
これは、目的に向かって、どこを通っていくかを示し、皆に共有させるツールです。「事業計画書」や「プロジェクトのプロセス」に相当します。流れの良い地点が示されています。迂回しなければいけない障害があり右に回るか左に回るか、航路が書き込まれます。これによって、ただ星の方向に行く、だけじゃなく、どういう風にそこに行くのかが、メンバーに共有されます。さらに重要なのは、未踏海域が遠方にある、ということです。事業は進めていくと、情報が集まり地図の精度が上がります。すると今まで通ろうとしてた航路よりもよりよいパスがあるとわかります。その判断がついた時点で、航路は最適なように修正されます。これが、一般にベンチャーでは早いんですね。そのことを許さずに、当初決めたパスを通ろうとする組織もあります。しかし、計画は精度の向上ごとに見直されるべきもの。その概念を持つ意味でも、海図は二番目に重要です。星と海図は必須のマネジメントツールです。