2016年11月26日

今年三度目の渡航、香港。

2011年以降、アイデアプラントの海外渡航を毎年1回行ってきました。感性の仕入れ、と、アイデアプラント製品の海外展開に向けた市場性の調査のために。(たまに、通訳付きで現地でのアイデアワークショップも行いますが。)

今年からは渡航に割く日程を増やそうと決め、過去最大の3度目の渡航をしました。今回は香港です。

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今回は、通常の渡航に比べて、普段とはかなり違うインプットが出来た旅でした。作品開発に役立つ洞察や着眼したものもたくさんありました。インスピレーションの刺激の多くは掲載できないものが大半です。(個人の作家さんの作品などゆえ)。

ですが、差しさわりの無い範囲で、また、普段と違うインプットになったこともいくつか、書いてみます。

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イギリスが納めていた長い時間が、ここを「アジアの中のヨーロッパエリア」にしていたんだろう痕跡を、感じます。

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街中(尖沙咀:チムサーチョイ)の通りは狭い歩道を人々が日本以上に行きかう楽しい繁華街でした。看板出っ張ってるのをみると、香港っぽいなぁと。(ちなみに、狭い歩道で行き交う時、日本みたいにたがいによけません。その街にはその街の流儀がある。)

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明るい現代的なショップの上を見上げると、おしゃれなヨーロッパ風のデザインだったろう原型に、アジアっぽい生活感や手直しがなされた上層階があります。最初はショップの明るすぎる光で、上の方の様子に暗くて気が付きませんでした。

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たぶん、ガジュマロだと思うのですが、南方の植生だなぁという木が町中に。このひげのようなものは日本だと鹿児島以南でしかみかけたことがないです(私は)。

何本も見ているうちに、ひげが下りて根になるのかもしれない、と思いました。そして、ひげのようなものが垂直に降りて太くなり、広がっていく枝の支柱のようなものになっているのかもしれない、と。

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ある文化施設の中で。あたらしくできる施設を、良くあるデザイン模型ではなく、レゴで作ってあったものです。これは見ていておもしろいな、と。実際の製作費が、専用の模型とどちらが高いか、はわかりませんが、予定が見直しになるたびに、レゴを改造する、ということもできそうですし、終わったら、数年の劣化後は、施設に寄付するなどもできそうで、レゴ模型は、面白いアイデアだなと思いました。

(余談のアイデアですが、3DCADのデータから、出力サイズをしてしたらレゴブロックの設計図を吐き出す、というソフトウエアがあったらおもしろいなぁと。ありそうですけれどね。将来的には、そのレゴを、しゅびびびびっと組み立てるロボットアームが出来たりなんかして。)

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ビクトリア湾の南側には、発想をくすぐるような出会いの多いクリエイティブエリアもあります。作品や展示の写真をいっぱい取りました。

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帰国直前の空港でも、また面白いものがありました。

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この100年の香港の建物の、マイフェイバリット10、がそれぞれの特徴を記号化したようなデザインで掲示されていました。同じような建物でも少ない線によるデザインでこうも多様にかき分けるかー、と、ボーディングタイムが迫って時間がない中、じりじりとしりに火をつけつつ、全部のパターンを撮影しました。

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宿の裏路地の、オープンエアのレストランの通りです。この街は、アジアンと西洋人が同じ市民としている空気がありました。しゃれたナイトスポットを、色んな人種の人が、それを何の気にもせず、一様に楽しんでいるのは、いいなぁと思いました。

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有名なヴィクトリア湾。レーザー光線のショーもみまして、、、並んで場所取りまでして長く見るよりは、ショーの間に散歩に来て、数分みる、ぐらいが粋な楽しみ方かもしれません。

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専門的なお茶のお店で、お茶を楽しむ、という体験も。このおもちみたいな状態のお茶っぱは、とても高いものだそうで、本格的なお茶の体験ができたいい機会でした。

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いい店を選ぶ方法、というはあるそうで、香港に限らず、何に着眼して、食の専門家は、よい店を選ぶのか、ということをリアルタイムで教えてもらい、とても勉強になりました。メニューから選ぶ行為自体も、ちゃっちゃと、決めて、じゃなく、メニューリストの中から、食事の流れをデザインして、組み立てていくその思考を伺い、ああ〜こんな知見があるのかぁと、学びの面白さに感心していました。

大量に取った写真は、発想の材料として、他の渡航と同じように生かせそうです。短い(3泊)渡航でしたが、いつもの渡航とは全く違った観点での鮮烈な体験と、いつもと違うインプットに満ちた旅でした。

これもまた、クライアント内におけるアイデアワークや、アイデアプラントの商品開発に、よい刺激として、長く生かしてゆこうと思います。

余談:

今年の渡航は、6か国(春はオランダ⇒ドイツ⇒デンマーク⇒ノルウェー、夏はシンガポール、秋は香港)でした。アジアは時差が少なくLCCがあるので、国内出張よりも安いぐらいだなぁと、後半になって思ったのでした。この先は、更に南(オセアニア)に展開していこうと考えています。
posted by 石井力重 at 23:14 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年11月18日

11月の動き(学会発表2件、海外渡航、全国行脚)

11月は南の方にいることが多かったです。個別の話をつづる前に、ダイジェストで今月の主なトピックを紹介します。

◎クライアント社内での創造研修(基礎と応用で全4回)を今年もやり切りました。単発の講義と違い最後はかなり実践的な新事業アイデア創出のプログラムをじっくりやり、濃密なディスカッションも行いました。(東京)

◎人生で初めて「学会発表を二件する」ということを、日本創造学会第38回(沖縄大会)で、行いました。文科省のSPH事業から生まれた高校の授業向けの発想ワーク、及び、アイデアを書くことを促進するメモ用紙の開発事例、です。

◎体験、感性の仕入れ、として、フライボードを体験しました。名護(那覇からバスで北へ1時間、学会のあった街です)で前日入りした時に、これもクライアントワークにおけるアイデアの材料になるような、エクストリーム体験、となりました。

◎今年三度目の渡航(今年は、春=欧州4カ国、夏=シンガポール、ときて、今回秋=香港、へ)をしました。アイデアプラントの国際展開を目指して、市場の可能性を見に行く、同時に、アイデア発想の素材となる感性の仕入れをしに行く、ということをしています。一年間に3度の渡航、合計6か国を回ったのは、43年の人生でも初めての出来事でした。一年間に3度行くと、三度目は「外国に行く、ということの新鮮味」ははなからないのですぐにその国の風土や文化を素直に見ることが出来ました。私としては特例づくしとなる渡航となったこの香港渡航では、得たものは公開しがたいものが多いのですが、過去にない水準で、心に残る、感性の仕入れができました。

◎京都大学のエッジプログラム「GTEP」で、アイデア創出とチームアップを二日間で担当しました。ほぼ全員がアイデアとチームリーダとしての希望を持っている、という、創造ワークとしてはすごく異例な水準の主体的メンバーの場です。チームアップに向けて、大量のブレストと相互刺激のワークを織り交ぜて実践してきました。このプログラムは長く続くので、彼らの創出する成果はずっと先ですが楽しみです。

◎錦秋のまさに始まらんとする京都、(宿代が泣けるほど高い!)にいましたので、早朝の清水寺にも上り、清水の舞台にだれ一人いない、静寂の朝の京都と染まり始めの一面の紅葉を見てきました。粛然としたひりっとひえた朝の空気の中、1時間考え事をして過ごして、ふと気づくと、もう黒山の人だかりでした。京都の神社仏閣を見てなら、早朝に限る、と思いました。

◎そのほか、二社合同ワークショップの新しい案件が、浮上してきたリ、ファッション関係の企業さんでの社内アイデアソンの打合せがはじまったり、行政機関での教育プログラムへの参画の打合せがはじまったり、と来年に向けての仕込み仕事も、宮城に帰ったとたん、始まりまして、旅の報告もする間もなく、日々来年のことを考えて過ごしていました。

◎来年の3月14日(アイデアプラントの一番最初の製品を販売した日が、2007年の3月14日で、あれから10周年記念)に、その前後を含め、アイデアプラントの新機軸の一つとなる製品を、上市しようと、開発・販売チームで打合せをスタートしました。もしうまくいれば、一か月間に、3つの新製品をリリースする、という運びになりそうです。アイデアの道具、なんですが、猫、をモチーフにしたようなものも、出る予定です。

そんな感じで、動いている11月でした。
この後、個別のことを、このブログから報告していきます。
posted by 石井力重 at 15:18 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年10月05日

『アイデアソン!』の原亮さんと。

アイデアソンは、場に集まった人々の創造的知性を引き出して、アイデアの原石をたくさん生み出す活動です。

近年、企業のイノベーション活動をめぐる人々や公的機関と市民の発展的な取り組み等の場面で、アイデアソン、を行うことが増えました。

そうした活動のフロントランナーたちは互いに知見を共有しあい、いろんな運営上のコツや急所の回避方法、場の設計の要諦の見定め方などをもっていました。それらの多くは口伝であり、皆が広くアクセスできる形式知としては乏しいものでした。「そういう広範なノウハウを読み物として学べる書籍はありませんか?」ときかれると、なかなか、一冊の文献をもって回答する、ということは難しい状況でした。

そんな場面で、紹介するのにピッタリの本が登場しました。

『アイデアソン! アイデアを実現する最強の方法』
須藤順(すとうじゅん)、原亮(はらりょう)
2016年9月30日
徳間書店

ここで、著者の原さんについて。

原亮さんとは古い付き合いです。
10年前、私がNEDOフェローだった時代に駐在したベンチャー企業に、彼も別の立場で在籍していました。(そういう、色んな立場の人がいつもいる”場”みたいなある種のHUBみたいなベンチャーだったんです。)
その後、仙台市民として、共に311の復興活動をしてきた、いわば戦友のような友人です。

国内の大企業さんのイノベーション部門を、渡り鳥のようにいく日々の私から見て、この数年の日本の中のアイデアソンのリーディングは、矢吹さん達(ハックキャンプ)と原さん達(エイチタス)のツートップだなぁと、感じていました。(彼らと話すと、ベストプラクティスや失敗する方法を共有することができます。大量にそれを経験した人だけが知る水準で、知見を持っています。)

本題に戻ります。

原さんが、そうした活動から出てきた知見を書籍にされました。
いま、このブログを書いているのは、旅仕事で滞在している大田区のホテルなのですが、原さんのご実家が近いこともあり、本を贈呈しに来てくださいました。

本を挟んで向かい合い「ああ〜、この辺なんかは、企業内の担当者さんが良く困るところなんですよね〜。」とか「座組みや活動の意義が良く分かり、組織的に活動を推進するための材料となる部分も詳しいですね」とか「あっ、こんなワークショップもやられていたんですか(各社の事例が、後半にたくさん掲載されています)」なんて、会話していました。

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原さんが、若いころに勤めていたのは、ベネッセさんであり、表現することにもプロ・スキルがあります。当時、受験の参考書の制作に携わっていたそうで、短く、濃く、読みやすい表現で文章を紡ぎだされます。

この本は、企業内でアイデアソンの担当になったら読む本、いわば、カテゴリーの「入口の書」みたいなものとして、今後広く読まれていくと思います。


(追記)

ここまでは、一般の方(このブログを読んでくださっている奇特な皆さん)にむけての文章でした。

ここから下は、震災復興の支援活動日々を共に進んだ戦友・原さん一人へのメッセージをつづります。

「多くの人の創造的挑戦にとって追い風となる、読みやすい内容、やってみたくなるムード醸成、上司や組織の説得にも使える文献感、など、日本組織から生み出すイノベーションに必要な上昇気流を生む素地がこの一冊にあると思います。原さんがこの時代にいなければ、無かったはずの可能性をこれからも、もっともっと生み出してください。」
posted by 石井力重 at 19:31 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年09月30日

9月の動き(海外渡航、仙台JC講演、東京大阪6日連続登壇)

今日で今月も終わります。9月は、(先に報告した)早稲田大学の夏季集中講義にはじまり、東奔西走していました。

◎ 今年二度目の渡航先は、シンガポール

アジアにおけるブレインストーミング道具の市場の可能性を調査することが主目的で、そのほか、現地の人々のビジネスの様子や、当地ならでは珍しい体験を発想の素材として仕入れる、というサブ目的もあり、いろんなことをして過ごすアイデアプラント海外渡航。今年の第二回はシンガポールでした。行って見て初めて分かったことがどっさりあります。サブ目的で特に印象の深く残ったのは、室内スカイダイビングでした。これはすごい。(← 音が出ます)


◎ 仙台JCでの講演

JC=青年会議所さん、で、普段の私の登壇雰囲気からすると、手堅い感じの講演を依頼されまして、講演とワークショップをしてきました。超短時間に圧縮して、ぐいぐいと。その様子がサイトで報告されています。
地元仙台で登壇することは、最近では珍しく、いい機会となりました。いい出会いもたくさん。

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◎ 6日連続、登壇

8時間研修を東京で5日連続し、その足で大阪へ行き3時間登壇、というスケジュールで、創造研修などを行いました。8時間研修は準備量も当日の講義集中力もいるので、連続で実施するのはだんだんときつくなります。(内容は毎日違う内容でやりますので。)
今回それをやりきってみて、やればできると、自信になりました。とはいえ、準備時間と滞在中の体調管理は普段の水準よりはるかに高いものを必要としました。頑張りで、出来ることにも、物理限界があり、その辺が分かったように思います。

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また、事業体としてのアイデアプラントにも、新しい動きがありました。

◎ ASOPICA(アイデアプラント製品)のパッケージデザインの刷新

アイデアプラント製品は、これまでは、内容の発展があった時だけ、製品名の変更(例えば、智慧カード”3”)とパッケージのマイナ変更をしてきました。今回は、初の「内容はそのままに、パッケージを刷新」するということをしました。そのデザインプロセスは相当に丁寧なものでした。デザインを担当してくださっているパートナ企業「マグネットデザイン」のデザインワークが普段どのように進められているかを、垣間見ました。ASOPICAがオフィスの会議室にあっても違和感がなく、それでいて、イマジネーションの準備運動道具としてのそそりもあるような、デザインとなりました。


◎ アイデアプラント製品カタログ、誕生

冊子状のアイデアプラント製品カタログが、出来上がりました。従来は、二つ折りのリーフレット形状で、ふんわりした紙面デザインでした。今回は、かなり、モノとしてしっかりしたカタログになりました。内容も、ページごとに製品の効果や使い方がコンパクトに記されたものとなりました。表紙は、公式アカウントのツイッターにて公開しました。


◎ まだ非公開ですが、水面下で、新しい発想ツールの実証試験をしています

アイデアプラントの商品カテゴリーに、新しいカテゴリーを企画していまして、そのカテゴリーの製品のテスト利用と分析を、9月は旅の合間に行っていました。その結果は、11月の沖縄での日本創造学会で発表する予定です。名護市の名桜大学、11月5日、C会場の15:00〜15:30。発表タイトル【 アイデアを書くため専用のメモ用紙 】、です。(なお、この他に、「発想する授業」というタイトルで一件発表する予定です。)(学会は参加費を払えば興味のある方は気軽に聴講できるものですので、ご興味のある方は、休暇でもとって、沖縄に遊びに来てみませんか。会場の名桜大学からは、美ら海水族館も、タクシーでいける距離にあります。)



以上、一枚のダイジェストでは、書ききれない経験値と出会いの一か月間でした。旅から帰ると、荷ほどきもそこそこに、次の旅の宿や飛行機の手配をし、案件のアイデアワークをデザインし、荷造りをして、気づけばもう、新幹線の車窓、という日々です。

訪問したい人、作りたいもの、体験したいコト、やりたい仕事、したい研究が、山積みで、発信が、後回しになっていましたが、半期末の夜、お茶を飲む一服の間に、報告をしたためていました。

年末に向けて、クライアント案件も、自社の製品開発も、もろもろも、どんどん展開していく三カ月となりそうです。
posted by 石井力重 at 20:24 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年09月04日

早稲田大学での全15コマの講義、終わりました。

夏の早稲田での仕事が、今年も終わりました。今年は270名弱の受講申し込みがありました。

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講義風景としては、ワークショップ中心で、こういう座学シーンは全体の25%ぐらいです。

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こんな感じに動いたりしている時間が圧倒的に多いです。
これは、会場全体でブレストする、三人ブレスト、というワークの一コマです。

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アイデアスケッチを描きだす、という場面になれば、一転、皆でもくもくと大量のアウトプットを出していきます。

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画面は、「スライド」「書画」「タイマー」の三面展開。ThinkPad+Widi(ワイヤレスディスプレイ・コネクタ)で、VGA出力とHDMI出力の両系統をつかって、ワーク時の各種の情報を専用画面で見せています。

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5種類のブレスト方法を体験してもらい、どれがもっとも相性がいいかを尋ねたところ。
二段階ブレスト、がもっとも評価が高く、これぐらいの型が挙手しました。
他には、ブレインライティング、ゼブラブレスト、フリーアンドスリー、サンブンノイチを実践。
ただ、どの技法でも一定の数、相性がいい、という方がいて、興味深く見ていました。

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アイデアは分岐する。それを書き留めやすい教具として、新しく作り出したツールを使って、創造的会話を書き留めて、組み立ててもらっているところ。私が先生をするからには、何らかのブレスト道具を投入し、まだ誰も使ったことのないものを体験してもらうことも、しなくては、と思い。(この結果は、11月の日本創造学会(沖縄開催)で、発表する予定です。)


最後は動画。これは、大規模集団の中から、優れた案の発表者を抽出するための一つの方法「プレゼン・トーナメント」の一シーンです。三人で相互にプレゼン。最も良い人が勝ち上がり。これを繰り返し場に残った人が10人以下になるまでやり、その人たちはファイナリストとして登壇してプレゼンします。

こんな風に、講義といっても、体験して把握する、ワークショップ主体の授業15コマ、を行ってきました。

彼らが新しい挑戦をしていくとき、この授業の提供者なんてすっかり忘れてくれていていいので、ここで吸収したことがほんの少しでも、彼らの発展に役立てば、幸甚です。

そんな心意気で今年も講義を全力で提供してきました。

今年で早稲田のこの授業も三年目。
そろそろ、最初の授業の大部分の生徒さんたちが企業に入るころです。
きっとどこかでまたお会いすることもあるでしょう。その時を楽しみにしています。

追記:

仙台に戻りすぐに成績付けまでをやりつつ、来年はよりハードワークを通じて、深く本質を学ぶ環境と内容を提供するべく、来年度のシラバスを原案を作っていました。

(補足:写真動画は、学会発表やブログからの報告用に撮影させていただくことをお願いし、皆さんから許可をもらって掲載しています。ただし、初日の一時間目に欠席していたなどして許諾していないのに写っている、という方がいらしたら、すぐに修正しますので石井までご連絡ください。)
posted by 石井力重 at 23:36 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年07月31日

ご報告:オンラインショップ売上の一部を熊本地域に寄附いたしました

少し前にアイデアプラントの公式ブログからは報告していましたが、代表の私のブログからも報告します。

一定期間のアイデアプラント製品の売り上げの一部を、復興の途上にある熊本地域2市に、オンラインショップから寄付しました。

公式報告はこちらです。
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2016年7月21日

アイデアプラントは仙台が拠点です。311(東日本大震災)では、東北は世界中から支援の手を差し伸べてもらいました。
そして復興というは一瞬で片付くものではなく実に多様な事情をはらみつつ長期的な取り組みであることも、われわれは知りました。また、愛する人を失うことは、どんな貨幣を提供してもってしてもどうにもできないのも事実です。
しかし、大量の問題の中にはお金で解決できる課題もありますし、願わくばグリーフを乗り越えることにも、ほんの少しかもしれませんが、役立ててもらえれば、と思います。

また、この期間中にアイデアプラント製品を購入してくださった方々には、平素に増して厚く御礼申し上げます。
皆さま、ありがとうございました。


蛇足:

この報告に付随して書くのは蛇足が過ぎますが、5年前の大地震を経験してからこのかた個人的に思っていることがあります。

40年ちょっとの私の人生でも日本には国難レベルの地震が2度ありました。阪神と東北。甚大な被害の地震・災害も加えるとかなりの数です。
人生が80年であるとしたら、荒っぽく言えば、あと二度ぐらいは、この人生において、国難レベルの災害はあるのは覚悟して生きよう、と思っています。

思うことは2つです。

◎大事なものを見極めそれを後回しにしないで生きる、ということを、毎日しよう。

◎起こった災害からの教訓を社会知性として、子や子孫の生きる未来の減災やリカバリーに生かそう。

一瞬と永遠。
この二つの時間軸をいつも、持って進んでいこうと思います。

posted by 石井力重 at 23:59 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年06月27日

旅仕事の風景(東奔西走編)

今は、東海道新幹線で東京に向かっています。浜名湖を通過。新幹線の座席と書斎の椅子が、もっとも知的生産をしている二大座席でして、新幹線にのると半分自動的に仕事を開始します。

この数か月は短期の旅仕事が多いです。一週間程度、各地を待って、数日仙台に滞在、というサイクルです。

さて、昨日までの一週間は本当にハードでした。

最初の二日間は、宮城県の商業高校の教員向けの「発想する授業」を、実戦形式(ワークショップ)+座学で、合計13時間。
三日目は東京へ移動。
四日目は、グーグル本社でのファッションとデジタルのアイデアソンを9時間。
夜遅くに京都入り(これは結構辛かった)。
五日目は、京都リサーチパークのASTEMでの京都ビジネスデザインスクールで、技術系企業の皆さんと、8時間のアイデアワークショップ。

受講者・参加者(除くスタッフ)の延べ人数150名。

丸一日の登壇をファシリテータとしてやるのは、とても体力と脳を使います。
前後の一日は移動に充てるなどでして、連続はしないようにしていますが、今回は、一年前から決まっていた行政仕事と、お世話になっている方からの依頼と、更に一か月をきった時点で急に出てきた案件で、過密なスケジュールが組まれていきました。

ヨーロッパ渡航中に急ぎで来た案件でもあり、「まあ、なんとかなるでしょ!」みたいな感じでしたが、いざその日々が始まってみると、睡眠時間確保との戦いでした。

思考力を高く維持しないとアイデアワークは上手くいきません。ファシリテータは大量の情報を大量に処理し、進行の組み換えを常時計算しています。アイデアをさらに広げるコメントもします。なので、寝不足になって現場に入るのは、クオリティーに影響するので、どの案件もいつも以上に睡眠をとったうえで現場に入ることを第一に心がけて、実際にそうしました。

それでも、最後の京都の案件が終わり、宿に帰り着いて、シャワーを浴びると、もう立ったり考えたりするのがきつい、という状態でした。

さて、そうして、ハードデイズはおわり、ぐっすり眠って起きると、京都は最近になく快晴。昨晩行きたかった伏見稲荷に上って、京都っぽいご飯をたべつつ京都駅で打合せをひとつ行い、今は、新幹線で次の街へ、という感じです。

年間100泊はホテルに泊まっています、というと大抵皆驚きますが、それは、一カ月に直せば、8.3日。
上記のような生活をしているので、これぐらいの日数なら、すぐに達成してしまいます。

新幹線、飛行機、タクシー、レンタカーを駆使して、まさに東奔西走、という感じで過ごしています。

感性のインプットを重視して、案件同士の日程の間をあけて、滞在先の街のあちこちのものを見て回るような「感性の仕入れ編」の旅仕事もあります。先日のアムステルダム〜オスロの滞在は、感性の仕入れ型でした。

良く遊び良く学べ(働け)、という感じに、国中を行けるのも、いったい何歳までか。肉体は、生物体の当然の摂理として、だんだん壊れていくので、いつか、こういう日々を懐かしく思う時がくるでしょう。もっと先かもしれませんし、割と近いのかもしれません。

いくつになっても、チャンスがある限り、走れるところまで、いってみたい、という気持ちでいます。
なので、なんだかんだ言って、何年たっても、東奔西走デイズをゆくような人生の気もします。
posted by 石井力重 at 12:41 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年06月17日

レアな案件、合宿型研修をしてきました(軽井沢にて)

私は、仕事柄、旅仕事(各地での講演ワークショップ&各地の創造性の専門家とのディスカッション)の日々です。仙台に戻るとその晩はとても長く深く眠ります。仙台に戻った昨晩は、過去最長の10時間、眠っていました

「超回復」と、個人的には呼んでいる、この脳がみずみずしい感じ。旅仕事からもどった晩にしか、こんなに長く眠ることはできないので、超回復の朝というのは、年間で十数回ぐらいしかありません。

さて、過去最長となった超回復の朝。そこまでの旅仕事はとてもハードでした。東京滞在時には、アイデアワークショップや創造研修の打合せが立て込み、地下鉄乗り換えの時間と思考力がもったいないぐらいで、都内の企業さんをタクシーで回っていき、車中で休憩とメモ書きと軽食を取る、というような日もありました。(タクシーで皇居の周りをほぼ一周した感じになりました。ちなみに、料金は合計で1万円前後。)

軽井沢では、成長目覚ましいオンリーワンのスポーツ産業領域の企業さんの合宿型研修を行っていました。
私の現在の専門性である創造力のことを中心に、未来洞察、事業構想、プレゼンテーション、といったワークも含めた統合型の内容です。

人材も多様で、全社員が参加するので、もっている前提知識がそれぞれに違います。年齢も私よりも上の方もいれば、最近まで学生さんだった若手もいます。そうした中で7つのチームが、事業アイデアを創出し、事業計画へ練り上げていく過程を伴走していく、ということをしました。(実際は合宿型研修を全社員を2分して、5月にA日程、6月にB日程で行いましたので、合計で14チームが存在しました。)

合宿型でゆえ24時間を超えて、がっちりやります。記憶と構想と判断力と(研修所が広く階段も多いので、物理的に)体力も、使える限り使って、の軽井沢での仕事でした。

余談)

”軽井沢に滞在しながらお仕事なんていいね”、と、友人からは言われたりしますが、”楽しくも全力(尽力)の要る仕事”なので、気楽な観光とはやはり違いますかね。

でも、私の仕事は発想力に大きな価値充填がある仕事ですので、感性の仕入れ、も常に大事にしていして、今回も、少し先に(私費で)宿をとり、軽井沢ならではの体験をして、たくさんの発想の刺激をもらってきました。

◎万平ホテル(ジョン・レノンや白洲次郎氏も滞在したことがある、という歴史的なホテル)のBar。
旧軽井沢から万平ホテルまで一キロの夜道は怖いぐらいのところで、トトロの森のバス停でか細く父を待つシーンみたいなか細さが体験出来たり。ちなみに、万平ホテルは、ジブリ作品の風立ちぬの舞台の一つとも。

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◎見晴台(霧の軽井沢、のイメージ通り、見晴台は濃霧の中でしたが。。)
そこまでのレトロバスもまたいい体験でした。最後の一人の乗客となった時に、面白い体験もちょっと。

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◎風立ちぬの著者・堀辰雄氏の晩年の住まい(今は、氏の文学記念館になっている)。
彼の手書きの推敲のあとがみえる原稿を、じっと何十枚も眺めたり。人は5分で見て通り過ぎると所に、気が付けば2時間もいて、どう、思考して文章を生み出したのかを、想像してみていました。

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◎石の教会(中軽井沢から北に2キロぐらい)。
つくりが美しく面白いです。大きさの異なる石のアーチとガラスのアーチを繰り返して有機的な空間を作り出している教会です。軽井沢にゆかりのある内村鑑三氏の記念堂でもあり、教会の下には氏の仕事と思想を見ることができます。”無教会”という考え方を初めて知りました。そういえば、教会の祭壇の上につきものの十字架がどこにもなく、祭壇の頭上には、有機的なフォルムで切り取られた外の自然の風景が広がっていました。


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◎信濃追分駅から追分の国道あたりまでの、いかにも軽井沢らしい白樺林と瀟洒な別荘群。
おしゃれに苔むした石垣や夏前で枯れ葉に埋もれた静かなたたずまいの別荘群というのは、軽井沢駅前やそこから北に延びる旧軽井沢の観光商店エリアではあなかなか見られません。

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そんな感じで、SNS上にのる私の行動は、観光ばかりをしているように見えるとおもいますが、感性インプット部分はネットにあげられて、仕事の部分は守秘なので沈黙しているので、自然と、そうなります。実際の旅仕事というのは、主に仕事しています。
posted by 石井力重 at 12:23 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年06月07日

西欧〜北欧への渡航(5月24日〜6月3日)

しばし、海外渡航期間に入ります。(→既に、戻りました。)

その期間は、重要なメール対応やファイルを受送信するときは、Regus(という世界中にあるビジネスオフィス)のビジネスラウンジを見つけて、おこないますので、タイミングによっては3~4日ほど、受信までに時間がかかる場合があります。

渡航先は、以下の5つの都市です。

  • アムステルダム(オランダ)
  • ベルリン(ドイツ)
  • コペンハーゲン(デンマーク)
  • ベルゲン(ノルウェー)
  • オスロ(ノルウェー)

従来よりも、より気を付けて移動してきます。


・・・というブログを上げたつもりで非公開だったことに、帰国後の旅の続きの途上で気が付きました。

感性の仕入れと位置付けている恒例のアイデアプラント渡航、色んなインプットを入れに行きました。

写真でダイジェスト紹介してみます。

一カ国目。オランダ。
アムステルダムです。

アムステルダム.JPG

この建物群の一つに、アンネの日記のアンネフランクが隠れ住んでいた家があります。
水路の発達した、オープンな空気のある街でした。

泊まった宿がわりと危ない地区にあり、この国では合法とされている植物の香りの副流煙に悩まされる、なかなかのレア体験な二日間でした。
苦いような酸っぱいような、ハーブとゴムを焼いたような副流煙、なるほど、これが例のものならば、この先、危険を察知する能力が一つあがったなと。

二カ国目、ドイツ。
ベルリンです。

ベルリンの壁.JPG

ベルリンの壁をじっとよく見てみると、幅90cmぐらい、高さ3m〜4mぐらいのコンクリ板を継ぎ合わせてつくってあるもののようだ、とわかりました。繋いであるのではじめはわかりませんでしたが、街中に残されているモニュメントが皆そのサイズなので、「ああ、これがユニットサイズで、まずそれを大量に作り、一夜にしてできた、というのはそれらを一気に並べて繋ぐ竣工方法をとったのか」と。

恥ずかしながら、ベルリンの壁というのが、巨大なドイツという国(日本の面積とそう変わらない)の東西を、真っ二つに分けているようなイメージを持っていましたが違います。東ドイツ領の中にベルリンという首都都市がありベルリン自体は西と東に分割。そうすると東側の中にとびとして西があるわけで皆がそこに逃げ込んでしまうのを物理的にブロックするために壁を築いた、と。
とはいえ、ベルリンの半分をぐるっと囲むのだって結構な長さ。そういう地理感覚をしりたくて、ベルリン中を自転車で何十キロも行きました。

平時には空気のようで気づきもしないけれど、平和は尊い。

三カ国目、デンマーク。
コペンハーゲン。

コペンハーゲン.JPG

写真は、街の中の美しいエリア、ニューハウン、という場所で、アンデルセンもこの中の三棟に暮らしたことがあるそうです。
ハウンというのは、どうも、港のことのようで、飛行場がルフトハウンとか、なんとかハウンをよく目にしました。

北欧の物価が高い。わかっていたので覚悟はしていても高いです。
だいたい、贅沢なしの食事でも日本の一食の二倍ぐらい。
こういう街で美術をみたり、いろんなことを体験したりするときには、日本円でいくらかは考えず、ま、現地の妥当な価格ならいいか、と開き直って楽しみます。バスにちょろっと残って、700円、、、とかそういう換算を半日でやめて、45DKK(フィンを除く北欧三国は自国通貨)といわれたら、「45ね。ふんふん」と。

ただ、郊外に行って過ごしたりしたかったのと自転車大国なので、自転車を借りてほとんどの移動をする、という財布にやさし目の行動にはなっていったのですが。

四カ国目、ノルウェー。
この国だけは二都市に。最初は国内第二位の都市、ベルゲン。

ブリュッゲル(ベルゲン).JPG

ここは、街の西にある港でブリュッゲル、というハンザの時代の経済圏主要港だったところで、今は世界遺産になっている場所です。

北欧に縁が出来てスウェーデンあたりまで出てきた去年あたりから、ようやく、ハンザとかバイキングのことをちゃんと知りました。なんでスウェーデンの言語はフィン語よりドイツ語に似た雰囲気んだろうとか、そういうのが、頭の中でつながり始めました。
で、ここブリュッゲルでは、そういう時代の資料が多くあったりします。なかには、ルーン文字の解説と実物とかも。

バイキングはその活動の終わりの方で、西東に進み三つの国に。デンマーク、西へ行ったのがノルウェー、東に行ったのがスウェーデンに。

ベルゲンでは干しだらの巨大産業があり、今も伝統料理として干しだらのトマトソース煮があります。日本人も好きな味です。


さて、次は、ベルゲンから気軽に行けるフィヨルド、ソグネフィヨルドへ。

北欧のかたい岩盤みたいな土地を氷河が削って切り立った入り江が出来たのがフィヨルド、だという朧な記憶でしたが、三陸海岸みたいなもんじゃないの、要はすごい猊鼻渓でしょ、という先入観を捨て見に行ってきました。

ベルゲン急行、バスで、フィヨルドのフェリーのある港、グドバンゲンへ。
最後の急坂でバスから、一気に景色が。

フィヨルド.JPG

えぐったように細い谷。

そのあと、フェリーで、フィヨルドの外に向かい、フロム村に向かってクの字型にフィヨルドの奥へ。

フィヨルド2.JPG

この日はTシャツでもいいぐらいで日差しも強かったのですが、デッキ上に2時間いるつもりだとこれぐらいの装備に。
私も、ダウンベストを急きょ、ベルゲンの街で買い込んで装備。

写真をどれだけ写してビデオも回しても、この周辺視野一杯に広がっていく光景、輝く涼しい空間、というのは、リアルでしかわからない成分が多くて、オーロラと同種の体験だろうかと。(おととし1週間以上北極圏に滞在しても見れず、でしたが。)

なお、次の日、ベルゲンからオスロまで、ベルゲン急行に再び乗って移動することになり(寝坊して飛行機を逃したため)、フィヨルドまでつづく、氷河がかつてあったのだろう地帯、その最も高いあたりの写真も撮ることが出来ました。

フィヨルド3.JPG

フィンセ、という駅の手あたり。
なおこんな場所でもぽつぽつと家があります。冬のスキー小屋なのかなもしれませんが、夏にはいるこの時期、家に車がありました。

これまた、写真には切り取れない「同じ地球上に、こういう景色があるのか」を感じる車窓がこの辺は続きます。

なお、飛行機で1時間の二都市間を、ベルゲン急行は7時間行きます。
旅の終盤で、ヨーロッパの街並みを見て、ワーワーいう状態ではないのと連日の旅の疲れの中では、列車でノルウェーの森を低いところから高いところまではゆくこの半日は実にいいものでした。
『ノルウェーの森』は、昔この路線に乗ったことが原風景となっているのではないだろうか、とつらつら思ったり。


第4カ国目、ノルウェー。
二都市目、オスロ。

叫び.JPG

オスロの街を代表する一枚とは何か。僕にとってはこれでした。ムンクのThe SCREEM(叫び)。

街並みも中央駅もきれいな街でしたが、他の旅人に「オスロはそんなに長く見て回る必要なかった」と言われていたのが、少しわかります。良い街ですが、一泊二日、しぼりにしぼって半日でもいいかなと。そんな中でじゃあどこに行くといえば、オスロ国立美術館。19番目の部屋がムンクです。写真を撮ることができるので撮影した一枚。

ムンクもまた不幸を生きた芸術家でした。彼の他の絵、たとえば、”人生のダンス”。ヒットラーに毛嫌いされて戻されたものだとか、あとは、病室や頭を抱える人や蒼白な顔の人、メランコリーな青年、橋を渡らんする少女、飲んだくれた翌日の若い女性、全体的に暗い世界から手を伸ばしてキャンバスに気迫で闇を転写していたような絵でした。

叫びのこの橋に見えるものは、モデルとなっている場所としては、高台の道だそうです。遠景に街が小さく見える場所。川と橋に自然と見えてしまっていましたが、事実がどうであってもそれは、まあさておき。

ムンクが日記に書いていることには、ある日、空が赤(だとか、すごい感じの色)にそまり、自然が叫んでいるようだったが、一緒に歩いている友人たちは歩いて行ってしまって、ムンクは叫びが耐えられないほどに感じた、と。

この絵の前もふくめて美術館が空いているので、じっとこの絵や19番の部屋の他の絵を見て1時間ぐらい過ごしました。

後は、カールヨハン通り(ちょっと、イメージの中のパリの通りに似たしゃれたテイスト)を散策し、魚介のおいしい、メイン通りから外れたレストランでノルウェーの味を楽しんで、旅を終えました。

なお、今回は、飛行機もテーマの一つでした。

ヨーロッパへ、低コストでかつ快適にいくのにSASのエコノミー(Go)のちょっと上、ちょっといいエコノミー(PLUS)を使ってみました。結論、悪くありません。
Goの席の座席や食事は評判どおり、なかなか、さみしい感じがしますが、PLUSはWi-Fi、やや広くわりと倒せる座席、いちおう陶器の器で出てくる食事、アルコール類の充実、画面の大きさなどで、他の飛行機会社のエコノミーよりもよく、値段的には日にちを選べば結構、他の会社のエコノミーぐらいの金額にはなります。とくにPLUSの場合、成田〜コペンハーゲン往復をかうのと、成田〜コペンハーゲン経由〜アムステルダム+オスロ〜コペンハーゲン経由〜成田、を買うので値段が変わらないので、4カ国を移動するために必要と考えていた短距離フライのうち2つをセーブできました。

たしか記憶では、火曜日と木曜日の便というのはチケットが安く、週の終わりや始まりは高くなるようです。(SASに限らず。)
なので、旅程を組むならば、長距離フライトは中の中途半端な曜日で選んでいくと、結構な低コストで、プレミアムエコノミー相当の移動が手に入ります。

また、都市部は宿が高く、地方はそこそこなので、北欧の場合、首都も行くけど、デンマークならオーデンセ、スウェーデンならゴットランド島、ノルウェーならベルゲンのような、のんびりした空気、良い景観、外人すれのあまり起きていない地方の街でゆっくり滞在を織り交ぜるのが、旅の満足度や快適さを上げるかと思いました。

旅先で目にしたアイデアの刺激もいっぱいありますがそれもまたいずれ。
また、機内持ち込み鞄一つで九泊の旅を行く工夫もいずれ。
posted by 石井力重 at 01:13 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年05月19日

【抜粋スライド】新事業構想の合宿研修


新事業構想のトレーニングを合宿形式で行う研修をしに、軽井沢に来ています。
今どき、なかなか実施できない、かなりのハードさです。
アイデア発想が専門ですが、その先の企画とビジネスプランの基礎的なところまでします。
また、そこまで行くとなると、普段のブレスト中心型トレーニングにとどまらず、クリティカルシンキングも重視したつくりに。

スライドの一部を抜粋したものを公開します。(某社の企業内の固有のことがないページのみ)

この研修は、3年前に同社で行ったものです。社員が増え、ふたたびやろう、ということに。
内容は、私にとっては、スペシャルカスタマイズのもので、なかなか普段は設計と運営をできないものです。

軽井沢の白樺の木立の中でのハードな二日間、始まります。

posted by 石井力重 at 07:24 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年05月18日

【スライド】「TIP*S情熱トーク「つながりとアイデアで自分を活かし切れ!」」(5/17)+石井作の製品の情報

昨日の中小機構さんのイベントでは、ゲストトーク一人目が勝屋久さんでした。その内容をうけて、ゲストトーク二人目として、石井が30分お話ししました。そのスライドを掲載します。

(現地で勝屋さんの話を聞きながら内容を選定したので、スライドはこま切れです)


(※パネルディスカッション・タイムでマイクだけでお話ししたことも、ある程度、後ろの方に記しています。)






ここまでが個人の中の創造の話。
で、ここからは、集団の創造力という話に。
01_良いアイデアワークは啐啄同時が起こる.png


想像性のファクターの中には、共同作業者の存在というのもあります、という話もすこし。


最後に、拙著で恐縮ですが、『アイデア・スイッチ』から引用して、創造的努力の具体的な方法も紹介しました。
1_独創的なアイデアは手前にある見つけやすいアイデアの奥の方にある.png

当時の現地の様子は、フェイスブックに上がっていますが、そのうち公式のブログなどにも上がると思います。石井のブログとしては、使ったスライドのシェアー、をしておきます。
 
 
5月19日、追記:

勝屋さんが当日の話の内容をブログにアップされました。勝屋さんのキーワードである「つながる」。ネットワークの広さを誇る人は世に多くいますが勝屋さんのは、そうじゃありません。家族や親しい人と深くつながる、”自分”とつながる、というもので、滋味あふれるお話しでした。

勝屋さんのブログ


もう一つのこと:

冒頭で紹介した「ブレインストーミングのカードゲーム」って買えるの?と懇親会でたくさんの方に尋ねられました。それを言っておかないあたり、販売促進の意味ではダメダメな(アイデアプラントの)代表ですね。

私が開発したアイデアワーク道具は 製品、一覧 でご覧いただけます。
(ごく一部、私の作ではないものもありますが。)

作品群からピックアップして2つ紹介します。

■ ブレスター

「ブレストするなら、ブレスター」という感じに、ブレストの練習用のカードゲームです。
みやぎものづくり大賞、をいただいたフラッグシップ製品です。


■ 智慧(ちえ)カード

技術系企業さんの、技術者、開発者さんのアイデアワークに向けて作った発想カードセットです。TRIZという開発工学の発想技法から作ってあります。
日本の大企業の研究開発所などにたくさんお納めしています。町工場の若い技術者さんが工学的なアイデア発想法をちょっと使ってみる、という用途でも結構、使っていただいています。
英語版の特別版は、米国のGoogle本社やApple本社にも納めています。




(全部入り)

製品のfullラインナップをお得なセットにしたものもあります。(上記の製品も含んでいます。)



これら、アイデアプラントの製品について、フェアに言いますと、簡単なものと、モノにっては難しい(マニュアルの読み込みが必要ですが、深く使える)というものがあります。

「アイデアトランプ」「ブレイン・ライティング・シート2」は、すぐにさっとつかえる系です。

一番、深い設計になっていて、その分、マニュアルの読み込みも必要なものは「ブレスター」です。


(余談)

私は自分の職業を、アイデワークのツール作家である、と自己規定しています。

この先の展開は、既存製品の発展と、「クリエイティブ消耗品」あたりももっと、作っていきたいと思います。

ポストイットを包含するその辺の会議道具、まだまだ促進できる余地があります。

posted by 石井力重 at 16:05 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年04月26日

事業の手法を通じて社会課題を解決する、一つの実践の姿として

オンラインショップの発信を私が言及するのは、商業的すぎるので避ける心理がいつも働きますが、今回は紹介します。

オンラインショップの店長(4代目)から、”311の震災復興の時のように、熊本に売り上げの一部を寄付したい”という相談が入りました。石井としては、素敵ですね、という回答以外はありえないので、そう返事をしました。
そして、その日のうちに公式サイトから次のように発信されました。

━━━━━━━━━━
タイトル:売上の一部を、熊本地震災害の被災地支援として寄付いたします
発表:2016年04月18日
━━━━━━━━━━

アイデアプラント(私石井)とオンラインショップ(運営はマグネットデザインさん)は、ともに仙台拠点です。
311においては、東北は、世界中から様々な支援を受けました。

当時、毎日人が死ぬ(遺体が発見される)という日々を生きていた数週間でしたし、社会が壊れ日常が壊れ長い回復の途にあった被災者の方々とともに同じ地域で暮らす数年間でもありました。

被災された方々にとって最もありがたい支援は、貨幣でしょう。
物資よりも、未来に明るいものをより描き出せる原資となるのは、何にでも交換できるモノ、です。
それは復興の中から挑戦してきた地域のリーダたちからもよく感じました。

微力ではありましょうが、今度は我々東北が、志しを届けます。

((この文章は、4月18日の時点で、私のFacebookで書いたものを、わずかに修正して、私のこのブログに掲載したものです。))

((ここからは、ブログ用に追記します。))

仙台で震災と復興長い道のり(未だ続く)を、見てきて思います。
「物体は新たに同じものが作れるけれど、愛する人たちは再生できない。」と。

”グリーフ(愛するものを失った悲嘆)というのは、乗り越えて消すことができるもの、ではなく、生涯同居していく気持ちなのだ”ということを、グリーフケアの専門のお話を伺ったのを思い出します。当時は、まだ街に大きな余震が続き、余震が来るたびにみな気もそぞろ、そんな環境でした。

現在、5年の月日が経ち、沿岸部の友人を失った悲しさを忘れることはありませんが、常にそれが大きく心を圧迫することはなく、気持ちの上で整理がついています。きっとご家族にしてみたらまだまだかかるだろうと思われますが。

復興初期の数年間は、仙台の皆は、悲しい気持ちがかなり大きく心にありました。
が、生き残った人々(年齢の低い人の方が沢山生き残った)が、たくさんご飯を食べられるようにするには、頑張って経済的に発展し、納税し、個人的に支援をし、ということが、復興の中から動き始めた人々の心にはありました。

今振り返ってみても

◎事業の手法を通じて、社会課題に取り組んでゆく。

◎継続可能な支援方法で、長く続ける。

そういうことが、大事だと思いました。

株式会社というものは、経済原理の観点から見れば、限られてたステークのための収益装置です。
ですが、ステークホルダーを非常に広くとらえた場合、カンパニーというのは、公器に近いものとして捉えられます。

事業が社会をより良くするものであれば、こういう時代には、むしろ自社の事業に深く邁進することが、最大の貢献であろうと思います。

ちなみに、ものすごく余談ですが・・・
震災から数日、心が戦慄状態だったころ、意外なことに”屋外映画上映でもやってないかなー”と、思ったりしました。
子どもたちが笑って歓喜する姿をずいぶん見ていないなぁと思ったのが当時の心理の背景にあったかもしれません。
一方、復興の本格化した時期に文化イベントが目白押しになっていくのですが、それには地域の人たちは”もっと実際に役立つものにその資金を使っていけばいいのに”というムードもあったようにおもいます。

すぐに現地に入れて貴重なスキルか多彩な才能を発揮できる人以外は、外部の人ができることは「実利的なこと」だろう、と、経験から思うのです。追記が長くなりました。

posted by 石井力重 at 17:41 | アイデアプラント 4th(2015-2017)



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