効率的なやり方が思い浮かぶまでは、手を出さない。というのは、非常に非効率な道です。創造的なことをする局面においては。
「無駄が無駄じゃないと知る人は、さっさと泥んこ支度をして、飛び込んでいく。五里霧中の中に。」
新しいことに挑戦する人たちは、論理的に語って見せるよりも、未踏の闇の奥で、見つけたもの(作品)で語ろうとします。
もちろん、効率を必要とするところも、たくさんあります。なので、効率、という考え方へのデリケートさを持つべきでしょう。効率的にあろうとするには。
組織において、無考慮な効率志向が創造活動の生産性を低めている構図、というのは、よく物語のモチーフになります。それだけ人間たちの織り成す社会で頻繁に生じる「パターン」なんでしょう。
一人の人間の中でも、そういう「挑め」と「やめとけ」の拮抗があり、あまりに「効率欲求」に自由にさせておくと、そのうちすべての振り出し方に「詰み」を感じる「スランプ」という心理構造に陥ります。「創造的な仕事がしたいなら、創造的努力をせよ。」