2025年06月16日

新刊、AIを使って考えるための全技術、が重版決定しました。

私の本にしては珍しいことですが、重版が決定しました。
発売5日で、とかなり早い段階です。
累計1.5万部。
本の売れにくい時代に、しかも売れないタイプの「分厚い書籍」なので、本が出るだけでありがたいと思っていましたが、編集さんから重版決定を伺い、望外の喜びで、まさに、カイジの「圧倒的感謝っ・・・・!」という表情になっていました。

手に取ってくださった皆様、ありがとうございます。心より御礼申し上げます。

石井力重
posted by 石井力重 at 23:00 | 執筆作業と拙著

2025年06月01日

『AIを使って考えるための全技術』――「最高の発想」を一瞬で生み出す56の技法

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こんにちは、石井力重です。

このたび新刊が出ます。

タイトルは『AIを使って考えるための全技術――「最高の発想」を一瞬で生み出す56の技法』
著者は私、石井力重。監修に「考具」の加藤昌治さん、編集は石井一穂さん(偶然にも同じ石井ですが)。
この三人で20か月、じっくりと取り組み、600ページを超える分厚い本をつくりました。
辞書みたいな外見ですが、ただ分厚いだけではありません。

今回の本の中心にあるのは「ハイ・ブレスト(H-AI ブレスト)」――
人とAIが一緒になって考える、新しい時代の発想
のやり方です。
私が作った「人機共想カード(JINCA)」という道具をベースに、AIと人のブレインストーミングを何百回も重ねて、素材となる70万字を書き出し、
加藤さんが全体をきれいに組み立て、一穂さんが、内容を大工事して、それぞれの持ち味をうまくまとめてくださいました。

AIの本は「今が旬」「半年後にはもう古い」というような最新情報ムックも多いですが、この本は、引っ越しの断捨離にも耐えて、10年は本棚に残るものを目指しました。
技術の解説本ではなく、“考える”ことに向き合うための本です。


この本でできること

今まで「人同士」でしかできなかったブレストに、AIを“考える相棒”として迎えるには、どうすればいいのか。
本書は、その「やり方」と「所作」を、56個の技法として紹介しています。

「AIのアイデアって、どうもつるっとしてて、無難で面白みがない」
そんな風に思ったことがある方も、この本を手にしたら「おや、意外と使えるな」と思うはず。
“こういう言い方でもAIってこんな反応するのか!”と、ちょっと楽しくなってきて、「じゃあ今度はこう投げかけてみよう」と自分からも創造の水門を開けたくなる。
そんな仕掛けを、たくさん入れています。

技法は56個。それぞれ独立しているので、
辞書のように、まずは目次から「これだ」と思うものを1つだけ見つけてください。
そこから読む。
そして、やってみる。
もし良ければ、巻末のQRコードやURLから、プロンプト(指示文)をコピーしてAIに貼り付けてください。
「え、もうこれだけで今日の企画、終わったの?」とびっくりするはず。
1時間唸ってたネタ出しが5分で終わってしまうので、残りの時間で本当にやりたかったことや、人と話す時間が増えます。
この本、全部読まなくていいです。
1つ読んだら、その日は「もう読了!」で構いません。
事典ってそういうものですよね。


ちょっとした工夫も

企業で使われているちょっと非力なAIでも、この本の技法ならきちんと働いてくれます。
しかも、最新のAIなら、AI側が著者の意図をはるかに超えて、面白い案をどんどん出してくれる。
たくさん試してみてください。

Wordファイルのダウンロードも用意しています。
PCでじっくり使いたい方や、AIにアップロードしたい方も、どうぞご活用ください(著者公認です)。


書店で手に取ってもらえたら嬉しいです

もし「ちょっと気になるな」「石井を応援してやろうかな」と思っていただけたなら、発売日(6月10日、あるいは11日あたり)に、書店で手に取っていただけると、とてもありがたいです。
「書店での初動」が良いと出版社がもう一押ししてくれやすくなって、多くの人に届くきっかけになります。
タイミングが合えば、仕事帰りや休日に、本屋で見かけてくれると嬉しいです。

たくさん買いたい方がいたら、編集者の石井一穂さんもご紹介できます。書店やネットになくても、まとまった数の確保も対応できます。


この投稿をシェアしてくださる方がいれば、
#石井力重 #AI考える #AI全
いずれかのタグをつけていただけたら、できるだけ探して拝見して見つけたら「いいね」を押します。
(そっと覗き見して、余計なコメントはしません。心から、ありがたいなあと思ってボタンを押させてもらいます。)


巻末のQRコードの先には、プロンプトを一覧からコピーできるツールサイトや、全プロンプト入りのWordファイルも置いています。
AIにアップロードして使うのも大歓迎。
ファイルには、AIが読みやすい工夫も入れてあります。
小さい「石井力重」が、あなたの仕事や創造の現場を伴走します。


国語辞典や事典の隣に置いて、
必要な時にそっと手に取ってもらえる、
そんな本になれたら嬉しいです。

posted by 石井力重 at 16:40 | 執筆作業と拙著

2020年12月08日

すごいブレスト_新刊のご案内

明日新刊が出ます。よろしくお願いします。ーーということで、本の各章をざっくり紹介してみます。9分ちょっとです。



(ご案内1)

ぜひ、ご感想を、#すごいブレスト で、Twitter、Facebookにつぶやいていただければ幸いです。
12月中は、全て拝見し、質問がついている場合は、可能な限り、回答を試みてみます。

また、Amazonのレビューも、率直なレビューをいただければ幸いです。

皆さんからいただくコメントは、貴重な情報として、創造性の研究や創造研修の実践をよりよくする発展材料として大切に使わせていただきます。


(ご案内2)

なお、著者自身による読書会

『すごいブレスト』の著者による読書会#1~3

を今週土曜日(12日)の午前中に行います。


その内容は、以下の通りです。(ゆるい感じのイベントです)

「ブレスト教本・読み始めイベント」をしようと思います。


『皆さん、届いても、読む暇ないですよね?一緒に、読み始めませんか』
ということで、ゆるい感じのイベントを、35分×3回してみようと思います。


  • 第一回 9:05〜 (4章「一人ブレストの章」)
  • 第二回 10:05〜 (7章「ブレスト達人向けの章」)
  • 第三回 11:05〜 (2章「最も失敗のないオンラインブレストの章」

出し惜しみして、3回に分けたのではなく、早朝から活動する人向けに朝9時台もあれば、昼前に起きてきて「あ、そうだ」という人に向けて11時台もある、そんな風にしたかったからです。
3つとも内容は違いますので、フルに参加される方は、どうぞ「30分イベント、30分の読書」というサイクルで、お聞きください。


なんとなく、「そういう中身なのか」という感触を持ったうえで、一つの章を読めば、理解度は3倍ぐらいの理解度になると思います。


(ご案内3)

オンライン・アイデアワークショップを運営しなくちゃいけなくなった、という方や、ブレストを思い切りオンラインでもやりたい、という方のイベントを、来週の土曜日(19日)の午後に企画しました。

すごいブレスト・体験ワークショップ(新刊記念の無料回)


2020年12月19日 14時〜(3.5時間)

無料です。本がなくても大丈夫ですので、スキルを身に着けたいという方はぜひ、お気軽にどうぞ。
チケットは「実践」と「見学」の二種類があります。見学は気楽に見るだけです。でも大半の時間は小部屋で実践されるので見学コースだと、頭と終わり(その間2時間ぐらい)のみなので、学習の要素がだいぶ減ってしまいます。ぜひ、楽しく気楽に参加できるようにしますので、ご興味あれば、実践のチケットでご参加ください。

===

余談です。

石井が創業してから今日までに得てきたブレストのノウハウとテクニックは、研究から得られたものもあれば、国内各社のブレストの達人たちとの活動から得られてきたものもあります。
石井の立場的にそういうものを業界横断で集められる幸運な立ち位置にいました。
それを石井だけのノウハウにしていたら、いつか事故とかコロナとかで死んだら霧散して終わりですが、そうなっても残るように、すべてを、(ちょっと濃すぎるかと言うくらい)書き表してみました。

編集さんやイラストレーターさんの強力なサポートで、そのぎっしり内容を相当に読みやすくしてもらっています。
自画自賛をしないつもりでいる石井ですが、今回は例外ととして、のべますと、良い本が書けたと思います。
10年だっても書棚に残してもらえる本を、本を書くなら心がけたい。そう昔から思っています。
2009年のアイデアスイッチが皆さんの書棚を何年間、生き残れたのかわかりませんが、その3倍ぐらいの期間、この本は書棚に残してもらえると思います。

「はぁ?ぜんっぜん、ダメな本でしたけどーー!」という時は、どうぞ石井まで、クレーム下さい。
返品対応はできないのですが、本の価格1650円分、ブレストパートナーとして、私の時間の提供で、お返しさせてください。

===

余談その二

こんな人いないと思うんですが、もし「100冊買うから、講演してよ。」という奇特な方がいらしたら、ご一報ください。
オンライン講演であれば、100冊の写真をみせていただければ、無料で対応いたします。(先着3例まで)
大企業や早稲田大学で行っている創造研修と同じクオリティーのものを、2時間、お届けしますし、本の内容の範囲でなくても、リクエストに応じてお話しします。
((石井的には、本がそうやって売れることで収益が上がるかというと、印税というのは出版時に一括してもらうので、プラスの売り上げにはなりません。でも、景気づけに100冊大人買いしてくださるような人がいれば、それにはなにか報いたいなぁと思うのです。でも、無理に買って、メルカリに大量に出す、とかだと寂しいので、無理のないように、お願いします。))

posted by 石井力重 at 12:13 | 執筆作業と拙著

2020年09月29日

草稿を編集者さんに提出しました(新しい本を書いています)

いま、新しい本を書いています。

2020年の春、コロナで異様に静かなゴールデンウィークが始まろうとしている4月末に、編集者さんから連絡をもらい、ブレストの本を書きませんか、ということで、執筆が始まりました。

そして、9月末、ようやく全章の草稿を提出しました。
まだまだ先は長いです。最初のハードルを飛び越えられただけです。

振り返ると、5カ月。自分的にはあっという間でしたが、お付き合いいただいた編集者Kさんにはご迷惑をかけっぱなしだったように思います。

草稿提出の予定は8月末でしたので、一カ月もおくれての提出でした。
そして、なかなか書かないわりに、質問ばかり送ってくる私に、辛抱強くお付き合いくださいました。
この辺は、書籍の最後にすこし書きました。

さて、Kさんから
「挿絵のイメージもちょっと書いてみてください。ビデオ会議のときのあの即興メモの感じで結構ですから」
ということで、挿絵ラフイメージを書き始めました。
最初はアイパッドでペンシル使って書いたのですが、書きなれないので捗らない。
なので、ペンと紙を使ってかき、スキャナで取り込んで原稿に入れました。

紙幅の都合で書籍内でなく、ダウンロードPDFの章もあります。いわゆる、特典映像の本バージョン。
その挿絵は、石井の手書きのまま行きましょう、ということで、気合を入れて丁寧に、かきました。

sasie11shou.png

一部パワポの図もありますが、95%は手書きそのままです。

・・・

ところで、書いてみて今思うことがあります。

挿絵ラフ書きは、Kさんが石井の資質を見定めて、依頼されたのかもしれない、と。

草稿の下書きを書くと、
  • 節の間の内容重複
  • 冗長な文章
  • 読みにくい構成
があったりします。
そこを直すのに、挿絵ラフを書いていくのは効果的でした。

「あ、この概念、また絵にするなあ」と思い至ります。
「この絵があれば、文章はもっと簡潔にできるなあ」と気づき削れます。
(そして、大抵は、挿絵がなくても削った表現で成り立っている、のです)
「絵が入ることで、構成がよくみえる。この構成、節の順を変えた方がいいな」
という感じに、推敲が進みました。

今回の「原稿に挿絵ラフを手書きするメソッド」は、
これからも、毎年の学会発表論文を書く上で、私の執筆スタイルになりそうです。
(論文には、最終的に挿絵は載せません。エッセイになっちゃいますので。
 でも、書く過程を改善してくれます。)

そんな感じで、本を書いています、という報告と、
その中で出会った新しい執筆メソッドを紹介してみました。

早く仕上げて、ブレストに苦労している方にお届けしたいです。
頑張ります。

(追記:

5カ月かかったのは、オンラインブレスト技法の実績を大量につくりコンテンツを洗練させることを3カ月していたからです。オンライン授業、リモート研修、オンライン・アイデアソン、と日々の仕事でひっ迫していましたが、それは、この執筆の基礎も作って来たのでした。)

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posted by 石井力重 at 23:59 | 執筆作業と拙著



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