ブラシに見る進化トレンド from Rikie Ishii

- 赤)使った後自立して衛生的に乾燥と保管ができるブラシ
- 黄)ヘッドが回ったり、絵の部分が開いてへらが出てくるブラシ
- 緑)一部に凹みがありパイプなどにかけておけるブラシ
- 青)中空の本体に洗剤を入れ、プッシュすると洗剤を出してくれるブラシ
次の世代ではどうなるか、ということが「進化トレンド」から想起できます。
赤)使った後自立して衛生的に乾燥と保管ができるブラシ

赤いブラシは、3つ目のフェーズ”過渡的効果を取り入れた設計”にたどり着いています。
通常のブラシは、洗う状態(定常状態)を考えた設計ですが、これはブラシを乾かす・補完する、という過渡的なものも考慮しています。
すると、この方向に向かって更に発展するならば、次は”ゆっくりした劣化効果を取り入れた設計”といったものになります。
これが意味を持つとしたらいったいなんだろう。そう考えて、皆でブレストすると面白いアイデアが得られるでしょう。
たとえば、ゆっくりした劣化と言えば、ブラシの毛が外を向いてしまって洗う用途をなさない、ということでしょうけれど、それを考慮した設計という線で考えてみます。ブラシ面をいくつかのピースにバラせてるようにします。外向きになってしまった部分を左右で入れ替えることで内向きにできる、という方向のアイデアもいいでしょう。
或いは、毛先を刈り込んでまだ真っ直ぐな毛の部分を露出させる「刈り込み式ブラシ」というのもいいでしょう。
他、3つのブラシについても、対応する進化トレンドを挙げておきます。
黄)ヘッドが回ったり、絵の部分が開いてへらが出てくるブラシ

緑)一部に凹みがありパイプなどにかけておけるブラシ

青)中空の本体に洗剤を入れ、プッシュすると洗剤を出してくれるブラシ

これらも、現在の進化の位置がどこであるのかを知り、更にひとつ右か、二つ右をみて、それが仮に存在するとしたらどんな姿だろうか、と考えてみると、ブラシの新しい製品アイデアが浮かぶでしょう。
この進化トレンドの一覧は、以下から入手できます。
正確で詳細な情報については、シートに記載した出典をご確認ください。

通常のブラシは、洗う状態(定常状態)を考えた設計ですが、これはブラシを乾かす・補完する、という過渡的なものも考慮しています。



進化トレンドTRIZ_Shinka_Trend.pdf