没頭の気質と多動の気質、両面のある私には、読書について昔から悩みがあります。
0.余談から
文献を深く熟考しながら読む行為はできます。
冊子のエッセイのような短く単独の文読みもできます。
ですが、普通の人がするような読書の数時間、ということが難しいのです。
いつの間にか遅々として進まない読み方(記述から想起することに促されて深く思考の深きに入っていくので)をしています。あるいはそれを避けようと、素早く読み進むとそのうち他の事がしたくなります。
ですが、人が喋ることを聞いて学ぶ、いわゆる座学、のようなものは、何時間でも、学び続けられます。
こういう脳の特徴の人は、その大小の差はあれども、結構いると思うのです。
そんな私が、本を「聴く」という方法を、模索して見つけた方法を、記しておきます。
1.Audible(いわゆるオーディオブック)
Amazon系の音声本のサービス「Audible(オーディブル)」で、本を買ってアプリで再生する方法が、もっとも、良い「聴き読書」体験です。(この記事の本題は、2、からです。ここは、その前の余談です。)
良い点:プロのナレーターによる高クオリティーの読み上げ
小説などは、人物の違い、抑揚などが素晴らしいので、分かりやすい。
長文の多い著者の場合は、うまいところで文章を切っていて、分かりやすい。
操作のストレスがないアプリ
弱い点:本の数が少ない(オーディオブック他社に比べて品ぞろえが良い方ですが)
値段が高い(紙の本が10としたら、音声の本は20〜30、ぐらい)
ナレーターによっては、中身がつまらなく感じる
Audibleのヘビーユーザでした。ウォーキングのお供はいつもこれ、というぐらいに。
しかし、品ぞろえの中の聞きたいと思ったものを読み切ってしまいました。
そして、記しておきたいと思った本命の話を次に、書きます。
2.iPhoneの「スピーチ」機能、「画面を読み上げる」機能
iPhoneの「設定」アイコン(ギヤのアイコン)に入っていくと、
「一般」−「アクセシビリティ」−「スピーチ」と開いていきます。
そこに「画面の読み上げ」というボタンがありますので、振れてオン(緑色)にします。
(なお、これで最小限は設定できたのですが、より聞くに堪えるためにもう一つ説明を)
その画面の下の方「声」を開きます。
各言語が並び、「日本語」を開きます。
そして
・Kyoko
・Otoya
・Siri(女性)
・Siri(男性)
の音声を選べます。
お薦めは、「Otoya」の(拡張)版です。
Otoyaを開くと、Otoya(拡張)というところを触り、ダウンロードします。
この拡張Otoyaは、「モヤモヤさまぁ〜ず」のナレーションに似た感じでしゃべります。
人間のイントネーションとしておかしいこともありますが、ビジネス書を読ませる用途であれば、かなりうまい読み上げをします。
さて、そうして、「声」の設定を終えます。
あとはギアのアイコンを閉じてしまってOKです。
Kindleや論文PDFやWEB小説などを表示して、読ませるコンテンツを表示します。
さて、次に「操作」が、一つの壁です。が、対処法もあります。
問題なことに、読ませる操作が、”成功率が低い操作方法”なのです。
二本指で画面上部から下に向けてなぞります。4,5センチぐらい。
二本指の振れ方がよくないと、「通知の画面」が降りてきてしまいます。一本指で下になぞった時にでるあの画面です。
落ち着いて、画面を左手で持ち、右手の指二本で、平行に同時に、そっとなぞる・・・。
と、成功率は9割なのですが、短時間でさっと、確実にやりたいときには成功率が1/3ぐらいでイライラします。
ここで、二本指操作の試行錯誤から「変な、でも、確実にできるなぞり方」を見つけました。
まず、右手の指を”きつね”にします。(人差し指と小指を立てる)
そして、画面の上部から、下に向かって、4センチぐらい下げます。
※できるだけ長さが近い指を二本立てるためです。
※人差し指と中指だと長さが違うので、一本の指が先に画面を降りてしまい、先の操作ミスになりがちなんです。
そうすると、1,2秒で画面中央に、横長の「領域」が出現します。
スピーチ(画面を読み上げる)機能を操作する横長の領域で、中にはボタンがいくつかあります。
・左の亀、右のウサギ・・・音声が遅く・早くなります。
・再生・ストップボタン・・・音声が再生・止まります。
・右送り、左送り・・・見ている画面上のコンテンツを1画面分進ませ・戻らせます。
これで、表示されている文章を耳で聞くことができます。
ただし時々エラーがあります。
それは画面を閉じていることに起因する(ことが多い)ようです。
Kindle を読み上げている時、画面を閉じてしまうと現在表示されているコンテンツを読み切るとそこで止まってしまいます。あるいはもう1度そのページ内を読み上げてそれから止まります。
対処はあります。
Kindle を読み上げさせる時はずっと Kindle を表示したまま画面を開いておくことです。
ウォーキングの際に、画面を出したままポケットに入れておくとふいに画面に触って別の操作をしてしまいそうで、ちょっと気になりますが。また、画面を出しておくことでバッテリーがそれなりに減るのですが。
( Web 小説のようなページめくりの概念がない長い文章は閉じておいても最後まで読み上げます。画面に現在表示していない部分が膨大にあっても最後まで読み切ります。ついでに、広告とかも全部読み上げますが。)(論文PDFのような数ページのファイルの場合は、中途半端に数ページ読んで、止まったりします。)
2-2.スピーチ機能の起動を、 一本指で行う方法
今から説明することは設定が少し面倒くさいですが、設定してしまえば便利になります。
先に述べたことを頻繁に使うようになってくると2本指操作は成功率が高くても、面倒に感じます。特に冬場はスマホ対応グローブでも2本指には対応していませんので。
一本指だけでビーチを移動する方法は以下の通りです。
「設定」−「一般」−「アクセシビリティ」− 「AssistiveTouch」−「最上位メニューをカスタマイズ」
と開いていきます。
なおこうした階層構造は iOSバージョン が変わると変わってしまったりするのでうまくいかない時には近しいものを探してください。
開くとアシストティブタッチのボタン群が現れます。その画面を試行錯誤して色々触ってみてください。
そして”カスタマイズ”(☆のボタン)だけを残すしてください。
そして”カスタマイズ”に”スピーチ”あるいは”画面の読み上げ”という機能を割り当てます。
ここの説明は読むよりも、5分ほど何度もボタンを触って発見してみる方がいいでしょう。
そしてアシスティブタッチをオンにしておくと iPhone の画面の上に半透明の動かせるアイコンが出現します。これをタッチするとスピーチ機能が立ち上がります。つまり上で説明したような2本指でのスワイプをした後の状態になります 。
後は先に説明したスピーチ機能の操作と同じです。
ただしこのアシスティブタッチのボタンで動かしている時には画面の他の部分に触れても操作が効きにくくなるという利点あるいは使いにくさがあります。ポケットの中で画面を開いていても、意図せず触ってしまう、ということがなく、良いでしょう。(ですが、この状態に慣れていないと画面が反応しないと思って焦るかもしれません。)
一本指しか使わないでスピーチをオンにできるというのは、何度も使う人にとっては、あるいはウォーキングをしながら聞いているという人には便利でしょう。
3.蛇足と、改善方法を探索中のこと
以上の操作でキンドルに存在している本あるいは電子データのとなっている文章はほとんど耳で聞くことができるようになります。
入眠時にスマホの画面を見ると眠たいはずなのに眠れなくなることはもはや自明のようですが難しい文献を耳で聞きながら目を閉じて理解しようとしていると眠たい時には確実に眠っています。
このスピーチ機能で多くの本を読んでいて一つ不満があります。
それは Kindle の画面一画面を費やすような図表が出るとスピーチを止めてしまうことです。
これについては多くの人が工夫を試みしかし現在の使用ではどうしようもないとなっているようです。
図表を飛ばして読むということを選択できるようになるといいのですが。
(ウォーキング中に立ち止まって画面を1回2回とめくってそこからまたスピーチ機能を再生、というのは結構煩わしいです。入浴中の読書においても、然り。)