旅からもどり、毎日書斎で、新しい作品にむけ試作を繰り返しています。

写真のように、こまごましたキューブや多種類のカードを、小分けしていく作業は、地道な作業であり、通常、私はそういう作業は苦手なのですが、自分の作品の試作となれば、何時間も没頭しておこなえます。自分でも不思議です。たぶん、つまらないと思えば”やりたくない”という衝動が極端に強く働く、わがままな人間、なんでしょうね。
■ 「いかにして良いお題を得るか」の道具
アイデア会議の道具、というと、ブレストのツール、というのが最初に浮かびますが、アイデアプラントではそれを何種類も作ってきました。
今作っているのは、その前の段階、「いかにして、良いお題を得るか」という部分にフォーカスを当てた道具を作っています。
発想のテーマの良し悪しはブレストの成否にも効きますが、多くのケースではえいやっと決めています。そのあたりを明示的なステップへと整備し、オモチャっぽいテイストの道具として、具現化しつつあります。
■ 誰のための道具
この道具のコンセプトを話したときの反応は、大きく二つに分かれます。
「え?テーマ設定の道具?そんなのいるの?」
「おー!そういうのあったらいいなと思ってた」
解くべき課題がははっきりしていてビジネス的にも盤石な活動をしていると前者の反応が多く、未踏の闇を切り開くような新規構想系の取り組みが多かったり、見えにくいものに常に正面から対峙していくような活動をしていると後者が多いように思います。創造的挑戦、そういうことに身を浴している人々にとって、ほんの小さな助力になれば、と思います。
■ 開発、いよいよ山場
今は、作り手(石井)の中での最終試作物を通過したところです。
製品にするのにはここからが山場です。
1)ボードのデザインについてはプロダクト・デザイナーさんとの打ち合わせを、
2)作品から商品へ昇華させるためのパートナーの皆さんとのディスカッションを、行います。
特に、今回のツールは消耗品(使ったら、なくなるもの)が入っているので、3回の利用に耐えられる量のアイテムを入れることも、一つの考慮点になりそうです。(それから、その後、ユーザさんが消耗品を、自前でどう補充するか、についても。)
以上、最近の仕事の近況方向でした。
(最近のこのブログは、ワークショップスライド置き場、の様相を呈していましたが、基本的には、活動を報告するブログです。日常の事から、創造工学の研究メモ、思考の鱗片の事まで、いろんなことを、つづります。)