”発想のやり方”について、本を書こうか、と考えています。ある出版社の編集者の方から連絡をいただいて、本を書くことを考え始めたのですが、それにこだわらず、自分にかけるもの・かきたいもの・社会に必要とされるもの、を考えて、いろいろ、これまでのことを緩やかに整理しています。
今日、谷村さんの本を探しに大きな書店に行った時に、発想系の本のコーナーを見ました。アマゾンで見るよりも、書店で本を見る時にはデザイン、文字のフォント、色づかい、配置、周囲のほんとの比較、というものが重要になりますね。(アマゾンでは、タイトルの文字列が重要なようですが)
発想法の本に限らず、いろいろ手にとってみました。う〜ん、それぞれに面白いことを書かれていますね。これらの本の海の中で、さらに人々がまだ発想本を望んでいるとしたらそれはなんだろう。そんな事を思いながら見ていました。
一つには「すぐに読めて、すぐに使える」ものがいいんだろう、と思いました。発想は右脳的な要素が多い。一方で文字列である書籍は左脳的。もっと、インプット自体が右脳的になったら、ある種の人々は助かるのではないか、とおもいました。
そこで「創造工学の絵本」と銘打って自分でいくつか書いてきたコンセプトを思い出しました。高度な知の技法を、絵本タッチで、子どもテイストで表現する。そうすることで、大人が10分で全部を読み切れる。そういうものを。
できれば、立ち読みして読み切れるくらいが、読み手にとってはちょうどいいのだろうと思います。それくらいの内容であれば、多くの人が手に取るでしょうし、多くの人の役に立つでしょう。あとは買ってもらわないと出版社は、やりにくいわけですが、そこには、プロセスとコンテンツの両方があればいいとおもいます。プロセスは立ち読みでわかる。コンテンツがなくてもある程度のことはできる。コンテンツがあるともっと良い発想ができる、というくらいにしておくと、いいのではないか、と。
このコンセプトが今回の編集の方の意図にマッチするかはわかりません。ただ、いずれはそうしたものを出してみたいとは思っています。
2008年06月07日
2008年04月10日
2008年04月07日
【絵本】新しいアイデアを採るための4つの約束
今回は「アイデアの貝」を潜って採る話です。
新種のアイデア貝を発見しよう
海で貝を採っている
村人たちがいます。
右側は浅くて明るい海、
左側は深くて暗い海。

右側の海は浅いので
簡単に潜れます。
いつも慣れ親しんだ場所で
よく食べている貝ばかりなので
見つけるのも容易です。
左側の海は深いので、
海底まで潜るのはかなり大変です。
しかも貝の色は、
奇妙で、見つけにくい色をしています。
そんな中、好奇心のある人が
左の海に挑戦します。
そして、貝を見つけました。

でも、うまく見つけられても
食べられるか、わからないと
収穫かごにいれてもらえません。
わざわざ、深い海で苦労して貝を
とっても、成果にならないなら、
取る気も失せてしまいます。
次第に・・・

取りやすくて、食べられることが
分かっている平凡な貝を採る人
ばかりになります。
右側の貝は今まで通りの、
皆がすぐに見つける平凡なもの。
でも、ある時、
平凡な貝じゃなくて
新しい魅力的な貝を
採らないといけなくなりました。
本当に魅力的な新しい貝を
見つけようとしたら、
左側に行かないといけません。
でも、どうすればいいでしょう。
新しいアイデアを採るための4つの約束
4つの約束をまもることにしました。
まず、これが一つ目の約束です。
すると、好奇心の強い人は左側の
海底にトライし始めます。

深い海にもぐる苦労がきちんと
むくわれると、左側の貝がいくつか
集まるようになります。
これで、まえよりずっとよくなりました。
でもまだ、左の海に行くのは
好奇心旺盛な一握りの人だけです。
普通の人たちは、
貝を見つけようとすると
まず見える獲物が気になります。
浅瀬の貝が目に付くのです。
人は見えにくいものより
見えるものに注意を
引かれる特性があります。
そこで、二つ目の約束を作ります。
たくさん採るということになると
選り分けて取ることなく、
どんどんとります。
目に見える浅瀬の貝は、
あらかた採ってしまい、
浅瀬に気をひくものは
無くなります。
次第に自然と
深い方にも採りに
行くようになります。

これで、深い海から、
珍しい貝が集まるように
なってきました。
ただ、人は無意識に、
浅瀬の貝を参考に、
よさそうな印象の貝を
採っていきます。
見たこともないような貝は、
見つけてもほとんど
無意識に採るのをやめています。
そこで、3つ目の約束です。
こう意識づけすると、
次第に奇妙な貝も
採ってくるようになります。
もっと珍しい貝が集まるように
なりました。
だいぶいいですね。
でもやはり、深い海は
なかなか見つけにくい。
さらにもっと、
沢山採るコツはないだろうか。
そこで、4つ目の約束です。
実はアイデアの貝の特性で、
見つけた近くには
必ず別の似た貝を
みつけることができます。
それを探すことで、
深い海からの採量を
増やします。
こうすることで、
見たことのない新しい貝を
たくさん見つけることが
できました。
だた、もちろん、
後で一生懸命考えて、
食べられる方法を
見つけることも大事です。
それ以来、この村では、
見たことのない
新しい貝が必要な時には、
この4つの約束を守ることにしました。
4つの約束があるおかげで、
浅瀬の知られたような貝ばかりを
見つけていた人たちは、
いつでも新しい貝を見つけることが
できるようになりました。
(お話、終わり)
■補足
まえがき:
昨日のブログでは
ブレストの逆を考えることで、
示唆がありました。
それをもとに、
「今まで誰もが採ってきたような
平凡なアイデアではなく、
もっと魅力的なアイデアを見つける」
ための約束ごとを
ストーリーを通して
考えてみます。
新種のアイデア貝を発見しよう
海で貝を採っている
村人たちがいます。
右側は浅くて明るい海、
左側は深くて暗い海。

右側の海は浅いので
簡単に潜れます。
いつも慣れ親しんだ場所で
よく食べている貝ばかりなので
見つけるのも容易です。
左側の海は深いので、
海底まで潜るのはかなり大変です。
しかも貝の色は、
奇妙で、見つけにくい色をしています。
そんな中、好奇心のある人が
左の海に挑戦します。
そして、貝を見つけました。

でも、うまく見つけられても
食べられるか、わからないと
収穫かごにいれてもらえません。
わざわざ、深い海で苦労して貝を
とっても、成果にならないなら、
取る気も失せてしまいます。
次第に・・・

取りやすくて、食べられることが
分かっている平凡な貝を採る人
ばかりになります。
右側の貝は今まで通りの、
皆がすぐに見つける平凡なもの。
でも、ある時、
平凡な貝じゃなくて
新しい魅力的な貝を
採らないといけなくなりました。
本当に魅力的な新しい貝を
見つけようとしたら、
左側に行かないといけません。
でも、どうすればいいでしょう。
新しいアイデアを採るための4つの約束
4つの約束をまもることにしました。
まず、これが一つ目の約束です。
すると、好奇心の強い人は左側の
海底にトライし始めます。

深い海にもぐる苦労がきちんと
むくわれると、左側の貝がいくつか
集まるようになります。
これで、まえよりずっとよくなりました。
でもまだ、左の海に行くのは
好奇心旺盛な一握りの人だけです。
普通の人たちは、
貝を見つけようとすると
まず見える獲物が気になります。
浅瀬の貝が目に付くのです。
人は見えにくいものより
見えるものに注意を
引かれる特性があります。
そこで、二つ目の約束を作ります。
たくさん採るということになると
選り分けて取ることなく、
どんどんとります。
目に見える浅瀬の貝は、
あらかた採ってしまい、
浅瀬に気をひくものは
無くなります。
次第に自然と
深い方にも採りに
行くようになります。

これで、深い海から、
珍しい貝が集まるように
なってきました。
ただ、人は無意識に、
浅瀬の貝を参考に、
よさそうな印象の貝を
採っていきます。
見たこともないような貝は、
見つけてもほとんど
無意識に採るのをやめています。
そこで、3つ目の約束です。
こう意識づけすると、
次第に奇妙な貝も
採ってくるようになります。
もっと珍しい貝が集まるように
なりました。
だいぶいいですね。
でもやはり、深い海は
なかなか見つけにくい。
さらにもっと、
沢山採るコツはないだろうか。
そこで、4つ目の約束です。
実はアイデアの貝の特性で、
見つけた近くには
必ず別の似た貝を
みつけることができます。
それを探すことで、
深い海からの採量を
増やします。
こうすることで、
見たことのない新しい貝を
たくさん見つけることが
できました。
だた、もちろん、
後で一生懸命考えて、
食べられる方法を
見つけることも大事です。
それ以来、この村では、
見たことのない
新しい貝が必要な時には、
この4つの約束を守ることにしました。
4つの約束があるおかげで、
浅瀬の知られたような貝ばかりを
見つけていた人たちは、
いつでも新しい貝を見つけることが
できるようになりました。
(お話、終わり)
■補足
2008年03月21日
【絵本】たくさんのアイデアを実らせよう
創造工学の絵本2、というものを以前に書きました。ブレスターというアイデア出しの教材の付録として。大量にアイデアがでたら、その先は?ということへのヒントとなるものでした。
今回は、創造工学の絵本1、として、アイデアを出す作業を、絵本調に表現してみます。
「子供向け」テイストで、いざ。
ブレスト村ではアイデア林檎をたくさん育てています。今日はちょうど、アイデア林檎を育てる日。かねてからの問題があって、みんなでアイデアを出そうと。
ブレスト村の村人がいいます。
「さあ、アイデア林檎を育てよう。まずは、問題を解く、適切な種(テーマ)を選ぼう。」
ブレスト村の人は知っています。問題は必ずしも適切な姿をしていないこと。複数のものが張り付いていることもあることを。
問題の箱、中には種がいっぱい。

そこに遊びに来ていた、となり村の人が不思議がって聞きました。
となり村
「似た種に見えるけど、どれも同じじゃないの?」
ブレスト村
「同じように見えて、実は一つ一つ、少しずつ違うんだ。中には、今日のメンバーでは、育てられない種もある。育てられるものの中にも、育てる順番があるんだ。」
そう言うと、種をざあっと出しました。

黒い種は今日のメンバーでは育てることができません。
茶色の種はすぐに育てることができます。
黄色の種は茶色の種がそだって十分にアイデア林檎を実らせてからでないと、なかなか育ちません。
となり村
「ふつうは、どうやって、調べたらいいの?」
ブレスト村
「黒い種をみわけるには、オーナーシップ、ということをチェックしてみるといい。」
「オーナーシップのないものは、充分なアイデア林檎をみのらせられないんだ。」
「黄色と茶色を見分けるには、上に引く力と下に引く力、をチェックしてみるといい。」
「茶色の種は、比較的解くのがやさしい問題の種。」
となり村
「ブレストには適切なテーマ設定が重要ということか。今までは、とりあえず問題をあいまいにしたまま、アイデアだしをしていたなぁ。」
ブレスト村の村人は、まずは茶色の種を一つ選んで埋めました。

アイデア林檎の木を育てる時には、水を沢山あげます。あげ続けます。
ブレスト村
「アイデア林檎の花がたくさん咲くように、花が咲いたらその花の良いところに目を向けて褒めるんだ。水をかけるつもりでみんなのアイデア林檎をたくさん褒める。」
となり村
「でも、どうして?」
ブレスト村
「アイデアというのは着想したばかりのころはとても未成熟なんだ。でも、褒めることで未成熟なアイデアの潜在的可能性を、発見することができるんだ。」
ブレスト村
「それから、アイデア林檎の花を「実」にしよう。咲いた花は一日と持たず消えてしまう。収穫できるようにするには「実」にしておくんだ。」
となり村
「それってどうするの?」
ブレスト村
「”紙に書く”こと。花を実にするとはそれだけ。簡単?でもとても重要なことなんだ。」

ブレスト村
「紙に書いておくと、発言者とアイデアを切り離す効果もあるんだ。それによってより皆の力を注ぎやすくなって、アイデアが育つんだ。」
となり村
「ところで、ブレーンストーミングって4つのルールがあるだろ。あれを守りながら活発に発言するのって結構難しいよ。」
ブレスト村
「そうだね。ブレインストーミングの4つルール、これは初めて取り組む人はその内容を守るだけでも結構頭を使うので、アイデア出しどころじゃない。また、どんどん発言が進む場合は、リズムよく発言をするというコミュニケーション能力の高さが結構必要かもしれない。」
「でも、ブレストの4つのルールには、その原点となる、2つの心がけがあるんだ。初めのうちはこれを目安にするといいよ。」
ブレスト村
「ちなみに、ブレストのルールの”批判禁止”というのは、オズボーンは”判断遅延”としているんだ。判じるのは後でいいってね。現在の日本ではそれを強い言葉に表現したもの(批判禁止)が広く知られているんだ。」
となり村
「ブレインストーミングをやっても、批判禁止が徹底できなかったり、しゃべらない人がいるんだよな。全然発言の出ないアイデア会議って結構あるし。そういう場合に使える方法っていないかな。」
ブレスト村
「ブレストには、大きく分けて3つのスタイルがあるんだ。BS(ブレインストーミング)、BW(ブレインライティング)、CBS(カードブレインストーミング)。参加者が仲がいいか初対面か、参加者がブレスト的な会話に慣れているかそうでないか、などで使い分けると効果的にアイデア出しが進められるんだ。」
筆者補足:
時折、「CBS=ブレスターですか」と聞かれます。ブレスター(ブレインストーミングカードゲーム)は、私のチームで開発しているカードを用いたブレインストーミング学習教材です。CBSのことではありません。ただ、将来的にはブレストの第4の方法になれば、と願っています。
となり村
「なるほどなぁ、色々やり方があるのか。ところで、どれもチームで行う活動のようだけど、一人でやる方法もあるの?」
ブレスト村
「俗にいう”一人ブレスト”だね。ブレストを作ったオズボーンやそのお弟子さんたちがまとめたSCAMPER法というのがあるよ。アイデアを引き出すための問いかけリストなんだ。日本では”アイデアの7つの問”が有名。より本格的に使うならば原典にちかい書物の一つでは48の問いかけがある。これらを自分の課題で問いかけるだけでかなりのアイデアが出せる。」
筆者補足:
一人ブレストのやり方を尋ねられることが結構あります。チェックリスト法だけじゃなくいくつかの方法もまとめて載せました。こちら。
創造工学の絵本1、終わり
関連記事:
創造工学の絵本2【ブレスト村。アイデアを収穫しよう】
以上のお話は、ごく普通の人が、創造のプロセスを使って効果的にアイデア出しを行う活動です。天才的な発想力が必要な方法ではりません。創造力は意識して伸ばすことができます。やり方を学べばより引き出すことができます。創造的な活動をする方の参考になれば幸いです。
今回は、創造工学の絵本1、として、アイデアを出す作業を、絵本調に表現してみます。
「子供向け」テイストで、いざ。
ブレスト村ではアイデア林檎をたくさん育てています。今日はちょうど、アイデア林檎を育てる日。かねてからの問題があって、みんなでアイデアを出そうと。
ブレスト村の村人がいいます。
「さあ、アイデア林檎を育てよう。まずは、問題を解く、適切な種(テーマ)を選ぼう。」
ブレスト村の人は知っています。問題は必ずしも適切な姿をしていないこと。複数のものが張り付いていることもあることを。
問題の箱、中には種がいっぱい。

そこに遊びに来ていた、となり村の人が不思議がって聞きました。
となり村
「似た種に見えるけど、どれも同じじゃないの?」
ブレスト村
「同じように見えて、実は一つ一つ、少しずつ違うんだ。中には、今日のメンバーでは、育てられない種もある。育てられるものの中にも、育てる順番があるんだ。」
そう言うと、種をざあっと出しました。

黒い種は今日のメンバーでは育てることができません。
茶色の種はすぐに育てることができます。
黄色の種は茶色の種がそだって十分にアイデア林檎を実らせてからでないと、なかなか育ちません。
となり村
「ふつうは、どうやって、調べたらいいの?」
ブレスト村
「黒い種をみわけるには、オーナーシップ、ということをチェックしてみるといい。」
「オーナーシップのないものは、充分なアイデア林檎をみのらせられないんだ。」
「黄色と茶色を見分けるには、上に引く力と下に引く力、をチェックしてみるといい。」
「茶色の種は、比較的解くのがやさしい問題の種。」
となり村
「ブレストには適切なテーマ設定が重要ということか。今までは、とりあえず問題をあいまいにしたまま、アイデアだしをしていたなぁ。」
ブレスト村の村人は、まずは茶色の種を一つ選んで埋めました。

アイデア林檎の木を育てる時には、水を沢山あげます。あげ続けます。
ブレスト村
「アイデア林檎の花がたくさん咲くように、花が咲いたらその花の良いところに目を向けて褒めるんだ。水をかけるつもりでみんなのアイデア林檎をたくさん褒める。」
となり村
「でも、どうして?」
ブレスト村
「アイデアというのは着想したばかりのころはとても未成熟なんだ。でも、褒めることで未成熟なアイデアの潜在的可能性を、発見することができるんだ。」
ブレスト村
「それから、アイデア林檎の花を「実」にしよう。咲いた花は一日と持たず消えてしまう。収穫できるようにするには「実」にしておくんだ。」
となり村
「それってどうするの?」
ブレスト村
「”紙に書く”こと。花を実にするとはそれだけ。簡単?でもとても重要なことなんだ。」

ブレスト村
「紙に書いておくと、発言者とアイデアを切り離す効果もあるんだ。それによってより皆の力を注ぎやすくなって、アイデアが育つんだ。」
となり村
「ところで、ブレーンストーミングって4つのルールがあるだろ。あれを守りながら活発に発言するのって結構難しいよ。」
ブレスト村
「そうだね。ブレインストーミングの4つルール、これは初めて取り組む人はその内容を守るだけでも結構頭を使うので、アイデア出しどころじゃない。また、どんどん発言が進む場合は、リズムよく発言をするというコミュニケーション能力の高さが結構必要かもしれない。」
「でも、ブレストの4つのルールには、その原点となる、2つの心がけがあるんだ。初めのうちはこれを目安にするといいよ。」
【ブレストの原点となる2つの意識づけ】
『判断を遅延しよう(判断遅延)』
種が育って沢山の実がなるまで、アイデアの木では、どんな枝もどんな花も摘み取らないこと。不恰好な枝振りの先に意外な花が咲いたりします。
『選択肢を広げよう(選択肢拡大)』
ちょっとしたことでもアイデアの花をつけよう。似てても少し違えばそれは別の花。それから、へんてこな花も気にせずつけよう。そして誰かのつけた花にヒントを得てその近くにつけられる花はつけよう。
ブレスト村
「ちなみに、ブレストのルールの”批判禁止”というのは、オズボーンは”判断遅延”としているんだ。判じるのは後でいいってね。現在の日本ではそれを強い言葉に表現したもの(批判禁止)が広く知られているんだ。」
となり村
「ブレインストーミングをやっても、批判禁止が徹底できなかったり、しゃべらない人がいるんだよな。全然発言の出ないアイデア会議って結構あるし。そういう場合に使える方法っていないかな。」
ブレスト村
「ブレストには、大きく分けて3つのスタイルがあるんだ。BS(ブレインストーミング)、BW(ブレインライティング)、CBS(カードブレインストーミング)。参加者が仲がいいか初対面か、参加者がブレスト的な会話に慣れているかそうでないか、などで使い分けると効果的にアイデア出しが進められるんだ。」
「ブレインストーミング(BS,ブレスト)」
ルールのある雑談。4つのルールにのっとってアイデアを自由に出し合う。アイデアの記録には、記録係が、ホワイトボードなどへアイデアを記録する。メンバーのコミュニケーション能力、リーダの場のムード作りの力、などが高い場合は効果的。ホットなアイデア出しの体験を楽しむことができる。メリットは、準備する道具がほとんどいらないこと。デメリットは、じっくり考える時間がほしいタイプの人の力を生かしにくい。批判禁止(≒判断遅延)の徹底は実質、難しい。
「ブレインライティング(BW)」
30分間、黙ったままシートに向かってアイデアを書く。アイデア出しを出す際のルールはブレストと同じ。数分おきにシートを他の人と交換するため、黙ったままでも数多くの他の人の発想に触れることができ、発想が広がる。メリットは、批判禁止の徹底が容易であること。突飛なアイデアも出しやすい。発言が苦手なメンバーやアイデア出しが苦手な人も参加しやすいこと。全員がほとんどの時間を考えることに費やすため、出てくるアイデアの数は非常に多くなる。デメリットは、シートを用意する必要があること。手書きでその場で作ってもよい。専用シートを使うとそのあとの収束作業がやしやすい。
「カードブレインストーミング(CBS)」
ブレストとBWの中間的なもの。基本的にはブレストと同じ。発言する際に、自分の手元にある大きめのカードにアイデアを記入してから発言する。発言の苦手な人、あがってしまう人などが発言しやすくなる。また、会議でも初めに2分程度の記入時間をとり、全員に書いてもらってから発言してもらうと、発言の少な人からも意見をもらいやすい。力のある人が先に発言しても皆が影響されないで一通り発言を出すことができる。発言がカード(やフリップボード)としてのこるので、あとでアイデアを整理しやすい。
筆者補足:
時折、「CBS=ブレスターですか」と聞かれます。ブレスター(ブレインストーミングカードゲーム)は、私のチームで開発しているカードを用いたブレインストーミング学習教材です。CBSのことではありません。ただ、将来的にはブレストの第4の方法になれば、と願っています。
となり村
「なるほどなぁ、色々やり方があるのか。ところで、どれもチームで行う活動のようだけど、一人でやる方法もあるの?」
ブレスト村
「俗にいう”一人ブレスト”だね。ブレストを作ったオズボーンやそのお弟子さんたちがまとめたSCAMPER法というのがあるよ。アイデアを引き出すための問いかけリストなんだ。日本では”アイデアの7つの問”が有名。より本格的に使うならば原典にちかい書物の一つでは48の問いかけがある。これらを自分の課題で問いかけるだけでかなりのアイデアが出せる。」
筆者補足:
一人ブレストのやり方を尋ねられることが結構あります。チェックリスト法だけじゃなくいくつかの方法もまとめて載せました。こちら。
創造工学の絵本1、終わり
関連記事:
創造工学の絵本2【ブレスト村。アイデアを収穫しよう】
以上のお話は、ごく普通の人が、創造のプロセスを使って効果的にアイデア出しを行う活動です。天才的な発想力が必要な方法ではりません。創造力は意識して伸ばすことができます。やり方を学べばより引き出すことができます。創造的な活動をする方の参考になれば幸いです。
2006年12月07日
【絵本】ブレスト村。アイデアを収穫しよう。
ブレストでアイデアが一杯。これを収束させるための作業。その具体ステップを絵本テイストのお話しにしてみました。用語が子供向けではないのですが、大人が気楽に読めるように、『こども向けテイスト』で、いざ!
ブレスト村の人たちは、みんなでがんばって、ブレストをしました。その結果、ブレストが終わるころには、木に沢山のアイデア林檎が生っていました。ざっと100個はありそう。

村の人たちは、輝きのある、おもしろそうな、アイデア林檎に☆のシールを貼ることにしました。ざっと、20個ほどのアイデア林檎に、☆シールが張られました。
よし収穫しよう。ということで箱を持ってきた村人たちは、手分けして、アイデア林檎を摘み取り始めました。

似たアイデア林檎同士が同じ箱に入るように工夫しました。そして、そのハコに、そのアイデア林檎が一目で分かるようなマークを書きました。
村人たちは、摘み取ったアイデア林檎を並べて、すべてのアイデア林檎の良いところ、面白いところ、魅力を感じたところをどんどん上げていきます。

それを見ていた隣村から遊びにきていた人は不思議に思いました。そしてたずねました。「どうしてアイデア林檎を褒めるの?ははぁ、今は、休んでいるの?」村人たちは答えました。「仕事中だよ。それも重要な仕事をしているところなんだ。この作業は本当においしいアイデア林檎を見抜くために、重要なんだよ。」と村人たちはこたえました。
褒め終わると、村人たちは、今度は、ものさしについて、話し始めました。隣村の人は、また不思議に思ってききました。「どのアイデア林檎が良いのかを選ばずに、ものさしをいくつも出してどうするの?重さならバネばかり一つで十分じゃないか。」村人は答えました。「アイデア林檎を評価するにはいろんなものさしがありえるんだよ。」「評価するのに適切とおもわれるものさしをどんどん出していっているんだよ。」
村人たちは、いろんなものさしを考えました。林檎の太さを測る巻尺。甘さをはかるメータ。林檎の縦の長さを計るノギス(ものをはさんで大きさをはかる道具)。林檎の重さをはかるバネばかり。林檎の色つやをはかる色シート。それから、分度器(角度を測る道具)、なんていうのも出ていました。

村人たちは話し合います。そして、評価に最も適したものさしを3つ選びました。
村人たちは、ようやくアイデア林檎を評価し始めました。一つ目のものさしで、アイデア林檎を計ります。そのものさしでよい値を示すものはAとしるします。悪い値のものはC。良くも悪くもないものはBです。

二つ目三つ目のものさしでも同様に図っていきます。そうして、すべてのアイデア林檎を3つの物差しで計った結果を☆の数で表していきます。A、B、Cはそれぞれ、☆3つ、2つ、1つです。その結果、一番目のアイデア林檎が一番多く☆を獲得していました。
この村には4つ約束が掲示されています。その一つ『批判禁止』に布がかぶせられました。そして村人たちは、選んだアイデア林檎を囲んで、話し始めました。「このアイデア林檎の心配なところをみんなで上げてみよう」するとこれまでひたすら批判しなかった村人たちは、深刻そうな表情になって、次々と心配を上げていきます。「これは壊れやすいかもしれない」「だれかが手に取ったときに怪我するかもしれない」そんな心配が次々出されます。
隣村の人は、その様子を見ていて思いました。「ブレスト村の人たちは、批判しないと聞いていたが、それは間違いだった。彼らは批判するべきときを知っているのだ。」と。

そして、その批判ブレストが終わると、村人たちは、また、『批判禁止』にかけた布を外しました。そして、どの心配事が一番重大だろうかと話し合います。もっとも重要なものを選び出しました。そしてそれをテーブルの上に乗せて、みんなでその解決方法のアイデアを出し始めました。山のように対策アイデアがでました。そして二番目に重大な懸念事項を選びだし、同じく解決アイデアをブレストしました。そして三番目も。そこで村人たちは解決策のブレストをやめました。
隣村の人が聞きます。「のこりの心配事はいいのかい?」。村人は答えます「残りの心配事の対策は、ほとんどの場合、上3つの対策リストに含まれているんだ。」と。
村人たちは、最終的にアイデア林檎をきれいに整え、悪くなりそうな部分には十分なクッション材(対策アイデア)を詰め込んで、そのアイデア林檎のすばらしい部分をみがいて、きれいな箱に入れました。

そのアイデア林檎はもう、ただの思い付きアイデアではありません。アイデアの深みと幅があり、潜在的な可能性もとても高い。そして十分にリスクに対する対策が考慮された、スターアイデアです。村人たちは、100のアイデア林檎から1つのスターアイデアができ、満足そうでした。
ブレスト村は決してどこかにあるわけじゃありません。発散と収束の根底ルールをきちんと理解し、創造性の特性、とくにチームで行う創造作業における特性とうまく付き合える普通の人たちです。ほとんどの人には創造性のよい能力がある。それを引き出す何かが必要なんです。その一つのヒントに、この絵本がなればいいなとおもいます。
(参考にした本:「創造的問題解決−なぜ問題が解決できないのか」)
ブレスト村の人たちは、みんなでがんばって、ブレストをしました。その結果、ブレストが終わるころには、木に沢山のアイデア林檎が生っていました。ざっと100個はありそう。

村の人たちは、輝きのある、おもしろそうな、アイデア林檎に☆のシールを貼ることにしました。ざっと、20個ほどのアイデア林檎に、☆シールが張られました。
よし収穫しよう。ということで箱を持ってきた村人たちは、手分けして、アイデア林檎を摘み取り始めました。

似たアイデア林檎同士が同じ箱に入るように工夫しました。そして、そのハコに、そのアイデア林檎が一目で分かるようなマークを書きました。
村人たちは、摘み取ったアイデア林檎を並べて、すべてのアイデア林檎の良いところ、面白いところ、魅力を感じたところをどんどん上げていきます。

それを見ていた隣村から遊びにきていた人は不思議に思いました。そしてたずねました。「どうしてアイデア林檎を褒めるの?ははぁ、今は、休んでいるの?」村人たちは答えました。「仕事中だよ。それも重要な仕事をしているところなんだ。この作業は本当においしいアイデア林檎を見抜くために、重要なんだよ。」と村人たちはこたえました。
褒め終わると、村人たちは、今度は、ものさしについて、話し始めました。隣村の人は、また不思議に思ってききました。「どのアイデア林檎が良いのかを選ばずに、ものさしをいくつも出してどうするの?重さならバネばかり一つで十分じゃないか。」村人は答えました。「アイデア林檎を評価するにはいろんなものさしがありえるんだよ。」「評価するのに適切とおもわれるものさしをどんどん出していっているんだよ。」
村人たちは、いろんなものさしを考えました。林檎の太さを測る巻尺。甘さをはかるメータ。林檎の縦の長さを計るノギス(ものをはさんで大きさをはかる道具)。林檎の重さをはかるバネばかり。林檎の色つやをはかる色シート。それから、分度器(角度を測る道具)、なんていうのも出ていました。
村人たちは話し合います。そして、評価に最も適したものさしを3つ選びました。
村人たちは、ようやくアイデア林檎を評価し始めました。一つ目のものさしで、アイデア林檎を計ります。そのものさしでよい値を示すものはAとしるします。悪い値のものはC。良くも悪くもないものはBです。
二つ目三つ目のものさしでも同様に図っていきます。そうして、すべてのアイデア林檎を3つの物差しで計った結果を☆の数で表していきます。A、B、Cはそれぞれ、☆3つ、2つ、1つです。その結果、一番目のアイデア林檎が一番多く☆を獲得していました。
この村には4つ約束が掲示されています。その一つ『批判禁止』に布がかぶせられました。そして村人たちは、選んだアイデア林檎を囲んで、話し始めました。「このアイデア林檎の心配なところをみんなで上げてみよう」するとこれまでひたすら批判しなかった村人たちは、深刻そうな表情になって、次々と心配を上げていきます。「これは壊れやすいかもしれない」「だれかが手に取ったときに怪我するかもしれない」そんな心配が次々出されます。
隣村の人は、その様子を見ていて思いました。「ブレスト村の人たちは、批判しないと聞いていたが、それは間違いだった。彼らは批判するべきときを知っているのだ。」と。
そして、その批判ブレストが終わると、村人たちは、また、『批判禁止』にかけた布を外しました。そして、どの心配事が一番重大だろうかと話し合います。もっとも重要なものを選び出しました。そしてそれをテーブルの上に乗せて、みんなでその解決方法のアイデアを出し始めました。山のように対策アイデアがでました。そして二番目に重大な懸念事項を選びだし、同じく解決アイデアをブレストしました。そして三番目も。そこで村人たちは解決策のブレストをやめました。
隣村の人が聞きます。「のこりの心配事はいいのかい?」。村人は答えます「残りの心配事の対策は、ほとんどの場合、上3つの対策リストに含まれているんだ。」と。
村人たちは、最終的にアイデア林檎をきれいに整え、悪くなりそうな部分には十分なクッション材(対策アイデア)を詰め込んで、そのアイデア林檎のすばらしい部分をみがいて、きれいな箱に入れました。
そのアイデア林檎はもう、ただの思い付きアイデアではありません。アイデアの深みと幅があり、潜在的な可能性もとても高い。そして十分にリスクに対する対策が考慮された、スターアイデアです。村人たちは、100のアイデア林檎から1つのスターアイデアができ、満足そうでした。
ブレスト村は決してどこかにあるわけじゃありません。発散と収束の根底ルールをきちんと理解し、創造性の特性、とくにチームで行う創造作業における特性とうまく付き合える普通の人たちです。ほとんどの人には創造性のよい能力がある。それを引き出す何かが必要なんです。その一つのヒントに、この絵本がなればいいなとおもいます。
(参考にした本:「創造的問題解決−なぜ問題が解決できないのか」)
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