5月23日。本日は大阪学院大学(大阪府吹田市)を訪問してきました。以前からずっとお会いしたかった中川先生にお会いすることができました。
中川先生は、TRIZ(トゥリーズ:発明的問題解決理論)の日本におけるオーソリティーで、先生の運営されるTRIZホームページは、TRIZに関する理論、論文、セミナーなどの情報が集積する一大サイトです。すべて先生ご自身の手で作成・更新されているそうです。90年代後半に日本にTRIZが紹介されて以来、日経系の雑誌やインターラボなどの専門誌にTRIZの連載や各地に出向いてセミナーを行われたりと、その理論の普及に大きく貢献されています。
現在、私はTRIZを活用した地域企業の独自支援スキームを開発するために準備を進めています。同時に地域で情報交換や普及のための研究会活動を展開しようとしています。こうした経緯もあり、本日は先生の貴重なお時間をいただいて訪問したものです。
日本のTRIZの大家である先生にお伺いするのにはまだまだ私の知識が少なすぎるとためらっていたのですが、勇気を出して先生をたずねて、私の現在の取り組みや構想をお話しさせていただきました。先生からは多くのアドバイスをいただきました。さらに私の理解があいまいであったUSIT(ユーシット:やさしくしたTRIZ、ともいわれています。)について教えていただき、その考え方の土台がよく理解できました。先生にご教授いただいたことをいかして、今後、長期的な視野で、TRIZを用いた地域企業の革新の支援活動を行ってゆきたいと思います。
なお、とらせていただいた先生の写真は私の腕の問題で非常に硬い感じの雰囲気になってしまいましたが、ちょうどかばんから出したときにシャッターが下りて自然な先生の様子を収めたカットがありますので最後に掲載します。
知名度の高さに比べてあまり人物像の知られていない中川先生ですが、お話を直接お伺いして、先生の気さくなお人柄、高い社会性が強く印象に残りました。このカットにその雰囲気を感じてもらえたら幸いです。
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追記:私がTRIZに出会った経緯について
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ちなみに、私はアイデア出しの組織を運営していた関係で、「アイデア出し」の理論に関してさまざまな情報が入ってきていました。そのときに、複数人の人からこの理論を紹介されました。(産学連携支援者、MOTの後輩研究者、韓国からの留学生)それで気になっていたときに、インターラボの連載が始まり、そこからきちんとTRIZを読み始めてそれから、毎月インターラボが届くのを楽しみしていました。というのも、品揃えの豊富な図書館でもなぜかTRIZ関連書籍が非常に少なかったので、学び始めようとするには情報源が少なかったのです。TRIZの入門書的な書籍は今は新品を販売していません。私は最近、アマゾンの中古市場でようやく2冊手に入れました。こうしてTRIZへの本格的な勉強をはじめました。(06年の春ごろのことです)