2008年08月06日

面白法人カヤック(鎌倉のITベンチャー)

今日はお休みをいただいて、鎌倉にあるベンチャーを訪問していました。カヤックさんというITベンチャーです。

この会社、自らを「面白法人」と銘打っているほど、やわらかい感性の会社で、創造性の支援システムができる会社としても、創造的な事業づくりをする事例としても、非常に面白い会社です。まさに面白い法人。

実は、カヤックは、私が大学院(商社を辞めて、大学院の博士課程に入ったときの大学院、MOT専攻)にいたころ、大学発ベンチャー400社を分析していて、「おお、給与をサイコロで決めるような、おもしろいベンチャーがあるぞ」とおもって興味深く、見ていました。

接点がないかなと思っていたのですが、なかなかないまま3年が過ぎました。先日、クリエイティブなオフィスをリリースされたので今回は無理言って見学させてもらうことにしました。その様子は写真付きで後ほどアップしたいと思います。

夜まで数人の方とお話をさせていただきました(途中でカヤックの社長さんも一時同席していただきました)。ありがとうございます。

今回の訪問は本当に面白かったですね。バブーやカードジェネレータなど、私にとって感性にとても引っかかりのあるアイデアを次々リリースされる同社は、やっぱり人も空間も面白い会社でした。創造系システムについての構想アイデアもいくつかディスカッションしたのですが、さすがにブレストにたけた会社、話をしてても、とてもおもしろい。そんな刺激に満ちた、初訪問となりました。

2008年08月05日

某社の創造のお手伝い

精密機械を製造している某社は、東北でも大きな製造企業の一つです。そこの係長クラスの方の創造を推進するためのお手伝いを、今年もすることになりました。新事業創出の支援者としては、創造力をつけてもらうところから、まずはお手伝いしています。午前中はその構想を練っていました。少しでも、一人でも、もっと前に進む方が出てくれば、とおもい、一生けん命取り組みたいと思います。

2008年07月22日

アイデア創発の素振り:【特別編】漫画家の卵たちとブレインストーミングしてみる



アイデア創発の素振り【特別編】
漫画家の卵たちとブレインストーミングしてみる



ブレストの実際についての説明やブレスターで漫画家の卵さんたちが、トッピなストーリーを作っていく様子が報じられています。

2008年07月21日

漫画家「さそうあきら」さんにお会いしました

今日は、休みを利用して京都に来ています。京都精華大学を訪問し、「さそうあきら」先生にお会いしてきました。

「神童」などの音楽漫画の作者として有名な「さそうあきら」さんは、現在、京都精華大学でマンガストーリコースの学生さん向けの先生をされています(「神童」は映画にもなっています)。



普段あまり漫画を読まない私ですが、さそうさんの書かれた「神童」はとても面白いお話で引きつけられて一気に読んでしまいました。その作者本人が目の前にいるとおもうと、ワクワクしましたね。

今回の訪問の目的は、ブレストのレクチャーです。さそう先生の学生さん(=漫画家の卵)にブレストやアイデア出しの手法についてお話をさせていただく、というものでした。

ブレストのレクチャーについては、休日にもかかわらず出席してくれた学生さんたちに、すこしでも将来役に立つものを届けようと、全力でお話をさせてもらいました。

詳しい話は、別途ご報告します。

2008年07月20日

ブレストのルール

ブレインストーミングの4つルールを、一枚のプレートにまとめました。

brainstorming_rule.jpg

ブレストのルールは、オズボーンが作りましたが、日本語に訳され使われいく中で複数の翻訳が存在しています。原典に近い表現を大きな文字にしてあります。(注:4のみ、原典表現が小さい方にしてあります。)

2008年07月19日

オリジナル・ノート

オリジナルの発想ノート、を作っています。前からいろいろ作っては試作して持ち歩いていました。

今回制作したのは、かなり使いやすいアイテムになりつつあります。

original_note080719.jpg

もうすこし、使いこんでみて、発想をうまく引き出すツールとしてよいようであれば、正式版の制作に取り掛かろうと思います。

2008年07月18日

物語りをつくるブレスト

物語の作り方。とても興味深い「創造」作業です。そういう作業をする専門家の卵の方たちに、来週、ブレストのことを、お話します。そのため「物語りを作るブレスト」について、情報収集・分析・解釈して、手順化していました。

企画のブレストや、問題解決のブレストとは、基本となるある部分が「違う」ということをしって、驚きました。著名な脚本家のブレストを記した本では、ある種の批判を混在させて発案作業をしています。この状況を成り立たせる2つの条件があることも分かりました。

創作の上級者だけで構成されたチームならではのブレスト、というものが存在します。ですが、ある2条件を満たさずに、批判発言だけまねしてしまえば、全く機能しないブレストになるでしょう。

その辺も含めて、まとめて、報告していきたいと思います。

また、物語りを作る作業が非常に「アブダクティブな思考方法」であることも、特徴的でした。ある特徴的なキャラクターがいる、あるいは、魅力的なワンシーンがある。そこから、「点から面を作る」ように世界を作り上げていく。そういう”少ない要素から全体を想像する力”をアブダクション、と言います。物語作りには、そうした力で説明すると非常によくわかります。

この物語ブレストを考えたことで、オーソドックスなブレストがどういう意味を持つか、どういうメリットがあるか、がよくわかりました。通常の創造工学で扱うものを超えて考える機会は、私に一段深い検討を行う機会をもたらしてくれました。

2008年07月15日

ブレスターの簡単な説明方法

ブレスターの説明を何度もしていて、ユーザの方が苦労する点がわかってきました。最近は以下のような手順で、手短に体験してもらってから、ゲームに入ってもらっています。もしユーザの方でなかなかメンバーに伝えられない、という方がいらしたらぜひ試してみてください。


――――――――――――――――――――
1.役カード
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自分が赤を、そして時計回りに、黄色、青、緑、と役を指定して、役カードを配ります。

そしてそこからカード2枚だけ、机の上においてもらいます。ただし「全員モード」以外のカードにします。



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2.TOIカード
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二枚ずつ、配ります。



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3.テーマ
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10番「歯ブラシ」のテーマを選びます。テーマを読みあげます。



――――――――――――――――――――
4.基本行動を以下のように説明します。
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「順番が時計回りに回ります。今回のテストでは私から。自分の番では手元のカードを使って発言します。発言が30秒以内にできれば、そのカードを場に捨てられます。できないと、山からTOIカードを1枚ひくことになります。本番のゲームでは、15分後の手持ちカードの多い人が負けで、ほんのり恥ずかしい罰ゲームがありますので、できるだけ、こじつけてでもいいのでカードの内容にしたがって発言してください。」

「TOIカードは、発想トリガーのカードです。そのフレーズを読みあげて、自問し、自答してください。そしてそれからアイデアを思いついたら、発言します」

「役カードは、あるスタイルでアイデアをいう、という指示があります」

「黄色は、トッピなことばかりをいう役です。大変ですが、多様性の担保を担う、重要な役です」

「青は、便乗です。大抵のカードは直前の人が言ったアイデアをもじってアイデアをいう役です。カードの指示が一枚一枚、微妙に違います」

「緑は、アイデアをたくさん出します。あたりまえすぎる、できそうにない、というアイデアでも結構です。どんどん出してください。前にでたアイデアと本の少しでも違えば、それは新しいアイデアです。こじつけてでも、量を出すことに邁進します」

「赤は、役が少し違います。誰かのアイデアを褒める、という役を担っています。フレーズにのっとってうまく褒める。それができればカードを捨てられます」

「なお、赤には特別ルールがあります。誰かがアイデアの批判をしたら、”今は批判禁止ですよ”と赤の人はいいます。それだけで、TOIカードを一枚捨てられます。赤の人を有利にしないために、できるだけ批判はしないで、雑談しながら進めます」



――――――――――――――――――――
5.雑談のススメ
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「自分の番ではないときも、どんどん合いの手を入れて、アイデアも発言してください。自分の番でないのでカードは減らせませんが、発言し続けておくと、自分の番でアイデアを出しやすくなります。『それいいね』とか『それなら便乗してこういうアイデアはどうだろう』という感じで、コミュニケーションゲームだと思って、どんどん会話してください。ただし、批判は禁止です。赤の人がどんどん有利になってしまいますから」



――――――――――――――――――――
6.一順目
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「最初は、私から。一順目は、TOIカードだけ使いましょう」

「歯ブラシを50%長持ちさせるにはどうすればいいか。」

といって、手もとのTOIカードの2枚のうちから好きな方を選んで(例えば)「長さを変えられないか」を読みあげつつ場に出して、

「長く、か…。じゃあ、歯ブラシのブラシの生えている長さを10センチくらいにしよう。で、だめになったら、そこを、カッターの刃のように追って、まだ使えるところで磨こう」

といった感じで発言します。

時計回りに順に発言します。

そして、発言をしていない人が、30秒を毎回測っておいて、時間切れの人には伝えます。TOIカードを一枚山からとってもらいます。



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7.二順目
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「二順目は、役カードだけ、使います」

「なお、どんどん合いの手を入れてください。自分の番でなくても、ムードが上がるほうが、アイデアが自分の番でも、出やすくなりますから」と、一言、先ほどの話を繰り返し、進みます。

「では、私から。赤のカードの、、、じゃあ、こっちを使います。”それいいね、だって○○だから”かぁ、じゃあ、さっきの黄色の方の行ったアイデアいいですね、だって、それだと、若い女性に結構受けそうですからね」

といった具合に、赤はしゃべります。

黄色、青、緑、と、それぞれに番が回って、役のとおりの発言してもらいます。その時も、だれかが30秒を測ってください。





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以上で、ブレスターの基本動作は、終わりです。

ここから先は、クイックルールの通り進めてください(もう、多くの部分は、さらっと見るだけでよくなっています)。

あるいは、あまり時間がなければ、新たに、役・4枚、TOI・4枚を加えて、手元のカードを5枚、5枚にして、そのままゲームを続けても結構です。先ほど場に捨てたカードは捨てたままで結構です。


なお、最後にヒントとしては、できれば、ゲームプレイヤー以外に1人、いたほうがより楽しくできます。彼には、ホワイトボードにアイデアを書き留めてもらいつつ、30秒を測ってもらいます。アイデアが視覚的に残ったほうが、アイデアはすいすいでます。また、時計係はプレイヤーがかねると結構大変です。いつかゲームに参加してほしい人に、この作業をお願いすることで、ゲームの基本も理解してもらえます。




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注:15分(1セット終了)後、罰ゲームを楽しんでください
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ゲームの1セットは15分です。もし時間がなければ、15分の終わった時点で、ゲームを終わっても結構ですが、ゲームの勝ち負けを楽しむために、ぜひ罰ゲームもやってみてください。「テーマリスト」というシートの裏に数十の罰ゲームが書いてあります。どれも、私たち開発チームが非常に検討時間を重ねて作ったものです。ハラスメントになるような要素は一切抜いてあります。また差別につながるような概念や動作も抜いてあります。”ほんのり恥ずかしい”あるいは”無理やりにでも頭を使わせられる”作業が仕込まれています。勝った人(一番カードの少なくできた人)が、負けた人のやる罰ゲームを選んで指示してください。

ちなみに、開発チームのリーダとして石井が一番好きなのは「昔話の桃太郎を、濁点を除いてしゃべってください」という罰ゲームです。即興で濁点をのぞく処理をしながら、思い出しつつしゃべる、というのは、非常に頭が回り始めます。それとは裏腹に、かなりたどたどしい日本語を大人がしゃべる姿は、”くすり”と笑ってしまうコミカルさがあります。







ブレスターが、皆さんのチームの創造的な会話を刺激するツールになることを、心から願っております。わからないことがあればいつでもブレスターのマニュアルの末に記したアドレスまで、ご相談ください。



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