早稲田大学にて、アイデアワークショップを行います。
昨年の内容の骨子は継承しつつ、今年は、(昨年の参加者から夜の飲み会で、聞いてみたかったと、オーダーのあった)「一人ブレストの技法」を入れています。
ノート1つで100以上発想する方法、エクスカージョン(『アイデアスイッチ』 P79〜)です。

駄案も含めて、100個以上のアイデアを発想できます。
100個以上のアイデアを出すと、その中には4%ぐらい、可能性の見出せる良いアイデアが出てきます。
ただ、普通は、そういう発想の材料を、頭の中に持っていても、意図的にアイデアの材料としては使えないものです。
知っていても、意図的にコールできる記憶というのは、保有情報量のごく一部。
そういう領域のものも、意図的に操作できる領域のものも含め、大量に「発想の材料になるもの」を引き出してきて、てーぶの上に載せたうえで、アイデアの量産に入る、そういうメソッドです。
1人で発想することが、日本企業に入ると、とても多いです。ブレストする文化の会社がある一方で、「発案は個々人で。会議ってのは、それを叩く場だ」方式が、熟成した企業内によく見られるやり方です。
企業内に入った時に、1人でブレストしてもいい案が出る前にギブアップ、そんな時、ここで提供する手法「エクスカージョン」は、
具体的な創造的努力のやり方、をあなたに与えてくれるでしょう。
もちろん、一人ブレストだけを良しとしているわけではなく、できるなら、ブレスト文化がなくても、自分自身が事業部長や経営者になった時に、ブレストを軽快に回して次々アイデアや多様な選択肢を生み出せる風土も欲しいところですし、小さなチームであってもそのユニットのリーダーとなったなら、Creative Team Buildingなんかも、出来ると好ましいです。
そういった意味で、今回のアイデアワークショップは「最初は、1人ブレスト」の後は、「多様なアイデアを触れ合わさせ、アイデアを作り、上位案に皆がコミットして、アイデアを磨いていく」という、集団的な創造の活動も含まれいます。
(ワークショップの際に、皆さんの了解がとれれば、その様子を撮影、何枚か、ここに、掲載したいと思います。)
長い余談:(或いは、将来の企画ためのメモ)
ゲスト講師として出来ることは、せいぜいそこぐらいまでなのですが、もっと枠があるならば
- 「創造的風土の6要因、阻害2要因」や
- 「Team BuildingとCreativity」や
- 「臨機応変なBrainstormingの手法」や
- 「ブレストを阻害する4つの要因」や
- 「オズボーン文献に登場する”想像力の促進要因”群をを用いた、新種のブレインストーミングを実験する取り組み」や
- 「Creative系のワークショップ専用アイスブレイク、イマジネーションの準備運動」
といったことも、もっともっと話してみたいところでは、あります。
大学向けの講義を作る時に時々、1シーズンか集中講義かで、90分×12回ぐらいのボリュームで、体験型講義を担当してみたいなぁと、思うようになりました。
毎回一つの、Cretivityの要素や実践技法を、
「しる」→「やる」→「考える(ディスカッション)」→「仕立てる」ということをしてみたいなぁと思ています。
アイデア発想技法は、相性の大きいスキルなので、技法の衣を剥がして、中のエビだけ取り出して、自分でもう一回、好きなように揚げてもらうような、そんな体験を。
いつか、どこかで。
(いや、1000日以内に、仙台から半径1000キロの地域内で)
やりたいなぁと、考えています。