2015年12月15日

今日は、どんな「生まれて初めて遭遇した出来事」があるだろう

大阪から城崎方面に向かう特急でしばらく北上した、兵庫県のとある場所に今日から滞在しています。今年最後の旅仕事ものっけから、面白いことが起こりました。

旅の始まりの「宮城〜兵庫」の移動に対して、今朝は飛行機を予約していました。
プラスのチャージを払ってしかも1C席。

フライトの90分前に自宅を車で出ました。
いつもは30〜35分で仙台空港に着きます。
が、今日は、空港への一本道で道路工事が行われていて、なんと60分。

ピーチのチェックインはオンラインではできず、チェックインのマシンが閉まるのはフライト30分前。

カウンターのある2Fに到着したのは、30分前をわずかに3分過ぎたところですが、すでにアウト。
私のほかにも、大量の人が同じ目にあったようで、カウンターをあけてくれと(ピーチに関係ない空港スタッフに)食い下がっている集団もいたりして、数分、そこで私も逡巡。

ただ、ダメだった時の移動は、プランBとして空港への道路で考えていたので、すぐに切り替えました。
仙台駅へ、その足で。
勝手知ったる新幹線移動であれば、目的地までの行動は一瞬で立案。

さて、自分を観察していて、次のようなことを思いました。

「ああ、人生で初めて、飛行機に乗り損ねたなぁ。」
 ↓
(ヘルシンキや台北からの帰りで、カウンターが長蛇の列になっていてもぎりぎりの所で乗れて、これまで一度も国際便を逃さないで入れたことは、当たり前じゃなく単に運がよかったのだ。あと30分余裕をみなくてはいけない。だいたいアクシデントがいつもおこるのだから。)

「ああ、ダブル(飛行機代+新幹線代)のコストだなぁ。」
 ↓
(フライトは変更ができるオプション付きを買おう。割高ではあるけれどもそれでよい。こういう事態に対応できるし、変則的に旅程が変わる私の仕事スタイルにあっている。今回、このフライトを抑えた後に出てきた東京の用事に対応できなかった。)

「ああ、飛行場往復の時間コストも無駄に消えた。」
 ↓
(下手な時間節約の考えで大きな時間が無駄になる。新幹線に比べて2時間の短縮になるはずが、結局、新幹線+余計な2時間が発生した。あるいは、自宅のそばにできた地下鉄+JRでいくと、短縮幅は1.5時間に下がるが、こういう事態は回避できただろう。)

と、痛手から何かしらを学んでいました。

(本音の部分では「苦手な飛行機に乗らないですんだな・・・」というのもあります。かつて苦手だった飛行機を克服しつつあるのですが、圧倒的に新幹線のほうが性に合うみたいで、比較でいえば、やっぱり飛行機はちょっと苦手です。)

そんな、こんながあって、結局今日も列車の中から富士山を眺めつつ旅仕事がスタートしました。


ただ、それはそれでおいておくとして、今日、久々に「人生初の出来事に遭遇したなぁ!」と心から思ったのでした。

そして、「そんなことって、42歳の今、年に何回あるのだろう」とも思いました。

もちろん、「人生で初めて、姫路駅に降り立った」とか「サグラダファミリアをようやく見られた」といった、頭で考えて出てくる「はじめて」は、それなりにあるのですけれど、心がドキドキして、さらに「ああ、」なんて感嘆詞付きのセリフが、自然とわいてくることって、なかなかないよなぁと。

子どもを育てていて、彼女らがいろんなものに、日々「初めて見た!」「初めて食べた!」という反応を返してくるのは、親としてはうれしいような、1人の人間としてうらやましいような、それで、かつて子供だった僕は彼女らをもっと喜ばせてあげたいような、そんな気分になります。

でも、大人だって、これぐらいのドタバタをすれば、そんな言葉に力の宿るような瞬間があるんです。

そして、そういうことって、新しいことをして失敗するなかには、結構あるような気もします。
以前と同じやり方で手堅くいくと、出会えない何かが。


今日は、無駄をしましたが、すこし良いことを知りました。

無駄をしないように人生を来てしまうことが、人生をもっとも無駄にしているのかもしれません。(とっても私見です。)
posted by 石井力重 at 17:46 | 日記、価値観、仙台オススメ

2015年12月07日

目的関数(何を最大化しようとしているか)

最適化問題は、ある量を最大化しようとして、構成する要素が内包するもろもろの変数の値を突き止めていくことです。
「目的関数」というのは、この「最大化しようとする量」のことです。

純粋な数学や物理の問題であっても、この目的関数は、必ずし、二次関数のような線型方程式で表現されるわけではありません。
変数の中には、コインの裏表、のようなものもありますから。

さて、本題。
ここからは話を、人文の世界に。


人生の目的関数

人生の目的は何でしょうか。
お金?楽しい娯楽?食事?

あらゆる人についてそれを一言でいえば「幸せ」でしょう。

近似的に「お金の増加=幸せの増加」と見る人もいるので「お金」と応える人もいるでしょう。

ただ、年収はある一定ラインを超えると、年収の増加と人生の良さの増加は単純な比例ではなくなります。

幸せを学術的に研究する研究者も世の中にはいまして、定量的に、1000万円※を超えるあたりからは、「年収∝幸せの度合い」という比例関係はなくなる、と。

(※ 研究文献はドル単位なので、円表記上のザックリ数字ですが。)

もちろん、研究された結果だからそれが絶対とは言えません。

データ分析するには可測量でなければならないので、幸せというのを何らかの量で代替えして別の量でみたり、幸せの感受に相当する質問を設定し本人の感覚をリッカートスケールで回答してもらうなど、特定のアプローチで調べるわけですが、それが将来、否定される可能性がないわけではありません。

さらに言えば、幸せ、とか、創造性のような、統合的で複雑な営みで、曖昧だけれども皆が把握している概念というのは研究が難しいものです。研究には、さまざまな反論や別の研究アプローチによる別の結果もたいていはあります。上記の1000万円というのもまた、1ケタぐらいの違いをもった研究もあります。

こういう「捉えどころのない量を最大化しようとすると、やりにくい」ので、ついついわかりやすい「収入」とか「労働時間の短さ」とか「ライブに行く回数」とか、そういう即物で考えてしまおうとします。

ですが、それは一足飛びに結論をだして、大事なことを欠いています。

その人が、人生において、本当に最大化しようとしているもの。
人生の「目的関数」。

最適化問題(ある量を最大化しよう)という行為は、人生のあらゆる局面、あらゆる時間的尺度でわれわれの心に立ち上がってきます。
互いに矛盾するものもあります。

たとえ話。

旅先で興味深いミュージアムに入ったら、「できるだけたくさん、興味深いものを見たい」という目的関数が立ち上がってきます。
また、「移動の電車はできるだけ、体力を使いたくない」という目的関数も別にあります。
昼過ぎの電車はすいていますが、夕方の列車は混んでいます。
この2つの目的関数は、矛盾します。

いくつも湧き上がってくるものを全部抱えて自分という人間が生きています。

人生がなんども巻き戻せて同じ一日を仮に過ごせるなら、いろんなパターンのその一日をすごすと、「ミュージアムを見たい欲求は3ぐらい叶える」「電車で楽に、は7ぐらい叶える」と目的関数が最大化するのだ、分かります。

ただ、我々は、最上位にある目的関数(たぶん、幸せ)をはっきりと関数で定義し、全変数の値を算出し、その上で正確に行動する、なんていうことは、現実にはできません。

ただ、自分の声に耳を傾けていけば、経験を重ねることで分かるようになったりしもします。

自分の選択した行動がどれぐらい自分を幸せにしたか、ということはだんだん蓄積されていきます。
そして、行動の精度が上がります。
関数そのものはわかりませんが、だんだんと、自分の根底にある願いをかなえるように行動できるようになります。(なれるように人もいます、というべきでしょう)

一見、非合理的な意思決定や無駄に見える行動をしている人がいますが、その人の最上位にある目的関数を最大化することに則ったものであるならば、実は、最適化問題の合理的行動なわけです。


迷いが芽生えるのは良いこと

1.目的関数というものがある。
2.人生はたぶん、統合的な要素の最大化が、目的関数になっているはず。
3.捉えにくい量は扱いにくいので、近似的な即物的なもので表現してしまいがち。
4.その近似的ファクターもあるレンジまでいくと比例関係から落ちてしまうこと。

そうなってくると、人は迷います。
「それ(即物的ななにか)を追い求めたかったんだっけ?」と。

そこで、

5.自分が、最大化しようとしている目的関数はなんであるのか、を見直す。

そうすると、乗っていたレールを飛び出して、軌道修正をすることもあります。
(ライフスタイルやワークスタイルを変えるケース)

最大化しようとする目的関数を、現在の道の上に「再設定する」ケースも出てきます。
(当初の最上位の目的関数とは別の目的関数がより上位になるケース。)

迷いが生じるのは、相関性のある即物的な量の増加に取り組めばよいフェーズを卒業しかかっている時なのだろうと思います。


才人のスランプ

スランプの時期にいる才能ある人に、私はこう言っています。

「スランプというのは、自分の心が『このステージはやり尽くした。そろそろ次のステージに上がるべき時だよ』とシグナルを送ってきていることだと思いますよ」と。

ゲーテの言葉があります。

「Es irrt der Mensch so lang er strebt.」

森鴎外の翻訳、などもありますが、よりヒューマンな作家、手塚治虫の日本語訳を添えておきます。

「人間は努力するかぎり迷うものだ」


努力をしないなら、即物的な目的関数で近似できるレンジを行ったり来たりして一生は終わる。
しかし、努力の人はいずれ、相関性のあるレンジの端っこぐらいまで行く。
それが、人によっては、悩み、だったり、スランプだったり、不調だったり、虚無感として、心に登場するのだろうとおもいます。

  
努力する人は、迷うもの。
迷いは進歩の途上にあることの証。

そう思って、目的関数が本当は何だったのかを見直して、道を行くべきなのでしょう。


石井の見ている風景

私は、いつも思います。

”行くほどに、道半ば。”

進むほど、この道の先に見える道はもっともっと遠いところまで見えてきます。

1つ分かると10個分からないことが出てくる。

芸も、学も、商いも、人も、そういうものなのかもしれません。
posted by 石井力重 at 14:38 | 日記、価値観、仙台オススメ

2015年12月06日

自宅の近所に、日本で一番標高の高い地下鉄駅ができました(八木山動物公園駅)

私の住んでいるのは八木山という仙台城跡を超えてさらに高いところにあるエリアのですが、なんと「地下鉄駅」ができました。

東西線の「八木山動物公園駅」です。

駅の標高が136mで、京都タワーぐらいの高さ。
これまでの地下鉄駅の標高トップは神戸でしたが、30mぐらいの差で八木山駅がトップに。

なお、正式名称は八木山動物公園駅、愛称的に動物公園駅、と仙台市は呼称しているのですが、早晩「八木山駅」と呼ばれると思います。

(Yahoo路線情報で検索すると、動物、と打つと2つの候補が出て、大阪と千葉です。八木山、とうつと、ここだけ。)

周辺に大きな道路が3つ通りました。
(ひより台大橋、鈎取、芦の口)
大きな駐車場が建設されました。
バス路線もびっくりするほど変わりました。

朝のラッシュ時でも新幹線へ向かう時間が読めるようになったのはとても助かります。

(運転開始まで、あと3時間です)
posted by 石井力重 at 02:02 | 日記、価値観、仙台オススメ

2015年12月05日

疲労回復と現地の気候に馴染むには、ウォーキング

仙台はすっかり冬です。
南北に長い日本で旅仕事をすると季節がいきなり進んだ感じで体がしんどくなります。

特に寒くなる方に進むと凍えて筋肉が凝って、体が痛くなったり。
ああ、疲れたなぁ、となぜか感じる時は、寒さを疑ってみます。

そしてそういう時には、身軽な運動着に着替えてその街を4kmぐらい歩きます。
寒さも感じますが、次第に暖まり汗も出ます。
シャワーを浴びてサッパリするとすっかりその街の気候に体が慣れます。

基本的に案件の前の日にその街に入るのですがそれは、現地の気候に体をならせるためです。
その街で一汗かけば、もう現地の人と同じ感覚で過ごせます。

旅荷物が少ないのに運動着を入れている人は意外といますが、旅先での運動習慣はいろんな良い面があるみたいです。

image.jpg
石井造語
posted by 石井力重 at 00:38 | 日記、価値観、仙台オススメ

2015年12月01日

不思議と、蕎麦じゃない「そば」に出会う1週間でした

珍しく食の話を、余談的に。

姫路の「まねき えきそば」
岐阜の「まるでぶ」
松阪の「不二屋」

旅仕事の中で、この一週間で、たまたまご当地の昔からの食べ物を食べたのが、この三つでした。
どれも、更科とか藪とかのいわゆる蕎麦じゃない「そば」でした。

汁は、食事の汁物のようで、麺は中華麺的。
中華そばを、もっと蕎麦に引き寄せたような、面白さおいしさがありました。
それぞれ全く違うものです。

食にはこだわりは全くないのですが、感性の仕入れとして珍しいものは、行って見て食べる。そう心がけています。
時には、失敗・・・という目にも合うのですが。
上記の3つはどれも、いいものです。

古くからある飲食店は、品数が絞られている、という印象を受けました。
まるでぶ、に至っては、2つだけ。
こういう店は、お客も心得ていることが前提のやりとりなので、あれこれ聞かず、何かを言われたら「はい」とだけ。
それでだいたい済みます。
価格も、とても安いです。

時間が物事の洗練をもたらす。

品数も、接客も、削ぎに削いだら最後に何が残るべきか、を、こういう店はうっすら見せてくれます。

(食べ物の写真は、極力載せない方針ですので、今回は写真無しです。)

posted by 石井力重 at 23:56 | 日記、価値観、仙台オススメ

2015年11月29日

完璧より、未完の苦さが生む力を

この秋冬を振り返ると、ふと思うのです。

完璧だと感じた仕事の遂行より、ずっと多くネジをまいてくれるのは、力不足や偶然の失態で苦さを味わう夜だ、と。

物語は、単話ハッピーエンドより、ピンチ展開で次号に続く方が、推進力があります。
それに似てるんでしょう。

苦さ(にがさ)をどうやっても楽しむことはできません。
ですが、生み出すための創造的知性が強く機能するのは僕の場合はにがさに悶える時なので、時々は苦さを味わい苦悶する夜を迎えなくては、と思うのです。

さらに大事なことに、手抜きが至らしめる失態は、ちっとも苦くない、ということ。
そう思えば、苦さに浴する時間も、悪くはないんだって、理性が慰めてくれます。

甘さに溺れず、苦さに腐らず。
そんなことを時々思います。
posted by 石井力重 at 23:27 | 日記、価値観、仙台オススメ

序に見る(姫路/京都/関ケ原/岐阜/伊勢)

旅仕事では、休憩時間を作っては、旅程近隣にあるものを見ています。

himeji.jpg

姫路城。
この角度が白鷹に見えるので、白鷹城、とも。
天守閣は登るより、外から見る方がいい城です。

koukoen.jpg

お隣、好古園。
壁で区切って違う世界を展開するも、実は流れる水は同じだったり。
発想の回廊とは、ここのことかもしれない。

hobo_gaikoku.jpg

京都、伏見稲荷。
神戸から岐阜へ行く途中に。
ガイジン率90%。
僕は自分の名前の由来の神社に行きたいけれど、とにかく千本鳥居で記念撮影の外人さんたちで渋滞。
今年の撮影の流行は、鳥居の外から上半身を斜めにのぞかせたもので、みんなそれを。
僕らもサグラダファミリアとかでは、似たような行動しているかも、と我が身を振り返る。
ともあれ、来た人みんな歓迎、という伏見さんの姿勢はいいですね。

yumenoato.jpg

岐阜に向かう車中、次は関ケ原、というアナウンスを聞いて、突然降りようと思いたち。
この列車から降りたのは僕だけ。
そして駅前の素朴さ。
ここは、古戦場のままほおっておかれた街なんだけれど、史跡あふれる場所としての矜持を持たんとする姿勢を感じる世界。
僕しか下りなかった時、一瞬やばい駅みたいじゃん、と思ったのですが、史跡をのんびり散歩して、あっという間に2時間が。


1000km_from_sendai.jpg
行きの切符。
乗り降りしまくり、こうなります。
なお、余部にはいかず。
仙台から神戸までの切符を13日有効で欲しい、という条件のもと、最も合理的な切符がこれでした。
仙台から神戸を通り越し、姫路の2個先まで行くと、1002qで有効期限が往復で14日。
仙台神戸をばらで買うより安い。
そういう切符を持っておくと、滞在中に空き時間で姫路城を見てくる、ということができます。


物事には「序」が大事。

序は、ついで、と読みます。

大辞泉によると

じょ

・物事の順序。物事の秩序。
・物事の始まり。発端。また、初めの部分。糸口。

ついで

・あることを行うときに、いっしょに他のことにも利用できる機会。
・順序。次第。

とあります。

ついでに見る、というのは、物見遊山な感じが漂いますが、順序を利用してみておく、というと、計画的観察な感じが漂います。
(どちらでもいいんですけれど。)

序に見る。

それを姿勢というか、もう癖にしています。
何を見ても、面白いです。



追記:

岐阜市内にこの夏出来た、美しい図書館。
gifu.jpg
この街の学生さんがうらやましいです。

三重にテストプレイに行った序でに、伊勢神宮も。
ise.jpg
本やWEBで見知っていたのと、実際にこの目で見るのでは、迫力や刺激が大違い。

posted by 石井力重 at 00:19 | 日記、価値観、仙台オススメ

2015年11月23日

耳で読書をする

旅仕事期間は、とにかく、電車に乗って立っているか、電車を待っているか、という細切れの時間がよくあります。
そのライフスタイルにぴったりのものに出会いました。

耳で読書ができる、オーディオブック・サービス。
amazonが最近プライム会員に3か月無料を提供したAudibleを使い始めましたが、いままで懐疑的だった「オーディオ・ブック」の世界が一気に日常使いできるサービスに感じられるようになりました。

さすがにうまいキラーコンテンツがあって、最初のめんどくさいを、一気に乗り越えさせてくれます。

宮沢りえさんの朗読で「雨にも負けず」。

宮沢りえさんは、私は年齢が同じで、若いころのCMデビューの時からずっと素敵だなぁと思っていたのですが、年齢を重ねて素敵なレディーになられていて、その声での朗読をイヤホンで聞いたときに、かなりギュッと、つかまれてしまいました。しかも2分間の作品。

糸井重里さんの朗読で「小さなことばを歌う場所」。

著者自らの声で語る本。これは文章の沁み方が違います。糸井さんの力を抜いて大事なことを見失わないで日々を生きていく姿勢が、軽妙なトーンで、つぎつぎ語られます。

旅仕事の移動の途中の込み合った都市部の列車、流れる街の風景をぼんやり見ながら聞いてみると、無駄な時間が様変わりしました。

これまで、立って乗っている電車ではすることがあまりありませんでした。
音楽を聴くことのない私は、iPodtouchのKindleアプリで文献を読むこともあるのですが、スマートデバイスをつるつると操作しつづけるのは自然と首が前傾になり、長く読もうとは思えませんでした。込み合う空間では周囲の人の空間を奪ってしまいますし。

そんな中で、旅仕事の移動の無駄な時間を、有益な知的活動を可能にしてくれたのが、冒頭のアプリでした。

いまはまだ、読みたい本が少ないです。初期のKindleコミックストアの感じに似ています。頑張れば全タイトルを眺められてしまうぐらいの量。

ただ、利用できる本が、星の王子様、とか、赤毛のアン、とか、アメリカ大統領就任演説、とか、英語フレーズの本など、前から読もうかなと思って、手に取らないでいた本が結構見つかったので、それらを次々聞いているだけでも、かなり良いです。

また、なかなか、文章で書かれていても読み取れない古い作品も、誰かの話す声として、イントネーションつきの情報に変われば、すらすら理解できます。

長い一日の終わりに、宿にチェックイン。
目が疲れていても、脳は疲れていない。
そういう時に、目を閉じてじっと物語を聞く。
そうすると、時の流れを贅沢に楽しんでいるような気持ちになります。不思議なんですが。


旅先のホテルにて.jpg
写真:兵庫県。今夜の宿のラウンジにて
posted by 石井力重 at 23:23 | 日記、価値観、仙台オススメ



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