創造工学を研究していた大学院時代からの資料である「創造する思考を行く人のための地図」、公開します。

アイデア創出の営みというのは、千差万別、さまざまなものがあります。
古い時代の文献の、いろんな領域にも、さまざまなスタイルのものが記されています。発想法、という言葉がなかった時代のものでも、いかにして着想を得るか、というファインダーで文献を読み込んでいくと、古くはギリシア時代、偉人の書かれたものの中にもそうした思考要素は見つかります。
もっとも、それは当然なことで、もともと人間には(発想法などを使わずとも)、困れば自然とアイデアを出し、作り、試し、乗り越えていく、そういうことをしてきました。そうしたことの積み上げの上に今日の発展した生活あります。
大学院時代に、私は創造工学を専門にしていました。より正確に言うと、二度目の博士後期課程を、R&Dマネジメント、の先生に師事しゼミで研究を進めていました。
創造というのはとても未踏の闇が今なお深い領域です。
文献のすべてを統合すると、創造的思考のプロセスモデル図は、カオティックな(混沌とした)、分岐と循環と曖昧なリンク(ジャンプに近い)だらけの、複雑で理解や活用がしにくいものが出来上がります。
そうした中でも、現代の社会において、特になされている創造的思考の技術において、重視されているものにウエイトを置いて、プロセス図にまとめていくという試みを大学院を終えた後も続けています。
それを、冒頭の画像で公開しました。
スライドシェアを使って、それに前後にスライドを付けたものを、ここにおいておきます。
スライドシェアを使って、それに前後にスライドを付けたものを、ここにおいておきます。
6枚目は、そのこのプロセスのモデルの詳細技法やコメントを付けたものです。(冒頭の画像は5枚目です。)
前半4枚は、中心的な活動から徐々に理解できるように、紙芝居にしたものです。
創造工学を研究していた大学院時代からの研究である「創造する思考を行く人のための地図」、その今年最終版として、ここにおいておきます。
追記)
先日、横浜で、「創造工学の絵本」を配りました。(この前のエントリーにPDFで於いてあります。)
そこの最終ページをご覧いただくお気づきになったかかもしれません、”モデルは変更可能”、と書いてあります。その絵本では端折っているさまざまなやり方はほぼこの地図に候補が載っています。なんか変えたいなという時に使える部分があれば参考にしてもらえたら幸甚です。