2016年03月25日

【記事】女性だけの電子工作イベント(ハッカソン)のDAY1の模様が公開されました。

二週間前、六本木で、女性限定の電子工作イベントのDAY1(アイデアを作る。モックアップを作る。)がありました。アイデア創出部分のファシリテータをしてきました。

その時の模様がEngadgetさんの記事になりました。


見どころ:

◎女性だけで構成されたデバイス開発のハッカソンが、どんな感じになるのか。

◎女性向けの創造の場を作るためのいろんな工夫(ロゴマークの入った本格スイーツ。楽しいガジェット部品)

◎今回リリースの「発想文具」(=Brainstorming Pad:現時点では非売品)

◎今回リリースの「洞察から始めるアイデアソン」の流れ

当日のスライドは、私のブログに掲載しています。

補足:

従来のアイデアプラント流のアイデアソンは2006年の3月にスタートしました。
この10年間、多くの場、多様な人々の実践をへてシンプルなプロセスになりました。
今回リリースしたアイデアソンは、少し複雑へゆりもどし、今よりもっと深みにリーチできるように刷新したプロセスです。

なお、洞察から始める部分は、すでに別バージョンもあります。(来週、大阪でやります)


posted by 石井力重 at 14:05 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年03月19日

丁寧な仕事は後工程が楽である

8000文字の原稿を、仕上げるためにずいぶん時間をかけて推敲作業を2月ごろにしていました。それは、別件で、本を書く作業をプロのライターさんがそばで見せてくださって刺激をうけ、書く姿勢を正してもらったから、でした。

その8000文字のゲラが週末に届き、チェックしていました。

やはり推敲を重ね、文章を削り、仕上げの誤字脱字チェックを繰り返したものは、赤ペン入れがとても楽です。誤字1文字と表記揺れ1つだけでした。

これに対して、この数年間の記憶を振り返って思うことがありました。

ゲラの段階で大幅に書き換えるような文章の練度だと、赤入れは大変でした。
きっと編集の方も大変だったでしょうし、石井もゲラになってから大きく文章を変える作業は大変でした。
「手を抜き、後で困る」パターンに陥っていたと思います。

何につけ、初めは丁寧にしたほうが後が楽。
いまさらですが、気が付きました。



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上記の文章を、翌日読み返し、自分で次のようなことを感じていました。

僕の話し言葉は倒置法。言いたい語順で並べている。長文を書くとそれがよくわかる。僕の一発書きの文章は自分ですら読みにくい。

パワポの文章は短い。言いたいことを先に言うフォーマットである。一方、ワードは論述。論述する文章は長い。スラスラ読ますには約束事に則って書くべきである。

これからは、論述モードを増やしたい。
頭の中にひらりと浮かぶ言葉をそのままキータイプすることをやめるか、とにかく打ってのちに必ず語順を修正するか。どちらかが必要。なにより、書くべき事柄を見極めるべきだろう。


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これに則り、自分の文章を書き直してみます。



2月ごろ、プロのライターさんが、本を書く作業をそばで見せてくださり、私は大きな刺激をうけました。そして書く姿勢を正そうと思いました。

それとは別件で8000文字の原稿の依頼が来ました。正したばかりの姿勢で臨みました。多くの時間をかけて原稿を書き、推敲しました。

一か月ほどたった昨日、そのゲラが届き、いざ内容をチェックしていました。

このゲラの赤ペン入れはとても楽でした。
誤字1文字と表記揺れ1つだけ。

今思えば、この数年間でゲラの赤入れ作業は、大変面倒なものでした。
「手を抜き、後で困る」パターンに陥っていたと思います。

3つあります。

1.ミス(誤字脱字)
2.文章のねじれ(文中で主語が変わる)
3.不明瞭な表現(事実や論拠が脆弱な主張をしている)

それらのゲラ段階の直しはとても大変です。

そんなことが頭に巡り、いまさらですが、気が付きました。

何につけ、初めは丁寧にしたほうが後が楽だ、と。


これでも、まだ、文章としては大幅に甘いものですが、当初よりは読みやすさが上がったように思います。
posted by 石井力重 at 16:26 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

常に学ぶ、学生時代のように。

創造系ワークの中で、石井の守備範囲では足りないことがときどき出てきます。

面白いのは、「気になる」ままでいると、同じ月のうちに、全く別の案件でもそれが再び登場してくることです。

二度、シグナルが到来したら、その学びを優先します。

今日は、書斎につめて自分のためだけの「思考ツール」を作っていました。
私の場合は、深く学ぶにはきれいなノートを作るより、それを道具に仕立てる作業をするほうがうまくいくようなので、そうしています。


余談)

娘と昨晩、話していました。

「大人は、常に新しいことをゼロから取りに行く(学ぶ)ことをしている。学んでおけばよかったと思うことなんていっぱいある。けれど、そうおもったら、すぐ学べばいい。つねに学び続ける。大事なことは、その姿勢である」と。

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posted by 石井力重 at 14:27 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年03月17日

直観と理屈バランス(+フェーズ毎の切り替えも)

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10日ぶりに自宅でぐっすり眠り、朝から書斎にきて旅仕事のいろんなワークと記憶を整理していて思い浮かんだことがあります。

メモに言葉を加えて文章にしますと、次の通りです。

よいアイデアワークは、理屈だけではない。しかし、直感だけでもない。

十分に、洞察をしたうえで、白紙に浮かび上がってくる直観をまずかきとめていく。
そして、それに一つ一つ、与件を満たしているかをかんがえて、それぞれの与件と、描き出すものの機能の打ち手性能を、引き当てていく。
書類としては、すべてゼロから論理で考えたように、緻密さに表現される。

まずもっとも大事なことは、「はじめに白いキャンバスに描く段階でしか直観の筆をふるうところはない、ということ。
そのあと、細かい線を引く、という「論理のボールペン」は、いくらでも器用に動く。

しかし、ボールペンで大きなところがすでに書かれた後に、大筆で何かを書き加えようとしても、はみ出して、うまく言うこときかない筆先に辟易するだろう。

そして、その話の前に大事なのは、「まず、実物や情報を見に行く、知りに行く。問題の本質はなんであるかを洞察して深めていく」という作業。理屈と直観でいえばどちらかというと理屈側の作業がいる。

創造的なものには、理屈と直観の両方が、バランスよく存在している。
そのバランスを、フェーズ毎に言えば、

「理屈(じっくり観察、分析)」
⇒「直観(大きな線を引く)」
⇒「理屈(緻密な線を引く)」

である。

箱に入れる石の話がときどき、ネット上で引き合いに出されます。大きな箱がある。大きな石、中くらいの石、砂や小石。
最初に大きな石を入れなければ、後からは入らないーーという若い頭の内に大きな学びをいれるんだよ、というあの逸話。

絵や書には、にたイメージもあります。

大きなキャンバスがあり、そこに初めに大きな線をぐいっと書き入れえる。
そのあと、細部の書き込みがあり仕上がっていく。

たぶん、それらでいえば、初めに「どんな箱か。どんな石があるのか。を調べる」ことや、「どんなキャンバスなのか。どんな絵の具が使えるのか。を調べること」ことが、最初の「じっくり観察、分析」だろう、と。

・・・

たぶん我々は、不器用にしか発露しない直観の力をもっと、うまく使ってやることで、よりよいものを表出化していけるのではないか。そんな風に思います。
posted by 石井力重 at 17:19 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

絵で示す +α(キュリアス・マインドに耳を澄ます)

絵でしめそう、という話を書きます。

いま、とある開発イベントのメンターをしていまして、朝方に見たスレッドにしたいて、「こうすれば、それは解決できる」というコメントをしようとして、いったんスマホを閉じました。

デジタルでその概念を示そうとすると分かりやすくするには時間がかかるのですが、ペンと紙で書けば2分ですみます。

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(事前に、同じようなものがネット上の画像で存在してればそれを示すほうがはやい、と考えて探しましたが、ヒットせず。なので、もっと探すよりも数分で書いてしまいました。)

実は私も、アイデアを絵で描くことに対しては、昔はとてもハードルが高い、と思っていました。

しかし、描き方のコツ(IAMAS流のアイデアスケッチ記法、や、タムラカイさん流のイラストのコツ)をしってからは、とても楽になりました。
脳から紙へのアウトプットのボトルネックが広くなってくれた感じです。

上手く書く必要はないのです、とIAMAS流のアイデアスケッチ記法に出てきますが、私もそう思います。
上手くなくても、丁寧に書けば、言いたいことはわかる。
雑に書いても、上手ければ、言いたいことはわかる。
下手な人が雑に書いたら、理解するのは難しい。それでもないよりずっといい。
そんな風に思います。


  • プラスαの話

機構を思いつくのにいいヒントの話も書いておきます。

夏休みの工夫工作展や、江戸のからくり人形の解説とか、特許明細書の図案とか、そういうものを大量に暇な時に楽しんでみておくと、いざという時に、着想が立ち上がってきます。

開発系の人は、そういうものを見に行くことも仕事のストックを深める経費として使っていいのだと思います。
出張先で、からくり展があったら、入ってみる。面白い構造の文具があったら買ってばらしてみる。

大人になるといろんなものに抑制されてしまうキュリアス・マインドのか細い声に耳を澄まし、それに従い節度ある範囲で行動すれば、発想ストックは日々増えていくでしょう。
posted by 石井力重 at 14:06 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年03月12日

女性だけの電子工作イベントのアイデアワークをしてきました。

d_ideathon.jpg

今日は、女性参加者だけで、電子工作をするイベントのアイデアワークをしてきました。

ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
そして、女性陣のムードをリードしてくださった、松村さん、石田さん、きょんさん、ありがとうございました。
Linkingの関係者の皆さん、THQの皆さん、AOL(エンガジェット)の皆さん、ユカイ工学の皆さん、貴重な機会をありがとうございました。

これからの二週間、形にしていきましょう。

世に出るものは、1のアイデア、99の具現化努力。
アイデアを実行する習慣の端緒として、ぜひこの二週間を、皆がリーダーシップ&フォロワーシップを心に、走りきってもらえましたば幸いです。

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今日のスライド


posted by 石井力重 at 23:59 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年03月11日

本日、共著が出ました。

ご縁があって共著をした本が本日発売となりました。版元はインプレスさん。

『いちばんやさしいWebマネジメントの教本 人気講師が教える最強のサイト運営チームの作り方 (「いちばんやさしい教本」シリーズ)』   http://www.amazon.co.jp/dp/484433998

想定読者層は、WEBサイト制作をする方、WEB制作を社外に依頼する方です。
アイデア創出の関係でお付き合いしている方々には、遠い話かもしれません。

石井の担当部分では、アイデアソンのミニ版を展開しています。

ご興味あれば、ぜひ書店で手に取ってみてください。


追記:

4月に出版記念セミナーがあります。
メイン著者の桐谷さん、吉澤さんからレクチャーが受けられます。

posted by 石井力重 at 02:37 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年03月02日

一関高専での技術系企業さん向けのTRIZワークショップを実施してきました。

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ひとつ前のブログでスライドを紹介した、硬い名称の講演会は、いつものアイデアプラントらしいスタイル〔=ワークショップ中心+ちょこっとだけ講義〕で実施してきました。

想定30名申し込んでドタキャンなどで減って参加20名ぐらいの参加、という見立てで講座を募集かけていました。
しかし、実際はもっと多く、申込み40名を超す申し込みがあったそうで、そこから、急な予定やインフルエンザなどの欠席者が少しで、参加37名での実施となりました。

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発明原理の本質を紹介し、細かい情報のインプット前に、まずは発想体験の味見、という感じで、智慧カードでアイデア出しを競うワークを。

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遊びのプロセスは、スモールステップで提示。

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東北人の対人関係の基本は大人しいとされますが、本質は、静かなる意欲がある良い人たちなので、コールド・スタートの垣根をうまく超えれば、すぐに協力的で和やかな雰囲気に。

(参考余談:東北に拠点がある石井はこの辺の頃合いが分かりますが、関東関西からの講師だと「いや〜、反応が薄くて、、、」と評されたりします。実は、コールド・ブートの時間が、他の地域よりも2~3倍ぐらいかかるので急速立ち上げをしようと引っ張ると調子がつかめず波に乗れないままずっと進んでしまう、という構造が、そういわしめているのだと思います。)

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回ってアイデアを伺っていました。
これだけの人が発案しているのを聞くのはとても楽しく、中には(あ、それ、売れそう、いい商品案ですね)と内心、思うものもありました。
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長尺のワークでは、画面を分割し、スライドとタイマー。

その他、「考えあぐねている人にだけ、そっと伝えたい考え方のコツ」は、集中している人をディスターブしないように、ホワイトボードに。
(こういう使い方をするので、ボードは2面あると便利です。)

これがかかれたことに気づく人は、発想の作業にまだ没頭していない人です。
理想は、だれもこのボードにナニカがかかれたことに、気が付かないこと。

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TRIZのコンテンツは多岐にわたります。
今度は、次期製品を考案する、というワークを行っています。

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直接的な力、周期的な力、共鳴振動、進行波、という「力の使い方が高度になる」という技術特性を説明した板書。
進行波を使って面白いことをした技術事例を紹介しています。湖面に並べた振動子で定在波を作り、ポテンシャルの井戸を作り、次に波を調整しポテンシャル井戸をズラシてやることで、模型ヨットを岸に「引き寄せる」こともできる、という話を。

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初めての思考プロセスはしにくいもの。「他者との共同作業」という緊張感の力を使って、思考の初速をつけます。
具体的には、ペアで雑談っぽく話し合いながら、アイデアを発想していきます。、

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未来の製品を考える際に、現在の延長線上からの発想でなく、究極の姿へ飛ばし、現状と補助線を引き、その上を徐々に現在に向かって戻ってくる、というTRIZの思考法の一つも紹介しました。

その他、メッセージで、イマジネーション・フィールドからアイデアを拾い出していく営みに関するところで、「創造的退行」(creative regress リンク先205頁など。)の話を少ししました。


以上です。

余談1:

「難しい話は、少ししかしませんよ、出来るだけ皆さんが手を動かし、やってみる、体験してみる、という時間を中心にして進行しますよ」なんて言いながら、徐々に学習に入ってもらい、創造的思考の山を登ってもらっていって、進んでいった先に紹介できる小噺(学術上の知見)を紹介する、といった感じで、いつも話しています。

それゆえ、参加者さんとともに辿り着く場所が都度都度違うので、同じ山を登っても、自然とする話は違っています。
今回のように写真で様子を振り返ると、「そうだ、そんな話もしたなー、そこもう少しかみ砕いた話を用意しておこう」なんて次へのアイデアがわいてきたりします。

余談2:

教室の真中に柱がある、という状況で苦慮しましたが、そこはクリエイティブワークの場だから、ということで、いつもの教室のピシッとした並びをやめ、机を傾けてならべたり、スクリーンの向きを壁から15度ほど傾けて皆がスクリーンの見える位置にしたり、という工夫でしのぎました。

余談3:

午後からの開始でしたが、ちょうど昼に高専の合格発表がある日だったので、建物の入り口で悲喜こもごもとそれを写すテレビ局が取材に来ていたりして、面白い一日でした。

余談4:

自動車で変える途中、東北道の金成のPA(下り)で休憩したら、珍しいお土産があれこれあって、東北土産として買い込んだものがありました。
金粉、白チョコ、あげ餡ドーナツを組み合わせてできた、「金なんとか、、、(四文字の名称)」のお菓子は、そのあと、パートナーにもっていったらとても喜ばれました。
posted by 石井力重 at 14:29 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年02月29日

【スライド】文科省 地域イノベーション戦略支援プログラム「発想を豊かにするアイデア創出の技術」(2月29日、 一関高専 )

今月は、地元(東北)での仕事が多くある特異月でした。2月末は、文科省系の事業で一関高専での講義&ワークショップを行います。

スライドと、ワークシート類を掲載します。


配布用のハンドアウト は こちら ⇒ Handout.pdf
(配布に向くように大幅にスリムにしたものです。)

ワークシート類 は こちら ⇒ worksheets_A4.pdf  worksheet_A3.pdf

(上記資料は、受講された方は、社内での利用に関してはどうぞご自由にお使いください。)




案内詳細


〔リード〕
TRIZ は多様な技術領域から抽出されたブレイク・スルーのエッセンス群を用いて、効率的に発想を行うための手法です。今までの閉塞感を打ち破り、新しい可能性を作っていきたい場面で役立ちます。職場で実際に使用する為に、新しい思考支援ツールとして活用する手段としてご説明頂きます。        
日々の小さい改良、新製品開発、生産設備開発に役立つ知見です。是非ご参加ください。

〔日時・場所〕
平成28年2月29日(月) 13:00〜17:00
一関高専 メディアセンター 1F 会議室

〔主催〕
一関工業高等専門学校

〔テーマ〕
「発想を豊かにするアイデア創出の技術」

〔テーマ 概要〕
  • 「ここの改良、思いつきそうなんだけど、あと一歩のところで出てこないなぁ…」という時、“何か役立つ知識ってないのだろうか”と考えたことはありませんか?開発工学の中には、技術者の創造的な思考作業を後押ししてくれるアイデア発想の手法もあります。TRIZ(トゥリーズ)です。「開発時のアイデア発想の手がかり集」としてすぐに使うこともできますし、本格的学習とトレーニングをへて強力な開発力の武器にすることもできます。
  • 今回は、小さな改良方法を考えている場面で、次々思いつくことを可能にする手法を学ぶ講座を企画しました。手を動かし、発想作業を実際に体験しながら、アイデア創出スキルを習得してゆきます。
  • 仕事においてアイデアが求められていて悩んでしまっていることや改良課題を持ってご参加ください。スキル獲得に加え、自分の仕事で使える新しいアイデアも獲得できます。
  • また、講義後半では、自社で新開発を構想する際に役立つ手法にもトライします。従来製品から次世代製品へと、進化させていくための具体的な思考手順を一緒に体験していきましょう。

〔講師略歴〕
アイデアプラント 代表    石井 力重(いしい りきえ)氏
  • アイデア創出支援の専門家。東北大学大学院・理学研究科 修士課程卒業。
  • 商社勤務、独立行政法人のフェロー、ベンチャー企業駐在を経て、2009年、アイデアプラントを創業。ブレインストーミングや創造技法の実践と理論の両面に強い興味を持ち、創造工学(Creative Problem Solving、TRIZ)を研究中。全国各地の企業、大学、公的機関等で、多様なアイデアワークショップを実施。2014年4月より、早稲田大学にて、非常勤講師も勤める。 
  • 著書に『アイデア・スイッチ 次々と発想を生み出す装置』(日本実業出版、2009年) HP: http://ideaplant.jp/

〔講師からのメッセージ〕
  • 東北の企業はイノベーションへの大きな潜在力があります。まじめで品質の良い仕事を、きちんと期日までに仕上げていく基礎力があります。産業構造的に企画構想部分は手薄でした。従来の構造が変化していく中で、良い自社製品を生み出し、新しい可能性を開くことを意識している経営者が多くいます。そうしたなかで“中堅社員たちは、基本の仕事は身に着いた。そろそろ創造的な仕事をさせたい。”というニーズが上層部に出てきます。このような人材観にマッチするように講義を組みました。
  • 退屈な学びだけでは創造性の発露はうまくいきませんので、この4時間は、発想のカードやワークシートを使い、発想力を発揮していくことを楽しく実践できるワークショップ講座にしてあります。知識前提は何もなしに学べるようにしていますので、どなたでもお気軽にご参加ください。職種、職歴、年齢は不問です。(基本的な日本語が分かれば、外国人でもOKです。)
  • アイデアを考えるのが苦手だ(=でももっとできるようになりたい)、という方であれば、きっと多くのモノを持って帰れるでしょう。アイデアを出すことが得意な方にも、資質をより発揮するための知見が得られるでしょう。TRIZを独習し始めたい方にとっても、そのよい先鞭をつけることができます。
  • 参加にあたり事前の学習は何も必要ありませんが、次の3点だけご準備ください。
    (1)睡眠をしっかりとった頭(楽しく学べますが、相当に頭が疲れます)、
    (2)発想の題材を2〜3個(自分の仕事において工夫・改良のもとめられていること。もしなければ、日常課題でも結構です)、
    (3)筆記用具(紙とペン)



備考:(このブログだけに置いておくエクストラ情報です。)



講義に参加し、本格的にTRIZ手法を学び、現場で活用したいと考え始めたときに、良質な情報へたどるための道しるべをここに置いておきます。

TRIZの本格的教科書
TRIZ実践と効用(1) ・・・の改訂版(日本のTRIZ草創期から長らく販売されていた同著を、2015年に中川博士が自ら編集長となって復刊に近い形で出された最新版です。)

活用の実際事例や学術的な発展の情報が集まり発表される学会相当の場
私も、草創期から、震災あたりまで、協会会員であり幾度か発表もさせてもらいました。
(補足:私はここを退会していますが、理由は志しによるものです。震災以降、メインの学会1つのを除き、すべての会員費のある学術団体への参加を退会したためです。それらの総額は結構なもので、それを長くかかる東北の地の復興に回そうと意思決定したからです。)

TRIZの本格的な指導のできる専門家集団(コンサル企業)
同社の方の知人とは、教育系NPO活動などでもご一緒したりして、コミュニケーションをとっていますが、コンサルの方々の能力がとても高く、本格度の支援が受けられるだろうと思います。名古屋に拠点があります。
(他にも、TRIZのコンサルをする企業さんはあり、石井が直接知らないだけで何とも言えませんが、他にも国内にいくつかあります。東北に立地しているところはないかもしれません、私の知る範囲では。)

posted by 石井力重 at 05:27 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年02月27日

アイデアソンのパターン(α、β、γ)

アイデアソンのファシリテータが友人知人に沢山います。

彼らの活動を見聞きしていく中で、いくつかのパターンと時間変化があることに気が付きました。整理してみます。
(2016年現在の分け方です。時間がたつと、更に分化・発展しているでしょう。)


1)アイデアソン(パターンα)
  1. インプット
  2. アイデア醸成
  3. アイデア表出
  4. 良案抽出
  5. アイデア発展(ディテールやデザイン)
  6. 発表
  • 目的:「創造的に話し合う共通体験の獲得」「創造的組織風土の涵養」「個々人の創造的資質の発露」「大量の初期段階のアイデアの獲得」
  • 参加者属性:完全にオープンで地域の公的な立ち位置の場が主催だったり、企業主催でも社内外のだれでも参加できる座組みです。
  • 創出したアイデアの扱い:社会の共有財、という位置づけです。
  • 時期:企業や組織がアイデアソンへの取り組み始めの1~3年。
  • アイデアの活用:アウトプット(アイデア群)が、小規模ですぐに実行できる「営み」であれば、それは使われますが、「投資の大きい開発」であれば、使われません。(それらは、一つ上の段階に行かせるための踏み台(着想材料)として役目を果たし終えます。※)

    ※その場合、次のステージからは、守秘プロジェクトとして開発できる体制にします。オープンtoクローズド型のイノベーションモデルです。


2)アイデアソン(パターンβ)

  1. インプット
  2. アイデア醸成
  3. アイデア表出
  4. 良案抽出
  5. 価値洗い出し(ユーザと問題を深く掘り下げ)
  6. アイデア発展(実現PIVOT、PPCO)
  7. 模用衆感(クイック・ヒアリング、ユーザテスト)
  8. 洞察(そして5を再び)
  9. アイデア改良
  • 目的:「実際の開発ネタを作る」「クリエイティブ・エキスパートの育成」
  • 参加者属性:社内の人材のみ。あるいは、守秘契約のあるプロジェクトに参画する人々。
  • 創出したアイデアの扱い:企業やプロジェクトによる占有。
  • 時期:企業や組織がアウトプットを事業や社会価値へ発展させはじめるころ。2〜5年。
  • アイデアの活用:チームがアイデアを鍛えて練って、開発フェーズに進みます。

    備考:人材の多様性が限定的になります。打開するには、守秘を結んだ外部人材をプロジェクト参画させます。


模用衆感とは: 模擬物を用いてもらい人々(衆)に感想をもらう作業。クイックヒアリング。本格版は、ユーザテスト。(石井造語)


3)アイデアソン(パターンγ)

  1. インプット
  2. アイデア醸成
  3. アイデア表出
  4. 良案抽出
  5. 価値洗い出し(ユーザと問題を深く掘り下げ)
  6. 素機即形(機能をシンプルに、ラフな形状での、模型)
  7. 模用衆感(ブラッシュアップツアー、エキスパートフィードバック)
  8. 洞察(ダウンロードと選択)
  9. プロト改良
  • 目的:「実際にチームでごく短期間で開発するネタを作る」
  • 参加者属性:一般に募集をかけ、スキル前提や構成バランスを踏まえ、事務局が選定・チームを指定された人々。
  • 創出したアイデアの扱い:チーム内の共有材、あるいは、イベントごとの規約により様々。
  • 時期:初めから(αと同様のγ1~4を実施し、それ以降の作業はハッカソンで吸収という形式も時にはありえますが)
  • アイデアの活用:チームがごく短期間で開発し具現化します。その後、参加者による製造販売や、何らかの形で製造の可能な別のグループや企業に知財(おもに著作権として)の利用許諾をへて製造。※
  • 備考:ごく短期間での開発なので、着想の中から、いかにシンプルな訴求効果を切り出し、自チームの保有技術で具現化するか、が勝負になります。集まる人材の幅広さが具現化能力に強く影響します。

    ※知財としては、公知性の観点で特許がほぼ取得できませんので、作る過程で得た評判や知名度、ネーミング、意匠など、を、譲渡や利用許諾の対象として扱います。
    ※ケースによっては参加者全員に守秘義務を書面で締結することで優秀案で起業しようとするチームの特許取得の可能性を残してあげようとする運営方法もあります。

素機即形とは: シンプルな機能を搭載した、即興での造形物。(石井造語)


(注)以上のパターンは、石井がオリジンに何らかの形でかかわっているものについて整理したものであり、これ以外も、世の中にはアイデアソンのプロセスがあります。それらを踏まえると、それほど単純なパターン化はできず「今は、いろんなものがありますね」という無難さに回帰してしまうので、避けました。

この整理には、友人の矢吹さんから示唆を多くもらっています。ありがとうございます。
posted by 石井力重 at 14:20 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年02月25日

近所の大学で打合せ

University.jpg

自宅に近い大学のクリエイティブ系学科を訪れ、打合せをしていました。

また一つ、大学で授業を持つかもしれません。
優秀なデザインの先生方とチームで通年コースを担当する、というもので
その一部にピンポイントで、という参画の仕方です。

ご縁があって、生徒さんたちにお話しできる機会があるならば、いつも通り、全力でワークやレクチャーを提供してこようと思います。
再来年度の計画ということで、早くてもまだ一年ちょっと先ですが。

頭を高速で巡らせながら2時間半ほど打ち合わせたので、帰ってきたら1時間ほど寝落ちしていました。


posted by 石井力重 at 17:32 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年02月20日

【ご案内】「スマホと接続機器で楽しむ」女性限定のハッカソン(3月、東京)

女性だけのハッカソン(実際にワーキングプロトタイプまで作るハッカソン)が、3月にあります。

石井は、アイデア創出部分のパートを担当します。

テーマは『あなたが欲しいモノ、サービス』です。

欲しいもの、という起点から考えられるので発想しやすいお題です。
(製品領域を○○に限定する、という縛りはなにもありません。)

魅力的な製品アイデアを、次々発想できるようなアイデアワークを目下デザイン中です。

このハッカソンには、特徴が2つあります。

1つ目。参加者は女性だけです。従来の「男性ばかりのハッカソンで、力を発揮しにくかった」「男性ばかりで、興味はあっても参加しにくかった」という方は、ぜひ!

2つ目。外部機器とスマフォの連携を簡単にするプラットフォームとして、Linkingを使うことができます。それがなんであるのか、を見ていくだけでも、モノづくりのアイデアを刺激するとおもますので、ご興味ある方は、ぜひ、覗いてみてください。
(おすすめの見方:開いたトップ動画像を2分ぐらいぼーっとみてみてください。ああ、そういう生活をくれるものか、というのがすぐわかります。)

主催は、Engadget日本版、共催は、NTTドコモです。

(ちなみにLinkingはNTTドコモのシーズです。会場にドコモの方もきっといらっしゃると思いますので、作りながら、シーズについてその場であれこれ聞いてみちゃうことも、できるかもしれません。)

座組みとしては、2週間の制作日程を挟んだ土曜日2回、です。

  • DAY1は、アイデア出し、ハードウエアモックを即興で作る、発表、懇親会。
  • DAY2は、二週間で作ってきたプロトタイプを仕上げて、ワーキングの状態にしてプレゼン、懇親会。

Engadget日本版は、ITmediaでの連載時からの友人である鷹木氏が編集長をしていまして、彼の作りだす仕掛けはいつも、おもしろいので、今回もまた、参加者はきっと面白い体験が出来ると思います。

申し込み方法や、参加の条件など、きちんと明記がなされていますので、ご興味ある方は、ぜひ案内ページをご覧ください。


posted by 石井力重 at 01:00 | アイデアプラント 4th(2015-2017)



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