先日、ある企業さんで打ち合わせをしてその後の雑談で、興味深い雑談がありました。なるほどこれはすこし注目して調べてみたいなぁと。
西の方にある優れた企業さんで、”アイデアを出し、会社に提案することで、報奨金が出る”というスタイルをとっている企業さんがあります。その雑談の相手の方が、その企業についての新聞記事切り抜きを4枚ほど、下さいました。
そして
・アイデア提案の制度
・アイデア提案への褒賞
・そのアイデアの活かし方
「この3点について、他の企業さんはどうなっているか、石井さんご存じですか?」
と。
いままで訪問した企業さんをぐるっと思い返してみると、それらの問いについて、部分的に伺ったことがありました。もちろんそれは各社のノウハウに近いことでもあり、守秘的な事項にも絡むので、私もそのあたりについては、「知っている事」と「言ってももよい事」をきちんと分けることを心がけています。
そうすると、ほとんど、「あ、、、(あの会社の制度っておもしろかったなぁ)」と思っても口に出せることは少なく、文献でよんだこと(公表されていること)や、訪問記を書かせてもらってその中にて言及している内容(これはかなり少ないですが)ものぐらいしか提示できませんでした。
その雑談を通じて私は次のように思いました。
「いろんな企業さんの公表データ(特に記事データベースなど)を
大量に調査し、類型化と各パターンの効果性を知りたいなぁ」と。
アイデアワークのアウトプット、その提案制度、報奨制度、活かし方、というのは、長らく人口減少を行く日本社会、その中でも力強く発展していく企業がイノベーティブな事業活動をするときに、貴重なエッセンスになる可能性があると。
アイデアプラントが、できることには限界がありますが、たくさんのお客さん、ひいてはここまで育ててくれた社会に対して、こうした知識を作り、フィードバックしていくことは、一つの使命かもしれない。そんな風に思います。
追記:
ざっと、インターネットで検索しただけでも面白いページがありました。
小林製薬(公式サイト:全社員参加経営)
http://www.kobayashi.co.jp/contribution/society/employee/management.html
森田アルミ(ブログ:アイデア提案制度)
http://moritaalum.exblog.jp/14495832
しおじり声のひろば(Q&Aページ)
http://info.city.shiojiri.nagano.jp/koe/quest/quest_130.jsp?faq=77158323
あと、目的のページにはたどり着けませんでしたが、
イノベーティブな世界的企業であるスリーエムの資料
http://www.mmm.co.jp/corporate/pdf/innovation50th.pdf
また
、経営学領域やR&Dマネジメント研究領域で、優秀企業研究の創造の初期段階について言及している文献をつぶさに調べることも、方法の一つとしてあり得るでしょう。(今は、大学院の図書館や文献システムへのアクセス権がないので、少し難しいことですが。)
ライフワークの一つとして、数年スパンで、調べてみようと思います。