クライアントさんの社内で、アイデア絵ワークショップを複数回(複数の支店)で実施することがあります。
その場合、「社内でアイデア募集、新事業プラン募集」の取り組みがあり、それと連動した形で、というオーダーがよくあります。
最近、某クライアントの中で実施させていただいたときに、徐々に発展して最後の回にはかなり理想に近いスタイルになった事例がありました。公開可能な情報だけにそぎ落として、すこし紹介します。
まず、アイデアワークショップにおいてテーマは、複数(ともに、アイデアを募集しているテーマ)を提示し、参加者の興味ある方を選んでもらいます。たまに、半々ぐらいで参加者も多かったため、2テーマ同時並行スタイルも行いましたが、基本的には、ワンテーマにします。
そして、5分交代のペアブレスト、アイデアスケッチ、良案抽出、チーム形成、発展ブレスト、という流れで発展させたアイデア(プランの原始的なもの)を最後にプレゼンしてもらいます。
通常は、発展ブレストとプレゼンの中身は極力自由に、としていますが、社内募集のフォーマットを最後に記入してもらうことで、アイデアをより生かしやすくなりました。
更には、次のようにしました。
● 発展ブレストの時間を長めにとり、自由にアイデアを拡げてもらうことと、フォームを利用してプレゼン内容をまとめてもらうことの2つを行ってもらうスタイルに。(大抵は全部を埋めるほどの時間を取れないので記入推奨部分をコメントしておきます)。
● プレゼンは、フォーム+白紙3枚を自由に使って、というスタイルに。
こうした結果、プレゼンの中身はかなり、仕上がったものになりました。一方で、プレゼンには向かないフォーム内要素もあるので、「プレゼンでは、フォーム中の3つ以上の要素を最低紹介してください。それ以外で時間が使えるならば、フォームに無い要素をプレゼンしても結構です」としました。
大体は、備考欄があるのでそこにそれらも収まりはします。
以上、実践からもちょっとしたノウハウのシェアでした。
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この構造は、なんらかの募集事業で、募集案件を増やしたいのでワークショップを、という際にも、示唆にしてもらえるかと思います。
ワークショップのプロセスは多様でいいと思いますので、適切なワークショップを進行し、最後に、プレゼン前の「発展ブレスト&記入タイム」をとり、それから「プレゼン」をしてもらいます。その時に、最低3つ以上、フォームの中からピックアップして使うこと、とします。
例えば・・・、助成金の説明会などで、どのように書くかをレクチャーするケースもありそうですが、そうした場面で、ちょっとした、ワークショップ&プレゼン、をして、ざっくりと書いてみる最初の体験を提供しつつ、プレゼンに会場からコメントをすることで、短い時間で多くの人が参考にできる、そんな展開もやれるかも知れません。
posted by 石井力重 at 23:40
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アイデアプラント 3rd(2012-2014)