2015年06月10日

【発想技法】直観的なアイデア発想法「死者の書」

企業内でのアイデアワークショップや創造研修では、あまり登場させていないアイデア発想技法で、死者の書、というメソッドがあります。

死者の書_発想例.jpg

古代エジプトの象形文字・ヒエログリフが並んだものをつかってそこからイマジネーションをかき立てて発想していく、という方法です。


日経文庫の『発想法の使い方』に収録されているものをベースに、発想事例は発想しなおして、講義スライドにしてみました。

このスライドだけでは、機微が良く分からない場合は、その本をご覧になってみてください。
(特に、発想に必要なヒエログラフのシートは、作り手の方々に配慮して、わざとややぼかしてデータにしてあります。本の紙面ではくっきりしています。)

石井の補足:

こういう絵を使った発想法、というのは、いろんな形で現存します。そうした中でもヒエログリフという、象形文字の神秘的な図形をいろんな角度で眺めていくと、思いも寄らないものが心に飛来して、それがきっとヒントだろう、と(勝手に思い込むことで)、アイデアが沸きます。

ひとつの絵から、いろんなイメージが湧き出す、というのも、面白いところです。

写真から発想するような技法もあるのですが、そういうものだと、具体度が高いがゆえに、そこから想起するものがかなり、似ていくようなところがあります。ヒエログリフのこの絶妙な抽象度と情報量、というのが、技法としてのそそりを高くしている、そんな気がします。

posted by 石井力重 at 22:35 | アイデアの技法

2015年05月10日

【発想技法】ゼブラ・ブレインストーミング(ブレストと一人発想作業を繰り返す)



ブレストをただ、ずーっとやるのではなく、集団発想と一人発想作業の時間を繰り返すことで、アイデア創出を良くするテクニックがあります。

それをベースに、ブレインストーミングの一派生スタイルとして、デザインしてみました。

白熱したブレストの白、沈思黙考状態の黒。この白と黒を交互にしていく、いわば、ゼブラ、のようなプロセスである、として、この名称にしました。

Zebra_storming.jpg


60分間のブレストにおいて、うまくアイデアが出続けるなら余計な工夫はしなくてもいいのですが、どうもいまいちアイデアの出が悪い、という時には、時々一人発想時間を設けてやって各自が発想できたらまた集団にもどしていく、という、ゼブラ・テクニックとして使うだけでも、大分、場が良くなるでしょう。


余談:

以前、紹介したFBS(フリップボード・ブレインストーミング)と、使っているテクニックの本質は同じです。

そちらはより、フリップボードを使うことを重視したつくりになっているのと、最初は、黒(一人発想作業)からスタートしている、という違いはありますが、この辺は、状況に合わせて臨機応変にアレンジする範疇のことですので。

posted by 石井力重 at 11:11 | アイデアの技法

2015年05月09日

【発想技法】セルフX(価値の高い製品を発想することを助けてくれるTRIZ系手法)


TRIZの知識群の中に面白い、便利な知見があります。

あらゆる製品や技術的なものと言うのは、時間とともに理想性が上がる、と言う傾向があります。
部分的にその最後の状態にたどりついているものもあり、それらの特徴の中には、自ら有用な機能を発現していく、という「セルフX」型の特徴が見出されます。
それらが、46個あり、それらを、自分の対象としている製品に、発想トリガー的に次々掛け算してみて、有用な製品発展案を想起できないかと考えてみると、中には結像するものがあります。
整えていくと、理想状態の方向に変化させた製品の企画案が得られます。
他の発想トリガーと大きく違うのは、このトリガー群が、ランダム要素、ではなく、理想状態の要素である点です。掛け算して、描き出したアイデアは、現在の製品よりも、価値の高い製品になる、という点が、この手法の大きな利点です。

TRIZ_SelfX.jpg




posted by 石井力重 at 18:18 | アイデアの技法

2015年05月08日

【発想技法】未来年表(商機発見→アイデア発想)


未来の顧客たちの様子が分かったならば、そこに先回りして、商売を作っておくことが出来ます。

そんな発想を助ける良いツール(Webサイト)があります。

未来年表

これを使って発想をする方法を、(昔、拙著『アイデアスイッチ』に書きましたが)、創業チームがわいわいやる方法を、スライドにしてみました。 (一人でやる方法も、前半に一ページ要約版でついています。)

まじめにコーヒー飲みながらやるのもいいでしょうし、過去の経験では、お酒を軽く飲みながらわいわい、未来構想飲み会、をするのも、いいです。考えていることを、未来方向にストレッチしていくような、そんな時間になります。  


余談:

挿絵の最後の「雲、雨、傘」のこと:

mirainenpyo.jpg


自分の居る事業領域。そこの未来においてこういうことが起こるんだ。ということが分かると、そこから起こるだろう市場の要求が想起できます。

そうしたら、それに先んじて、商売を打ち立てておける、商品を企画、準備しておける。

そういう「起きつつあること。それから生じる状況。そこに対する対処」という思考展開する力を、人間の頭はもっています。(マッキンゼーのフレームワークのひとつに、”雲、雨、傘”があるそうですが、そのシンプルな構図のまさに表現するとおりです。)
posted by 石井力重 at 21:59 | アイデアの技法

2015年05月07日

【発想技法】カラーバス(おすすめカラーは赤・黄・緑・青)


「アイデア発想に、多様な素材を刺激として取り入れたい。 」そんなときにはカラーバスがもっとも簡単で楽しく出来ます。

『考具』を原典にして、石井が実践してみて気づいた、色のコツ、も含めて、紹介します。

color_bath_2015.jpg

意外な効果として、その日決めた色を有するアイテム、だけでなく、その周辺も視野に入ってくる、という点があります。

必死になってその色を探そうとすると、見慣れた風景に、実にいろんなもの・ことがあることを発見します。無意識であれそういうものがもりもり頭の中に入ってから企画作業に入ることになるので、発想が広がっていきます。

posted by 石井力重 at 12:06 | アイデアの技法

2015年05月06日

【発想技法】SCAMPER(スキャンパー)((あるいは、オズボーンのチェックリスト))


対象(問題や、既存のものや、アイデア)に対して、 代表的なひねり方(変え方のパターン)を当てはめてみる手法によって、次々発想する方法があります。

発想法の中でも超定番のスキャンパー(SCAMPER)法です。

その方法のレクチャー資料を掲載します。

(後半は、高度な展開もできるようにしてあります。基本は単純版でいいでしょうし、深く使いたいときには、高度なところも使ってみてください。)

SCAMPER.jpg



補足:

SCAMPERとオズボーンのチェックリストは同じものです。

それらは、もともとどういうところから来たのか。

細かいことは語ると長くここでは割愛しますが、前にアイティメディアの(当時の)Biz.IDでその辺の源流の話を書いたことがあります。こちら

ただ、多くのビジネスマンにとっては、由来や原典よりも発想が出来るかどうか、良いアイデアが生み出せる技法なのかどうか、が大事でしょう。多様なアイデアを生み出すことに、SCAMPERは役に立ちます。それも、汎用性がダントツに高いので、多様な場面、多様な人にとって、役に立つでしょう。


発想ワークのシート




追記:

SCAMPER系の発想コンテンツを、子どもの発想カードセットにしたものが、私の過去の作品の中にあります。

『アイデアトランプ』です。

大人の発想の場面でも良くつかわれています。ブレストの前に、それをテーブルにざっと広げて、発想トリガーとして次々使ってみる、という使い方で、ゲーム感覚で、徐々に発想への助走がつく、というよさがあります。

posted by 石井力重 at 22:45 | アイデアの技法

2015年04月29日

【発想技法】二段階ブレスト


ブレストしててもすぐに批判が出ちゃって、ぜんぜん拡がらないよ、というときには、二段階ブレストが役立つことがあります。

構造は簡単で、Whatのブレストだけをして、1つを選び、Howのブレストをする、というものです。

アイデアにはミクロ構造があります。WhatとHowから構成されています。何をやるか、と、どのように実現するか。その構成要素にそって、ブレストを分割する。それだけのことですが、知的能力を使いやすくなります。

2step_brainstorming.jpg

ちなみに、実践上のコツがいろいろありそれもスライドの中で紹介しています。特に、HOWのブレストの補助が欲しい、といわれることが創造研修では多く、(手前味噌で恐縮ですが)TRIZから作った「智慧カード」を発想パターン集を使うことが多々あります。


How_brainstorm_tool_CHIECARD.jpg
Howのステージに入ったら、このカードを配り、各自考えて、共有しながら発展させていく、という方式です。

思考の初速をつける道具としてこういうものがあると便利です。

posted by 石井力重 at 22:26 | アイデアの技法

2015年04月28日

【発想技法】シーズニーズ変換ワーク

要素技術を商品化しよう、事業化しよう、というときに、用途アイデアがなかなか、出ない、ということ、ありますよね。


で、開発チームでブレストをすると、いつも同じメンバーで、同じようなアイデアばかり出てしまう。

もっと、広く、用途アイデアを出したいのだけれど、どうすればいいのだろう。

そんなときに、シーズニーズ変換(及び、そのあとの手早い調査)のワークプロセスをスライドにしてみました。

ビジネスと技術のメンバーがチームを作って、社から新製品を生み出そう、という時にも有効です。

ぜひ使ってみてください。


追記:

なお、狭義のシーズニーズ変換、の後に続くプロセスも良い技法をつなげて、全体ワークプロセスとして作っています。

出典の書いてある技法は、深く知りたい、という時には、それぞれの原典を当たってみてください。それぞれに、こんな短い言葉では語れない深いナレッジが拡がっています。



余談:組織が創造する

シーズニーズ変換ワーク.jpg
事業部の企画や営業メンバーと、研究所の研究や開発のメンバーで、時折行う情報交換が、大企業だとあると思いますが、そもでは、いつもは「技術」から「商品」への一足飛びのジャンプが見出せるものしか、言及できないはずです。ゆえん、細い。

ここに紹介したシーズ・ニーズの変換ワークは途中に「ファンクション」フィールドをかませることで、一旦は遠回りに見えることをしますが、結果的に、可能性の糸を太く出来ます。

そういうことは、知らなくても、瞬間瞬間に、優れた企画センスのある人は頭の中でやっているわけですが、その途中(ファンクション・フィールド)も共有していくと、一人のセンスではつなぎきれない、可能性の糸を沢山、使うことができます。

センスのいい人には当たり前のこと。考えあぐねていた人には福音となる。
それが、組織にとってのよい発想技法なんだと思います。

企業内でじっくりやる創造活動とは、そういう「優れた人の当たり前の共通体験化」が、ベースであろう、とおもいます。

トップ5%のCreativeに頼りきりにならず、組織が創造するようになるでしょう。

posted by 石井力重 at 14:39 | アイデアの技法



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