2017年01月14日

2017年、抱負「地図を作る」

地図を作ろう.jpg


2017年の抱負、サマリ:

 

  • 専門分野の「コンテンツ地図」を描こう
  • 時間(長期展望)と空間(各国の状況)を整理して「グローバルの10年」地図を作ろう
  • 人生の10年の道のりを描こう
  • 思考のしっぽを捕まえて手繰っていくような、「考えの地図」の道具も世に出そう




専門分野の「コンテンツ地図」

これまでにたくさんの技法を使い、提供し、改良と発展をさせてきました。現代の企業の現場に使いやすいように改良したものに、かりそめの名前を付与したこともあります。その技法がだんだんと使われていくようになると、学び伝える人が参照できる原典が必要になります。これを、書籍に掲載するのが一番ですが、次々生まれて改良されていくものをアナログ書籍にするのは難しいので、WEB上で、引用に足るような形式で作成し、掲載しておこうと思います。

それらが「地形要素」であり、それらを、大きな図にまとめたいと思います。いわば、コンテンツ地図です。それは、どの技法を使うべきか、使い込んできた技法がうまくいかない時には、隣接する別の何を使いえるのか、を選択するときのガイドとなるでしょう。

コンテンツ地図は、3枚できるはずです。「一人ブレスト」の地図、「ブレインストーミング・バリエーションズ」の地図、「創造性ベーシック」の地図。

私の範疇を超えるので作れませんが、“イノベーション・リーダーのための地図”というものも私の周りのクリエイティブ・リーダーたちには必要だろうと思います。その辺は、いろんな専門家との交流を深めていくことをもっとしなければ、なりません。(なので、今年の目標にはしません。)


「グローバルの10年」地図

なにも世界地図をフリーハンドで書けるようになるぞ、というわけじゃありません。(そのスキルが身についたら、それも面白そう、ではありますが。)私の仕事は、2つあります。ブレスト道具のデザイナと、アイデアワークの設計&進行役です。これが「アイデアプラント」という事業の基幹部分です。国内での事業が今後もメインです。ですが、一方で伸びしろとして、海外でのブレスト道具の市場を目指しています。展開するぞ、と、言うだけでなく、人々の創造性に対するニーズ、ビジネスの成長する活気などを、実際に調査に渡航しにいっています。

渡航する中で、見えてきたものが多くあります。各国のポジション(人口規模、一人当たりGDPR&D国家予算、他様々な国際ランキング)は渡航してみて、その数字の実感がわきました。それらは、数字としてMappingすることが出来ます。また、数字には見えない文化風土や発展機運も見えました。それによって、Map上の各国にベクトルを書き込むことが出来ます。10年スパンで見たときに、大きく伸びつづけるエリアを戦略的に、見ていく材料になるでしょう。


「人生の10年の道のり」地図

私は、30歳の4月に、自分のためだけのとても精細な「10年の道のり、その歩き方」を描いたファイルを作りました。時期はちょうど、商社を退職し、大学院の博士課程へ進んだ時です。研究室が本格始動するまでの三日間、大学院の図書館にこもり、30年を振り返り、そこから10年間の道のりを思い描けるだけ描いて、それぞれの歩き方を記した書を作りました。それは友人や家族にも見せたことはありません。今振り返ってみると、自分にとってはすっかり忘れていたプランがあり、それらは形を変えていろんなものが自分の人生に起こっていました。

30歳の春から、今、13年の歳月が流れました。その間に予測し得なかった大きな出来事がありました。311の震災です。大震災はまさに天変地異でした。急転直下、といいたいところですが、現実には、「直下」というような早急な結末はやってきません。大災害後の世界というのは、すぐには決着の付かない復興の長き道のりがその地域社会に残されます。震災から3年のあたりで、道のりに描いた10年がたちました。地図としては賞味期限切れでしたが、次の10年地図を描くだけの腰を据えた落ち着きは得られず、今ようやく、そろそろ、描こうと思えたのでした。

これは、自分の中だけの約束であり、ブログに公開する必要はないのですが、一年後の私が読み返すだろう文章なので、ここに記しておきます。


「考えの地図」の道具

コンセプト・マップやマインドマップ、と呼ばれる放射状のメモの書き方があります。自分の中にあるもやもやしたアイデアや、こんがらがってうまく説明できない事柄を書き留めるのに向いています。これをワークショップや授業で行うと、最初の一回をうまく乗り越えて使いこなす人と、出来ない人が出ます。自分の中にある考えをもっと引っ張り出してもっと深く考える拠り所にしたい、と願っている人には、世に数ある技法の中でも、かなり良い方法です。

そこで、その「考えのマップ」を書き出すことをサポートする道具を、良く送り出そうと考えています。簡単に言えば、今年の新製品の一つとして「アイデア書き出し専用のメモ紙」を出そうと思います。学校(大学や高校)や企業(研修やワークショップ)において、投入して反応をみて、多くの人にとって役立つといえる線まで、熟してきました。デザインする人は、完全を狙いたいもので、私もそうなんですが、これは今年の春先にリリースするぞ、とこの年始の抱負に記し、自分を動かそうと思います。



さいごに

今年は新年の抱負を、1月の中旬まで練りながら、書き上げました。例年は、11日か2日の内に、さっと書いたり、ビデオに撮ったりして、ブログに掲載していましたが、今年はじっくりと時間を使って、考えて書きました。毎年、こういうスタイルを取るのは難しいので、今年だけのやり方にしようと思います。私にとり43歳は一つの区切りでした。30歳から43さ今まではガムシャラに全力前進、という覚悟で歩んできました。今後も、愚直に、アイデアプラントという生き方をしていきますが、ここで、次の10年を見渡すための時間を取ることを意識していました。

このあとの数個の記事は、将来の自分に向けての文章が続きます。(このブログの後、記事を分けて、もうすこし未来洞察を綴ったり、自分の中の仕事のコツなど書いたり、してみようと思います。)



posted by 石井力重 at 14:55 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年12月31日

2016年は7カ国を行きました。

アイデアプラントは、今年、海外渡航を重点的に行いました。

ヨーロッパとアジア、合計7カ国(合計21泊)です。

春、

◎アムステルダム(オランダ)2泊
◎ベルリン(ドイツ)2泊
◎コペンハーゲン(デンマーク)2泊
◎ベルゲン(ノルウェー)2泊
◎オスロ(ノルウェー)1泊

夏、

◎シンガポール(シンガポール)6泊

秋、

◎香港(※中国)3泊

冬、

◎台北(台湾)3泊


そもそも、海外展開を目標に入れ始めたのは2011年、あの311の大震災の後です。

そのころ外国との縁ができ、ながらく出不精だった私を引っ張り出してくれた韓国人の教授がいまして、韓国でアイデアワークショップを行ったのが、この活動の皮きりでした。

以降、毎年一度はゆこう、として、続けてきました。

そして、今年の春の欧州渡航で、北欧4カ国は全部行けて、
欧州も主要国を回れて、だいたい雰囲気は見えたので、

今年後半からは縦(東南アジア方面)への渡航を展開し始めました。

アジアはLCCを使って、Booking.comの会員特別価格の提示されたタイミングでとると、ものすごく旅費が安くすみます。
なので、短い期間で1カ国だけで戻ってくる、というスタイルで、夏、秋、冬、といきました。

アジアは展開は、フライト時間も3~4時間であり楽ですし、時差が1時間程度で済むので体が楽です。


さて、アイデアプラントの海外渡航は3つの目的があります。

1、アイデアプラント製品の海外展開に向けた市場性の調査
2、感性の仕入れ
3、現地でのワークショップ(通訳を立てての)

1については、現地のビジネスマンやクリエータに会えるならば会い、あえなくても、現地の創業者たちの集うシェアオフィスの中で半日ほど過ごして、現地の人の会話やブレインストームの様子を観察して、その様子を知り、ニーズを推し量る、ということをしています。

Regusという世界的サービスのカードがあるので、世界中2000か所に、ビジネスラウンジが無料で使えて、そこに半日いると、そんなことがかないます。(日本も色んな都市にあります。)

台湾では、Travelocoという現地に住む日本人や日本語のできる現地の方に、ガイドやサービスを有料で依頼できる仕組みを使ってみました。事前に自分がネットで調べたことでは、知り得なかった貴重な情報もたくさん知ることが出来ました。このサービスは、来年の渡航先でも重宝しそうです。

2については、コストがかかっても、コストより体験を大きく重視して、時間を作っては、日本ではできない体験をして、アイデア発想の肥やしにしています。私のクライアントは、いわゆる大企業が大半で、発想力も高いものをいつも要求されます。アイデアの講師としては、常に新鮮なインプットを浴び続けることも、重要な仕事になります。なので、楽しいは楽しいのですが仕事として無理してでも体験をする、ということを心がけています。

その中で、今年の渡航先(と国内旅先)で、体験したエクストリーム体験を、ざっと書きますと、以下です。

◎願いの天燈

 台湾の十分(シーフェン:台北から電車で東へ1時間ぐらい)で、人間ぐらいの背丈の大きな紙気球を飛ばせます。スポンジに染みた油が燃えることで気球のように空高く上昇します。4つの面に願いを書いて飛ばしました。ものの価値のたてかた、体験、について、示唆になりました。

◎水流で飛ぶフライボード

 香港に行く直前の沖縄の名護でやりました。スノーボードのようなボードをつけ、その下から出ている管からは、マリンジェットの吐出水流がでて、その水圧で空に浮上する、というあれです。すごく難しい。そして、コツがわかると、急にできる、という体験でした。物理的機構のアイデアや、移動器具の発想のヒントになりました。

◎室内で飛ぶスカイダイビング

 シンガポールのセントーサ島(マーライオンのでかい方がある島)に、iFlyという、室内でスカイダイビングができる施設があります。下から時速200kmの風が吹きあがります。人間が自由落下すると空気抵抗と重力加速度の均衡点が時速200qぐらいのようで、要は、その状態を室内につくってあります。最初の体験は、脳が異常な環境に入った直後の処理過大でわけもわからず。でも、テイク5まで追加で飛ばしてもらい、最後はかなり空中を泳ぐ感じを楽しめました。飛行機械や、移動器具、ウエア、新規体験における脳の処理について、発想のヒントや示唆をたくさん得ました。

◎フィヨルドのクルージング

 ノルウェーでは、ベルゲン急行とバスで、ソグネフィヨルドのあたりへ出れます。フィヨルドの切り立った地形の中をバスで降りていき、船でクルージングする1時間は、人間のつくりものじゃ絶対にできない景観を肌で感じることが出来ました。景観と都市デザイン、感性価値について、大きなヒントを得ました。

以上です。

他にも、たくさんあります。コペンハーゲンでアンデルセンの生前の家のある美しい港、彼のお墓公園で過ごした午後、アムステルダムの若者たちがくゆらせている、日本じゃ嗅いだことのない煙の酸っぱにがい香り、ベルリンの壁は一枚板ではなく、1メートル幅のものを並べたものであることとベルリンの壁って東西の境目なんて巨大すぎて無理でベルリン中の西側の飛び地を覆う程度のものだったこと、コペンハーゲン空港のSASラウンジのクオリティ、ベルゲン急行の途中の荒涼たる風景、シンガポールの巨大な富裕層を感じる国造り、台湾人の暖かさ、香港の東西ミックスさ、などなど。

来年は、更に、東南アジアと、更にその先の方面へ展開しようと思います。

posted by 石井力重 at 23:59 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年12月09日

持ち運べる半個室、RAMAD WORKER(ラマドワーカー)、これは面白い道具でした。

RAMAD_WORKER.jpg

”持ち運べる個室があったらいいのになぁ”という会話は、アイデアプラントのブレスト道具開発チームでもよく話に出てきまして、高度な構造体を作れるようなデザイン段ボール加工企業さんにも訪問したことがありました。難しい点がいっぱいあり、開発ネタとしては暖めているけれども・・・という構想段階でした。

さて、ラマドワーカー。先週その商品リリースをネットで見て、「ああ、これは、具現化したかったコンセプトだ。いや、半分ぐらいは違うけど、でも、本質は具現化している。」とおもって、さっそく買ってみました。

(余談ですが、ある製品が自分が欲しい・あるいは・世の中にあったほうがいいな、と思っていたとして、それを先行してほかの会社がだしたなら、それはそれでいいことだ、と思います。自社でリスクやコストをかけなくても、その具現物を手に入れることができるわけですし。)

さて、それでその実際のものをつかってみよう、と。

ここは、映像があったほうがどんなものなのかが分かるので、実際に、組み立ててみる、座ってしばらくPCをたたいてみる、しまってみる、というあたりを動画で撮影してみました。湖畔で。

湖畔で、というのは、全く個人的趣味です。日清食品(この製品は、食品会社さんが、作った!)の公式画像では、ラマドワーカーの使用例は、フィヨルドの大自然の中で使っている風でした。もちろん、ジョークを込めた合成画像ではありますが、その風景を実際にやったら、どんな気持ちかも知りたいと思って、似ている地形である、釜房湖の湖畔公園周辺を選定しました。

【音が出ます!】

テーブルの上のピザの箱みたいなのが、持ち運び状態の製品です。

面と面の接合部分は、マグネットのシートと、薄い金属フィルムで引き合うように、強くつきます。うまくデザインしてあるので、適当にやっても、ぴたっと、とまります。この組み立て感は、ほかの人たちに触ってもらったときも「お、こりゃ、うまい機構だなぁ」と。

組みあがりまで40秒です。(大きな机の周りをもたもたして、組み立てで、です。)

3つの道具(ペットボトル、ティッシュ、PC)をセットし終わって、1分20秒。

そのあとは、ぐたぐだ(未編修)です。自然光が差し込んでPC画面が見にくいので、あれこれ調整しているところです。

たたむのは、もう少し時間がかかります。 ⇒別のビデオです。 1分20秒ぐらいです。

それから、この後、公式画像に似た景色の所で広場のある湖畔へ移動しました。

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(ちなみに公式写真のフィヨルドは、ノルウェーからベルゲンに向かう途中のソグネフィヨルド周辺の風景だと思われます。ベルゲン急行とフロム鉄道とボートで行くような場所です。こちらは、仙台から自動車で30分、釜房湖です。奥に蔵王山、右手に国営みちのく杜の湖畔公園があります。夏は美しいのですが、冬ですからね。。蛇足でした。)

さて、ベンチしかないこの場所に、小さい台を置いて使ってみました。


半個室よりも小さい台の上でも組み立てが可能です。ちょっとやりにくいですが50秒ぐらいです。

大自然の中で、この半個室に入るとどんな感じか、を率直な感想を書きますと・・・

RAMAD_WORKER_.jpg

「入ってしまえば、これはこれで面白い道具だなぁ。」と思いました。

もちろん、恥ずかしいは恥ずかしいです。

それはいったんおいておいて、半個室でPCに向かってしまえば、音響的には結構な包まれ感があります。一方で、半分は解放されているので、鳥の鳴き声や風でさざめく木々の音も聞こえる、不思議な感じです。

結論としては、この道具は悪くない。そう思いました。

唯一、難点としては、耐久性、でしょうか。なにせ段ボールですから。屋外で本気で持ち歩いてみたあとは、結構クタっとした感じに。

室内でだけで使うならばもっと状態はいいと思います。

翌日、仙台の開発メンバーのオフィスを巡って歩くようなことがあり、もっていて触ってもらいましたが、男性はこの道具は興味津々で、猫みたいに空間に入って喜んでいる姿がありました。

日清食品さんとはなんのご縁もないので、わかりませんが、これはジョーク商品かな、と思いきやこれはこれで、結構いろんなディスカッションがあって、最終的にシンプルなこの形になったんだろうなぁと思われます。

アイデアプラントのブレスト道具開発チームでは昔ディスカッションしてかなり健闘したのですが、何かの行為専用の大きな完全個室を作ろと思うと、閉塞感や強度や重量や組立や輸送の面が問題になります。

そこを踏まえてみると、この道具は、半個室のデザインにしたことで、多くの問題をクリアしていて、うまいデザインだなぁと、思っていました。

以上です。

製品名:ラマドワーカー


余談:

普段も、ブレスト道具開発チームでは、いろんなものを自腹で買っては、体験してみています。

今回の一行気づきを記しておきます。

「箱の中にいたい」という欲求が、猫だけじゃなく、ヒト(特に男性)にはあるんだなぁ。

posted by 石井力重 at 22:00 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年12月07日

出版社のCEOとの打ち合わせ

先日、出版社のCEOとお話しさせていただくことがありました。(常に仕事では守秘義務があるので、固有性は記号化して綴ります。)
未来という未確定な暗がりを、裁ちばさみで切り取っていくかのような、くっきりした戦略を伺った時間でした。

今後出版の世界がどうなっていくのか。

私の周りの、編集者さん、編集長さんも、それぞれ洞察をもっていますが、その未来予想の図は、組織の上の方に行くほど、ロングレンジです。そして、CEOとお話しして、なるほど、この会社だとそういう戦略を取りえるのか、同社固有の資源に最適な戦略だぁ、と思うことがあります。そして、それは、それは他の出版社さんにはほぼ不可能な戦略でした。


これ以上は固有のことに言及しそうなので、出版社の話はここまでにします。
ここからは、俯瞰のことを書きます。

長らくやってきて、実績を見ると、アイデアプラントは、産業分類上のほとんどの範囲がクライアント対象です。
宇宙産業も医療も電器も自動車も食品も漫画も行政も。

領域横断で伺ったイノベーションへの取り組み方は、それぞれ全く違いますが、共通して浮かび上がることがあります。

それは、負の変化のトレンドの中でも力強く進む推力を見いだして進んでいく、ということです。

今は、継続的に伸長する経済環境(バブル期)とちがいます。多くのものが縮小し下り坂になり、いろんな構造で高齢シフトや二極化も起こり、ショートレンジで見ると物事の発展は難しい局面であります。多くの人は閉塞に感じるその状況を、変化をチャンスとしできるポジショニングを戦略として立てていける人が、経営者、なわけです。

こういう話に触れているときに、脳裏に絵が浮かびます。逆風の中でも、その風力をうまく利用してヨットが前進する、そのイメージが。

そこから、アイデアの示唆を一つ切出して、文章を終わろうと思います。

逆風は無風よりマシだ。変化は負でも推進力を生む
posted by 石井力重 at 11:51 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年11月26日

今年三度目の渡航、香港。

2011年以降、アイデアプラントの海外渡航を毎年1回行ってきました。感性の仕入れ、と、アイデアプラント製品の海外展開に向けた市場性の調査のために。(たまに、通訳付きで現地でのアイデアワークショップも行いますが。)

今年からは渡航に割く日程を増やそうと決め、過去最大の3度目の渡航をしました。今回は香港です。

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今回は、通常の渡航に比べて、普段とはかなり違うインプットが出来た旅でした。作品開発に役立つ洞察や着眼したものもたくさんありました。インスピレーションの刺激の多くは掲載できないものが大半です。(個人の作家さんの作品などゆえ)。

ですが、差しさわりの無い範囲で、また、普段と違うインプットになったこともいくつか、書いてみます。

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イギリスが納めていた長い時間が、ここを「アジアの中のヨーロッパエリア」にしていたんだろう痕跡を、感じます。

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街中(尖沙咀:チムサーチョイ)の通りは狭い歩道を人々が日本以上に行きかう楽しい繁華街でした。看板出っ張ってるのをみると、香港っぽいなぁと。(ちなみに、狭い歩道で行き交う時、日本みたいにたがいによけません。その街にはその街の流儀がある。)

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明るい現代的なショップの上を見上げると、おしゃれなヨーロッパ風のデザインだったろう原型に、アジアっぽい生活感や手直しがなされた上層階があります。最初はショップの明るすぎる光で、上の方の様子に暗くて気が付きませんでした。

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たぶん、ガジュマロだと思うのですが、南方の植生だなぁという木が町中に。このひげのようなものは日本だと鹿児島以南でしかみかけたことがないです(私は)。

何本も見ているうちに、ひげが下りて根になるのかもしれない、と思いました。そして、ひげのようなものが垂直に降りて太くなり、広がっていく枝の支柱のようなものになっているのかもしれない、と。

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ある文化施設の中で。あたらしくできる施設を、良くあるデザイン模型ではなく、レゴで作ってあったものです。これは見ていておもしろいな、と。実際の製作費が、専用の模型とどちらが高いか、はわかりませんが、予定が見直しになるたびに、レゴを改造する、ということもできそうですし、終わったら、数年の劣化後は、施設に寄付するなどもできそうで、レゴ模型は、面白いアイデアだなと思いました。

(余談のアイデアですが、3DCADのデータから、出力サイズをしてしたらレゴブロックの設計図を吐き出す、というソフトウエアがあったらおもしろいなぁと。ありそうですけれどね。将来的には、そのレゴを、しゅびびびびっと組み立てるロボットアームが出来たりなんかして。)

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ビクトリア湾の南側には、発想をくすぐるような出会いの多いクリエイティブエリアもあります。作品や展示の写真をいっぱい取りました。

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帰国直前の空港でも、また面白いものがありました。

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この100年の香港の建物の、マイフェイバリット10、がそれぞれの特徴を記号化したようなデザインで掲示されていました。同じような建物でも少ない線によるデザインでこうも多様にかき分けるかー、と、ボーディングタイムが迫って時間がない中、じりじりとしりに火をつけつつ、全部のパターンを撮影しました。

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宿の裏路地の、オープンエアのレストランの通りです。この街は、アジアンと西洋人が同じ市民としている空気がありました。しゃれたナイトスポットを、色んな人種の人が、それを何の気にもせず、一様に楽しんでいるのは、いいなぁと思いました。

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有名なヴィクトリア湾。レーザー光線のショーもみまして、、、並んで場所取りまでして長く見るよりは、ショーの間に散歩に来て、数分みる、ぐらいが粋な楽しみ方かもしれません。

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専門的なお茶のお店で、お茶を楽しむ、という体験も。このおもちみたいな状態のお茶っぱは、とても高いものだそうで、本格的なお茶の体験ができたいい機会でした。

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いい店を選ぶ方法、というはあるそうで、香港に限らず、何に着眼して、食の専門家は、よい店を選ぶのか、ということをリアルタイムで教えてもらい、とても勉強になりました。メニューから選ぶ行為自体も、ちゃっちゃと、決めて、じゃなく、メニューリストの中から、食事の流れをデザインして、組み立てていくその思考を伺い、ああ〜こんな知見があるのかぁと、学びの面白さに感心していました。

大量に取った写真は、発想の材料として、他の渡航と同じように生かせそうです。短い(3泊)渡航でしたが、いつもの渡航とは全く違った観点での鮮烈な体験と、いつもと違うインプットに満ちた旅でした。

これもまた、クライアント内におけるアイデアワークや、アイデアプラントの商品開発に、よい刺激として、長く生かしてゆこうと思います。

余談:

今年の渡航は、6か国(春はオランダ⇒ドイツ⇒デンマーク⇒ノルウェー、夏はシンガポール、秋は香港)でした。アジアは時差が少なくLCCがあるので、国内出張よりも安いぐらいだなぁと、後半になって思ったのでした。この先は、更に南(オセアニア)に展開していこうと考えています。
posted by 石井力重 at 23:14 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年11月18日

11月の動き(学会発表2件、海外渡航、全国行脚)

11月は南の方にいることが多かったです。個別の話をつづる前に、ダイジェストで今月の主なトピックを紹介します。

◎クライアント社内での創造研修(基礎と応用で全4回)を今年もやり切りました。単発の講義と違い最後はかなり実践的な新事業アイデア創出のプログラムをじっくりやり、濃密なディスカッションも行いました。(東京)

◎人生で初めて「学会発表を二件する」ということを、日本創造学会第38回(沖縄大会)で、行いました。文科省のSPH事業から生まれた高校の授業向けの発想ワーク、及び、アイデアを書くことを促進するメモ用紙の開発事例、です。

◎体験、感性の仕入れ、として、フライボードを体験しました。名護(那覇からバスで北へ1時間、学会のあった街です)で前日入りした時に、これもクライアントワークにおけるアイデアの材料になるような、エクストリーム体験、となりました。

◎今年三度目の渡航(今年は、春=欧州4カ国、夏=シンガポール、ときて、今回秋=香港、へ)をしました。アイデアプラントの国際展開を目指して、市場の可能性を見に行く、同時に、アイデア発想の素材となる感性の仕入れをしに行く、ということをしています。一年間に3度の渡航、合計6か国を回ったのは、43年の人生でも初めての出来事でした。一年間に3度行くと、三度目は「外国に行く、ということの新鮮味」ははなからないのですぐにその国の風土や文化を素直に見ることが出来ました。私としては特例づくしとなる渡航となったこの香港渡航では、得たものは公開しがたいものが多いのですが、過去にない水準で、心に残る、感性の仕入れができました。

◎京都大学のエッジプログラム「GTEP」で、アイデア創出とチームアップを二日間で担当しました。ほぼ全員がアイデアとチームリーダとしての希望を持っている、という、創造ワークとしてはすごく異例な水準の主体的メンバーの場です。チームアップに向けて、大量のブレストと相互刺激のワークを織り交ぜて実践してきました。このプログラムは長く続くので、彼らの創出する成果はずっと先ですが楽しみです。

◎錦秋のまさに始まらんとする京都、(宿代が泣けるほど高い!)にいましたので、早朝の清水寺にも上り、清水の舞台にだれ一人いない、静寂の朝の京都と染まり始めの一面の紅葉を見てきました。粛然としたひりっとひえた朝の空気の中、1時間考え事をして過ごして、ふと気づくと、もう黒山の人だかりでした。京都の神社仏閣を見てなら、早朝に限る、と思いました。

◎そのほか、二社合同ワークショップの新しい案件が、浮上してきたリ、ファッション関係の企業さんでの社内アイデアソンの打合せがはじまったり、行政機関での教育プログラムへの参画の打合せがはじまったり、と来年に向けての仕込み仕事も、宮城に帰ったとたん、始まりまして、旅の報告もする間もなく、日々来年のことを考えて過ごしていました。

◎来年の3月14日(アイデアプラントの一番最初の製品を販売した日が、2007年の3月14日で、あれから10周年記念)に、その前後を含め、アイデアプラントの新機軸の一つとなる製品を、上市しようと、開発・販売チームで打合せをスタートしました。もしうまくいれば、一か月間に、3つの新製品をリリースする、という運びになりそうです。アイデアの道具、なんですが、猫、をモチーフにしたようなものも、出る予定です。

そんな感じで、動いている11月でした。
この後、個別のことを、このブログから報告していきます。
posted by 石井力重 at 15:18 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年10月05日

『アイデアソン!』の原亮さんと。

アイデアソンは、場に集まった人々の創造的知性を引き出して、アイデアの原石をたくさん生み出す活動です。

近年、企業のイノベーション活動をめぐる人々や公的機関と市民の発展的な取り組み等の場面で、アイデアソン、を行うことが増えました。

そうした活動のフロントランナーたちは互いに知見を共有しあい、いろんな運営上のコツや急所の回避方法、場の設計の要諦の見定め方などをもっていました。それらの多くは口伝であり、皆が広くアクセスできる形式知としては乏しいものでした。「そういう広範なノウハウを読み物として学べる書籍はありませんか?」ときかれると、なかなか、一冊の文献をもって回答する、ということは難しい状況でした。

そんな場面で、紹介するのにピッタリの本が登場しました。

『アイデアソン! アイデアを実現する最強の方法』
須藤順(すとうじゅん)、原亮(はらりょう)
2016年9月30日
徳間書店

ここで、著者の原さんについて。

原亮さんとは古い付き合いです。
10年前、私がNEDOフェローだった時代に駐在したベンチャー企業に、彼も別の立場で在籍していました。(そういう、色んな立場の人がいつもいる”場”みたいなある種のHUBみたいなベンチャーだったんです。)
その後、仙台市民として、共に311の復興活動をしてきた、いわば戦友のような友人です。

国内の大企業さんのイノベーション部門を、渡り鳥のようにいく日々の私から見て、この数年の日本の中のアイデアソンのリーディングは、矢吹さん達(ハックキャンプ)と原さん達(エイチタス)のツートップだなぁと、感じていました。(彼らと話すと、ベストプラクティスや失敗する方法を共有することができます。大量にそれを経験した人だけが知る水準で、知見を持っています。)

本題に戻ります。

原さんが、そうした活動から出てきた知見を書籍にされました。
いま、このブログを書いているのは、旅仕事で滞在している大田区のホテルなのですが、原さんのご実家が近いこともあり、本を贈呈しに来てくださいました。

本を挟んで向かい合い「ああ〜、この辺なんかは、企業内の担当者さんが良く困るところなんですよね〜。」とか「座組みや活動の意義が良く分かり、組織的に活動を推進するための材料となる部分も詳しいですね」とか「あっ、こんなワークショップもやられていたんですか(各社の事例が、後半にたくさん掲載されています)」なんて、会話していました。

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原さんが、若いころに勤めていたのは、ベネッセさんであり、表現することにもプロ・スキルがあります。当時、受験の参考書の制作に携わっていたそうで、短く、濃く、読みやすい表現で文章を紡ぎだされます。

この本は、企業内でアイデアソンの担当になったら読む本、いわば、カテゴリーの「入口の書」みたいなものとして、今後広く読まれていくと思います。


(追記)

ここまでは、一般の方(このブログを読んでくださっている奇特な皆さん)にむけての文章でした。

ここから下は、震災復興の支援活動日々を共に進んだ戦友・原さん一人へのメッセージをつづります。

「多くの人の創造的挑戦にとって追い風となる、読みやすい内容、やってみたくなるムード醸成、上司や組織の説得にも使える文献感、など、日本組織から生み出すイノベーションに必要な上昇気流を生む素地がこの一冊にあると思います。原さんがこの時代にいなければ、無かったはずの可能性をこれからも、もっともっと生み出してください。」
posted by 石井力重 at 19:31 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年09月30日

9月の動き(海外渡航、仙台JC講演、東京大阪6日連続登壇)

今日で今月も終わります。9月は、(先に報告した)早稲田大学の夏季集中講義にはじまり、東奔西走していました。

◎ 今年二度目の渡航先は、シンガポール

アジアにおけるブレインストーミング道具の市場の可能性を調査することが主目的で、そのほか、現地の人々のビジネスの様子や、当地ならでは珍しい体験を発想の素材として仕入れる、というサブ目的もあり、いろんなことをして過ごすアイデアプラント海外渡航。今年の第二回はシンガポールでした。行って見て初めて分かったことがどっさりあります。サブ目的で特に印象の深く残ったのは、室内スカイダイビングでした。これはすごい。(← 音が出ます)


◎ 仙台JCでの講演

JC=青年会議所さん、で、普段の私の登壇雰囲気からすると、手堅い感じの講演を依頼されまして、講演とワークショップをしてきました。超短時間に圧縮して、ぐいぐいと。その様子がサイトで報告されています。
地元仙台で登壇することは、最近では珍しく、いい機会となりました。いい出会いもたくさん。

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◎ 6日連続、登壇

8時間研修を東京で5日連続し、その足で大阪へ行き3時間登壇、というスケジュールで、創造研修などを行いました。8時間研修は準備量も当日の講義集中力もいるので、連続で実施するのはだんだんときつくなります。(内容は毎日違う内容でやりますので。)
今回それをやりきってみて、やればできると、自信になりました。とはいえ、準備時間と滞在中の体調管理は普段の水準よりはるかに高いものを必要としました。頑張りで、出来ることにも、物理限界があり、その辺が分かったように思います。

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また、事業体としてのアイデアプラントにも、新しい動きがありました。

◎ ASOPICA(アイデアプラント製品)のパッケージデザインの刷新

アイデアプラント製品は、これまでは、内容の発展があった時だけ、製品名の変更(例えば、智慧カード”3”)とパッケージのマイナ変更をしてきました。今回は、初の「内容はそのままに、パッケージを刷新」するということをしました。そのデザインプロセスは相当に丁寧なものでした。デザインを担当してくださっているパートナ企業「マグネットデザイン」のデザインワークが普段どのように進められているかを、垣間見ました。ASOPICAがオフィスの会議室にあっても違和感がなく、それでいて、イマジネーションの準備運動道具としてのそそりもあるような、デザインとなりました。


◎ アイデアプラント製品カタログ、誕生

冊子状のアイデアプラント製品カタログが、出来上がりました。従来は、二つ折りのリーフレット形状で、ふんわりした紙面デザインでした。今回は、かなり、モノとしてしっかりしたカタログになりました。内容も、ページごとに製品の効果や使い方がコンパクトに記されたものとなりました。表紙は、公式アカウントのツイッターにて公開しました。


◎ まだ非公開ですが、水面下で、新しい発想ツールの実証試験をしています

アイデアプラントの商品カテゴリーに、新しいカテゴリーを企画していまして、そのカテゴリーの製品のテスト利用と分析を、9月は旅の合間に行っていました。その結果は、11月の沖縄での日本創造学会で発表する予定です。名護市の名桜大学、11月5日、C会場の15:00〜15:30。発表タイトル【 アイデアを書くため専用のメモ用紙 】、です。(なお、この他に、「発想する授業」というタイトルで一件発表する予定です。)(学会は参加費を払えば興味のある方は気軽に聴講できるものですので、ご興味のある方は、休暇でもとって、沖縄に遊びに来てみませんか。会場の名桜大学からは、美ら海水族館も、タクシーでいける距離にあります。)



以上、一枚のダイジェストでは、書ききれない経験値と出会いの一か月間でした。旅から帰ると、荷ほどきもそこそこに、次の旅の宿や飛行機の手配をし、案件のアイデアワークをデザインし、荷造りをして、気づけばもう、新幹線の車窓、という日々です。

訪問したい人、作りたいもの、体験したいコト、やりたい仕事、したい研究が、山積みで、発信が、後回しになっていましたが、半期末の夜、お茶を飲む一服の間に、報告をしたためていました。

年末に向けて、クライアント案件も、自社の製品開発も、もろもろも、どんどん展開していく三カ月となりそうです。
posted by 石井力重 at 20:24 | アイデアプラント 4th(2015-2017)



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