2008年09月13日

新商品を続々仕込中

秋から冬にかけて連続して発売する「発想専用ノート」のコンセプト検討を行っていました(予告サイト)。

ブレスターを発売した07年3月14日依頼、3月14日と9月14日には、何らかのリリースをしてきました。

07年3月14日 ブレスター発売
07年9月14日 智慧カード発売
08年3月14日 ブレスターAIR・リリース

この9月14日は、発想専用ノートの1つをリリースする予定でした。しかし、ある企業との共同開発の位置づけにあり、まだ、公表することはできませんでした。なので、この9月14日は「3つの発想専用ノートを発売します」という予告だけをさせていただきます。

このノートは、それぞれ、まったく似ていないデザインです。それぞれ、充分に絞り込まれた用途にむけて開発しています。もうすぐ第一弾を発表します。お楽しみに!

2008年09月08日

本当の道具に昇華

ふとした思いつきを書き拡げる。自分の主張の骨子を「要素+つながり」構造に分解してみる。セミナー受講で得る知識をさくさく紙に落としていく。

そういう作業を、私の場合は、しょっちゅうするのですが、その時に「ああ、こんな感じのノートがあればいいのにな」とずっと思っていました。それを、ある時、えいっと、時間をかけて具現化(試作)してみました。最初のころ、それをエージェント・バブル・ノート、と呼んでいました。

ただ、実際には、つくったはずの自分でも、使い方にまよったり、使いにくくてこまったり、ということは、いく度もありました。まだ、専門道具になっていないアイテム。手をかけて育ててあげないといけないものでした。

それを、いくどもいくども、まさに、ファインな作り込みをしていって、時には、簡素化して、だんだんと完成形にちかくなりました。当初は、こんなふうにしたら使いにくいだろう、と思いこんでいたようなスペックになりました。つかってみると、まったくその予想は外れていたとわかったからです。

そして、今週、このノートを使って、概念を書きとめたり、アイデアを広げていったりするなかで、もう、これは、専門道具に昇華したなぁとおもいました。自分が感じる引っかかりや、使用上の迷いがほとんどありません。自然につかって、自然に「要素+つながり」構造になりました。自然に、分岐する考えごとを、そのまま受け止める文字の流れができました。自然とシンプルに考えることができるようになりました。

自画自賛するのは、あまり本意ではないのですが、自分で作った道具が、自分を助けるようになる、という瞬間は、なかなか貴重だ、とおもいました。かつて自動車を発明した人は、自分で歩くよりも遅い速度の乗り物に我慢して乗ったでしょう。それが、自分の移動速度を超えて瞬間に「本当の道具」たりえたわけです。その瞬間を、とても小さいながらに体験したのでした。

そのツール、そろそろ、日の目を浴びるときが来ました。またも、すこし不思議な提供方法をとります。直接的な経済的価値以外にも、価値創造の面積がある、そんな感じです。具体像については、一か月以内に、プレスリリースという形でお伝えしたいと思います。

2008年09月02日

私たちがそれを、創ろう

「創ろう、今年の冬も」


夏が終わって仙台には肌寒い日が続いていました。8月末から肌寒いとは、今年の夏はずいぶん早い。ところで、毎年冬になると、外にでるより仙台にいて、何かツールやアイテムを創るのですが、今年の冬も、創ります。

開発アイテムの小プロジェクト、社外と連携するプロジェクトなど、いくつかネタが仕込まれています。

その中でも今年の冬は、おもしろいものができそうです。

先週末までは、非常に忙しくしていて表面的には報告をできていなかったのですが、実はデュナミスの中で、いろいろ作り始めています。

ある種のノウハウを「手にとって触れるモノ化」してしまおう、ということに2つの部門が取り組みます。どこまで形になるのかわかりませんが、私が社内に籍を置いているあと半年の間に、具現化と事業化フェーズまで、がっちりお手伝いをしようと思っています。

私の中では開発コード「O」と「M」と仮ネーミングしています。
「O」は、完成すれば、コンテンツ制作の仕事をしている人・企業にとって非常に扱いやすいアナログツール、あるいは、制作のコミュニケーションを促進するツールになりそうです。
「M」は、完成すれば、デュナミスの人材が24時間以上に価値提供できていない現状をはるかに超えて、多くの日本の子供たちに、楽しい、成長できる、考える力が付く、というものを提供できるツールになりそうです。

ブレスターの開発とは、コンテンツホルダーが全く違うので、どういうものができるのか、予想しにくいですが、どちらの案件も、コンテンツを持つ人がかく道のプロなので、エッジの利いた、訴求力と魅力のあるものになるでしょう。



また、私の方でもオリジナルアイテムをいくつか仕込んでいます。

・オリジナル発案ノート
・アイデア会議の発言を引き出すSCAMPERシート
・ブレインライティング・パッド

あるものはデザインが最終段階に入っています。あるものは、実は本日、イラストレイターさんと初回の打ち合わせをしたものもあります(コンセプトの共有ミーティング)。

アイデア会議に困っている日本中のリーダを支援する道具で会ったり、一人でブレストをすることのが多い企画系人材が、マダラートともマインドマップとも違った新しい感覚のシートを使ってアイデア出しする道具であったりします。

私の場合、9月10月は例年、日本中を出張しているいることが多い月ですが、走りながらも、創る作業を止めることなく進めていく、と社内の方にはお伝えしています。

私の駐在期間がおわるまでの半年。恩返しの意味もあって、全力でこれまでの知識・経験を動員して、取り組みます。


そういう仕事をするときには、いつもこう思っています。
「私たちがいなければ、なかったはずのものを、創りだそう」
と。


もっとシンプルに
「私たちが”それ”を、創ろう」
と、短くセリフに思いとベクトルを込めたい、ですね。

2008年09月01日

「気持ちの抜け殻」を乗り越えて

ある企画(製品開発プロジェクト)が、終わりました。
正しくは、主体者が社内認可をとれなくて、
そこでプロジェクトの「Kill/Go」は「Kill」で、完了。

こちらは、応援することしかできない案件でしたが、
非常に楽しみにしていた案件でした。
創った商品が広く世の中に役に立ってもらう機会でもありました。

主体者は、Killでプロジェクトを終えました。
こちらは側は、急には気持ちの急停止ができず、
しばし、単独走行をする未来を考えてみていました。

しかし、気が付きます。
それは「気持ちの抜け殻」に引っ張られているのだと。

 脱皮したばかりの気持ちは、まだ生命力をもって、
 本物の命ある気持ちとみまごう。

 しかし、違う。それは、数日、あるいは、数年したら
 からから、かさかさ、のセミの抜け殻のように、
 形はあるが命のない存在になる。

 気持ちの抜け殻にしがみついてはいけない。
 気持ちの抜け殻を乗り越えて、進めよ、自分。

 規模の大きい案件にも、小さい案件にも、
 自分がいなければなかったはずのものを作る、一心に。
 抜け殻だよと、いい捨てて、先に、進もう。



と、そんなことを、考えていた夜でした。
案件というのは、うまくいくこともあれば、行かないこともある。
そうわかっています。多くの物事にはそう、対処もしています。
しかし、今回は、本当にひさびさに、抜け殻にとらわれるくらいの
強い気持ちを持っていた自分の気持ちをしって少々びっくりしています。


しかしそれも、最大で半日くらいのこと。
その案件が終わったことで、有限な時間資源を次の「創ろう」に
回せることになりました。
また、その案件のために待ってもらっていた「一緒に創ろう」という方々と
検討を進められる時期になりました。

もともとなかったものでも、手に入れた可能性を失うと、
人はそれに未練ができるもの。
しかし、よく目を凝らしたい。
それが手に入らなかったことで、手の中をふさぐものはなくなった。
新しいものを受け取るチャンスをてにいれたのだ、と。

人にはよくそういうことをアドバイスしますが、
まさに自分自身に、そういうべき、と客観化した自分が言っています。

2008年08月29日

未来の自分にアイデアを出してあげる、を提供するツール

異なる時間の自分とアイデア出しができたら、面白いと思いませんか?
その可能性について具体的に掘り下げてみたいと本気で思っています。

ある種のプランに応募するために、5年視野のアイデアプラントの開発計画を構想していました。3段ロケットの開発計画で、自分でも面白いなぁと思うプランが出来上がってきました。この冬は全国の開発パートナーさんたちと、それについてディスカッションをしてみようと思います。

アイデアが好き。

そういう人が緩くつながるのがアイデアプラントです。アバウトアスの所にアイデアプラントのその辺のことが書いてあります。そういう人たちと、朝から晩まで、アイデア出しについて語ったり、道具を作ったりして、過ごす数年先が目に浮かぶようでワクワクします。

ビジネスプランをつくると、夢はぐっと具体的になって、急速時に実現性をもちはじめて、自分のゆらゆらしてしまう未来像を、一つの点に常に収束させることができます。

たった3〜5枚の紙切れですが、この紙切れに書かれたコンセプトがある種の分野の可能性をひらくんじゃないか、と本気で思っています。「思い込み力」も時には必要(笑)。そうおもって、自分のプランを信じるに足る、といいきって、どんどん暗闇の中を全速力で前進してゆきます。

結果として、応募したプランが採択されなかったとしてもまとめた経験は大きく私に残るので、それで充分だとも思っています。あとは運を天にまかせて。

2008年08月26日

日本中のパートナーたちと、未来を作りたい

2005年に創設して以来、アイデアプラントの代表として好きなことをして過ごしてきたのですが、日本中に、手を組んで行けそうな面白い人たちが出てきました。それぞれに一流のことをされています。石井の語るプランが、おもしろい、と思ってもらえれば、一緒にやれることがありそうな、そういう関係の人々が増えてきました。

今、あるビジネスプランを書いています。
そのプランには、3年後に開発のターニングポイントが来ます。
ITシステムの開発ができるパートナーたちと進み、その先に、知識創造科学の専門チームとの連携で、ある種のブレークスルーを図りたいと構想しています。

知識産業としての日本が進む方向に、先回りするとしたら、IDEAPLANTはどこに立っているだろうか。それを図らずも描き出すことになりそうです。

あと数日で、ラフなビジネスプランが書き上がります。それは、私のやりたいことのストライクゾーンなので、これまでの「コンテストに勝つための腕試しの事業計画づくり」とは全く違います。勝てるものではないでしょうが、コミットメントを覚悟するに値するものになりつつあります。ワクワクできること、得意であること、社会に新しい価値を生み出すこと。どれもクリアできそうです。

珍しく、大きなことも語ってみたいと思います。


  日本中のパートナーたちと、
  未来を作りたい。


固く、そう思っています。躍進すべき時期は、小さなシグナルとともにやってきつつある、という感じがあります。勘違いでもいい、自分がいなければなかったはずのものを社会に生み出せるのか、どうか。共鳴できる人たちに助けてもらいながら、可能性を試してみたいと思います。

2008年08月12日

知識グリッドをつくれ

相手が具体的にやりたい事や考えを伝えてくれない。だから、こちらとしては提案のしようがない。ということが往々にしてあります。

それを乗り越える方法があります。ベテランになると、相手が言わなくても引き出すことができる。それは、知識のベースからなる、ほぼすべての場合を頭の中に持っているからなんです。

そういう知識グリッドがあれば、曖昧ワードを精緻化して、お互いのにんしきがずれていることも、かなり精度よく拾っていけるでしょう。

知識グリッドを、専門家は創ろう。

2008年08月07日

偶然のめぐりあわせで、お会いした方。

今日、ある会社のプロデューサーさんとお会いしていました。ある番組をたまたま見ていて、それがきっかけでご連絡をいただきました。

2時間ほど、実務的な話や創造に関する話をしました。創造的な仕事をしている人と出会う確率が非常に高い、のが今の私の仕事の特徴です。みな、躍動感や刺激にみちた日々を生きています。

その方は普段、朝が遅くて、たまたま、朝起きててみていたTVがきっかけ、とは、本当に偶然のめぐりあわせだなぁと思います。私は今の仕事をしている中で、他の人はしていない(≒儲かるめどの見えない)ことばかりしているのですが、そうしたいろんな物事が、つながってここまで来たのだと思うと不思議だし、感慨深いものがありますね。

元の元までたどってみれば「アイデアは思いついてやりたいと思ったら、ずっと言い続ける、好きならばやり続ける」ことが、今日の出会いにつながっていると思います。

ご縁に感謝しつつ、私にしかできないこと、それを全力でやりつくす日々を、これからも進みたいと思います。



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