2014年10月22日

【掲載】AB会議。AB会議の進め方、教えます!編

アルコールブレスト会議、という取り組みを実際にやってみたメンバー&石井が、AB会議のノウハウを整理したくだりが公開されました。


まず時間は?

仲さんのコメントにあるように、20分〜60分の時間幅がいいでしょう。

さてそれで、ひとしきりAB会議やったら、そこからは、もう全力でお酒を楽しんでしまいましょう。私の親しい友人は良く知っていますが、石井はかなり酒好きなんです。ブレストも好きですがお酒も。AB会議のパフォーマンスははほろ酔い期に上がりますので、どんなに長くても60分を超えたら、AB会議はそこまで!あとは、プロジェクトメンバーで、ワイワイ全力で宴席を楽しんでください。

これは、単なる「お酒のススメ」ではありません。AB会議を本格的にしてみてわかったもうひとつの効能「グループの凝集性(なかよし度)が早く上がる」点を最大に活かしてほしいからなんです。

私は仕事柄、アイデア創出のファシリテータもしますし、アイデアプラントという組織の代表もしているので、コミュニケーションの機会が多くありますが、人格の根底では、あまり早く人と仲良くなれない重たさを持っていると思います。ただの飲み会、では、儀礼的になるし、会議室のブレストだけでもお互いに踏み込める部分は昼間レベルの砕け方です。しかし、AB会議をしたメンバーとは、かなり短い期間で「かしこまった、アウトスタンスの時期を終えられた」と思います。

昔風に言えば「飲みニケーション」。この表現は、石井が社会人一年目(99年ごろ)ですら、絶滅しかけていた言葉ですが、日本人のアウトスタンスな壁を壊す効果はやっぱりあります。一人の認知をもってのことであり、定量的な話はできませんが、知的生産の領域の人達のある種の人たちには、私は同様に、有効だと思います。


オススメの道具は?

これは、実はかなりあります。なにせ、私はブレストのプロセスを促進する道具を作る職人だと自分を規定していますから、飲んでいる場所特有の、発想作業をブーストする道具については、非常に、一家言(いっかげん)、あります。

◎あるサイズのポストイット
◎時間遷移を自然と表現するペンセット
◎宴席で使いやすいお題提示道具
◎どこの壁でも、紙を張り付けられるようにするシート

などなど。

これは記事本文に写真月でありますのでぜひご覧ください。(URLは冒頭のリンクをクリックしてください)


ファシリテータ役の工夫は?

これは、掟破りの「ダブル・ファシリテーター」方式をオススメします。

石井は、お酒が弱いくせにお酒好き、なのですが、仕事だとおもって、たくさん飲んでもAB会議中はずっと意識を明瞭にキープしていました。部署やプロジェクトで行うならば、ファシリテータが機能しなくなる可能性を考えて、バックアップが用意されているほうがいいでしょう。


さて、AB会議の体験からの感想は?

これはリアルな感想は本文に譲りますが、石井の感想としては、会議室で相当に繰りかえして初めて漏れ出す「新しい意見」が早い段階で出てくる、言い合える、という点で、一度ためして見てもらいたい、と思いました。


プラスα。発想テーマは飲みに行く前に!

記事のどこかに語られているかもしれませんが、すごく大事なことです。プロジェクトやチームでAB会議をやる場合、発想のテーマは、会社の中、もしくは、しらふの段階で充分に伝えておく。これがとても大事でしょう。発想のまとめは、しらふになってからー、という展開を前回していますが、実は、AB会議の前のしらふ時間にも、AB会議にむけた作業があるわけです。テーマを紹介しておく、という。宴席のおいしい時間帯をできるだけブレストにあてるため、かつ、事前に調べてインプットをしたい人にはそれもできるように、前もって、AB会議テーマを教えておく、というのは、とてもいいことでしょう。

もちろん、サプライズ的に、宴席でいきなりテーマを発表してみる、というのも、決して駄目ではありません。チームの資質やテーマによって臨機応変にやってください。一歩踏み込んで言えば、「インプットのたくさんいるテーマ」は、あらかじめ、会議室でインプットタイム(テーマの周辺情報のレクチャー)をしておくと、効果的でしょうね。


以上です。

ぜひ、このパート5の記事、ご覧いただいて、AB会議の実施の際に活用してみてください。
posted by 石井力重 at 01:11 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)

2014年10月17日

【掲載】AB会議。醒めた頭で、芽を育てる編

今回は、こんな会話から始まります。


石井:前回ほろ酔い気分で出したアイデアを覚えていますか?

松田:すーごく盛り上がったのは覚えてるんですけど、具体的に出たアイデアは……。

仲:なんでしたっけね?(笑)

石井:そうだと思ってきちんとアイデアメモを持ってきましたよ!

仲:ありがとうございます!あー。思い出してきました!

そう。そうなんですよね。アルコールブレストで思いっきり、イマジネーションのエンジンを吹け上がらせた後、飲み会も楽しんで帰る。そして、日を変えて醒めた頭で、アイデアを伸ばすわけですが、アルコール摂取状態の思考は思い出しにくい、という不思議な特性がじゃまをします。

そこで、前回のポストイットを貼ったシートをもってきてざっくり振り返りをしたところ、みな、記憶がコールされてきて、アイデアの素材が、議論の俎上にのってきました。

更にこうたずねました。

石井:“しらふ”の今見直すとどう思いますか?

木原:しらふで見てもいいアイデアが多かったと思う。ほろ酔いアイデア、なかなかいいですね〜(笑)。

そうなんですよね。記憶をコールできさえすれば、結構、しらふで見ても面白いものが多い。普段のやりかたの会議を重ねてもこういうアイデアは出てこないなー、ということが、机の上にたくさん載っている状態からはじめられるわけです。

この【記録し、残し、次の場で、記憶をコールし、議論の俎上に載せてくる】という”リンク”が千切れているのが普通の「飲み会トーク」なんです。このミッシングリンクをほったらかしたまま飲み会を繰りかえしちゃうと、ついつい、会議室に来ても手ぶらで、「あー、なんか良いアイデア出しきがするんですけどねー。」「なんかこんな感じのこといわなかったっけ?」「あれ、それって何が面白かったんだっけ」と、なり何もすすで無い感に苛まされます。

このとき、飲み会の場で書いたポストイット現物、そのポストイットを貼ったシート現物、があることで、香りまで含めて鮮明に記憶をコールすることができて、その時に、アイデアのまとっていたオーラのような「テキストの文字列という情報には載っていない大きな部分」を、会議室に、ひっぱり出してくることができます。

AB会議と言うのは、実は、飲み会のテクニックであり、飲み会からのアウトプットを活かすテクニックでもあるんだと、今回の企画を通じて、強く思いました。

(かく言う私も、よく、さし飲みで、居酒屋でブレストをします。思いっきり発散しつつも、大量のメモカードをお酒に汚れながらとって、翌日ホテルの机で、出来る限りそのカードをヒントに、発想源を引き出す、と言うことをしていました。最後のほうは書いたことすら記憶に無いカードがありますが、それを正面から、右から、さかさから眺めているうちに、昨晩のことがフラッシュバックする、そしてするすると、発想のそそりが、再度出現できて、一気にアイデアが進む!ということがあったりもします。)


記事では、この後のチャプター(チャプター2以降)で、アイデアを更に吟味しています。

醒めた頭でアイデアの芽を企画へと育てている様子、リアルな風景をご覧ください。そこに乗っているアイデアも、あっそれ、自分のコミュニティーで、年末の忘年会シーズンでやってみたら面白そう!というものがいっぱいあるなぁと、進行しながら思っていました。

幹事力、という概念についてもなかなかに興味深く思っていました。


パート4

posted by 石井力重 at 12:47 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)

2014年10月09日

My activities have been introduced in the WEB site of Fujitsu




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posted by 石井力重 at 06:10 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)

2014年10月06日

【掲載】AB会議。想像の翼で高く飛び、されど着地は難しい編

アルコール・ブレスト会議、パート3の後編が掲載されました。


アサヒビールの精鋭メンバーと、定時後の会社のコミュニケーションをもっと引き出すアイデアをブレストしています。後編になりいよいよ加速していきます。

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この時点でアルコールもかなり入っています。皆さん、お酒が強く、かつ、佇まいも崩れず自然に飲むので、そんなに飲んでいないように見えますが、結構飲んでいます。僕がたぶんこの集団の平均ぐらいの良貨と思いますが、この時点でジョッキ4~5杯ぐらいだったかと思います。

壁に模造紙を貼って、アイデアを貼りつつ紹介してもらっています。

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居酒屋でただ飲んでワハハっとなっていくのとがうのは、アイデアを紙に落として、そして場に視覚的に蓄積するところです。張り出しに行動は繰りかえすうちに、その前に皆が立って、わいわい、言い始める行動を促しがちです。AB会議でも、そう、なりました。

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アルコールブレスト会議が、しらふの会議違うなぁと、特に印象に残っているのは、アイデアの先鋭化、です。普段の会議だと、ひとつのアイデアが伸び始めてもそんなにそれをみんなでワイワイ乗り合って突き抜けていく、という会議展開はあまりありません。

(ドラマやビジネス漫画で描かれる企画会議シーンでは、どんどんブレストでひとつのアイデアが伸びて、鋭く突き抜けていく、というシーンはありますよね。それを大手企業の普段のブレストでできるかというと、現代の日本人の集団では少なくとも難しいところ。ベンチャーだったころのモノづくり企業HやSだったりしたら、違うのでしょうが、そういう企業さんの現代の現場に入ることもありますが、やっぱり難しいのが実情です。)

それに対して、アルコールの入ったこのAB会議では、ひとつの原石が見出されたときにそれをどんどん光らせていくことができます。アイデアと言うのは生まれたての時にはとても未成熟な存在です。それの良い面に光を当ててどこまで引き出していけるかが、創造的プロジェクトの初期段階に必要ですが、そういう部分には、とてもいい突破力をもっている会議方法だと、個人的には感じました。

良い面ばかりを書いては、活用しにくいと思いますので、気をつけていた点や、この後の記事に語られる「出来ないこと」についても言及しておきます。

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ブレストもこのあたりになって、彼らの本当に企画の主戦場に入ってきました。かなり真剣みのあるトーンになります。このとき、まずみんなが、結構の出いるけれど、かなり真剣に話し合えるぐらいの酒量レベルにキープしていることが特筆すべきこととしてあげられます。

良い気分になってがんがん飲む---というのも、もちろん、酒好きには楽しい、いい時間なのですが、AB会議としての機能を発揮するには、そういう「ほろ酔い+α」水準に保って飲む、という技量は、必要だと思います。

難しいのは、人によって、その量が違う点です。ビール半分でそうなる人もいれば、かなり杯を空けても大丈夫な人もいます。

ちなみに、石井はメンバーには見えないところで、時々、アルコールチェッカーで呼気のアルコール濃度を測って、その数値を目安として使って、急激に上がらないようにしながら、結構、飲みたいだけ飲んでいました。これは、お酒好きには結構大事なコツかもしれません。酔わない程度に飲む、というのは、酒好きには結構難しいものです。私は計ることで、結構、安心して、ごくごく飲めて、かえってリラックスできていた気がします。

このアルコールチェッカーでのセルフチェックは、AB会議の進行役(ファシリテータ)をする人は、もしかしたら、オススメしてもいいかもしれません。タニタのスティック型のチェッカーを使っていましたが使い方はとても簡単です。

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この後は、ハイライト法を行いました。魅力度の高いものにめいめいに星をつけてもらい、その集中したものを最後にレビューしていきます。この作業は直感的であり、酔っていても問題なく出来ます。

さて、いよいよ、ここからは、注意して読んでもらいたいところです。

酔っていると、出来ないこと、もあります。当然ながら。 ここを良く認識しておいて「AB会議が得意なこと。苦手なこと」を知ってもらいたいとおもいます。

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仲さんのコメントを引用します。

仲:ちょっと酔っぱらってますけど、実行したいアイデアが出てきたのでみんなの力で実践までもっていきたいです。お酒を飲むとこんなに楽しくいろいろとアイデアが出るんやなと思いました。でも最後にまとめることがすごく難しくなっていた。次回はしらふでまとめます!

そう、そうなんです。

お酒が入ると「想像の翼」はエネルギーを得て、ぐんぐんと舞い上がるわけで、それに依拠した部分はどんどん進むわけです。

一方で、普通、会議室でやっているブレストだったら「発散だけで終わり」というのはあまりありません。「次に収束させていく」こともやるでしょう。そこで、AB会議の場でも、ついそこをやらねば、と思ってしまいがちですが、それは、別の場(翌日とかしらふになった段階)でやればいいんです。

しらふの時には、「発散思考」と「収束思考」は意図して切り替えることができます。それこそ、ブレスト中でもすきあらば出現させてしまおうというぐらい、収束的な思考モード(批判力)は常に出番をうかがっています。

しかし、です。

飲んでいるときには、このでしゃばりな批判力は、お酒の力で幾分緩和しているわけで、想像の翼にのびのびとしてもらえます。お酒は突然消えてくれたりはしません。いざ、批判力が必要だとして、意識の力でそれを引き出そうとしても、うまく作動しません。

この辺が、チャプタータイトルにもなっている「アルコールブレストの限界」です。

思考活動において、お酒は、なんでもうまくいかせる魔法の杖ではありません。、創造的な活動のある部分を思い切り円滑にしますし(正確には、その可能性がありますし)、打ち解けにはかなり力強い道具なのですが、巧緻性を上げたり判断を伴う知的作業には向きません。

さて、そうした部分は、AB会議(酒場の発想、しらふで揉んでいく編)に任せてしまうのが良いでしょう。

記事のように、アイデアを出し、張り出し、魅力度で星をつけて、全体をザーッとレビューしたら、さあ!ここからはコレをしまって、宴会に突入〜、という感じに楽しく飲んでしまうのが良い、と個人的には思います。

この記事の中で、50分、こうしたAB会議をしていますが、その後は、2時間枠の残り時間で、ワイワイ飲み会をしていますが、一仕事やりきってからのお酒は格別にうまかったです。

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これが最後のスナップショットですが、企画の始まった時点より、かなりグループの凝集性が高まっています。比較的、対人関係においてあうとスタンスの石井ですが、こういう展開だと、結構、リラックスして、距離感が近くなっていたように思います。(酒好きなだけだろ!という突っ込みもありそうですが、まあ、それを差し引いても、残るものはありそうです。)
posted by 石井力重 at 21:29 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)

校長だよりに、前回の岐阜商の授業の様子が、言及されています。

県岐商(いわゆる、岐阜商)は、日本の商業高校の中でも簿記の受験合格など、実力ナンバー1の商業高校です。光栄なことに、同校の文科省のスーパー・ハイスクールの授業を受け持っています。商品開発の授業です。

先日は、中盤まで進んだこの授業では「アイデアショーケース」と題して企業さんに向けたプレゼンテーションDAYを実施しました。

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その時のことが、校長だよりの中で言及されています。


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この服部校長殿のお言葉の「生徒のプレゼンテーションの後に企業側から鋭い質問が出されました。生徒は丁寧に答えていました。初めての経験で、プレゼンターはかなり緊張したと思います。どんな質問がくるかわからない状況を乗り越えることは実社会でも存在します。つまり、扱っている商品をどれだけよく知っているかということです。」と言う点は、まさに、その通りで、頑張って練り上げてきた生徒さんにも、学業との兼ね合いで限定的な時間の中で当日を迎えた生徒さんも、おのおのスタンスでこのお言葉は、切実に響いたかと思います。

このプログラムは「授業(≒育み)」であると同時に「事業(≒勝負)」でもあります。どちらかだけに重心をおけば、SPHのプログラムの絶妙さから乖離してしまいます。

この点は、毎回の設計と授業進行において、とても繊細に感じてかじりきりをしています。

〇 楽しく学びになった、だけではいけない

(何も、社会から金銭的対価を得られない構想ワークでは、お遊戯になってしまう。投下資本に対して、1000円でも、プラスで事業が回らなければいけない。)

〇 膨大な人的資源投入をして収益化する、というスタイルでもいけない

(高校生の作業をコスト計上しなければ、薄利多売の難しくない作業をする事業ならばすぐに収益化は出来ます。内職の造花作成をする企業をすれば、すぐに黒字事業になるでしょう。でも、それやそれに類する事業モデルの立ち上げでは駄目なんです。ここで学ぶものは、付加価値を作り出し、小さいビジネスでも充分に収益を出せる着想力や事業展開力です。なので、やたらめったら頑張ってこい、というスタイルは大前提としてとりえないわけです。

短い労働時間でも、創造的な産物を生み出し、それを事業として回すと、収益性を生む、そんな高付加価値な商品創出を狙わせていかなければいけないと。


この授業、3年ありまして今年が一年目です。短期的には今年はあと2回、あります。長期的には、2.5年あります。

とはいえ、ゆっくりはしているつもりはありません。一年目から一定の芽が出るように、残り期間、全力で商品開発・展開に向けた授業を実施してゆきます。
posted by 石井力重 at 14:55 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)

2014年09月30日

タイムチャートの書きかた(ワークショップの遅れの焦りをホワイトボードに押し付けよう)

これが正解、というものとは、程遠いかもしれませんが、年間50回ぐらいアイデアワークショップをしている石井なりのたどりついた「タイム管理」の方法を紹介します。

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とあるイベントでのタイムチャートです。

この日はアイデアワークショップの前に、Inputパート(セミナー)が予定されていました。あるアクシデントで、このセミナーパートが大幅に遅れた場面でした。

<予定>
13:35にセミナー終了。休憩10分。13:45にワークショップ開始

<実際>
14:05にセミナー終了。休憩5分(に短縮)。14:10にワークショップ開始。

この日のワークショップは、3時間15分の内容でした。
それが、スタート時点で、25分ビハインド(遅れ)で始まり、2時間50分で進めることになりました。

170分/195分≒0.87、なので、単純に言えば「10分のところを8分ちょっとで進行する」という感じですが、実際はそう簡単にはいきません。

早くできるところ、そうでないところがあります。参加者さんたちの状況によっては、時間枠を伸ばしてでもやらないといけない場面もあります。

なので、ここからは、2分、3分の時間を摘み取り、徐々に時間を戻していく努力をします。

■冒頭

冒頭の写真は終盤が近づいていますが、タイムラインに対して、右肩上がりのふにゃっとした線を引いています。これが逐次書き込んでいる実際の時間です。

(ちなみに、スタート時点での反映はしてありません。初めはとにかく円滑に流しだすことに注力する為に、ホワイトボード前で調整を始めるのは、流れができはじめてから、にしているからです。)

■スピードストーミング

この終了時点で、15分ビハインドに、戻しています。スピードストーミングの前のテーマ説明を大幅に簡素化して4分削り、SSの準備と終わりの机の並べ替えをハイピッチで進めて6分をひねり出しています。(逆に言えば、通常はテーブル移動に、3分ぐらいずつのロスタイムを見込んで作ります。)

■ハイライト、アイデアレビュー、発展ブレスト

この終了時には、8分ビハインドまで戻しています。大きいのは発展ブレストを5分削り、後は、2分ほど、ハイライト法で少し削れました。

■プレゼンの準備、プレゼン

ここが終わる時点で、オンタイム、に戻しています。今回は予定していたチーム数の半分だったことが助けとなりました。現場に入ると、人数が違う、と言うことが良くあります。今回は、ホワイトボードの左側に、3×4、という計算式がありますがこれは、実際のチーム数で計算しなおしたところ。(そこの下に、3.5×4、とありますが、これが実際にかかる時間です。プレゼンの交代時間がありますから。)

今回、もし、チーム数が当初の予定通りだったら、急ピッチで進めて、それでなおかつ、4分ビハインド、ぐらい、だったでしょう。(その場合、次のまとめ、をかなり削ぎ、最後であわせます。)

■まとめ

オンタイムにもどったので、このパートは、きちんと15分使えています。(そして、時間通り終了)


ファシリテーションの合間に、こんな風に、思考を展開しています。


ということで:

ここで述べたかったのは、だんだん繰りかえしていくうちに経験則的にこういうタイムチャートを書くようになったのですが、こういう風に、時間を反映していくと、徐々に遅れをカバーしていくことができて、焦りも心から追い出して、客観的に進めることができるようになりますよ、という話です。

ちなみに、主催者さんの意向を汲んで進行していくうちに、終了時点でどうしても30分超過せざるを得ない、といった事態も時々あります。そうなったときも、残りの時間と予定を、ざっと話し合って、取り除くべきパートを合意したり、最大遅延時間を相談したり、という行為にも便利です。

posted by 石井力重 at 12:25 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)

2014年09月29日

イベントの実施報告の達人に学んだこと

「実施してきました」の記事の作り方について、なるほどなぁという、SNS上での報じ方、について学びを得たので、書き記しておきます。

昨日の図書館アイデアワークショップ、良くまとまっているSNS上の記事まとめ(Togetter)が、今回の企画のオーガナイザーの岡本真さんによってなされています。


彼も、時々前でしゃべったので、結構忙しくしていたはずなのに、イベントの様子が良く分かるように書いてくれています。会場の外側や立て看板など、会場へ来た人の目にするものも含めて。

その写真をみていて、そうそう、そういう場だったな、と。

そして、良く見ているうちに、あることに気が付きました。

写真には、場の動きや会場で出されるアイデアの雰囲気が良く分かるような「人の姿」が映っています。

が、誰一人、個人参加者(大学生、高校生)の顔は映りこんでいないのです。

しかし、写真が全部そういう写真だと、違和感が出ます。

そこでさらにうまいなと、気が付いたのは、顔が映っている写真も適度にあること。でも良く見るとそれは、登壇者(もともと、ネット上に顔を出しても問題の無い人達)なんです。

そういう写真が混ざっていることによって、何度か見るまでは「あれ、これって参加者の顔が一度も入らないように配慮されている」ということに気づきませんでした。


ちなみに。

僕が取った写真は、個人の肖像権や成果物の主催者さん内での扱いに配慮して、自粛しています。

昨日取った会場のブレスト時の風景で、最後のラップアップのスライドにつかったものは次のものです。

L.jpg

アップする為に、ぼかしを大幅に入れています。

実際の写真は、ピントがあっていて、こういう感じに写っています。(顔がわからない部分だけにカットして)

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こんな感じで指先まで分かるぐらいの写真で写っていますので、そのままネットに上げてしまうわけにはいきません。

リンク先の岡本さんの写真テクニックは、ソーシャル時代のある種の撮影方法を、教えてくれています。


追記)

ここまで書いて、思いついたアイデアをメモしておきます。

イベント報告カメラ・アプリ
━━━━━━━━━━━━━━━━
○人の顔が映らないモード(顔のないところを四角く切り出す)
○ぼかしモード(顔認識が働かないぐらいにぼかす)
○スライドモード(暗い中で明るい四角領域があると切り抜く)


こんなアプリがあったら、いいかなぁと。

近い将来、静かなカメラドローンが出てきたときには、イベントの風景撮影&リアルタイムアップは、それが担うのだろうと思いますが、たぶん、その時には、こういうアプリが必要にもなるかもしれませんね。

posted by 石井力重 at 09:10 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)

2014年09月26日

【掲載】AB会議。ペアで発想して、全員でブレスト編

さて、アルコール・ブレスト会議(AB会議)も、記事の中身が、だんだんと佳境に入っていきます。



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前回のAB会議から日をまたいで実施しています。第二回の終わりのリード(と言うんでしょうか、終わりなので、エピローグというのかもしれませんが、記者さんのコメント※にあるとおり、この回から話題が変わります。

※ 今回のトライアルを経て、次回は本気の企画会議を実行することが決定! アルコールの力を借りて、商品化目指して行われた会議の模様を紹介する。



テーマは、アサヒビールの精鋭社員さんたちにとって、より実践的な範疇のものが設定されました。

飲み二ケーションが得意なアサヒビールが、他の企業に向けて「17時以降の社内コミュニケーション」について提案」する、というものに。

さあ、この”新しい夕方〜夜の社内コミュニケーション”のアイデアを考えよう、ということで、今回は、前回までとはまた違った方式を試してみました。

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5分交代のペアブレスト、これを席移動しながら、3人ぐらいの人とやって(〜計15分)、より気軽に、ちょっとした思い付きを言いやすく、時間で次々、トークが変わることで多様なエッセンスを混ぜていく会議方式にしました。

(アイデアソン&ハッカソン、や、アイデア創出ワークショップに参加された方は、「あ、これは、スピードストーミングだ」と気づかれるとおもいますが、そうなんです。スピードストーミングのコミュニケーション構造をエッセンスとして、会議で利用する方法は、こうするんです。具体的な模様は以下につづります。

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仲さん、松田さんのペアの様子。仲さん、ノートにしっかり書いてくれています。仲さんは、面白いトークの方ですが、根底にあるこういう丁寧さもあって、人気者なんだろうと、思いました。

もちろん、ノートとかが、無ければなしでもいけるように、後で工夫がしてありますので、気軽にはじめてもらってかまいません。メモを取りたいときには、テーブルコースターや箸袋にちょっと書くってのもありかと。

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藤井さんと木原さんのペア。木原さんは比較的、どっしりとした熟慮された考えを提示される方で、ブレストで矢継ぎ早のアイデアが出ている時には、そのピッチ・タイミングでは、充分に出してもらいにくい、いい意見が多い方なんですが、こういう、「ミニ・さし飲み」みたいな時間構造があると、そういう部分もよく発露してもらえます。

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松生さんと、石井ペア。たぶん、6人中もっとも年齢の離れた二人だと思います。早稲田大学で授業を受けてくれている生徒さんたちの年齢に近くて、会社でよくある、お父さんと娘ぐらいの幅で離れた人たちがブレストで話す、というシーンです。「5分間のペア」なので、まごまごしてたら過ぎすぎてしまうので、お互いどんどん、アイデアを出します。周りがなにぜ賑やかなので、気軽にぽんぽん、アイデアを出し合えますし、整合性の無いような未成熟なアイデアでも、とりあえず思いついたら出す、ということが気軽に出来ます。

さて、こういう5分間のペアブレスト、時間が来たらペアを変え、二ラウンド、三ラウンド、と行いました。

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この人形は、石井をモデルに作ってくださったそうです。おしゃれなスーツは僕はきませんが、全体的に雰囲気ありますね。

それはさておき、ペアブレストをAB会議でやってみて、実際に結構でたな!という所に到達しました。

・・・さて、次は。


ペアから、次は全体へ。


場を6人全員でのブレストの場に戻します。

で、すぐに全体ブレスト・タイム!ではなく、ファシリテータがこう、告げます。

「いまの3ラウンドの中で、全体ブレストの場に出したいアイデア、を手元のメモに書き出してください。複数OKです。まずは、印象に残ったアイデアから書いてみる、ぐらいの感じで結構です。」と。

※ペアブレストの間にメモをとったコースターなどがあればそれを見るのもいいでしょう。石井は個人的には、水性ペンで手の甲に、キーワードだけを書いておく、って言う方法が、カジュアルに出来て、なくならなくていいかなと思いました。これは個人差がありましょうか。

さて、書き出し時間は、時間にして5分か、10分ぐらいが、いいでしょう。

いざ書こうとなったら、固くなってなかなかかけない、という方も、発想の燃料(ビール)をゆっくり楽しんでもらいながら、リラックスして書き進めてもらいます。

タイマーがなり、そこから全体ブレストです。

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アイデアを共有していく際にも、それにさらに便乗案が出ます。

ペアブレストをして微妙にアイデアが混りあい、考えが発展していますので、アイデアの光るところを育んでいきやすいように見えました。

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こういう共有部分、通常の会議だと、シーン、としながら、順番にボードの前で説明。。。みたいな、フォーマルな空気がでますが、ビール片手に、しぜんと、わいわい、出てきたアイデアを広げていく空気が出現しました。

アイデアに便乗して新しいアイデアが出た場合は、それも、出した人にかいて、メモを加えてもらいます。

アイデアの中身は次回の記事に譲ります。さて、それがどういう風になるか、次回をご期待ください。


(( アイデアのワークの点での補足 ))

時間としては、ペアブレスト15分+各位書き出し10分+全体ブレスト15分、=合計40分ぐらいの感じで展開しています。

アイデア生成の側面でも、なかなかの成果が出つつあるのですが、その効果以外にも、気がついたことがあります。

ビールも飲みつつ、アイデア発想を共通の話題にして、トークが弾んだなぁと。前回、今回、と石井はアサヒビールの皆さんにとって社外の人間ですが、加速度的に仲良くなってきあなぁと。(で、ファシリテーションも、どんどんしやすくなります。)

そんなところも、記事のこぼれ話として、書いておきます。

(もしかしたら、次回の記事でそのあたりをコメントしたことが、載るかもしれませんが、石井のこのブログは読者数がすくないとおもいますので、お許しください。)


実践者に向けて、気づきのシェア:

この点は、普段よりも興がのってどんどんアイデアだしが進むため、メンバーが書き取れないものもあり、ファシリテータ(石井)が、こぼれるものを拾いにいっていました。(書き留めやくをしていました。)

アルコールはリラックスしてのアイデアや闊達な発言のできる場の空気をつくりますが、一方で、発生するアイデアを蓄積していくという行動には、それぞれの実践で工夫がいるところでしょう。

ファシリテーターやプロジェクトリーダーをしている人ならば、その辺はどんどん、自分なりに工夫して、良い形を見つけてもらえるかと思います。

個人的には、キングジムの4カメラ記録道具(ミーティングレコーダーMR360)を使うのもアリかな、と思いました。内臓電池の性能が分かりませんが、内臓電池で20分ぐらい、記録できると理想的かなと。

最後に、おまけ。

今これを読んで急に〜、とは行かないと思いますが、浅草界隈で飲みに行くなら、この記事の会場となっている、アサヒビールさんの本社隣接の「フラムドール」(金の炎玉の巨大モニュメントがあるふもとです)さんに入ってみてください。

飲んで食べても安いわりには、ビールは絶品にうまいですし、飲むのが好きな人たちの会社のお膝元、良い感じの空間が広がっています。

浅草の夜の街って、意外なほど、飲み屋があるんですよね。二次会に繰り出すのにも、店選びが楽しく出来そうです。

posted by 石井力重 at 15:55 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)

2014年09月25日

【掲載】AB会議、ビールが入って発想が変わっていく編

アルコール・ブレスト会議、紙面(カンパネラ)が定期的に更新されています。

前回パート1では飲まずにビアホールでやる編、でしたが、パート2は、いよいよ、生ビールが出てきて、飲みながら、企画を考える編です。



今回のテーマは

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というもの。

ビアガーデンは雨の日は中止になる。みんなで楽しみにしていたのに楽しめない。これが普通の考えなのですが、雨の日でも楽しめるビアガーデンって無いだろうか、というテーマでブレストに取り組みました。

従来の、昼の、会議室の、ネクタイ締めたままでの会議なら、「うーん、、、そうはいっても難しいねぇ・・・。そんな良いアイデアがあったらきっとすでにどこかでやっているだろうし・・・。 ・・・。 (そして沈黙へ)」となりそうな難しいテーマです。





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さてAB会議では、どうなったか、というと、1ページ目と2ページ目、気軽な雑談交じりにトークが展開しはじめていきます。


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次第に、おおこれは!と思うような、魅力的なアイデアも展開されていきます。昼の会議と違うところは、他の人のアイデアを便乗的に発展させる発言パターンが増えていくことです。これがもたらすのは、最初に提示される未成熟なアイデア、皆でそれがもつ可能性を短時間で引き出していく、そんな集団の創造力の発現です。

そうして魅力的なアイデアがでて、まとめに入ります。

この3ページ目の、皆さんのコメント部分を引用します。


ほろ酔いレベル?のアルコール・ブレスト体験は終了。みんなが感じた前回のアルコール無しのブレストと今回のアルコール有りブレストの違い、感想は?

仲:みんなに楽しいことを感じてもらおうというテーマや内容の場合、アイデアを出すときにはやっぱり飲んでいる方がいい。飛んだ楽しい発想が出てくるんやなあと。お酒を飲むと、「そうっすね」みたいな砕けた会話になりますね。

木原:今日はブレストをはじめる前に他人の意見を否定しないというルールがあったので意識しながらできました。でも、会議室でやると、自分より若い人の意見を「いや、でもおまえさあ」っていう入り方になってしまう。ビアホールのような場所でやると、本当にさっくばらんに意見が出るし、場所や空間も要素としては大きいのかなと思いました。

松生:入社前の最終面接で、アサヒビールに入ってやりたいことは? と聞かれたときに、「世の中の会議が飲みながら、みんなざっくばらんに話せる “飲ミーティング”をやったほうがいいと思います」と言う話をしたんです。今回まさにこれだなと思いました。お酒を交えながら話すほうが、若い人にとっては一層意見を出しやすい環境になると思います。

藤井:うちの会社は人と人が仲がいいなという印象があるけど、それは一緒に飲む機会が多いから親密な雰囲気になるからだと思うんです。今回もお酒を飲んで親密な雰囲気になって、もっとあなたのことを知りたいという気持ちで人の意見を聞くからよく聞くし、自分の意見も知ってほしいという気持ちになれたんだと思うんです。

松田:営業現場にいるとあまりブレストはなく、報告事項を追って、チームとして何をしないといけないということが前提の会議が多いんです。そこから生まれるものは伝達でしかないんです。今回は、一方的な話じゃなくて、会話の中でこういう考えもあるし、こういう考えもあると繰り返していくことによって磨かれる部分が非常に大きい。「これを言っても大丈夫かな」という雰囲気になるのはお酒の利点なのかなと思いました。

石井:そうですね。普段はいろいろなことを考えて口もだんだん重くなります。でも、飲んでいるときは頭のCPUが速く回転してないから安心して言えるというところもありますよね。

「砕けた会話」「意見が言いやすい」「飛んだ楽しい発想」というコメントが皆さんのコメントの中に見られます。

ビールが入ったことで、そういうものが出しやすくなる、と言う点は、誰もがなんとなく経験している印象があるでしょうけれど、今回のように、20分ぐらいの中で自分達の行動を振り返ってみると、やはり被験者(AB会議の参加メンバー)はそう明確に感じている、ということがわかります。

ブレストの4つの阻害要因、というものがあります。そのひとつに「評価懸念」というものがあります。これは「そんなことを言ったら馬鹿だと思われるんじゃないか。相手が何を考えているか分からないから、未成熟な案は言いにくい。」と感じている心があり、それが、アイデア創出を阻害している要因のひとつになっています。

私自身のコメントにありますが、アルコールが入ると、頭の回転は通常よりも遅くなります。特に、判断力の部分は。なので、「相手がどう思っているか、を気にする思考力」も「相手が言ったことの未成熟なところから懸念点が思わず思い浮かんでしまう思考力」も散漫になります。ブレストの阻害要因のひとつが緩和された状態になるわけです。そうして、生成された初期的なアイデアを制限なしに表出化させていくことがしやすくなります。

その辺の観察を、当時、私は、次のように言及しています。


最後にファシリテータの石井氏から総評。2回のブレストでわかったことは。

石井:カードに書いたアイデアの枚数、ひとつの文字量はアルコール無しの場合のほうが圧倒的に多かった。しかし、アルコール有りの場合は、コンセプトにふかくくいこんだアイデアが多かった。数だけでは計り知れない。みんなが乗りあえるテーマということも含めて、アルコール・ブレストの価値だと思います。アルコールが入ると、曖昧なものを曖昧なまま受け取って会話のキャッチボールができる。これは、アルコール・ブレストの効能ですね。

この時点では、皆さんほろ酔いをキープするぐらいの量で飲んでいます。石井もそうです。ほろ酔いの酒量が人によって違いますが、記憶では確か、石井の場合は、3杯ぐらい、皆さんもたぶんその前後ぐらいだったかと思います。(私は、最初の3杯目までを飲むペースがすごく速いようです。その後はスローペースになるのですが。)

人によってはほろ酔いは、ジョッキ半分、だったり、一杯ちょっと、だったり、するとおもいます。自分がほろ酔いになる酒量を知っておくと、こういうアルコール・ブレストのときは便利でしょう。

また、記事の後半に出るかもしれないことなので、後半側の記事に詳しくは譲りたいと思いますが、AB会議に最適な時間の長さ、というものもあるのではないか、と、この経験で心に浮かび始めています。

AB会議の効果を最大限に引き出すための工夫。シリーズの中盤〜後半にご期待ください。

posted by 石井力重 at 07:42 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)

2014年09月12日

9月は嵐のように、仕事の月

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最近は、近況をFBに書くので、活動報告のブログのアップ量が減っていますが、9月は年間に2度ぐらいある、無茶苦茶仕事が入っている月で、全国をぐるぐる回っております。

昨日一昨日は、田町で、某企画系の企業さんの新事業アイデア創出&コンセプト練成のワークのファシリテーションをしていました。この仕事は珍しくクライアント直ではなく、間に企画全体を展開される企業さんがいて、彼らの作ったプロセスをベースにワークをする、という、いつもの自分流にこだわる石井としては珍しいタイプの仕事をしています。

こういう仕事の場合には、ただそのまま引き受けずに、自分なりにそれをベースにゼロから設計していって、そのプロセスを最大限尊重しつつ、調整を入れたいところを再度ワークをデザインしていきます。この企業さんのプロセスは独自性が強く、しかし、根底にある哲学がしっかりしているので、分解して再構築するときもとても面白く、勉強させてもらっています。結果的には、当初のワークプロセスをほぼそのまま実施している案件となりました。

他には、東京で光学機器のメーカーさんでの創造研修を二度にわたって実施、電機メーカーさんでの創造研修を関西にしにいったり、と大手企業さんでの終日研修の対応が続きます。

他には、NPOでのファシリテータ要請講座を連続二日間、(家庭教師の)アップルさんでの新しい教具開発ワークショップ、トヨタ系工場でのTRIZ研修(間に岩手県庁さんが支援スキーム的にたって)、名取の新図書館建設に向けた市民アイデアワークショップ、岐阜商(高校)での商品開発の授業、といった、非・大企業の場での仕事もしています。

ちなみに先ほどようやく終わったのですが、早稲田大学での授業150名強の成績付けも、相当な作業負荷があってこれは正直こたえました。先生業っていうのも気軽に引き受けすぎてはいけないなと。

そんな調子で、今月はどれか一つか二つ、案件を飛ばしてしまうんじゃないだろうか、と二週間先のスケジュールをいつもにらみながら、寝るまで仕事、起きたらすぐ仕事、という生活をしています。

9月は、場所の移動もめまぐるしく、案件の業界、領域も日替わりでくるくる変わり、仙台の自宅には、帰れたかと思うと3泊としないで次の旅仕事へ、という日々を送っています。

仕事の嵐の後には、豊穣な実りがあります。多くの人との活動的な接触、案件から得る新しい学びや情報、あと、旅仕事の副産物としての、旅先でのいろんな景色を見て、アイテムを手に入れて、感性の仕入れもあります。嵐のように忙しい時ほど、よいインプットを実は日々している感じがあります。無理してでも、ちょっと足を伸ばして見ておく、食べておく、会いにいっておく、そんな日々を、送っています。

posted by 石井力重 at 23:55 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)

2014年08月31日

【体験してきました】ダイニング・ウィズ・ザ・センス(すでに終了)

8月27日、ディズニーランドホテルでの面白いイベントを体験してきました。

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舞浜駅で降りて、ランドに行かず、左へデッキを進んでホテルへ。子ども時代は千葉市民でしたがディズニーランドは数えるほどしか入ったことが無く、ホテルははじめて入りました。

何と言う建築様式なんだろう、ヨーロッパのような、夢の世界のような、あえて言うなら、ディズニー様式の建築、なんでしょうかね。外側もきれいなブルーで中に入ると、こういう良いソファーセットがあちこちに。都内のホテルでこのエリアがあったら、用でもない人がたくさん座ってあかないところですが、ここの利用者は皆、夢の国を目の前にきもそぞろで、座ったとおもったらエレベータで降りてきた人と連れ立ってみな、ワクワクとした雰囲気で出て行きます。

ホテルまでのデッキも音楽が流れていて、ここはひたすら魔法をかけ続けるディズニーの世界なんだなぁと、強く思いました。年甲斐も無く、ワクワクしていくのを自分でも感じました。こういう感覚は久々でした。

さて、参加してきたイベントについて

ディズニー・ダイニング・ウィズ・ザ・センス (〜ディズニー映画『アラジン』より〜)

簡単に言うと、魔法のシェフが、魔法の力で出現させる料理を食べさせてくれる、という趣向のものです。その魔法の料理をキャッチするための条件が一つだけ。それは、魔法のアイマスクをつけること。・・・ということで、2時間の間、目隠しをしたまま、知らない人と同じテーブルでディナーを楽しむ、と言ったものです。


この中身をあまり書いてしまうのは無粋かと思います。たぶん、来年もあるんじゃないかと思いますので。(ちなみに、今年は二年目で、アラジンがテーマでした。去年は美女と野獣だったそうです。)

この食事、ただ、目かくしてして食べるだけ、じゃなく、いろんな面白い仕掛け(石井的には、いろんな学び)がありました。

まず、この体験の楽しさの中心軸になるのは、マジカルシェフ。

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(写真は、会場に入る前の待機ルームでだけ撮影が許されています。この写真はそのときのその様子です。)

魔法のクロッシュ(銀の半球のあれ)を厳かに開くと中から大量の煙と、青い光。しゃべりも、演劇の方のような、彩り豊かでよく通る魅力的な声。身のこなしも、絶対的に、世界観の雰囲気を演出する、洗練さえたものです。特に最初のトークの後のお辞儀では、皆が拍手をするかまようところで、自分のお辞儀で肩に当てた手で、自分の方をたたくことで拍手をさそい、皆がすっと、闊達な対応をするムードに導きました。これは素敵だなぁと。

トークもとてもうまく、お客さんのコメントや質問にも、すべて素敵な返しをしていきます。

一般的に、口が立つだけだけの人は、語調がどこかいやな棘みたいなものを含んでしまったり、自己陶酔的な臭みが裏側に見えたりするわけですが、マジカルシェフは、声の伸び、響き、間の取り方、どれもメリハリが利いていて、それでいて、顧客へのホスピタリティーが基礎にある、という感じが全体のムードを、さわやかで暖かいものにしています。

さて、その後は、魔法の目隠しをつけて、バラバラに会場に入ります。

目隠しは、公式ブログにあるような、青を貴重にたデザインで、ウエットスーツの薄手のような、プルブルした素材で心地よくフィットします。眼球のところが余計目に出っ張っているのは何でだろう、目を圧迫しないためか、メガネをつけてもかけれるのか、と、ひとしきりいじってみて、女性の意見を聞いて納得。つけてもマスカラが取れないアイマスク、なのだと。なるほどー。(ちなみにメガネをかけてこのアイマスクをつけるのは無理でした。)

会場へは、目隠し状態で誘導されます。知り合いともバラバラになって、知らない人と着座します。係りの方がすでに人がいることを教えてくれて会話を楽しんでくださいー。ということで、お互い、目隠ししたまま自己紹介を。最初は、もどかしく思っているのですが、最後には、見えている状態よりも、相手がよく見えるような、そんな不思議な気持ちがしました。

(ちなみに、私のテーブルでは、看護師さん、パティシエさん、学校事務の方、&、石井、という構成で、それぞれの職業が異なる中での会話は興味深いものでした。多くの方が、気分転換にこれに参加した、と言うのをきいて、へー、と感心していました。そして、今振り返って思うと、この演出を楽しむには、あまり相手の現実世界のことを聞いてしまうのは、無粋なことなんだろうとも、思いました。すみません。。)

ディナーが始まると、どうなるか、と言うあたりからは、詳しく書くのをやめておきますが、マジカルシェフのトークとテーブルの中での会話と、おいしく不思議な食事の3つであっという間に2時間が過ぎてしまいます。お酒を結構飲んだのですが、かなり最後までしゃきっとしたまま、お酒を楽しめたように思います。(目が開いているときには使っている視覚からのインプットがない分、処理がラクなのかもしれませんが、これは正確にはどうなのかわかりません。)

食事も、目隠しでたべるので、カレー皿が出現したときには、おそるおそる指で中を探り、あ、あれ?これって、、、みたいな感じに徐々に料理に慣れていきます。テーブル内でびみょうに違う順番で出てくるものがあって、会話しているとおかしいな、という感じがあってあとで、それにきがついたり、空を飛んでくるパンを手で受け止める趣向のものは、水をすくうように手を前に出して、といわれていると、突然結構な勢いで手にぶつかってきたりして、視覚を覗いた五感(嗅覚=香り、味覚=多様な味、聴覚=トーク、触覚=サワリ心地や突然の出現、熱々の中に冷たいがあるなど)、どれも良く使われています。

特に、視覚がとぎれると、聴覚にたよるわけですが、面白いことに、いつ料理が出現してるのかを、耳で測っている世界ではまったく感じ取れません。隣の席の人との会話はリアルに聞こえるのですが、料理は音も無く出現し、食べ終わるといつの間にか器が消えている。お酒も楽しくのでいると、また満たされていて、飲んでも減らない、そのうえ、あるときから、ワインの種類が突然変わり、びっくりしたり。

(ちなみに、一度だけ、テーブルの上に、不意に出した私の手の指先に、何か生き物があたって、ぴゅっと逃げたような感じがありました。マジカルシェフの料理なので、何か魔法の生き物がいたのかもしれません。笑。。いや、あるいは、それもこういう演出だったのか。)

シェフがランダムに合間にマイクを向けにきます。100人いて、25のテーブルと思われるのですが、イベントの途中で、うちのテーブルにも感想を聞きにきてくれて、うちのところにも来ました。私の名前を聞かれて、マジカルシェフの良い声のトーンに影響さえて、いつものワークショップ時の発生で『イシイリキエともうします』と答えたところ、すかさず「それは、本名ですか!?」という返しをしてくださって、僕が苦笑してその後の答えはやわらかくなりました。相手の姿勢がかたいなというときに、相好を崩させるあたりのやり取りも、素敵だなぁと思いました。

(ちなみに、そのマイクを向けられる10分前ぐらいのタイミングにも、シェフはきてくれて、短く会話をしました。彼が離れたその後、テーブルメンバーで「ああ、シェフって本当にいるんですね。録音かと思っていましたよ〜」といったら、シェフは数秒で戻ってきて「”え?録音?録音じゃない?”って声が聞こえましたが!」と突っ込まれて、「いやー、ほんとにいる人なんだねーって話していたところです」と苦笑して答えました。こういうちょっとした関係作りをした上で、イベント中のマイクをふっておられる点もふくめてなるほどなーと。

ちなみに、イベントの終わった後も、マジカルシェフはすべてのテーブルを回っているようで、ちょっとした雑談をしてまわります。特に接点の無い相手ともこれができるのはすごいなぁと。かつ、ディズニーのどんなことにも精通していて回答をくれました。アナは最後なんで解けたの?愛でございます!などなど。

料理の中身(触感でいろんな刺激を作る)、スタッフの繊細な魔法的サーブ(こちらが触れているうちは絶対に皿が消えない。手を離すとわずかの間に消える。)、マジカルシェフの演出力、どれもすばらしく、これは、代金に見合う以上の内容だなぁと思いました。(ちなみに、最後にオリジナルグラスも貰いました。)

ちなみに、この日は、この夏の Dining with the Sense の最終日でした。

追記:

暗い中での体験、というと、ドイツ発のDialog in the Dark (DID) がまず思い浮かびます。震災の後、友人に誘ってもらって参加してことがあります。そこでも、暗闇の中でお菓子を食べて、ゆで卵をたべられる時間があるのですが、まっくらのなか、仲間達と行動していくなかで、口だけで味わう食事は不思議なものでした。目をつぶって食べると意外と、味覚が視覚によって補正されていることが分かります。_余談の余談ですが、ビジネスホテルの無料朝食のスクランブルエッグを目をつぶって食べると、「これって何を食べているのかささっぱり分からない」ということに気がつきます。たぶん、マナタマゴじゃないものからつくられたスクランブルエッグであることがわかります。_閉眼での行為(食事、会話)というのは、いろんな可能性があるなぁと思います。

ただ、さすがにディズニー。暗闇での行動から得る体験を、ケーキの土台(スポンジ)に位置づけるなら、間においしいフルーツも、美しいデコレーションも、洗練されていて、気持ちを幸せなものにしてくれる「総体」としてのデザインになっています。いろんな素敵な要素のつまった要素でした。

ちなみに、最後までアイマスクは取らずにテーブルメンバーと解散となります。これは個人的に、にくい演出だなと。声だけなので、自分が何者であるかを、その場限りの魔法の空間で演出することも出来ます。普段しゃべらない人とも本音でしゃべれるよい仕掛けだと思いました。次回、同じ場にいったなら、もっと、思い切りトークを楽しむことも出来るだろうと思います。

posted by 石井力重 at 13:18 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)

2014年08月29日

【掲載】AB会議、飲まずにビアホールでやる編

AB会議の記事、第二段がカンパネラに掲載されました。

AB会議1.jpg


飲まないケースと、飲んでやるケース、を比較する為に、まずは飲まないケースから初めています。後者と条件を揃えるためには、ビアホールで、お酒なしで、やる、という(現実で言えば、ちょっとかわった)実験条件です。さて、その飲まずにビアホール、の様子、ご覧ください。




(この会議メンバーについて)

(ひらくと、ブラウザのタブ名は「お酒大好き!」になりますが、ほんとにアルコールを愛する若手社員の皆さんで、一人一人ちがった、魅力的な個性の光る方々です。

ABK_members.jpg

このAB会議の収録中、メンバーの皆さんの発言が面白くって、立場を離れて本気で笑ってしまったこともありました。
今回の記事はまだ、アルコールなしの場でしたが、アルコールの入った場で思ったのは「ほんとにお酒を好きな人たちと飲むのは、理屈抜きに楽しいなぁ」と、ということでした。

私も、かなりお酒は好きです、あまり強くありませんが。その意味では、石井含め全員、「ビアホールまで来て、でも、ノンアルコールで会議をやっている」ってのは、皆、お酒を飲みたくてたまらないはずなんですが、そういう背景も踏まえて、今回の記事、ぜひご覧いただければ幸いです。

posted by 石井力重 at 12:07 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)



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