30サークルズのやり方
本来、紙とペンのアナログでやる方法です。- A4の紙に、直径3〜4センチ程度の円を30個描きます。
- その円に、線を書き加えて出来るだけいろんな絵を描きます。似たものだけをだーっと出すのではなく、出来るだけ多様なモチーフを描こうと努力します。
- 時間は5分間
ワークショップで大勢で行う場合は、何個かけましたか、とたずねるのですが、時折30個を見事なまでにバラバラのモチーフで描ききる人がいます。(大抵、その後のアイデアワークでも非常に高いパフォーマンスを発揮されます)
また、普段「正解のあること」しかアウトプットしないように要請される環境にいる方は、こういうワークでは戸惑いつつも、5分間ですこし要領を取り戻されるようです。まさに「イマジネーションの準備運動」になる模様。数は7〜8個ぐらいだったりしてあまり多くはないですが、当人にとっての効果が大事です。
なお、紙に出力するためのデータが欲しい、という方のためにPDFファイルも用意しました。
http://ishiirikie.sakura.ne.jp/sblo_files/ishiirikie/image/30circles.pdf
〜追記、この技法との出会いについて〜
もともとは、友人である瀬尾さん(カヤックの技術者のエースの一人です。ブレストの会議室や、みどりさんを作った人で、IdeaPodの開発も瀬尾さんの力によるところ)に教えてもらいました。
”石井さん、30サークルズって言うのがありますよ”と。
その時に教えていただいたブログがとても参考になります。
30circles:想像することの流暢さと柔軟さを計測する実験
http://blog.kmhr-lab.com/2008/04/30circles.html
(上平崇仁さんの書かれているブログ、08年4月26日の記事)
上平さんの記述によると、Robert H. McKim 氏の”Experiences in Visual Thinking”(1972年)にその原典がある模様。その周囲のリンクをたどると興味深い話題が。気になって Robert H. McKim 氏を調べてみると、スタンフォードの機械工学の教授をされた方のようです。1980年の著書には”Thinking Visually: A Strategy Manual for Problem Solving”という本もあります。中身詳細は不明ですが、TRIZ的な視点からも興味が非常にそそられました。
posted by 石井力重 at 22:59
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アイデアの技法