昨年の夏に、東北大サイエンスデーでは、アイデアプラントが3つの講義を提供しました。(過去の実施報告は、
こちら)
その1コマで、ASOPICA(アソピカ)のプロトタイプ・バージョンを実施しました。
当時は開発中だった製品ゆえ、このコマの分だけ実施報告を公開できていませんでした。200日ほど遅れましたが、実施報告をします。
日時 : 2013年7月21日 11:30〜12:00
場所 : 東北大 川内キャンパス サイエンスデー会場
ファシリテータ : アイデアプラント
タイトル :
『描いた絵から、連想カードを当てよう』
■ 実施の様子 ■
まず、レクチャー。こうやって使いますー、ということを、実演交えて。
こちら向いている男の子(右)が、このターンの「番」の人。
連想の型が書かれたカードを引き、自分は見ずに、メンバーに見せます。
そして、連想のお題(例えば、あんぱん、とか、警察官、とか。)を番の人は1つ選び、言います。
他の子は、そのお題から、連想のカードにある「連想の型」にしたがって連想できるものを思い浮かべ、白紙カードに書きます。30秒間。
時間が来たら、番の人にかいたものを見せます。
皆の描いた絵をみて、自分が引いたのは、連想の4つの型のどれだったのかを推理します。
推理したカードを、宣言して、自分が先に引いていたカードをオープン。
推理が当たっていれば連想の型のカードを獲得できます。
(2周後チームの合計獲得数を競うので、できるだけ、がんばって当てる、当てさせる)
その後は、番が時計回りに移りますが、その前に30秒、寸評タイム。
君が書いたのは何だったの?という会話を。ここで、にぎやかにします。
「えー、それ、お皿?ドーナツかと思ったよー」のような。
大人でも、短時間で連想&描画というのは、きつくて、大人とこどもの能力があまり顕著に出ないため、親子で参加しても楽しんでもらえていました。
■ 描かれた絵 ■
描かれた絵の一覧を掲載します。
(クリックで大きくなります。)
どのカードも、連想して描く、という作業は30秒です。
大人の人が描いただろうタッチのものもありますが、大半は小学生(3~5年生)の描いたものです。
■ スライド&ビデオ ■
投影したスライドを掲載します。
スライドの最後に、Youtubeビデオがついています。(注意:音が出ます。)
■ 使った道具 ■
ASOPICA 詳細
http://ideaplant.jp/products/asopica/ のプロトタイプ版
■ 次の機会? ■
この2013年の実施時には、まだプロトタイプだったツールですが、2014年3月、製品として世に出せましたので、これからは、欲しいといってくださった方はAmazon等で手に入れてご自宅でも楽しんでもらえると思います。ですが、1点、最終版では変更について大事な情報があります。
ASOPICAは、ビジネスマン向けの道具(ブレインストーミングの前にちょっと場を和ませる道具)として作りました。このサイエンスデーの場では感じにルビを振っていましたが、ASOPICA(製品版)にはルビがありません。ですので、お子さんと遊ぶときにはカードにルビを振っていただくか、はじめにカードを読み合わせることをなさってください。カードに使っている漢字は、全部合わせても、15文字程度ですので、10歳以上のお子さんであれば、ほとんど苦も無くそのまま使えるでしょう。
なお、2014年にサイエンスーがあり、もろもろの調整ができたなら、今年も実施する予定です。(日程の調整が最も困難なのですが。)
お子さんたちがもつ創造性を、若いころから、楽しく刺激しつづけて、発想力を高いままに大人になっていって欲しいと願う親御さんが、参加者には多かったように思います。そうした方のご期待にこたえられるよう、ワーク道具やワークショップを、今後も鋭意作っていこうと思います。
石井のコメント追記:
ASOPICAは、ビジネスマンが企業内でプロジェクトミーティング前にちょっと創造的に遊ぶための道具です。
ですので、配色や表現のテイストは、会議室で大人が使う、ということをコンセプトに、それでいて、創造的な空気を醸成する楽しい道具となるように、「理」と「品」を意識して作っています。
過去のアイデアプラント製品よりも、色使いやデザインのテイストが、ぐっと抑え目になっています。
内容的に、非常にシンプルにして、初見のこどもたちでも、(一定のガイドさえあれば)すぐに楽しめる道具です。
ぜひ、新年度、新しいメンバーでプロジェクトを行う、という方は、ブレスト前の余興として、遊んでみてください。場が和むだけじゃなく、イマジネーションの中核である連想力を刺激しておくことで、ブレストでも闊達にアイデアが出るようになるでしょう。