2016年11月22日

【学会発表2016-2】”高校生用の「発想する授業」の開発 ”(日本創造学会、第38回、名桜大学)

先日、学会(※)で、県岐商から生まれたブレストの方法を、高校生向けのアクティブラーニングの授業プログラムとして、事例報告してきました。

※ 第38回日本創造学会研究大会、2016年11月6日、名桜大学



4min_ egokorokyousitsu.png
Active-Learning_for_High-school.png
(スライド群から二枚抜粋)

思えば、県岐商との最初の接点は、大垣でのアイデアソンでした。
それから、県岐商とのご縁が深まり、暑い夏を中心にした2年間の授業訪問がはじまりました。

最終的には、【高校授業2コマで、商品アイデアを発想するブレインストーミング中心の授業プログラム】が出来上がりました。

その二年間で出来上がったものを、その後、全国の高校教員に向けた研修の場で実践する機会を別途いただき、実践しました。参加されたほとんどの先生方に、取り組んでみたい、という肯定的な感想を貰うに至りました。

その授業プログラムの具体的内容と、アンケートの簡単な分析を、日本創造学会では、事例報告として発表してました。


※学校の授業においてお使いになる分には、これらのスライドは許諾なしに使ってくださって結構です。

余談です。

本質的に教育が作っているものは、国の未来、だと、私は思います。

創造的教育を、国民の多くが若いころに受けることで、生産するモノや事業の収益率が押し上げられたり、NPOや公共サイドで展開する事業がより良いものになる。と、信じて、こうした取り組み含む、創造的な支援をする事業を展開しています。

創造的な資質をより生かす教育を受けた人々が生み出したものが、広く、社会、よりよいものにすることを心から祈っております。

アイデアプラント代表 石井力重

2016年05月02日

【掲載】『発想する授業』(とうほうnavi、2016年04月)

高校の先生向けの情報紙(※)に、『発想する授業』(全5ページ≒8000文字)が掲載されました。

発想する授業.jpg

内容は、文科省のスーパーハイスクール事業で、先進校向けに特別授業行っているアイデア創出のテクニック+αです。

創造工学や創造学会には縁もゆかりない読者層向けに、「発想を引き出す授業の小ネタ」を紹介し、そこから入って徐々に、「創造という営みについて、一歩深く知る」内容になっています。

tohonavi_ideaplant.jpg

この情報誌は、東京法令さんが発行されている「とうほうnavi」という冊子です。

紙に特化した媒体で、ネットの検索にはほぼ検索が出てきません、特定の学校の先生たちしか読むことができない情報紙面ですのようです。
  
  
追記:

発行当月(4月)が過ぎましたので、原稿を掲載します。




(補足:紙面にはないおまけとして「スーパー・ハイスクールのワークスライド」付き。最終ページに。)


2016年02月18日

アイデア創出のステップ(2016版)

アイデア創出のプロセスを、古今東西の発想技法・創造技法から集めて、切り刻んで、体系的ステップにしたてると、こうなります。

Ideation_steps_2016_IDEAPLANT.jpg

これは、博士課程に在籍した時代に作り、これまでに何度か更新・公開しています。

数年ぶりに更新しましたので、掲載しておきます。

導入のお話(スライド)を含めて説明するときは、こうなります。以下。


従来からの変更点:

◎ 【収束】と【強化】の間、(具体化)の次の所に、(研磨)を加えています。

2016年01月07日

アイデア創出活動のステップ

アイデア創出に関する活動は多岐にわたります。
創造技法、アイデア発想法の文献も多くあり、活動は様々に表現されています。
それらを、大量に集め、切り刻み、纏め直して、ステップに組み直していくとどうなるか、というものを、博士課程で創造工学の研究をしていた時代に作りました。

企業さんでそれを紹介した時のものがあります。切り出して単体で成り立つようにしたものを、上記のスライドシェアにあげておきます。

アイデア創出活動の全貌.jpg

個別に思いつく活動をチームで上げてみれば、こんなあたりが思い浮かぶでしょう。

アイデアワークの地図(白地図).jpg
文献をあたり、流れをつけて、主要なものは六角マス、副的なものは丸マス(さらに小さい副的なものは小さい丸マス)で並べると、このようなステップになりました。
複ルートであり、状況によっては省かれていくものもあったりします。
なので、毎回このステップをフルパッケージでやる必要はないのですが、すべきことの辺縁全てを把握したうえで、必要なことをチョイスしていきたいという時に役立つでしょう。
また、スランプなどで、うまくいかない時に、自分たちが普段やっているワークプロセスでは、省いている部分がそろそろ必要になったのだ、ということを自ら気づくための手がかりにもなるでしょう。

具体的なステップを記したものを掲載しますと、こうなります。

アイデア創出活動のステップ(アイデアワークの地図).jpg

アイデアワークの地図。

私はこれを、そう呼んでいます。

優れたアイデアを生み出し、良い製品・作品を誕生させていくには、この俯瞰図だけでは、話は終わりませんで、各フェーズのハウツー(テクニック、メソッド、心理様式をうまいこと引き出して本来の能力を目いっぱい使うための技術)があります。

そういうものは、ブログの記事( アイデアの技術 カテゴリ )に、たくさんあります。(この時点で210記事)
ご興味があればご覧ください。



余談:

自前のものばかりを推奨するわけでもありませんで、世にあるアイデア発想法の記事、文献、先人の口伝なども、いいものがたくさんあります。

大量の文献を見て思うのは「アイデア発想法に間違いなし」といったところです。
あるのは「オーソドックスで万人にやりやすいもの」と「アバンギャルドな個性があって、似た境遇の人には鋭利な剣となるもの」という二種類。

どれにも尊重すべき何かがあります。

2012年09月06日

【発表スライド】「TRIZのカード ( 智慧カード ) を用いたアイデア創出ワークショップ」TRIZシンポジウム2012

今年のTRIZシンポジウムで、二か国でのアイデア創出ワークショップの実施について、報告します。

TRIZ sympojium 2012 _J28_Jp_T1.pdf

(スライドに英語が多いですが、中身は中学生の使う範囲の英語、しかも、ほとんどが単語だけで作っています。今年は、韓国の教授との共同発表の形にして、セッション会場も、メインの日本語会場ではなく、サブの多国籍(の英語)会場で発表します。)

開催の二日目、2012年9月7日、15時ごろから、発表します。(多少、時間が前後するかもしれません)


将来に向けて:

今後、このワークショップは、4(もしくは5)つの国で行い、比較研究を行うかもしれません。最近、頑張って外国に行ってみているのも、これも、国際化の足掛かりとして、模索しているからです。

”英語ができなくても大丈夫、話したいことがあれば、きっと会話が成り立つ”と信じて、とにかく前に進んでみます。
 

2010年10月17日

発想トリガー・ボードの開発事例

souzougakkai2010_ishii.jpg

創造学会で発表してきました。

発表スライド

ブレインペーパーシリーズのメイン商品である「はちのすボードA1」の開発秘話に当たる部分、つまびらかに話してきました。

学会の場で発表をするというのは、示唆深いフィードバックをいただけて、とても有意義でした。

なおこの「はちのすボードA1」というツールは、マグネットデザイン社の運営するオンラインショップ及びアマゾンから購入することもできます。



仙台のメンバーが心を込めて出荷していますので、よかったらぜひ使ってみてください。

2010年10月16日

日本創造学会2010に参加しています。

ishiirikie_blog_DSC03568.jpg

近畿大学で日本創造学会が開かれています。数年前に設立30周年を向かえた伝統ある学会です。なんと初代会長は川喜多二郎先生。KJ法の川喜多先生です。

明日の発表論文をいま一生懸命ブラッシュアップしています。

発想トリガー・ボードの開発事例_石井力重

創造技法のベテランの先生方ばかりで、身の細る思いですが、新しい取り組みを私たちもしています、ということを精一杯、伝えてきたいと思います。その上で、それが他の先生の展開のなにかのお役に立てば幸甚です。

発表論文を掲載します。

発表論文

スライドなどは、発表後に掲載いたします。

2008年12月14日

創造性サロンで、智慧カードを体験してもらいました。

12月13日。東洋大学・白山キャンパスで、創造学会の創造性サロンがありました。光栄なことに講師として招いていただき、智慧カードで、アイデア出しの体験ワークショップをおこないました。

4人でアイデア出しを競う、というスタイルのゲーム(Idea Pop-up Cardsで新たに導入したゲーム・スタイルです)を実践しました。

普通、このゲームの場合、ゲームの進行とともに、アイデアが言えなくてどんどん人が脱落して勝敗が10分くらいで決まります。しかし、さすがに創造学会に来る方々ですね、勝敗が決まりません。30分たっても一人も脱落せずに、引き分けで終了。あとで、司会の櫻井先生が、「体験した方は、楽しかったですか」とたずねてくださり、なんと全員がYESと答えていただきました。うれしいです。

chiecard_in_sozosalon01.jpg

プレーに参与観察してもらった方々から、良い点、よっとよくできる点、感想などをいただきました。より良くするアイデアが沢山でました。

その後は、智慧カードをはなれて、各種の創造技法を、アイテムにするアイデアをディスカッションして、終了。


ちなみにその後は、本格的に、講演がありました。徐先生の示唆深いお話でした。聞けて良かったです。その後、夜はお疲れ様会。創造学会の副理事、静岡大学の弓野先生、に久々にお会いできて、その際に、Idea Pop-up Cards(シリアルナンバー0010)を進呈させてもらいました。先生はいつも子供のような笑顔で、僕たちのチャレンジをよろこんでくれます。応援してくれます。

また、NIIの柴山先生にもお会いできました。先の学会で、ブレインストーミングの研究動向を整理してご発表されてとても興味深いお話でした。そのことにまつわるお話も聞かせていただきました。



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