2017年06月14日

一気に複数の開発を、パートナー企業(マグネットデザインさん)と共に

アイデアプラントの製品上市10周年の今年は、いろんな切り口での開発に取り組んでいます。

先日の開発会議では、アイデアプラントのパートナー企業であるマグネットデザインさん(の オンラインショップ店長iさんと、デザイナoさん)と、もろもろの案件を打ち合わせていました。

Ideaplant_kaihatsu_MTG_201706.jpg

海外展開の第二弾としての商品のローカリゼーションの打合せの一コマ。

とはいっても、展開する言語は英語、ターゲット市場は北米なので、グローバリゼーション、というほうが適切かもしれませんが。※

※(大震災以降、戦略的に、世界を見に行くようになりました。世界の裏まで滞在しに行って、人と文化を見る目が、少しだけ開きました。そして、『「英語化=グローバリゼーション」なんてのは違うんだ』という言葉を実感として理解できるようになりました。あらゆる国は、その国の中の人々の独自の営みがある。商品や知識を提供しようとしたら、民族や国や地域ごとに合わせたローカリゼーションが要る。それらを束ねた総体が、グローバリゼーション、なんだ、とようやく、分かり始めました。ですが、それぞれの国への具体戦略をEdgyに立てられるレベルには程遠いです。あくまで、世界各地は違うんだ、ということが分かり始めた、程度です。)

国際展開は、今後、長い時間をかけて取り組んでいきます。投資フェーズがしばらく続いていく中で、あまりに粗雑な舵切りをしてしまわないように、代表として戦略眼をもっと養っていかなくちゃ、そして、現地をもっと見に行かなくちゃ、と。


また、別の開発案件としては、長らく非売品であった、ワークショップ専用ツールの一般販売にも取り組みます。

ワークショップの中で使う前提で作るなら作れるものがあり、それはその誕生の経緯から、ずっと、ワークショップの付属品でした。ただ、そろそろ、それを単独でも提供できるように、商品としての在り方を一歩深化させてみよう、と。


その他、もろもろの打合せを長時間にわたり一気にしていました。


今、パートナー企業には、国際的な素養を持っている方や、眼のいいデザイナーさんがいて、石井の中で醸成してきたものが、現実のトライとして次々、動き始めています。

戦略的に考えているベースもあるのですが、時代の変化の急流の中では、出来るだけ、軽量で迅速なトライ&Pivotが大事だろうという思想のもと、仮設的なことを、これからも力をかけてやっていこうと思います。


(このブログでは、どうしても講演・ワークショップの情報発信が中心ですが、私の仕事のもう一つの側面は、発想道具のデザイナーです。外からは見えにくい、開発行為の日々もまた、私の仕事のとても大事な部分でしてこのブログにつづりました。いつにまして、まとまりのない文章になりましたが。

こうして作る時間が多い時は、副産物として、うちの製品やサービスにならないようなもの・こと、もよく作っています。余談すぎる話なので、これはまた、どこかで、余話として綴ってみたいと思います。)
posted by 石井力重 at 17:59 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2017年06月04日

【新シリーズ・セット】アイデアワーク・ステーショナリー 3点セット

今年3月に、アイデアプラントの製品上市10年を迎え、新シリーズ「IDEA WORK stationary」を、3カ月連続でリリースしてきました。

この度、それら3つをセットにした「3点セット」を、出しました。

IDEAWORK_stationary_assortment.jpg

セットはこの3つで構成されています。
使いみちはそれぞれあります。


1)猫(neko note)は、一人で深い考えを引き出すのに使えます。そして、そのあと集団で共有し、概念要素を統合・構造化していくことができます。
学校や研修機関では、意見出しやアイデア出しの導入パートに、よくマインドマップや放射状のメモを用いますが、そのハードルを大幅に下げることが出来きます。
(初心者向けです)


2)よも(Yomo)は、ポストイットを大量に使うチームのための道具です。ポストイットをテーブル上ですいすい並べかえたり、ポストイットにコメントをつけたい時に便利な「ポストイットの台紙」です。
ポストイットより二回り大きい正方形の紙で、四方に穴が開いています。
会議終了後のポストイット内容のスキャンやストックも簡単にできます。
(ポストイット・ヘビーユーザ向けです)


3)ロク(Roku+Core)は、アイデアスケッチから本質を抜き出し、別のアイデアへ発展させていく作業を、促進する紙片セットです。
成人男性の手のひらを拡げたぐらいの大きさの六角形の紙と、こぶし大の丸い紙で構成されています。
六角形の紙に、アイデアスケッチを描きます。その周囲の穴に、丸い紙を差し込み、アイデアのエッセンスを書きます。そしてそのエッセンスから新しいアイデアへと再発展させたものを別の六角形の紙に書きます。こうして、アイデアPivotを自然に行っていけます。
(クリエイティブ能力が仕事の中核にあるような人向けの道具です)


これらは、どれも、「特殊なフォルムと構造を持ったメモ用紙」です。それが、アイデアワークの中のちょっとした不満を解消し仕事を捗らせます。

アイデアプラント代表として、色んな地域のいろんな企業・学校で、大量のブレストに立ち会い、人々が「わずかに感じている見えにくい不満」が共通してあることに気づきました。

ブレインストーミングを(あるいは、意見出し、アイデア出し、クリエイティブなチームの思考作業を)もっと良い体験にする道具が出来ないだろうか、と、思ってきました。

それらをデザイン、試作、試用、と繰り返して来て、収斂したのが、この3つの道具でした。

私の本音の中ではこれらは「クリエイティブ消耗品」(=クリエイティブワークの中で使用され捗らせたら、使った分だけすり減っていくもの)というものです。クリエイティブな仕事をする人々のための特殊な消耗品として創造作業の捗りに貢献できましたらば、幸甚です。

以上、セットのリリースのご紹介でした。


アイデアワーク・ステーショナリー シリーズの特設ページ


3点セットのオンラインショップ・ページ (法人向け)
 (書類対応や振り込み対応が可能です)

3点セットのAmazonページ(個人向け)
 (すぐ出荷されます)





(余談です)

悩ましいところですが、特殊加工の少量生産のメモ紙は、製造原価が高くつきます。自分自身もユーザであるので、原価の高さは痛いのですが、ものすごく大量生産して原価を文具レベルに下げることは、持続可能な事業という意味ではリスクが伴いますし、その在庫がはけるまで次のアイデア支援道具の開発に踏み出せなくなります。

ですので、持続可能な事業範囲での生産数量にして、かなりニッチに向けた製品として世に出しました。

これまで、neko noteのような、連結と分岐という機能を有するメモ紙を考案した人がいないわけがなく、それを考案した先人たちも、デザインを突き詰めて製造してみようとして、「すげー高いんだ、こういうデザインの製造費って・・・」というところに辿り着いていたんじゃないか、と思います。

私はアイデア創出支援、という仕事柄、その道具があると、めちゃくちゃワークが楽になる、という特殊事情があり、「ユーザが世の中に、N=1(=私)、しかいなくてもいいや。作ろう」という意思決定になりました。

実際に販売可能レベルなコストの生産数量(でも、企業体力的にリスクとならない生産数量)で発売に至ったのが、このシリーズなので、一般の文具に比べたらべらぼうに高いのですが、そんな背景で産み落としたツール群です。

いざ出してみて、使ってもらうと、驚くような量のリピートをしてくださるある種の専門家の方もおられたりして、現実というのは予想だけでは推し量れないものだなぁと、思っています。

そうして、皆さんが買ってくださるものからの収益は、さらに次の「アイデア創出支援ツール」を開発するための貴重な原資として、大切に使わせていただいています。

新シリーズが出そろったところですが、(代表兼)開発責任者の私の方では既に次のツールの考案や試用に取り組んでいます。大量のアイデアと試作の中から、わずかのモノだけが、こうして日の目をみますが、そういうものを生み出すために、大量の試行錯誤を、今日も続けています。

(以上、作り手の開発余話でした。)

posted by 石井力重 at 16:41 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2017年05月23日

新製品【 Roku + Core(ろく たす こあ)】

アイデアプラントは、「書く・抽出する・発展させる」の3ステップを促す、あたらしいアイデアスケッチ・カードを発売しました。(少しブログへの掲載が遅れましたが、5月17日に、上市しました)

Roku_Core_01.jpg

まず、アイデアプラント代表 兼 開発者の私の言葉は、長く、くどくなりますので、製品特設サイトと、アイデアプラント公式サイトの方を、ご覧いただくと、シンプルに全体が分かりますので、ぜひご覧ください。



・・・という道具です。

ここからは、いつもの如く、作り手(私)の生の言葉を無編集で載せてみます。


==【多くのアイデアワークを見ていて、気づくこと】==

企業内での創造研修や、大企業内のアイデア創出ワークショップ、オープンなアイデアソンなどを私は年間で50件ぐらい行います。その中では、絶対に「アイデアをかく」というタイミングがあります。書き方は、ケースバイケースです。

大量観て分かるのは「A4の白紙」や「A4の印刷されたフォームを有する紙」を使うか、「ポストイット」を使うか、「大判の紙、模造紙」を使うか、の3択であり、参加者はいつもおなじみのそのマテリアルであることに飽きる、という点がみられました。

また、素描されたアイデアには大抵は、発展余地(いうなれば、改良余地)が残されています。それを改良していくときに、A4の紙に描かれたものを、別のA4の紙へ発展させていく、という慣れた人にはどうってことのない作業が、アイデアワークの初歩段階にいる人にとってはとてもやりにくいという点も見られました。

熟達した人ならば、アイデアに欠点があれば、そのアイデアの輝き・本質、だけを見抜いて、それを抽出して、新しい具象(フォルムや具体的な仕組み)を付与しなおすことが出来ます。それが入門者にはとても難しいのです。熟達者は、その所作を説明できない。もどかしい。といった具合です。

そこで「先生、これって、どう発展させればいいでしょう」と聞かれることが本当に多いんです。(ちなみに、ファシリテータさんと呼ばれることは滅多になく、参加者は大抵登壇する人を、せんせー、と呼びます。どうでもいい話ですが。)

さて、そこでいうのは「そのアイデアの本質は何でしょう?そのアイデアの核となるものは何でしょう?それをまずは見抜いて、次にそれは最低限維持して別のアイデアへ再発展してみてください。懸念点がうまく回避できるように。」ということをアドバイスします。

アイデアPivotという営み。
これは、アイデアワークを頻繁にする人には、自然と起こっている思考展開であり説明もしにくいのですが、出来るようになった人とできない人の差は大きい、そんなポイントがあります。


==【望まれたもの】==

理想的には、ブレストAIみたいのがあって、アイデアをぶつけたら、たちどころに、そのアイデアのコア(核)を見抜いて、切り出して小さなラベルに印字してくれる、なんていうのが最高です。

でも、それはまだまだ望むべくもない。もしかしたら、ずっと無理かもしれない。誕生してもコストが高い、準備が面倒、というものかもしれません。

そこで、不慣れなメンバーでも、いつでも「アイデアを出したら、アイデアのコアも抽出する」という所作をガイドする「特別なアイデアスケッチ・シート」を作ろう、と思いました。

そのシートは、シンプルに、アイデアを素描するときは、ただ素描ができるべきで、描きあがったら次の思考作業として「このアイデアの核は何だろう」と考えることが促される「枠、あるいは、ガイド」が後から出現する、そういうものがいい、と。

折りたたんだ紙だったり、紙面の印刷によるガイドも可能性としてはあり得るし、後から書き込む場所を増設するような形状もあり得るでしょう。


==【試行錯誤を、例によって、膨大に】==

そういう理想状態を目指して、大量の試作品を作って、自分が被験者になって使ってみる、ということを繰り返していくうちに、2つの形状だけで無限にPivotしていける形に突き当たりました。

一つは六角形です。大判のポストイットよりもさらに2回りぐらい広い面積を有し、さりとて、A4サイズほど大きくはない面積にすることで、フルにしっかりしたアイデアをかくことまでは要求しないまでも、ある程度のアイデアを描くことが出来ます。形状は、アイデアスケッチをたくさん卓上に置く、という個人作業・共同作業をするために、自己相似形かつ横長にならない(円に近い)形状として、六角形、になりました。

もう一つは、その六角形の一遍の長さにちょうど合うような直径を持った「円」です。それは、アイデアスケッチを描く、という作業をあらかたして、アイデアを共有して、めぼしいアイデアが見つかった後から、使い始めます。

そのベストアイデア、それについてもきっとまだまだPivotして派生案をたくさん作れる余地があります。そのスケッチに対して、「このアイデアの核、アイデアの本質は何だろう?」と問いかけてみます。そして浮かんできたことを、間違っててもいいので、この「円」の形の紙に書きます。そして、それを、六角の一辺に差し込みます。もっと、考えてまた別の角度から、アイデアの本質らしきものが浮かべばそれも書いて、また別の辺に差し込みます。

一つのアイデアに対して、アイデアの核というのは、必ず1つ以上あります。多いものだと、実は2つ、3つ入っていることもあります。掘り出したダイア鉱石の塊が実はダイヤ3つがくっついている状態、みたいなイメージです。

なので、アイデアの核は、視点を変えたり、切り出す人を変えたりして複数切出せる、と考えてトライしてみます。

そうして、複数の核を切り出していく。
その具体的な形がこれです。

Roku_Core_02.jpg

で、そうすると、今度は、具象、という囚われを超えて、「その核を元に新しいアイデアを結像してみよう」ということをやるわけです。

アイデアの核、として切り出したものは、考えようによっては、いろんな具象になりえます。
その時、アイデアの核がより活きてくるように、アイデアを素描したりもできます。
また、元のアイデアが持っていた欠点をうまく回避するように、新しいアイデアを素描することもできます。

そうして、アイデアをPivot(ズラス)という行為が、捗るわけです。

その新しいアイデアも、次の別の六角形に素描して、このCoreの差し込みに重ねるように指せば、
六角形と六角形が、隣接するようにつなげることが出来ます。

そうして、Coreを書き込むのにちょうどいい大きさ、アイデアの素描を短時間で次々するのにちょうどいい大きさ、書いたもの・描いたものを、要素として際立たせるためのふちどりの濃さ・太さも、多くのペンやシャーペンで試してみて、割り出していきました。


==【そして、出来たもの】==

それが、Roku + Core という「六角形の紙、6つのパンチ穴付き」と「円形の紙、2つの差し込み部つき」という、シートセットです。

枚数も一度のチームブレストで十分なアイデアスケッチ量を割り出し、50枚としました。(だいたい、一度のブレストで普通のチームが書き出し、アイデアPivotも行う場合、アイデアスケッチの総枚数は30、40枚ぐらいなんです。ただ、すごく発想の捗るチーム、アイデアワークになれている会社だと、100弱ぐらい、というケースもあります。)

上記のような道具である、ということの説明を、とことん削ぎ、「わかっている人にはうるさくない分量」のマニュアル1枚としてつけています。

全員が、アイデアPivotについての所作を全くもっていない、という集団の場合には、この道具のユーザになるのは少し難しいかもしれません。でも、リーダが一人ブレストするうえで、この所作を繰り返していくうちに、勘所はきっとわかって自分の中ですいすいと出来るようになると、チームをリードできるようになるでしょう。そうなってくると、メンバーに「A4白紙」や「ポストイット」で、あれこれ所作を説明して描き方の説明をするより「六角形には、アイデアスケッチ。丸には、そのアイデアの核を書く」という端的なアドバイスで、チームのアイデアPivotを導くことが出来るでしょう。


==【遊び的に、アイデアを回遊させていく使い方】==

元のアイデアから、Coreを出して、新しいアイデアスケッチを描き出したら、そのアイデアの核を更に書き出し、そこからさらに新しいアイデアへ、と広げてみることも、自然な流れとしてやれます。

本来、アイデアが次々ジャンプしていって、面白いところに辿り着く、のが、多様な人がいる場でやるブレストの醍醐味であり、アイデアはどんどん回遊して形を変えていくものです。

それに近い所作を、「アイデア素描」と「核だし」でどこまでも、視角的にやることが出来ます。


==【発想する仕事が終わったら、30秒でストックしよう】==

ブレストや企画会議を、30分、1時間、長ければ半日、なんてやることもあるでしょう。終わった後、ポストイットやセロテープで繋げられたA4の紙が大量に残ってどうしよう、ということがあります。

そこも、クリエータの生産性を奪うところで、削りたいところです。

このRokuは、6つのパンチ穴は、キングファイルのパンチ穴と、規格をそろえてデザインしていますので、どの辺(どの向き)でも閉じることが出来ます。

連結部は差し込んでいるだけですので、引っ張ればぷるっと取れます。

ですのであらかたブレストが終わって、ストックしておけばいいや、となったら、連結部としてのCoreを外し、後は、そろえてキングファイルに入れておけば、OKです。50枚全部使い切ったとしても、手分けして作業すれば30秒で終わります。

なお、RokuにCoreを2個までは差し込んだまま、キングファイルにさすことが出来ます。ですので、「このRokuにはこのCoreをつけたままにしておきたい」という場合には、そのままつけて、ファイルできます。

ブレスト後に通常は、写真を撮って机一杯に広がったアイデアを残しますが、たまに、アイデアの一つ一つを参照したい時があります。その時まで、そのキングファイルを、棚にほおりこんでおけばOKです。
また、スキャンして残したい場合も、スキャンスナップに次々送り込めば、Okです。Coreを一つつけたままでも上手くやれば流し込めます。


== == ==

以上が、恒例の「開発者語る」でした。

実際に、企業さんで実践でブレストに使ってもらうと、道具の自由度の高さから、色んな使われ方をされます。

例えばこれは、色んな部署の人が集まって、新事業アイデアをチームでブレストしている場面です。

Roku_.jpg

アイデアスケッチを各人が書いて、まずは共有・評価しているシーンです。
大きさとしては、ちょうど手のひらを目いっぱい広げたようなサイズの六角形で、多すぎず・少なすぎず、という感じの情報量が書かれています。

並べる時にも、六角形、というのは、横並びに置いてみたり、ジグザグにおいても見たりと、微妙な位置関係を自然と作りやすいようです。(これは、Rokuに限らず、六角形の紙がもつ特性ですが。)


<<最後に>>

道具というのは、人の目的と行動を補助するものであり、道具に振り回されて手間取る、なんてのは、もっともつまらないことだと思います。もちろん、習熟して初めて機能が出し切れる道具、というものあり、それはそれで素敵なんですが。ただ、アイデアワークという、繊細で忙しい思考作業をしている中において、アイデアの道具、というのは、とことんシンプルであらねばならない、と私は考えるのです。

ホワイトボードやボードマーカーも、アイデアワークの大事な道具です。それらはとてもシンプルです。

使おう、と思ってから、使い終わるまでに、ほとんど気にも止まらないぐらいの、空気みたいなもの、が理想だと思うんです。

その意味では、このアイデワーク・ステーショナリー・シリーズ(ねこ、よも、ろく、という3製品)は、人が見た時にとてもシンプルに見えるように、仕上げています。(その気になれば、発想ガイドをいっぱい印刷して盛り込むことだって、出来はするのですが、そんなわけで、していません。)


ご興味のある方がいらしたら、ぜひ一度試してみてください。
これがなくても、慣れてくれば同等のことはできるはずで、その最初の一回を乗り越える補助になれれば、幸甚です。

製品が売れて適切な収益が出る。
それが次の製品開発の原資になります。

ですが、その辺は、意識としては二番目です。

アイデアプラントの理念は、創造的な活動をする人や組織が次々と生まれてくる社会を作りたい、です。私が全国でお話しして、一緒にワークショップをするといっても一生涯でできる回数はたかがしれています。30年は約一万日、ですが、どんなに樺ってもそのぐらいの回数しかできません。

でも、製品という形であれば、僕がどこにいようも、アイデアの補助を提供できます。
アイデアプラントの製品開発というのは、いつもニッチな市場、クリエイティブ・リーダという極めて人数の少ない人たちに向けて作っていますので、製品単価はどうしても高いのですが、真意としてはそんな意図で作り続けています。

今もどこかで、創造的な取り組みをする人たちの、ほんのささやかな助けになれていれば、幸甚です。

石井力重
posted by 石井力重 at 00:10 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2017年05月02日

(遅ればせながら、拝命報告)2つの大学の非常勤講師を拝命しました

4月1日付で、2つの大学の非常勤講師を正式に拝命しました。

◎早稲田大学 (担当講義:デザイン論)

◎東北工業大学 (共同担当講義:アイデア基礎および同演習I)(同U)

早稲田は、夏季集中講義です。90分×15コマを、5日間連続で行います。
東北工大は、前期90分×15コマを、前期2日・後期3日、でおよそ2カ月ごとに行います。

(受講者属性、大学としての人材育成の狙い、に合わせでコンテンツをデザインしていますので、授業内容はそれぞれの大学で別物です。)

4月1日前後は、渡航中だったため、このタイミングで拝命報告を掲載しました。

私は若いころに思っていました。教育者というのは人を作る聖職だと。なので、私には向かない、と考え、大学時代、教職の単位は一切取りませんでした。あれから21年。企業内人材育成に、創造研修の立場で関わり、教育工学や実践中心授業(ワークショップ)も、研究の隣接領域として学び、アイデアプラントの代表として仕事をしてきました。

大学時代、教員免許を取って民間企業に就職した同期のほとんどが先生業にはほぼタッチせず、今となっては私の方が、先生業に近いことをしているのは、なんとも不思議に思います。

(だからと言って、大学時代に教員免許をとるのは無駄だ、というわけじゃありません。むしろ、それも習得していて、そのうえで実践的にも講義法を学べばもっといいでしょうから。)

ご縁があって出会う学生さんたちには、私の持てる限りのブレストの技術や、アイデアワークのテクニックをお伝えしたいと思います。今年も、全力で取り組みます。


余談)

今年は、非常勤講師といえど、一応、単位認定にかかる立場を2つ、つとめます。私の事業(アイデアプラント)の仕事量から言って、このあたりがほぼ上限となる日数です。

学校の先生業も、事前準備や授業デザインを含めてかかる日数は登壇の日数と同数だけ費やします。早稲田と東北工大の10日の登壇で、年間で20日ぐらいは、この仕事に時間を割きます。

さらに、その他、ゲスト講師(東北大学・京都精華大学)、地方行政・公的研究所でのアイデアワークショップなども計で6回、引き受けてます。(準備も含めて、計12日)

合計で、32日が、今年の大学・行政向けに提供する日程です。

私の年間の働く日数は、だいたい330日ぐらいですので、およそ10%です。

これ以上、事業の日数を減らすと、ビジネスとしての収益の健全性を損ないます。
長期にわたる安定した経営には、堅実な経営判断が要りますが、私には、この辺が、その水際だと思います。

他にも、ときおり、社会的企業や公益活動のための支援を打診されることがありますが、社会貢献は身の丈にあった量で、長く続けられようにすることが、顧客や社会に対して誠実な経営姿勢であると私は考えています。

こうしてここに書くことで、「せっかく来た依頼は全部引き受けたくなっちゃう病」に歯止めをかけて、着実に歩を進めて行きます。

その分、提供する授業は、最高の品質で、提供していくぞ、という覚悟とともに。

今年も、各大学・行政の皆さまには大変お世話になります。
鋭意取り組みますので、よろしくお願いします。

posted by 石井力重 at 11:22 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2017年04月21日

海外販売がもうすぐ始まります(おかげさまで、10年でここまで来ました)

アイデアプラント製品を使ってくださっている皆さま、ありがとうございます。販売からの収益は、新しいブレスト・ツールの開発の費用として投入し、作り続けてきた10年間でした。(今年3月、最初の製品上市から丸10年が経過しました。)

いよいよ、海外販売をスタートする準備が整いました。

販売地域は、米国です。
小規模販売としては、スタートしやすい米国amazonでの販売です。

Amazon_USA_NekoNote_ideaplant.jpg


少し、これまでの考えを述べます。

これまで、私は、渡航して、各国の経済ムードや、クリエイティブ仕事の仕方を観察してきました。分かることもいっぱいありました。

そうしていくうちに、なるべくノンバーバル(非言語)な道具を作り、わずかな量のマニュアルで理解でき、それを相手国の言語で作ることで、多国展開をすることができる商品を作る、ということも、この数年の製品コンセプトに、入るようになってきました。(neko noteは、そうした思想もベースにあって、シンプルマニュアルになっています)

さて次は、実際に販売してみてどこまで市場の感触があるか、という実験的な展開をします。


世界の市場を、細かい分析を抜きに大雑把に、みますと、
名目GDPベースでは、

  • 第一位は、米国(25%)
  • 第二位は、中国(15%)
  • 第三位は、日本(7%)
  • 第四位は、ドイツ(5%)
  • 第五位は、英国(3%)

((パーセンテージは、その国の名目GDP/世界総計))

です。

なお、最初は米国ですが、将来的には、日本の規模の1/10までの国は、販売候補地として見れると感じています。
(23位ぐらいまでが候補で、その中には、カナダ、韓国、オーストラリア、台湾、スウェーデンなどが入っています)

※割愛しますが、実際はもっと細かい分析もあります。研究開発投資額やクリエイティブ産業の規模など。


海外への販売体制が出来たことで、いままでの国内ニーズ以外に、色んなことを感じ取れるようになるでしょう。

そうしたところから得られる知見や洞察も、新しいブレスト・ツールの開発に役立て行きます。


追い風にあおられず、向かい風に歩を止めず。

製品とともに作り手が成長していくサイクルを回し続け、道を愚直に進んで行きます。



製品販売予定のURL
https://www.amazon.com/dp/B071DD6MQ3


posted by 石井力重 at 18:09 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2017年04月12日

新製品【YOMO(よも)】

ポストイット・ワークをもっと良い体験にする道具「YOMO(よも)」を本日より販売開始します。

yomo_04_.jpg

ポストイットが大好き、ポストイットを仕事で大量に使う、という、クリエイティブ系の職種や、ポストイット会議が毎日ある、という方に向けて、その知的作業をもっといい体験にする道具を作りました。

物体としては「真四角の紙、そこに4つの穴と、薄いグレーの枠線」というだけのシンプルなものです。

それらが150枚セットになったものです。

ポストイットに埋もれて生活する人にとって、これがどんな効能があるのか?

まず、「糊から解放」されます。
ポストイットを、スキャンスナップ(スキャナー)とかに突っ込んで、カード単位で電子化できたなぁ!と、思ったことは、誰でもあるはずです。

100人の内10人が実際に通してみて、”ヴィ―、がが、、びぃぃぃ!!”と、詰まらせたことでしょう。
その10人の中の3人ぐらいは、使っていないポストイットを裏からも貼り合わせて糊を封じたでしょう。
3人のうちの一人は、その糊の部分をちょうどキャンセルするような台紙を何枚も作ったことでしょう。

私もまた、そんな1/100でした。

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その台紙をいろいろ作って、使っていくうちに、ポストイット(よく使う手のひらに収まる正方形の)サイズよりも、「二回り大きい台紙」が一番いい、ということに気づきました。理由は、張り付ける時にサイズがちょうど同じでは位置合わせに時間がかかり過ぎて作業性が落ちることと、ちょうどいい”書き足しエリア”ができること、にあります。

ポストイットをテーブル上で、するする動かしたい、というニーズは実は、ブレストを大量に観察していてかなりの頻度で見出されます。糊がついている便利さが必要ない時でも、使い慣れた紙片としてのポストイットを使ってしまっていて、アイデアメモの並べ替えをしたい時に「いちいち、剥がして貼り付け直す」面倒さに時間と浪費しています。この言葉にならないレベルのストレスが作業をめんどくさくさせています。

台紙にはいると、テーブル上で当然するすると動かせます。アイデアのグループ全体をむんずといっぺんに動かすことも簡単です。そして、先に言及した余白です。ポストイットはオリジナルのアイデアで隙間があまりなくなってしまいますが、二回り大きい台紙があるおかげで「他の人が、書き込みたい時のためのエリア」が出来上がります。

アイデアを発展させたり、ブレストを一段階高いところに進めていくときに、この「+αの書き付けられ部分があること」はかなり大きな捗りをもたらします。

yomo03_.jpg

そんなこんなで、ポストイットというサイズ統一性の高い文具に対して、ブレスト時に必要な余白サイズを突き詰めていったのがこの四角い形、です。

さらに、ポストイットをそのあと「自分だけのアイデア集」として保管したい、というニーズもあります。
現状は大学ノートに張り付けて後で見返すとか、A4の白紙に張り付けて、ということで解決している人が多い状況ですが、一般的な75mm角のポストイットというのは、A4紙面とすこぶる相性が悪いのです。一ページに6枚しかはれません。
ブレストでは大抵、50〜100枚のポストイットを書き出します。そうすると、余裕で10~20ページいってしまい、大学ノートがあっという間に終わってしまいます。そして、6つぎっちり貼ったところで、意味類似性などの分類ごとにはれるわけじゃないので、ますます整頓しにくいです。

そこで、この台紙ごとストックできるように、「四方の角に穴が開いている」デザインになっています。
これによって、台紙ごとポストイットをよういに保管しておけます。
どの辺も、標準のパンチ穴の企画になっているので、キングファイルに好きな方向からストックしていけます。

yomo06_.jpg

ちなみに、何枚かを束ねると、自律する看板みたいな感じに置くことが出来ます。
テーブル上で埋もれがちなメモを立てておくことで、見つけやすくなります。
Todoをメモしておいていつも目に停めたり、次にやるべきことを書いたポストイットを見せ続けておくのにもいいでしょう。

yomo07_.jpg

テーブル・ファシリテーションをする時の、プロセスを書いておいて、ちらと見るのにも使えます。

そんなこんなで、「四角い紙」にちょっとだけ加工を施した極めて簡素なデザインの製品になりました。
もっと、華美にもできますが、必要な機能を追求したらこうなった、というミニマルなフォルムにとどめました。



以上です。

◎製品特設サイトはこちら

◎製品のオンラインショップはこちら

です。amazonでも3パックセットで提供していきます。

例によって、アイデア製品の開発する道具は「ニッチで、高価」です。
一般的な水準のブレストの用途には、多分、コスト見合いじゃないので高すぎるでしょう。
ですが、ポストイットワーク地獄に入っている人にとっては、大きな助けとなる、そういうものだと思います。

ご興味があればぜひ一度現物を手に取って、お試しください。

posted by 石井力重 at 22:30 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2017年04月09日

(記事が少し遅れましたが)新年度になり、アイデアプラントの講演費用を改定しました。

毎年4月1日に、アイデアプラントの講演費用を改定しています。
今年も新年度になり、改定しました。

常に精進し、各社さん、各機関さん、各学校さんに対し私が提供するできるを、常に発展させて、頂く費用の何倍もの価値を提供し続けてゆけるよう、今年鋭意努力してまいります。

(このブログを書いている今夜は、シドニーに滞在していますが、こうして毎年行っているアイデアプラントの海外渡航は、新しいアイデアに触れ続けることでのハイインプット、全く違う分かでの感性の仕入れ、ということも、大きな目的になっています。)
 
洞察される未来に対して、いま日本企業のクリエイティブ・リーダたちが、様々な取り組みをしています。私も、その創造的発展への一助になれるよう、今年度も全力で邁進してゆきます。

posted by 石井力重 at 20:01 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2017年03月14日

新製品【neko note(ねこのーと)】

猫の手の形をした、アイデア創出用のメモ用紙「neko note(ねこのーと)」を、本日から販売開始します。

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(1)今回は製品の新シリーズの特設サイトを設けました。

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3月、「neko note(ねこのーと)」
4月、「YOMO(よも)」
5月、「ROKU+CORE」

と、毎月新シリーズの製品をリリースしていきます。
 
 
(2)nekonote(ねこのーと)の使い方は?

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アイデアプラント公式サイトの製品ページに、「使い方」を掲載しました。
グループで使う、一人で使う、の2種類の使い方を掲載しています。
「特長」や「こんな方にお勧め」も、記してあります。



(3)アイデアプラント・オンラインショップ(とAmazon)

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オンラインショップ、と、Amazonの2つではそれぞれ、購入しやすさが異なります。

【オンラインショップ】
◎1セットから購入できます。
◎見積書、請求書、が必要な企業間取引や大学等の購入手続きに柔軟に対応しています。
□送料があります。

【Amazon】
◎早く手に入ります(在庫のある時は)。
◎送料が無料です。
□個別ニーズに対応した書類が必要な購買に向いていません。
□3つセット(1万円ちょっと)での販売です。



以上です。

実物が見たい、という方は、石井のワークショップの全国行脚の際に、お声をかけてください。

あるいは、仙台の青葉区の通町には、パートナー企業「マグネットデザイン」さんがあります。
その中に、アイデアプラント・オンラインショップがありますので、平日のオフィスアワーでオンラインショップの店長がちょうどいるタイミングであれば、実物を見ていただくこともできるかと思います。

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posted by 石井力重 at 12:46 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2017年03月07日

【プレスリリース】10周年記念で、新シリーズ展開、始まります。第一弾「neko note(ねこのーと)」

本日、アイデアプラントは、プレスリリースを公開しました。

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プレスリリースは、公式サイトに掲載しています。製品ページはこちら

アイデアプラント代表の石井のブログとしては、公式サイトのリリースとは違った点から、いかに少し綴ります。

◎10周年を迎えます
アイデアプラントの初の製品「ブレスター(Brainstorming Master)」は、2007年3月14日に、上市しました。(その当時、出荷前夜、組織がデュナミスのオフィス内だった頃のブログがあります。)
ブレスター、その後、智慧カード、と多くの方に支持していただける製品が、その先の製品を生み出す原資を作り出してくれて、次々と「創造性の支援ツール」を開発してこれた10年でした。
来週、3月14日に、丸10年を迎えることが出来ることとなり、このタイミングに合わせて、新しい製品カテゴリーに商品を誕生させようと取り組んできました。

◎アイデアワーク・ステーショナリー(※クリエイティブ消耗品)
アイデア創出サポートツール、という領域において、新しい製品カテゴリーとして「クリエイティブな個人や集団が、発想仕事をする際に、使うほどに消費されて無くなっていく、いわば”クリエイティブ消耗品”という文具」を作りました。
アイデアワークのための文具、ということで、【アイデアワーク・ステーショナリー】というカテゴリー呼称にしました。

人々がアイデアを出す行為に、私はアイデアプラントの仕事として、これまでに大げさでなく何百回と立ち会ってきました。
単発のブレスト、あるいは、構造化されたワークであるアイデアワークショップ(アイデアソンも)の中で、「ないから、やらないけれど、いまこういうものがあったら便利だな」という「今ない何か」を、想起することが良くあります。ポストイットじゃちょっと違う、模造紙でもない、何かこういうのがこのタイミングの作業では欲しい!と。
ただ、ほんとにニッチで、しかも特注品なので、個人がその形を想起できたとしても、世に出すのは難しい。コストがべらぼうにかかり、道具によって楽できるのは企画ワークのごく一部。というものです。
それを、具現化するのは、我々アイデアプラントの仕事であろう、と考えて、開発に取り組みました。

◎第一弾の「neko note(ねこのーと)」(※猫の手)
アイデアは分岐する、という特性があります。それゆえ、マインドマップやコンセプトマップなど、放射状のアイデア記法は、未整理な情報や、思考の辺縁を、頭の中から紙の上に吐き出すことに向いています。
そういう放射状のメモ法を、高校や大学(スーパーハイスクールの特別授業や、早稲田大学での夏季集中講義)で教えた時に、不慣れな人特有の、ある種のやりにくさ、が良く見えました。
例えば「紙に書いていくと、”後から階層構造のひと房をずぼっともぎ取って、他の所に付け替えたい”が、アナログなのでそれはできない。」など。ソフトウエアの上でやれば、造作もなくできるので、デジタル慣れしている世代には、その抵抗感は結構あり、さりとて、アイデアワークというのは、手書きの方が、刺激も多く楽しく捗る面もあるので、プチジレンマ、なわけです。
この、猫のーと(※)はそのいいとこどりをするための紙片です。
(※授業では、ねこのて、と呼んでいましたが、製品名としてはねこのーと、という名称にしました)
手書きで書けるし、あとで、構造を直すこともできる。そういう道具です。
そのための最適形状を、何度も何度も、試作と試用の繰り返しで、見出していきました。
サイズ、切れ込み、フォルム、一度に使う枚数感、などを、見出す作業は「ただの長方形の紙」であるメモ紙をいじるだけでこんなにパラメータがあるのかと思うような時間でした。(私が登壇イベントの日、待ち時間中に、はさみでこの紙の試作物を切り出す姿を見た方も結構いると思いますが、最初の頃は、デザインしては印刷して”手で切り抜く”ということをしていました。同じ形を最低でも50枚。
製品開発やデザイン、というのは、花形っぽいようでいて、多くの時間は「まさに”作業”という感じの手仕事」です。デザインを改良しては切り出し、ざざぁと、使ってみて、もう、次の改良版へ、と。
そして、終盤では、早稲田大学での夏の200人規模の講義で、学習補助道具としても使ってもらい、そのアンケートを分析しました。それを日本創造学会で報告(研究発表)もしました。



価格は、メモ紙としてみれば、超高級品、の部類に入ります。

完成品は「猫の手に似た形をしたメモ用紙で、肉球の所に差し込み口がある」ような紙片のセットです。((もしかりに、同じような形を自分で切り抜いて100枚作ろうと思えば可能なものです。手作業だと、切り抜き一枚あたり30秒ぐらい。1回に使う量が100枚で、これを切り抜くのに3000秒〜1時間です。))
アイデアと時間が貴重な人にとってはそのアイデア創出を促進させる道具として、すごくニッチな人向けになると思いますが、必要としてくださる方に活用してもらえましたら幸甚です。


3月、4月は、私石井は全国行脚(アイデアワークショップ)の時期です。
ご興味がある方は、お会いした時に「あの製品触ってみたい」とお声かけてください。
カバンにいつも、いくらか入れていますので。

posted by 石井力重 at 22:54 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2017年03月02日

AIと人間が同居する時代に、人間のする仕事は何か?

AIと人間が同居する時代に入ると、現在のメーカーやサービス企業は、クリエイティブ産業、という、とらまえ方をされる領域にシフトしてゆくでしょう。

繰り返せる行動をする部分は、横で見ているBuddy(各人の専属AIロボット)が二度目以降を引き継ぎます。一度目とは違う部分は何度か一緒にやって、対話型でその行動ロジックを教えるだけです。
現在でも社長は頭の切れる個人秘書がいて雑務から、高度な作業まで代わりにしてくれます。Buddyはその個人秘書がいる状態です。

そうして、短時間で済む作業や、頭を使わなくてもできる作業や、ロジカルな作業は、人の仕事ではなくなります。

殆どの社員は、”新しいこと”に”直面しつづける日々”を送るでしょう。
新しいこと、難しい問題、について、長い時間かけてじっくり深く考えることが仕事になります。

彼らは、創造的な思考力を使うことが仕事になります。
具体的には、以下の作業が人間の主な仕事になるでしょう。


1「洞察する力」

ユーザが望んでいることを深く見つめる

2「発想する力」

どういう状態が理想状態なのかを思い描く

3「描出する力」

コンセプトの本質を、言葉やデザイン(フォルム&プロセス)として記述する



※補足: “試作と改良”も大きな仕事として人の仕事範疇に残ります。

ただし現在とは「試作する」ことが意味する作業内容は大きく異なります。
作業を補助するスマート・ツール群が大幅に進化しています。現在でいう、試作部門のテクニシャンに相当するAIとロボットが存在している状態になっています。
人間のする仕事は、”機械に指示する”プロデューサー的な作業になります。
ロボットの出力する複数パターンのモックアップを使い込んでみて顧客の要求イメージに合うのはこれだ、という選定したり、仕上がったものを触ってみて、ここはこう手直しして、と作業ロボットにフィードバックすることが人間のする”改良”という仕事になります。

(ですので、試作と改良は、1、2、3の要素の複合的な作業であり、並列に列挙する形にはしていません。)



以上は、社会と技術の長期トレンドを踏まえた、私石井の未来洞察です。

クリエイティブ・ツールや創造研修を開発・展開するうえで、今後の社会がどうなっていくのかという未来洞察を、私自身が持っている必要があります。それを端的に明文化してみました。


アイデアプラントの代表、そして、大学などの非常勤講師として、そうした未来社会で、活躍している人材を育成することを通じて、企業や社会の長期的発展を、支援しよう、と考えています。

もちろん、その未来像を誰に押し付けるわけでなく、現在の各社・各大学の創造力育成のニーズをつぶさに応え、同時に長期的繁栄に向けた能力育成も、学びのエッセンスに配していこう、という姿勢でいます。

なお、上記は、Singularityよりも前の「弱いAI」の社会普及段階(今後30年)を想定して、綴っています。
さらにその次の時代に進む時には、AIは創造するのか、共感をできるのか、という問いが待っています。




 
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posted by 石井力重 at 16:53 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2017年02月20日

メンズクラブ編集長さんのブログ

普段はオープンなワークショップしか書いていませんが、今回は特例で、ちょっとだけ紹介を。

ハースト婦人画報社さんの雑誌の一つにメンズクラブがあります。
数ある男性ファッション雑誌の中でも伝統ある雑誌です。

編集長の戸賀さんは、紙面によく登場しますので、購読している人にはよく知られている編集長さんです。
その戸賀さんのブログで、1月20日のワークショップ(の休憩のシーン)がつづられています。

戸賀さんご本人は、雑誌紙面で拝見する以上に、佇まいに雰囲気のある魅力的な方でした。

各社のでのクリエイティブ・ワークショップをしている中で、同社でのワークショップはつよく印象にのこるものでした。

”良い戦略の条件とはそうだ、こういうものだった”と、はっきりと、思い出し直すような、そんな一日でした。

リーダたちが未来を洞察していく視力の強い人たちであり、出版界隈の大きな変化の時代の中で、大きく進化と発展を遂げていかれるでしょう。

posted by 石井力重 at 16:36 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2017年02月12日

アイデアWSデザイン講座の第三期を実施しました。

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企業内のイノベーション担当者や、創造的な活動をされている個人に向けた講座(アイデアワークショップ・デザイン講座)を、千代田区の会場で実施しました。(2017年2月11日〜12日、千代田区)

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これは、アイデアをMappingしているところです。
こうして、タイムラプス動画で見てみると、良く動く人、どっしり構えている人、皆をリードしている人、など、場の印象をざっと把握することが出来ますね。


スライドを掲載します。

(受講者の皆さんへ:PDFファイルをご希望の方は、事務局のSさんまで、受講から三日以内にほしい旨を連絡してください。)

追記:

今回の参加者さんのお一人が、私の話(二日間、超びっちり話す)をその場で絵巻物に書き出してくださいました。

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大阪のHさん。

その書かれているものは、蛇腹式のホワイトボード、ジャバランです。欧文印刷さんの製品です。


さて、今回も日本各地からご参加いただき、皆さん、本当にありがとうございました。
今回の二日間が、皆さんの創造的努力や事業発展にほんの一助にでもなれていましたら、幸甚です。

posted by 石井力重 at 23:24 | アイデアプラント 4th(2015-2017)



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