2014年04月01日

【報告】早稲田大学の非常勤講師を拝命しました。

早稲田大学・所沢キャンパスの人間科学部にて、「デザイン論」の講義を担当します。

毎週やるスタイルの授業ではなく、2014年の夏季の集中講義として、4日間で行います。

シラバスをご覧になれる学内の方は、お分かりになるとおもいますが、いろんな切り口のブレスト(大規模なイベント的なブレスト、チームブレスト、一人ブレスト、のいろんなレイヤーのもの)をやります。15コマほとんど、ブレスト技法です。

授業の5つの到達目標のうち、2つを抜粋しますと

・アイデア発想技法を使いこなし、自身や社会の課題に新しい選択肢を作り出すことができる

・創造性を促進する内的要因・外的要因を理解し、自身の資質を引き出す際に有利に活用できる

ということを掲げています。

社会に出て企業の現場や行政や市民活動などで、創造的努力をする際の、基本的なスキルを養って社会に出て行くことがでるように、全力でワークショップ型講義を提供します。ご興味あればぜひ受講してみてください。

また、ワークばかりではなく、少量の座学もおりまぜます。「創造力」については、仮説的なモデルではありますが、ご自身の資質をもっと活かす時に一つの手がかりになるような知見をお渡ししたいと思います。




授業計画

授業計画_石井力重.png
posted by 石井力重 at 00:20 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)

2014年03月31日

【CV】英語版プロフィール・シート

アイデアプラントの新年度に向けて、プロフィールサイトに、英語のプロフィールシートをおきました。
正確には、Curriculum Vitae (CV)です。

これまでは、外国向けのプロフィールシートは、韓国語バージョンだけでした。昔、韓国でのワークショップがあったためです。
これからは、英語圏でたくさんミニ・ワークショップをしてゆこうとおもいます。その準備として、作成、掲載したものです。

CV_RikieIshii.png




今年度の終わりに。


今、心にあるのは、日本語言語ユーザー以外へも提供できる有形無形のもの(価値や体験やアイテムや本)を作ろう、ということ、です。

一方で国内にむけては、Creative thinkingやBrainstormingの場が、楽しく、価値創造できるような道具を、もっと開発して行きたいという思いです。

日本は少し特殊です。特殊な文化と言語の島に、大きな市場があるので、多くの企業は日本市場に向けて商売が十分に成り立ってきました。しかし、2050年や2100年を俯瞰したときに、確定されている未来、つまり人口の大幅減へ着実に向かうこと、があげられます。

私たちが天寿を全うするころ、この国は今とは大幅に違う形(違う社会システム、違う文化)が出現しているでしょう。テクノロジーの進化、主要なエネルギー生産方式、などが、大幅に進化するかしないかにかかわらず、未来の私たちの生活は激変していくでしょう。

今後確実に起こる萌芽的なトレンドに対して、こちらから積極的に打ち手を打っていく。そういう考えで、最近は、英語対応を(非常に、幼稚なレベルであることを、自覚し、甘受していますが、)進めています。

そうした取り組みによって、いつもの事業に、新しい色が混ざっていくでしょう。時には、不協和音もあるかもしませんし、重層的な展開も少しずつ出てくるかもしれません。

乱気流のような時を生きるとき、私はいつも思います。

「追い風にあおられず。向かい風に歩を止めず。」

そういう、地道な進み方をしていきたいと。

ですので、目線としては遠くを見つつも、歩みは着実に。やたら大きなジャンプや変革に浮き足立つことは無く、進んでいきます。

震災を経て私たちが知ったのは、「人は微力であるが無力ではない。」ということ。

微力ながら、常にベストの力で成長の軌道を行きたい。そう、思っています。
 
2014年3月31日
石井力重



posted by 石井力重 at 23:45 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)

2014年03月15日

【実施報告】アソピカのプロトタイプを、サイエンスデーにて

昨年の夏に、東北大サイエンスデーでは、アイデアプラントが3つの講義を提供しました。(過去の実施報告は、こちら

その1コマで、ASOPICA(アソピカ)のプロトタイプ・バージョンを実施しました。

当時は開発中だった製品ゆえ、このコマの分だけ実施報告を公開できていませんでした。200日ほど遅れましたが、実施報告をします。

日時 : 2013年7月21日 11:30〜12:00
場所 : 東北大 川内キャンパス サイエンスデー会場
ファシリテータ : アイデアプラント
タイトル : 『描いた絵から、連想カードを当てよう』 
 


■ 実施の様子 ■

ASOPICA_Proto_TohokuUniv_001.JPG
まず、レクチャー。こうやって使いますー、ということを、実演交えて。

ASOPICA_Proto_TohokuUniv_002.JPG
こちら向いている男の子(右)が、このターンの「番」の人。
連想の型が書かれたカードを引き、自分は見ずに、メンバーに見せます。

そして、連想のお題(例えば、あんぱん、とか、警察官、とか。)を番の人は1つ選び、言います。

他の子は、そのお題から、連想のカードにある「連想の型」にしたがって連想できるものを思い浮かべ、白紙カードに書きます。30秒間。

ASOPICA_Proto_TohokuUniv_003.JPG
時間が来たら、番の人にかいたものを見せます。

ASOPICA_Proto_TohokuUniv_004.JPG
皆の描いた絵をみて、自分が引いたのは、連想の4つの型のどれだったのかを推理します。

ASOPICA_Proto_TohokuUniv_005.JPG
推理したカードを、宣言して、自分が先に引いていたカードをオープン。
推理が当たっていれば連想の型のカードを獲得できます。
(2周後チームの合計獲得数を競うので、できるだけ、がんばって当てる、当てさせる)

ASOPICA_Proto_TohokuUniv_006.JPG
その後は、番が時計回りに移りますが、その前に30秒、寸評タイム。
君が書いたのは何だったの?という会話を。ここで、にぎやかにします。
「えー、それ、お皿?ドーナツかと思ったよー」のような。

大人でも、短時間で連想&描画というのは、きつくて、大人とこどもの能力があまり顕著に出ないため、親子で参加しても楽しんでもらえていました。



■ 描かれた絵 ■

描かれた絵の一覧を掲載します。

サイエンスデー_連想して書いたもの___A3.png
(クリックで大きくなります。)


どのカードも、連想して描く、という作業は30秒です。
大人の人が描いただろうタッチのものもありますが、大半は小学生(3~5年生)の描いたものです。



■ スライド&ビデオ ■


投影したスライドを掲載します。

スライドの最後に、Youtubeビデオがついています。(注意:音が出ます。)



■ 使った道具 ■

ASOPICA 詳細 http://ideaplant.jp/products/asopica/ のプロトタイプ版





■ 次の機会? ■

この2013年の実施時には、まだプロトタイプだったツールですが、2014年3月、製品として世に出せましたので、これからは、欲しいといってくださった方はAmazon等で手に入れてご自宅でも楽しんでもらえると思います。ですが、1点、最終版では変更について大事な情報があります。

ASOPICAは、ビジネスマン向けの道具(ブレインストーミングの前にちょっと場を和ませる道具)として作りました。このサイエンスデーの場では感じにルビを振っていましたが、ASOPICA(製品版)にはルビがありません。ですので、お子さんと遊ぶときにはカードにルビを振っていただくか、はじめにカードを読み合わせることをなさってください。カードに使っている漢字は、全部合わせても、15文字程度ですので、10歳以上のお子さんであれば、ほとんど苦も無くそのまま使えるでしょう。

なお、2014年にサイエンスーがあり、もろもろの調整ができたなら、今年も実施する予定です。(日程の調整が最も困難なのですが。)

お子さんたちがもつ創造性を、若いころから、楽しく刺激しつづけて、発想力を高いままに大人になっていって欲しいと願う親御さんが、参加者には多かったように思います。そうした方のご期待にこたえられるよう、ワーク道具やワークショップを、今後も鋭意作っていこうと思います。





石井のコメント追記:

ASOPICAは、ビジネスマンが企業内でプロジェクトミーティング前にちょっと創造的に遊ぶための道具です。

ですので、配色や表現のテイストは、会議室で大人が使う、ということをコンセプトに、それでいて、創造的な空気を醸成する楽しい道具となるように、「理」と「品」を意識して作っています。

過去のアイデアプラント製品よりも、色使いやデザインのテイストが、ぐっと抑え目になっています。

内容的に、非常にシンプルにして、初見のこどもたちでも、(一定のガイドさえあれば)すぐに楽しめる道具です。

ぜひ、新年度、新しいメンバーでプロジェクトを行う、という方は、ブレスト前の余興として、遊んでみてください。場が和むだけじゃなく、イマジネーションの中核である連想力を刺激しておくことで、ブレストでも闊達にアイデアが出るようになるでしょう。
 
タグ:ASOPICA
posted by 石井力重 at 00:18 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)

2014年03月14日

新製品「アソピカ」、出荷開始しました

本日、3月14日、アイデアプラントの新製品「アソピカ」を出荷開始しました。


・いろんな場を見てきた7年間・

この3月14日の発売というのは、最初の作品「ブレスター(ブレストのカードゲーム)」を発売した日を、リリースの記念日としているからなんです。

2007年3月14日、ブレスターを発売。
それから7年間の時間が過ぎました。約2500日。

それ以来、いろんな場で、アイデアワークショップや創造研修の機会を頂き、今では、年間大体、52回ぐらい、登壇しています。

そうした中でさまざまな企業、大学、行政、市民、の中で創造的に挑戦する人々が抱える課題に触れてきました。


・ブレスト道具を作る日々・

そのすべての解消する、なんていう大それたことは、もちろん我々には到底できませんが、それらのうちの一部を解消する道具を作る、ということを、ずっと続けてきた7年間でした。

「プロジェクトで集まってブレストとか、企画っぽい会議の前に、さっと5分ぐらいで、創造的な方向に、志向を持っていけるようなツールって無い?」

という声はよく聞いていました。

今日、上市した「ASOPICA(アソピカ)」はそういうシーンに特化して、最小限の学習要素で、イマジネーションのストレッチができるように、と言うことで作りました。

発売初日の現時点までの購入者の方には、知人の方も多くいるのですが、創造的挑戦を続けていて、その中で、すこしでも参加者に、気楽にブレストをしてもらえるように、場の雰囲気作りに心を砕いているような、そんな方が多いように感じました。


・新しい活動に・

4月から新しい活動がはじまる、という部署であれば、ぜひ、ご検討ください。

遊び方としては結構単純です。人々が想起するものの多様性と短時間で描かれる絵の未熟さが、楽しいやり取りを作ります。

ブレスト中に、どんどん選択肢や思い付きを出してもいいんだ、という場の空気を作れるでしょう。


1:20あたりから、30秒ほど、石井がしゃべっております。


製品詳細 http://ideaplant.jp/products/asopica/
使い方 http://ideaplant.jp/products/asopica/use.html#body
ユーザの声 http://ideaplant.jp/products/asopica/review.html#body



購入は、 オンラインショップ からもできます。(会社経費の場合、書類や多様な入金方法に対応していてが便利です。) 


おまけ:

そもそもなんで、7年前の3月14日だったかといいますと、3.14≒数学のπ(パイ)のような数字に見えたからです。単にこの数がすきと言うのが一番大きな理由でした。
 
posted by 石井力重 at 13:22 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)

2014年01月17日

【ご案内】2月イベント(1〜2日横浜、8日渋谷、11日仙台)

太平洋側のお正月と言うのは、空気が澄んで、風が寒く、天晴れな日差しの中、新しい年を前向きに見つめるよい時期ですね。
早いものでその一月も、もう、下旬に差し掛かります。

私も、26年度の案件や、25年度末(3月)の案件が、バタバタと浮かび上がってきて、作品作り&執筆の時期をそろそろ閉じなければいけなくなっています。

さて、ご案内が3件あります。




(1)横浜

NPO法人iCONの提供する『アイデア創発ファシリテータ要請講座』の第二期が、2月1日2日に横浜で開催されます。

アイデア創発ファシリテーター養成講座

これは他の私たちがやるイベントとはかなり毛色が違って、本気で社内や地域のアイデア創出活動に資する力をつけたい、という方が集って学びあう場です。第一期生はどなたも立派に卒業されていき、すでに十分に実施の経験をつんでいる方も出てきました。石井としては、やってきたことをまとめて人が同じように実施できるようにしたものを伝承する場なので、自分でPRするのは面はゆいですが、参加者同士の刺激や相互の学びあいも大きな価値を持っている場ですので、ぜひ、一歩踏み込んで力強くやってみたい、と言う方は、ご参加ください。



(2)渋谷 → 大雪で中止になりました

日本創造学会の創造性研究会が、2月8日に渋谷で開催されます。


第29回クリエイティブ・サロン
http://www2013.japancreativity.jp/kenkyu-presentation.html

ワークショップのスライドは、事前公開しています ↓
http://ishiirikie.jpn.org/article/82941734.html

こちらは、以前に上記のブログで紹介しましたのであっさりと、ですが再度ご案内を。この場は創造学会の学会員のためのサロンだったのですが、今回は、お願いして外部の方も参加が出来る「オープンイベント」の形にしました。当学会に新しい人材がつながるきっかけになればいいなぁという思いからです。知識創造の領域では高名な先生方が参加されますが、今回は、若くていろんな活動をしている各地の人(非学会員)もエントリーされています。大人数でわいわいとブレストをするいつものやり方ですので、気軽にいろんな人とアイデアを出し合う時間を楽しんでもらえるかと思います。ご興味あればぜひ、ご参加ください。(定員になっていたら、済みすません。。)



(3)仙台

仙台のどこかのキャンパスでで毎年「秋」に開かれている「オータムセミナー」が、今回はなんと、2月11日に、仙台で開催されます。早春(2月)に時期をずらしての実施ではありますが、「オータム」セミナーの名称はそのままです。

オータムセミナー 4時間目(14:00〜)
『アイデア出しが好きで、それが職業になった』

この街の大人たちが講師、地域の高校生・大学生・若手社会人が生徒、という面白い巨大なセミナーイベントです。すべて無料ですのでご興味があればぜひ。

アイデアを考え出すのが好きで、得意。でも、そんなことでは飯は食えないよなぁと考える、これから社会に出る君に。僕もそんなタイプでした。大学で研究をした後、いろんな経験をして、今は、アイデア創出を支援することや、アイデア出しの道具を開発することが事業になっています。この講座では、道具を実体験し、最後に少し、秘話も。(10代向けの向けメッセージなので、上から目線っぽい表現で恐縮ですが・・・)


(3’)仙台

それから、今年は、講座枠をこえて、スペシャルに、もう一つ、やります。生徒さんも、講師の方も、手の空いているスタッフでも、地域のどなたでも参加OKです。

オータムセミナー 6時間目(16:00〜)
『エクストラワークショップ』


このエクストラワークショップは、各講座の終了した後に、大きな会場で、受講者も多様な講師も、手の空いたスタッフも、参加したい人はどなたでも参加できる、オープン・ワークショップです。

帰りがけにいろんな人と気軽に話し合い、紙に書いてみて、自分の考えたことを、振り返ることが出来る、そんな場です。

今年だけ(かもしれない)特別イベントですので、ご興味のある方はぜひ、ご参加ください。文化祭の後の、キャンプファイヤー、みたいなものっぽい感じに近いかも知れません。

申し込みは、たぶん、不要かな、と思います。気軽に会場(場所は当日の資料をご覧ください)においでください。)ペンはご持参ください





このブログをご覧いただいている奇特な読者の方に、いずれどこかでお会いできるのを楽しみにしています。
 
posted by 石井力重 at 15:30 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)

2014年01月03日

所信表明(2014年、正月の夜に)


【注:音声が出ます!】

念頭の所信表明を、200秒。

元日の夜に。

(夜なので、いつも以上にヒゲも生えていますが、自分の考えの真ん中をしゃべってみました。リテイクも原稿も無しですので、おんなじことを何度か喋っていますが、ご笑覧ください。)


皆様、今年も、どうかぜひ、お力を貸してください。

精一杯、社会的価値を生み出せるように頑張ります。

石井力重
2014年、正月の夜に。



※ 年賀状に関してのお詫び ※

大変勝手ながら、震災以降、全ての年賀状・暑中見舞い、贈答の類は廃止しました。
その分、必要としている社会的な活動に、回すことにしました。
一万円分の年賀状は買えば郵送代で終わりますが、そのお金は別の形で人々に貢献する使い方もできます。

私なりの勝手な考え方ですが、何卒、ご容赦ください。

posted by 石井力重 at 12:37 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)

2013年12月29日

芬蘭より帰国しました。

昨日、予定通り、フィンランドより帰国しました。すでにどこも仕事納めが終わっている29日ですが、アイデアプラントは年末年始も通常通り仕事をしていきます。(主に、進行中の案件のワークショップ設計と、新製品の企画、新しい本への原稿執筆など)


北緯67へ

さて、今回のフィンランド滞在は、北極圏にあるKittila(キッティラ)という街でした。

(正確な表記は、最後のaには、上に点々(点二個)がつく、ドイツ語でいう、ウムラウト付、になります。発音的には、ドイツ語のウムラウトがe音を混じらせるのに対して、フィンランドのこの点々がついてもあまり、発音に変化がないように、聞こえました。)

キッティラは、有名なロヴァニエミ(サンタの本拠地)よりも北で北緯67度です。

私の住む仙台は北緯38度。札幌ですら43度です。67度と言うのは相当な北のほうで、同じ北緯としては、ロシアの北部やアメリカのアラスカがあります。

北極圏といえば、冬は太陽が昇らず、夏は日が落ちないことで有名です。実際に生活をしてみると、午前10時ぐらいまでは夜の様相を呈していて、11時になると夜明け前の明るさになり午後2時ぐらいまでその状態が続き、午後3時には夜の暗さに戻りました。

寒さに関しては、世界中の北極圏を有する国の中でも、北欧は、比較的暖かいとされています。北欧諸国の左にあるノルウェジアン・シーからの温かい風の影響だと何かの書物で読みました。ただ、その分、海洋性の暖かい空気は湿っていて降雨・降雪をもたらし、天候としては曇が常在しがち。

このKittilaに関しては、5泊の滞在の間、気温がプラス1度になって森の木々の雪が解け落ちるという日もあり、低くてもマイナス7度ぐらいという様子で、平均としてはマイナス2,3度といったところでした。(12月22日〜27日の時点で、です。)

今年は天候がおかしい、とOuluに住む知人が教えてくれたので、もしかしたら、この気象は通常ではない(あるいは、2月頃とはレベルが違う)のかもしれません。

暖かさで言えば、仙台での真冬とあまり変わらない体感温度でした。唯一晴れた夜があるのですが晴れるというのは、風があって雲が流れてくれるということでもあり、このときはマイナス3度でしたが、体感温度はそれよりも、5度ぐらい低く感じました。

滞在中、上空の磁場の様子をWEBでずっとチェックしましたが、おしなべて低く、オーロラは見られないだろうとおもっていました。

しかし、クリスマスの夜の5時に、異常なほどの磁場が(WEBサイト上のグラフでは)突如発生し、2時間ほど続きました。このときばかりは、雲と街の光を避け、少しでもオーロラに近づきたいと思い、雪山に上ってみるということもしました。

雲の厚さは相当なもので見られませんでしたが日本ではこの日のオーロラ出現がニュースになっていたそうです。なかなか見られないオーロラ。自然現象と言うのは、『行けば見られるテーマパークのアトラクション』じゃないだなぁと、妙な悟りをもったものです。

滞在中は天気もずっとiPod Touchのアプリでチェックしていました。ほとんど曇り。ただ、最終日の深夜に晴れ間が2時間だけ出たので、そのときは外に出て、空を眺めました。オーロラはまったく望めないほどの弱い磁場状況だったので、出現しませんでしたが、夜の森と早く流れる雲と澄んだ夜空に瞬く星の、この2時間は忘れがたい体験となりました。

オーロラは寒い夜に出る、と現地人が教えてくれました。この晴れている間、風が強く雲が流れていて、西側から沸き立つ雲に切れ目が広がるような感じでした。たぶん、風が雲をどかすことが、寒い夜に、ということの原因かもしれません。(それ以外にもあるかもしれません。)


北極圏で重宝したアイテム

この滞在中に、もって来ていて良かったなぁ!と思ったもの、もって来ればよかったのに!と思ったものをまとめてみます。

1.貼るカイロ

数で言うと、一日に、6~8個ぐらいを消費していきました。

寝るときに、両肩に貼って寝るとポカポカしてぐっすり眠れました。お風呂で肩までお湯に使って眠くなるあの感じです。日中も、外出のときに、腰と肩に貼っておくと、寒い中、長時間動いても寒くてたまらない、と言うことはありませんでした。

なお、靴の中敷タイプのカイロと、つま先に張るタイプのカイロももって行きましたが、雪道用の靴は結構暖かいので、普通の靴下にモコモコの靴下を重ねて履はけば十分で、ほとんど使いませんでした。(5時間とか、氷の上に立っているような状況であればまた別な感想だったかもしれません。)

靴の中に入れる(中敷、つま先)タイプは使わなかったので、夜寝るときに、貼るカイロの換わりに肩に貼ったりしました。しかし、時間が短い。5時間の暖かさ、と表記されていても、実際は2時間を過ぎたあたりからあまり暖かくなくなってしまって、硬くなっていました。これは靴の中で酸素が少ない中で燃焼をゆっくり続けるから5時間、ということなのかもしれません。私がした応用用途では大量の酸素に触れて早く燃焼できる状態でしたから。

一方で、貼るカイロ、という標準的なカイロは、10時間ずっとぬくぬくのままでした。日本にいるときと変わらない薄着で近所のマーケットに歩いていったりしましたが、着込むより、動きやすいぐらいの軽装で、腰と肩だけ温めて、さっさ、さっさと、歩くほうが、どうも体の新陳代謝が進むのか、気持ちよく散歩できました。日本にいてもこれはお勧めです。

(もしかしたら、未来の服というのは、ポイントに熱源をいれて、後は空気の循環で暖かくなるようなそんな薄い服なのかもしれない、とふとこれを書きながら思いました。)

ちなみに、チャックパックの小さいのを2,3個持っていると便利です。室内に入って暑いくらい、というときには、カイロをその中に入れ空気をぬいてチャック部分をしめます。10分もしないうちに冷えます。出せばまた、発熱します。カイロは、酸素と触れ、さびていくときに発する熱を利用したものなので、酸欠にすれば、反応は止まり、機能を一時的に停止してやることが出来ます。

2.ドリップパックのコーヒー

一日に、3~5個ぐらい消費していきました。

前回のヘルシンキ滞在の時に、どんなに探しても「ドリップパックのコーヒー」というものは見つけられませんでした。

スーパーの売り場にいくと、インスタントコーヒーか、自分の家で度立派ーを使ってドリップしていれるための”挽かれたコーヒー豆”が売っているだけです。日本で良く見る「ドリップ用の使い捨ての紙容器に、一杯分の挽いた豆が入っている」もの(ドリップ・パック)は無いようです。

今回は、部屋で執筆をしながらすごすつもりでしたので、いちいちカフェに買いに行く面倒さを避けて、18個ぐらいもっていきました。一日に3杯の計算です。実際は現地の食事が洋風なので、日本食を食べているときよりももっとたくさんの飲みたくなり、途中で枯渇しました。

そのほかフラッと立ち寄って、カフェでLatte(カフェラテのこと)や、Kahvi(カハヴィ、コーヒーのこと)を良く飲みました。ミルクをたくさん入れるので、コーヒーが熱々じゃないから、ぐいぐい飲める感じです。

3.日本食

もって行かなかったので、何個消費、とはかけません。

今回、一箇所に滞在して構想練りと執筆をしていたのですが、ごくたまに、米飯と味噌汁が食べたい、と思いました。特に、フィジカル面やメンタル面がちょっと弱ったときには。

ひとつの宿にずっといれば食事は同じものが出ます。私は昔ほどたくさん食べなくなったので、朝食ビュッフェで野菜をたくさんとすこしの肉(トナカイ?)と豆、それとパンを食べ、昼と夜はラテを飲んだりマーケットで買ったサラダパックか珍しい食べ物1品を食べたり、という低コストな生活をしていました。

このほうが、体がすっきりして、外に出て体を動かすのが楽ですし、朝にかなり空腹になるので、食事もおいしく感じました。

(若い頃に、バックパッカー(バックパックを担いで低コストの長旅をする人のこと)だったのですが、その頃、どんな料理であっても、空腹で一日ぶりに食べた食事はおいしかったです。それを思い出して、基本、空腹ぎみに生活していました。日本では普段、慢性的な食べすぎだとも気がつく日々でした。)

そういう工夫をしていても、「あー、米が食べたい!味噌汁のみたい!」と感じるときが2度ほどありました。かといって現地でSUSHIと書いてあるパックには、寿司じゃないものが入っていて、しかも現地の食事より高くて、「これを買ったら負けだ」という妙なプライドが声を上げてきて、やめておきました。

若い頃、味噌汁のインスタントを持っていったほうがいい、と地球の歩き方に書いてあって、もっていったことが幾度かあったのですが、一度も食べたくなることがないまま、最終日にユースホステルのスタッフの兄ちゃんたちにあげてきた、という経験をしていました。なので、私が年齢が40になったからこう感じるようになったのかもしれません。あるいは、冬の旅だからかかもしれません。特にバックパッカーは荷物の減らせる夏に旅をし、冬は装備が重くなるので避けるものです。今まで社会人になってからも、真冬に海外に旅したことが無かったことにも、これを書きながら気づきました。(唯一秋以降の海外渡航の経験は、2008年の12月のシリコンバレー滞在ですが、それは日本で言う秋の気持ちいい感じのシーズンでした。)

ホテルの部屋には、ティファールの電気ポットとかは大抵ありますので、味噌汁のインスタントを数個と、お湯を入れて食べられる米飯(旅行コーナーにあります。大手量販店の旅行用プラグのコーナーの近くにもあります)を1つか2つ、もっていけば、体が満足したのかもしれません。

4.シャンプー・ボディーソープ

これも、もってこなかったのでどれぐらい消費、とはかけません。

ホテルで驚いたのは「Gojo」という多用途ソープです。今回の宿は結構サービスがしっかりしていて、バスタオルは二人分があり、希望すれば毎日交換してくれるほどのところです。ですが、洗うものがボディーソープしかないんじゃ困るなぁと思い、フロントに「シャンプーが無いよ」と聞いたら、「Gojoは、ボディーソープであり、シャンプーでもある」と。

これ一つで全部を洗えるとなれば便利は便利なのですが、シャワーからあがってしばらくすると、刺激が強いのか体がかゆくなりました。シャンプーとしてもつかっていましたが、乾かした後に髪がもさもさになりました。たぶん、フィンランド人の髪質、頭皮の資質だと、あのきれいな感じのさらさらになるんでしょう。

仕方なく、風呂上りにはハンドクリームを全身に塗って、髪につけるものは何も無かったので、ハンドクリームが手に残ったのでそのまま髪を何度か撫でて少し潤いを与えることにしました。(ハンドクリームについては後ろで詳細に言及)

日本のコンビニでは、シャンプーとボディーソープの旅行者セットが数百円で売っています。私のお勧めは7−11で売っているもの。今回はあえてそれらを持参せず、北欧の生活をできるだけ肌身で体感しようと考えていたのですが、この辺のものは、もってくればよかったなぁ、と、最初の頃は毎晩思っていました。

私は整髪料をつけないライフスタイルなので、シャンプーとトリートメントと、自分の髪の相性が結構日中の髪のまとまりにきいてきます。

5.濃厚ハンドクリーム

一日に、使用した量で言うと10センチ分ぐらい消費。大ボトルが6〜7割なくなるぐらい、滞在中に使いました。

寒い屋外でも、顔は衣服でカバーできません。そこで、濃厚ハンドクリームを顔に塗りました。冷たい雪が降り注いでもクリームの皮膜が一枚あることでかなり寒さを緩和できます。屋外で運動すると、結構顔から汗をかいていることもありました。

その他、乾燥してかゆくなりそうな肩や腰や踵(かかと)にぐいぐい塗っておきます。雪を触る機会が多いので、手指にも良く塗ります。

難点は衣類にハンドクリームがつくことですが、これは逆に利点になりました。化繊系の衣類の場合、寒いと乾燥からくる静電気のかゆみがおこるものですが、ハンドクリームがついていくことで、かなり抑えられていたように思います。(徹夜で着続けると服が油っぽくなりますが、それをイメージしてもらうといいでしょう)。

6.スリッパ

1足あればOK

日本のホテルではおなじみの、使い手のスリッパ。フィンランドのホテルでは、使い捨てのスリッパも、使い捨てじゃない本物のスリッパも、ありません。

日本ははだしの文化のだからホテルにスリッパが必ずあるのかもしれません。執筆などで、部屋に長くいるスタイルの滞在している時にはスリッパがあると断然便利です。風呂上りや夜中にベッドから降りて洗面所に靴を履くのは抵抗感が強すぎます。

日本でホテルに泊ると「もってかえってOKです」という使い捨てスリッパがありますのでとまったときに持っておくいいでしょう。スリッパがあるとフライトの間も足が楽に出来ていいです。日本のホテルの使い捨てスリッパは買おうと思ったらどこに売っているのか分かりません。

私は、ひところは、100円ショップとかのちゃちなスリッパを持ち歩いていたこともあります。消耗品として半月ぐらいのペースで買い換えていました。かさばりがきにならない人ならば、それを持っていくのもひとつの手です。

部屋の滞在が長いほど、スリッパの中に足を入れている時間が長いので、良いスリッパをもっていると滞在の質が高まります。

(なお、スリッパではラウンジやカフェに出ることが出来ないので、北極圏滞在といえどホテルの中では普通の靴があったほうがいいでしょう。日本を出るとき、帰国したときに、普通の靴が要りますが、それは、現地のホテルでも活用されます。ちょっとカフェやバルコニーへ出るのに、雪靴をいちいち履くのは結構億劫なものです。)


7.ペンとメモ

一日に、5~10枚消費

言葉が通じない世界に行きます。英語の力があれば、何とかなりますが、そうでもないときには、ペンとメモを使って、絵を描いて見せるか、ネットで調べておいて書き写して見せるかしてもいいでしょう。さっと書いて伝えると言う行為を何度を行うという意味では、筆談の道具セット、というイメージが近いです。Nuboardのポケットサイズとかも便利かもしれません。

寒い中でも使うので、ペンが割りと重要です。厳しい環境ではやわなペンはかすれます。

私は、大量にいつも持っているカードを使いました。たとえば、朝の挨拶は「 Hyvaa Huomenta 」だと教えてもらったら、それを書いておいて、次に人に会うときには、それを見て、口の中で何度も読んでおいて発音する、という形で使っていました。

カードがだんだんたまるのはうれしくもありました。

ちなみに、一日に獲得できるセンテンス(といってもほぼ、3単語文章レベル)は、3つが限界だなぁと思いました。長く住むって大事なんでしょうね。

8.千代紙(和柄の紙)

持っていませんでしたが、一日に3~5枚ぐらいあれば、十分。

挨拶ぐらいの言葉しか現地語が出来なくても、食事の時間は長い間、近くに他の家族がいて、ちょっとした言葉をかわしたり、子供がもじもじしながら、寄って来たりします。(人によるでしょう。言語が通じなくても子供は、子供好きな人を見抜きます。)

そういうときに、テーブルナプキンで、鶴を折って、あげたりしたのですが、あるときに、カバンの中に持っていたお懐紙(おかいし。茶道用の紙)を正方形に切って、鶴を折ってあげたら、和紙の風合いがよくて、とてもウエイトレスさんは喜んでくれました。

その時に「ああ、ここでは僕は外国人であり、彼らは外国人からもらうものがいかにも、それっぽいほうが喜ぶんだ」と理解しました。彼らにとってありふれた自国のテーブルナプキンより、ずっと興味を持ったはずです。

そこで分かったのが、ほんの少しでいいので、懐に、千代紙か、和柄の紙をもっておくこと。そうすると、言語が出来なくても、コミュニケーションが楽しく出来ます。

急なときにはメモに使ったり、ノートが足りなければ日記を書いたりするつもりで、懐に3〜5枚入れておくと便利です。お懐紙を正方形に切っておくのもいいでしょう。お懐紙は多用途な紙ですから。


以上です。
(気がついたら追記します)


そのほかにも、グローブとか、ズボンの下にはくタイツとか、書き上げるといろいろもっていって使ったものはありますが、それは(日本の中で)スキーに行く準備に含まれるものと同じです。しいて違いを言う言うなら、耳の隠れる帽子、ぐらいでしょうか。私はクマフラー(熊の絵柄が入った帽子・耳あて・マフラーの一体化したもの)を使っていました。ちなみにそれはイオンで購入。


それから、もって行かず、現地で調達したほうがいいものもあります。


現地で調達したほうがいいもの

・マグカップ
・紅茶パック
・インスタント食品、多用途ボウル

です。

マグカップ、多用途ボウルは、現地で部屋に長くいるならば、近くのマーケットで買うといいでしょう。マーケットがなくてもホテルや何かの施設のお土産やさんにも大抵マグはあります。

ホテルのティーカップは小さくて、ずっと使っている用途にしては、やや寂しかったりします。これはフィンランドだけではなく日本でもそうです。

もちろんホテルによっては、大きいマグが部屋にあることもあります。(夏にヘルシンキに滞在した時はOmenaホテルでしたがその時は安宿のわりにマグは立派なものでした)。ある場合は、かわずに済ませてもいいでしょう。

日本に帰ってからも、滞在中の生活がしのばれるのは、新品のお土産用のマグではなく毎日使ったマグだったりしますので、結構お勧めです。特にフィンランドでは、その辺のマーケットでも、アラビアやイッタラのマグが日常品として売られていて、結構うれしくなります。価格は、、、日本のマグが100円〜1000円で売られているのに対し、こちらのマグは基本的に良いものなので17~20ユーロ(ユーロは大体130円〜150円)で、結構な値段の買い物になるという点は、ありますが。。

紅茶ならば、Tパックがホテルの部屋にもあります。飲みきっても補充してくれますが、マーケットへ行くのもいいでしょう。日本で買うよりずっといろんなものがあって楽しいです。

部屋にポットがあって、近くでインスタント食品が売っているなら、いろいろ試してみてみるのもいいでしょう。日本で買うのとは味が違って面白いです。この場合、マグと同じく、多用途に使える小ぶりのボウルも手に入れてもいいでしょう。ボウルが無ければ大き目のマグで代用してもいいでしょう。


ガイドブック&空路と寝床の手配

最後に、「旅行ガイドブック」について。

日本語ではあまり良いガイドが無い地域はどうするか?そういうときには、世界的に見て旅行ガイドとして有名な”Lonely Planet”をお勧めします。世界的見てメジャーな旅行ガイドは、他にもいくつか、ありますが、内容がよく、広く売られていて手に入りやすいという点ではこれをがお勧めです。英語で表記されています。日本語版も少しあるようです。

20年前のバックパッカーだった私から見ると、『地球の歩き方』は、当時とは違っています。ある意味、バックパッカーだった若い読者たちが、家庭持ちのちょいセレブ旅をする40代になっています。その読者が求めるものは、るるぶっぽい方向にシフトした感があり、それにうまく適合しているともいえます。

日本の旅行ガイドブックは、他にもいろいろありますが、総じていえるのは、今の若者が、自分なりの冒険をしに行こうとすると、ちょっと力不足な面は否めません。

高価な食事、高級な海外土産の手に入る店の情報、タクシー利用、安定的に人気のある超定番スポットのみの情報。これらは、ほとんどエージェント任せて旅を手配し、短いフリータイムを満喫する旅には便利です。でも僕らの若者時代にしたような、お金を節約して、出来るだけ自分でやって、長く広く世界を周り、自分の目で世界を見てやろうという向きの若者には、旅の構想段階の資料として、非力すぎます。

特に、日本語で書かれた地図は、現地では使いにくいです。ストリートネームは現地語で書かれていて、それを読み読み、カタカナ語に当てはめる、というのはストレスフルですし、現地の方に、今ここってどこにいるの?と聞いても、「ふーむ、、、読めないね!書かれている地図も見たことない書き方だし。どうもこのまちの地図だってのはわかるけれど、細かい道がなさ過ぎる」と返されます。日本の街角で、読めない言語の外国人がいて、その方が持っている地図が、見慣れない表記の色合いで、細い路地もろくにない地図で、とおりの名称も読めない文字で書かれている、、、のを想像するとこの状況は理解に難くないでしょう。せめて、アルファベットで表記されていないと。

また、足と宿についても、問題があります。

低コストキャリアと安くていい宿を自分で抑えて、ぐいぐい旅をしていこうという人には日本の旅行ガイドブックは向いていません。高くてエスタブリッシュなエアラインを使って、サービスの整った高級〜中級の上ぐらいのホテルを紹介しています。

旅行代理店系の出版ガイドブックが紹介するのは、その旅行代理店で手配が可能な、良いホテルが大半です。ビジュアル系のガイドの場合、飛行機の手配については、ほとんどノータッチ。

現在のIT環境では、自分で航空便を選べば、かなり安い便が使えることも分かります。ヨーロッパ滞在中に思い立って隣国日帰りも電車感覚+αぐらいで可能ですが、そういう旅の仕方を日本のガイドを見ていてもできません。

ローコストキャリア含め、飛行機便を調べるのにお勧めのアプリは、Skyscanner

これに最寄の空港と行きたい空港を入れて検索すると、行きと帰りの便の日程ごとの最安値が出ます。ヨーロッパの都市間だと「え?こんなもんで往復できるの?あ、明日行ってあさって帰りも出来るじゃん」ということもわかったりします。

ホテルは、ややハードルがあがりますが、エクスペディア、や、Booking.com が便利です。

私の今回の宿は、じゃらんENAという、じゃらんの海外版を使いましたが、予約のステップで細かい表記を良く見てみると、エクスペディアがPowered by していました。なんなら、それをつかっても良かったんだと分かります。

ただ、時々、”エクスペディアで自分でホテルを取って現地に行ったが、フロントで予約がないといわれて泊まれず困窮した”、とか、”その上宿泊フィーはとられた”、という記事も拝見します。なので、じゃらんENAのような代理店経由でおさえてもらうのも、一つの安全策かもしれません。日本語で予約が完了でき、スリップ(予約表)が送信されてきて、確実に予約が通っていることが分かりますし、値段も直接エクスペディアなどのサイトでとるのとそんなに変わらない印象です。

このたびのフライトで、旅なれた日本人に飛行機で会った時は、”自分でとってるよー(エクスペディアで)”、といっていました。

旅に出てヨーロッパ各国を回るたびをされているそうで、行った先々でホテルを決めているそうです。日本国内でならば私も似たようなことをしているのですが、海外でもそれが可能な時代になっています。

ちなみに、Finnair のページで、Online-CheckInをしていて気づいたのですが、Finnairのサイト上で空港の近くの現地のホテルを予約することが出来ます。こちらは、裏側で動いているシステムは、Booking.comのようでした。

なので、Finairで現地に行くのであれば、フライトをFinnairのサイトから予約して、ホテルも空港近くでよければ、そのサイトから予約してしまえば、急な現地一泊出張や、乗換えでヘルシンキ(Vantaa)空港一泊になっても、けっこう簡単に、足と宿を取ることができます。


━━━━ ・・・

以上です。


アイデアプラントの海外研修は、語学研修、日本の固定概念の打破、心身鍛錬、および、サバイバルの知恵の獲得、といういくつかのテーマがあります。

今回はそうしたものの一部として、道具の知恵+αについて、紹介しました。
 
posted by 石井力重 at 15:28 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)

2013年12月22日

【ご案内】創造学会の研究会(2/8 16:00〜 @渋谷)

 
 
追記:2013年12月31日
学会のWEBサイトに、案内が掲載されました
http://www2013.japancreativity.jp/kenkyu-presentation.html
 
 
日本創造学会といえば、30年の歴史をもつ、創造性の学会ですが、私も創造力を研究するもののはしくれとして所属しています。

2月の創造性研究会でアイデアワークショップをしてみませんか、という打診を頂き、実施することになりました。

「学会の所属ではないけれど、創造学会に興味があったんだよなー」、という方は、良い機会ですので、参加してみませんか。

(非会員は500円かかるそうですが、それ以上の満足を提供できるように、全力を尽くします!)
(普段は一般に公開されていないかもしれません。今回は、私から是非に、とお願いして、一般参加を可能なスタイルにしてもらいましたので。)


■発想のお題

発想のテーマも、誰もが楽しんで参加できるものです。
 ↓
souzougakkai_workshop.png



■案内詳細

以下、ご案内を掲載します。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□  

  第29回 創造性研究会のご案内

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

主 催  :学術研究団体 日本創造学会

テーマ:「実践!アイデアワークショップ 
         〜自然と健康が増進される衣服を考案しよう〜」

開催日 :2014 年2月8日(土)

創造性研究会             16:00〜18:00  
会員参加費無料
非会員参加費無料・資料代500円

懇親会 (3000円程度の実費)  18:30〜

参加の際にご持参いただく物: 裏うつりしない筆記具(マジック不可)

研究会講師:石井力重氏 (日本創造学会会員)

【講師プロフィール】
アイデアプラント 代表 石井力重(いしいりきえ)
ブレインストーミング・カードゲームやTRIZのエッセンス用いた発想補助カードなどの開発者。
多様な企業、行政、大学・市民活動で、アイデアワークショップを実施。
著書に『アイデア・スイッチ 次々と発想を生み出す装置』(日本実業出版、2009年)

アイデアプラント公式サイト http://www.ideaplant.jp/
石井力重の活動報告 http://ishiirikie.jpn.org/category/801376-1.html

(研究会概要)
企業や市民活動の場で、アイデアを生み出すワークショップが盛んに行われるようになりました。
特にIT分野では「アイデアソン」という名称で呼ばれ、その活動から創造的なアイデアが生み出されていく
様子がテレビのニュースなどになっています。
その活動の多くは、Speedstorming(5分交代のペアブレスト)による大量発案を中核としています。
大量発想の後は、直感的な良案抽出ワークを経て、最後はチーム形成を行い、各自が興味を持った
アイデアの具現化フェーズに進む、という構成のものです。

今回の研究会ではその中核部分(Speedstorming+良案抽出)を実際に皆で行います。
発想のお題は「自然と健康が増進される衣服(含む:帽子、靴)のアイデア」としました。

なお、このワークの基本骨格は、創造学会から見れば馴染み深いオーソドックスな本質に、
新しい表現をアレンジしたものともいえます。
ぜひお気軽にご参加ください。 
  
会 場:日本経済大学大学院1階246ホール
所在地:〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町25-17
渋谷駅より徒歩3分


■中身
※ ただし、内容は、事前アナウンスなしに、変更する可能性があることをご了承ください。


■最後に

ご希望の方は、

日本創造学会 事務局 にコンタクトを取ってみてください。

参加希望の方は、このメールの返信にてお申し込み下さい。氏名所属を明記し、懇親会への参加の有無もお知らせ下さい。)とのこと。

「でも、、、創造性のエキスパートばかりの場に行くなんて敷居が高いでしょ?、、、」という方は、まったく心配要りません。

先生方が皆さん楽しい方ばかりですので、気後れすることなく、創造力の最前線の先生方とブレストがわいわい出来るとおもいます。アイデア発想技法の世界では有名な先生方ですが、学会に参加すると、皆さん、堅苦しくなく、面白い先生が多い世界です。

なお、定員は示されていませんが、どの教室であっても、たぶん、物理的に入れる限界がありますので、ご希望される方は、ぜひお早めに。
 
posted by 石井力重 at 18:17 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)



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