングと、アイデアスケッチの合計40分ぐらいなかで大急ぎで発想しているものですが、中には、そのサービスは、、、けっこう広がる可能性大きいんじゃないの?という案もあり、聞いていて面白いです。アイデアワークショップのファシリテータの最大の役得は、毎日、新しいアイデアを聞けることにあります。(わっ、、それ、面白い!)と思うと、僕も黙っていられなくて便乗して、こういう展開もありかも、と派生アイデアを喋ったりします。

phalanx_ideaWS_15.jpg
で、実は、6人で108ぐらいのアイデアを出すブレストの実験を大量に繰り返すと見えてくる、生成されるアイデアの質の構造、というのがあります、という話を紹介します。☆の多いものはもちろん有望ですが、☆が凄く少ないものの中に突破力のあるもの潜むことがある、という話を。

この辺のアイデア収束の技法は「日経ビジネスONLONE」で連載している紙面にそのうち登場するかもしれません。過去の同サイトの私の記事の評価ボタンを皆さんがいっぱいプッシュしてくださると、記事の掲載スピードが早まるかもしれません。(いや、どうかな。わかりませんが。)

phalanx_ideaWS_16.jpg
最後に記念撮影。企業では、これは初めてのケース。大学の特別講義で呼ばれて―、とかだとたまにありましたが。集合写真を何枚かとるうち、僕は中腰が限界で、生まれたての小鹿風に脚がプルプルしていました。

皆さん、貴重な機会をありがとうございました。

備考:当日のスライドは、このブログのひとつ前の記事にあります。


━━━━━━━━━━━━━━━━━

余談:

年間で何十社と伺いながら、アイデアワークショップや創造技法研修を提供しています。ですが、私が自分自身の仕事を定義する時、石井の本業は「ツール作家」だと思っています。より正しく言えば、「発想を支援するツールを作る職人」であると。

もちろん、人前でしゃべるからには、ワークショップの設計や、発声練習、運営しながら内容を調整する、など、ファシリテータとしての仕事も、しっかり、執り行っています。ブレストの道具を作る職人としての私はそんなに外から見えないので、人々から、「講演家」や「ファシリテータ」ととらえられがちですが、実は、自己規定の中での本業は、職人、です。これまでも、これからも、ずっと。

アイデアプラント 試作の目線
http://www.ideaboard.jp/newproduct/

(過去の、試作品の展示場です。5〜10個の試作品を作り、1つぐらいは世に出す(製品化する)。そんなゆっくりのペースで、作っています。)

最近では、他の企業さんの知的支援ツールの企画活動をサポートすることも増えてきました。自分たちだけの力で世の中に出せるものには限界がありますが、日本のいろんな企業さんと組んで、未来を作る人たちに、いろんな道具を渡したいなぁと思っています。

そんな感じで私の仕事は3つ、「職人」「ファシリテータ」「企業の製品企画の初期段階を手伝う」ということをしています。
もう少し詳しいことを、公式プロフィールのサイト http://ishiirikie.blogspot.jp/ に書いています。

最近は断片的な活動報告でしたので、久々にしっかり報告や考えを書いてみました。
 



カテゴリ
プレスリリース&メディア掲載(72)
ideaplant 作品(27)
一人ブレスト(20)
電子書籍コンテンツを意識して(2)
今日の一枚(2)
IDEAVote/アイデアを、チームでスマートに楽しく評価していくツール(45)
アイデアプラントの試作の目線(87)
知であそぼう(4)
アイデアプラント 1st (2005-2008)(251)
アイデアプラント 2nd (2009-2011)(580)
アイデアプラント 3rd(2012-2014)(122)
アイデアプラント 4th(2015-2017)(167)
アイデアプラント 5th(2018-2020)(43)
アイデアワークショップ(&アイデア創出の技術&創造工学の講演)(386)
アイデア・スイッチ(39)
アイデアの技法(226)
メソッド&ハウツー(192)
研究(創造工学)/検討メモ&資料(126)
研究(創造工学)/発表論文&スライド(15)
TRIZ(143)
日記、価値観、仙台オススメ(435)
仙台(4)
Fandroid(11)
フリー・オートシェープ素材(ご自由にどうぞ)(2)
創造工学の絵本(5)
社会活動/全般(39)
社会活動/Five Bridge(11)
シリコンバレー(23)
面白法人KAYAC(9)
社会動向を見る(12)
カード・メソッド(todoとideaと会話をカードで可視化)(2)
研究(MOT)/検討メモ&資料(41)
研究(MOT)/発表論文&スライド(3)
ベンチャープラン「音co知心」(8)
MMJ(37)
事業化コーディネータのお仕事(165)
航海マネジメント・ツール(11)
道具考/pomera(6)
道具考/scansnap(14)
道具考/YUREX(1)
道具考/iPod touch(21)
道具考/ALL(32)
道具考/iPad(8)
ブレイン・ペーパー(1)
石井力重とは(9)
8月22日(15)
311special(6)
ideaplantに、お仕事を依頼してみませんか(9)
創業初年度の確定申告(8)
こども用(4)
iPad+アイデアワーク(10)
旅先にて(11)
Finland(5)
新しい知識を学ぶ(1)
ブレストカフェ(2)
気づきは仮説に過ぎず。だが表現すべし。(1)
アイデアプラント・ノート(1)
加藤昌治さんと石井力重の「往復書簡」(4)
ファシリテータの小ネタ(1)
過去ログ
2019年08月(4)
2019年07月(1)
2019年06月(5)
2019年05月(3)
2019年04月(10)
2019年03月(6)
2019年02月(2)
2019年01月(8)
2018年12月(4)
2018年11月(3)
2018年10月(9)
2018年09月(3)
2018年08月(1)
2018年07月(8)
2018年06月(12)
2018年05月(11)
2018年04月(7)
2018年03月(8)
2018年02月(6)
2018年01月(2)
2017年12月(6)
2017年11月(12)
2017年10月(3)
2017年09月(3)
2017年08月(3)
2017年07月(5)
2017年06月(5)
2017年05月(8)
2017年04月(5)
2017年03月(8)
2017年02月(6)
2017年01月(6)
2016年12月(10)
2016年11月(7)
2016年10月(2)
2016年09月(2)
2016年08月(5)
2016年07月(6)
2016年06月(9)
2016年05月(11)
2016年04月(10)
2016年03月(12)
2016年02月(15)
2016年01月(32)
2015年12月(41)
2015年11月(28)
2015年10月(11)
2015年09月(5)
2015年08月(10)
2015年07月(6)
2015年06月(6)
2015年05月(7)
2015年04月(19)
2015年03月(4)
2015年02月(7)
2015年01月(6)
2014年12月(6)
2014年11月(9)
2014年10月(12)
2014年09月(11)
2014年08月(11)
2014年07月(14)
2014年06月(2)
2014年05月(8)
2014年04月(6)
2014年03月(10)
2014年02月(2)
2014年01月(5)
2013年12月(7)
2013年11月(6)
2013年10月(8)
2013年09月(10)
2013年08月(11)
2013年07月(17)
2013年06月(7)
2013年05月(11)
2013年04月(11)
2013年03月(6)
2013年02月(13)
2013年01月(11)
2012年12月(34)
2012年11月(13)
2012年10月(8)
2012年09月(12)
2012年08月(13)
2012年07月(40)
2012年06月(27)
2012年05月(23)
2012年04月(15)
2012年03月(17)
2012年02月(23)
2012年01月(10)
2011年12月(20)
2011年11月(32)
2011年10月(18)
2011年09月(22)
2011年08月(24)
2011年07月(32)
2011年06月(20)
2011年05月(7)

Powered by さくらのブログ