2010年03月08日

IDEAVote、体験者のコメント

先週までの出張で、来週リリースの新商品『IDEAVote』を、全国の知人の方にテスト体験してもらいました。

関西ライフハック研究会の主催者であり、各種の賞を受賞されているクリエイトシステムの代表、太田憲治さんに体験してもらったときの感想コメントを、ビデオで紹介します。

私石井と、太田さんの2人でIDEAVote(アイデアボート)を、2回ほど(40分ほど)実施して、その後にでは、感想コメントを、ということでいただきました。



約100秒ぐらいの動画です。

撮影場所は、大阪(クリエイトシステムさんのオフィスにて)。

私と太田さんはもともとお付き合いがある方ですので、感想としては、好意的なコメントが、多くなされるバイアスが働いている可能性があります。それを差っぴいてごらんください。

商品サイトの方も、公開しながら作っておりますが、もうしばしお待ちください。

なお、知人のメディア系の方には、本日、ご案内をお送りしました。

2010年03月01日

ついに、ファイナル版が

実に2年という開発期間を経て、IDEAVoteが、ファイナル版になりました。

2月24日のことですが、私が長期出張に入る前日、マグネットデザイン社の中で、部材を組み立てて商品ができました、ということで、それをビデオ(これは一般非公開なのですが)で見せてもらいました。

こんな感じに仕上がりました。(PC動画を撮影しています)

IDEAVote_001.jpg

IDEAVote_002.jpg

IDEAVote_003.jpg

デザイナーを中心に、わかりやすさ、製造しやすさ、コストを目標内におさめるための努力、が形になりました。商品プロデューサとしては感慨深いものがあります。

2010年02月03日

商品プロデューサーとしての仕事

2月3日。開発パートナー企業との打ち合わせが2件、続きました。1つは先般からお伝えしている「春に出す、アイデア収束のチームツール」です。もうひとつは、「食と農の分野の新規事業アイデア創出のためのツール」です。後者は、カードゲーム型のものです。

どちらも長い胎動をへてそろそろ世に出るのですが、おもえば、プロジェクトの初期段階ではどういうところにたどり着くか、おぼろにしかなかったものが、そろそろ完了する(でも商売としてのスタートはこれからはじまるのですが)、ということで、すこし感慨深いです。

知的ワーク分野の商品開発プロデューサーとしての仕事をしてきて、昔よりもずっと、無いものを描き出すのが早く、確かな概念スケッチができるようになったんだなぁと。我が身を振り返りおもいます。ただ、それが慢心になってはいけない、とつねに戒めながら。

こういう仕事を通じて分かってきたのは、ワークのプロセスを「深くしていく」ことと「複雑になってしまう」ことにはとても高い相関がある、ということ。

その上で、優秀な、支持される製品は「トリミング(削る)のトレンド」を経て市場に出されているということ。

良くできた製品には「説明がいらない」というデザイン的特徴がありますが、それは、トリミングのトレンドをへています。必ずしもすべてに成り立つ法則ではないのですが、特徴的な一つのパターンです。

ちなみに「トリミング」というトレンドは、TRIZの技術進化トレンドの中の一つです。このトレンドをめぐり示唆されていることが、この優秀製品におけるトリミングに示唆をくれます。

テクノロジー分野ではいつ、トリミングのトレンドがおこるか。それは、複雑さがマックスまで行った後で、です。途中でトリミングはおこりません。厳密には、例外が無いわけではないですが、多くの領域での傾向としていえば、あまり起こりません。

商品開発の中でも、「深くすること」をすすめていくとどんどん「複雑になってしまう」ことがどうしても起こります。しかし、それでいい。まずは、それでいい。複雑さのマックスまでススムに任せます。さらに「深く」すると、「トリミング」が自然と見られるようになります。登った山を反対側へ下るように、「複雑になってしまったもの」が「すっきりしたもの」へ洗練されていきます。

いきなり、ここにむかって、えいっと、ジャンプ出来ないもので、どうしても、洗練の前に、複雑さのピークをへないといけないみたいです。

さて、そういう傾向がわかったところで、今度は、トリミングはどこまですすむのか、が知りたいポイントになります。

技術のトレンドでは「最後はその機能だけが存在し、物体としては無くなる」とされています。カーナビのディスプレイがプロジェクターでウインド表示になり、最後には、プロジェクターすらもなくなり、たとえばヘッドライトから前方の道へ、地図が投射される、そんな感じです。

それほどエクストリームなポイントは目指さないとしても、良い頃合の、到達点があります。それを言葉で表現すると「無いと成り立たないもの以外は、削る」です。

重なっているもの、削る。
あった方が良いもの、削る。
いつか必要になるかもしれない、も、削る。
ないと解釈に幅が出てしまうもの、も、場合によっては削る。
(それは、時に、良い効果をもたらしますが)

そんな感じで、せっかく煮詰めてきたエッセンスをさらに
引き剥がします。作り手は辛いですが、使い手はより使いやすくなります。

・・・。

そんなことを、経験が学ばせてくれました。

とはいえ、古典的な名著の中には、創造の基本プロセスとして、同様の構造はよく語られていることでもあります。

創造と言う作業は、広げると絞る。それはミクロでもマクロでも。フラクタルのような構造で、スケールダウンして行っても、俯瞰して行ってもみられる2大要素、です。

2010年02月02日

春に向けて、新ツールを作り中

この冬、ずっと取り組んできた、新ツール開発が、いよいよ、最終段階です。

「自分が本当に欲しいと思えるものを作る」は、優れた商品を作る一つの道だとおもいますが、今回の商品は、それにあてはまるものができつつあります。

ブレストで大量創案し、
このツールで、初期的なアイデアから可能性を引き出しつつ
TOPアイデアを選び出す。

そんな感じの道具です。

小さくても、望まれる市場に、心を込めて、届けたいです。

アイデア出しの後、チームでアイデアを絞り始めると、
どうも収集がつかない、どうもムードが悪くなる、
そんなときに、「アイデアワーク(の収束パート)」を
ゲームで楽しく体験するツール、もうすぐ出来ます。

万人に受けるものではない、それ。
本当に必要な人にはとても喜んでもらえるように
シンプルながら、集団の能力(特に知的な認知能力)の
歯車が回るように、最後の仕上げに入りました。

今月下旬からは、テストプレイを全国出張の際に
知人をたずねて行うつもりですので、後興味あれば
ぜひおこがけ下さい。(販売開始は桜の咲くころ、を予定)

2010年01月18日

自ら運ぶべし

1月18日。

CARDSTAND.jpg

次のアイデアツール、コンセプトを絵にするところも、ばっちりすすんで、とてもいいものになりつつあります。

今日は、取り寄せていた部材が手に入り、関係する人々を、私が市内をぐるっと回って、うけとったり、届けたりしていました。

1時間が惜しいこの時期だからこそ、開発メンバーには、できるだけ、足をはこんで、ちょっとでいいから、顔をあわせるように、と、おもっています。このフェーズの1時間は、他のフェーズの何倍にも当たる、「開発の要諦」となるところ、だと思いますので。

2010年01月07日

ブレスターと対になる道具

今年のアイデアプラントの開発の最大の目玉となるテーマに取り組んでいます。ブレスターをつくった2007年の3月から丸3年になる「2010年3月」、「ブレスターと対になる道具」がようやく完成しようとしています。

一言でいうと、「大量のアイデアの中からチームで効果的にアイデアを絞り込んでいく道具」です。

ブレスターは、全国ニュースになったり、大手企業の開発系の部門に納品したりと、広く喜んでもらえる製品になりました。このときは産学官での初めての開発経験でもあり、すべてが暗中模索でした。

今回も、それに近いレベルの創造的努力を、積極的にするようにシています。自分の足で、関係者をできるだけ直接訪問して話し、実物をいじりながら、ペンを入れていく。そういう作業です。

楽しく、使いやすい「アイデアワーク(収束フェーズ)」の道具、なんとか創りだしてみたいとおもいます。頑張ります!

2009年12月30日

アイデアプラントの試作の目線

昨日のブレインストーミングは、『ブレスター』誕生の直前と同じメンバー、同じ距離感で、メンバーがアイデアを出し合い、具体化しました。

ブレストの中身は書くのをやめておいて、私石井の目線がとらえていたもとを、写真だけで語ります。

「ブレスター」と双璧をなす、新しいタイプのアイデアの道具がもうすぐ誕生します。



IDEAPLANT_brainstorming_2009LAST_001.jpg

IDEAPLANT_brainstorming_2009LAST_002.jpg

IDEAPLANT_brainstorming_2009LAST_003.jpg


IDEAPLANT_brainstorming_2009LAST_004.jpg

2009年12月17日

プロトタイプ「I」のテストプレイ

昨日は、次の春に向けて開発中の「I」を、仙台でテストプレイしました。

場所は仙台市太白区長町にある「リアルビット」さん。創業者の五十嵐さんとご縁があって、テストプレイをさせてもらえる運びとなりました。

「I」(正式名称は、I***F***、といいます)は、アイデアを絞り込むチームツールなので、はじめに、ブレインライティングシートでアイデアを広げ、上位アイデアを抽出しました。これが30分。

ここから「I」のテストプレイです。

1.チームの価値観軸を選び出す

2.軸に沿って「良いところ」を見出し、「◯」チップをのせる

3.軸に沿って「懸念点(そのアイデアの心配なところ)」を見出し、
  「×」チップを乗せる

そうすることで、ワークを通じて、自動的に、アイデアの点数化が
なされます(これがアウトプットです)。

最終的には、その点数でならべたものは、チームに取って
適切な順位付けなのか、あるいはちがうとたら、それはどこらへんが
違うのか、について話し合うことを、可能にします。

アイデアに点数を自動的につける、といっても、
価値軸をになった担当者ごとの観点が反映されるので、
その振り返りワークを通じて、チームの共有する価値観が
どの程度幅があるのか、そろっているのか(明確に共有しているのか)を
しり、チームメンバーの判断能力やアイデアの生成・強化のための
基盤を育てます。



その狙い通りになった部分もありました。
また、いくつかの改良すべきところも見えました。

また、彼らの理解能力、処理能力がたかかった、という部分も
さっぴいて考えないといけません。
優秀な集団でテストさせてもらったわけですから。


次の春までには、かならず、ある種の人・チームに喜んでもらえるものが、できます。これは昨日のテストプレイで確信しました。あとは、おごることなく、ぶれることなく、使いやすさをあげていく努力に徹するべきだと、考えました。

がんばります!ご期待下さい。


IF.jpg



カテゴリ
プレスリリース&メディア掲載(79)
ideaplant 作品(29)
一人ブレスト(20)
電子書籍コンテンツを意識して(2)
今日の一枚(2)
IDEAVote/アイデアを、チームでスマートに楽しく評価していくツール(45)
アイデアプラントの試作の目線(87)
知であそぼう(5)
アイデアプラント 1st (2005-2008)(251)
アイデアプラント 2nd (2009-2011)(580)
アイデアプラント 3rd(2012-2014)(122)
アイデアプラント 6th(2021-2023)(34)
アイデアプラント 4th(2015-2017)(167)
アイデアプラント 5th(2018-2020)(93)
オンライン・ワークショップ&研修(43)
執筆作業と拙著(2)
アイデアワークショップ(&アイデア創出の技術&創造工学の講演)(423)
アイデア・スイッチ(39)
アイデアの技法(231)
メソッド&ハウツー(197)
研究(創造工学)/検討メモ&資料(136)
研究(創造工学)/発表論文&スライド(20)
TRIZ(143)
日記、価値観、仙台オススメ(449)
仙台(5)
Fandroid(11)
フリー・オートシェープ素材(ご自由にどうぞ)(2)
創造工学の絵本(5)
社会活動/全般(39)
社会活動/Five Bridge(11)
シリコンバレー(23)
面白法人KAYAC(9)
社会動向を見る(12)
カード・メソッド(todoとideaと会話をカードで可視化)(2)
研究(MOT)/検討メモ&資料(43)
研究(MOT)/発表論文&スライド(3)
ベンチャープラン「音co知心」(8)
MMJ(37)
事業化コーディネータのお仕事(165)
航海マネジメント・ツール(11)
道具考/pomera(6)
道具考/scansnap(14)
道具考/YUREX(1)
道具考/iPod touch(21)
道具考/ALL(32)
道具考/iPad(8)
ブレイン・ペーパー(1)
石井力重とは(9)
8月22日(20)
311special(8)
ideaplantに、お仕事を依頼してみませんか(9)
創業初年度の確定申告(8)
こども用(4)
iPad+アイデアワーク(10)
旅先にて(12)
Finland(5)
新しい知識を学ぶ(2)
ブレストカフェ(2)
気づきは仮説に過ぎず。だが表現すべし。(3)
アイデアプラント・ノート(1)
加藤昌治さんと石井力重の「往復書簡」(4)
ファシリテータの小ネタ(1)
『すごいブレスト』2020年(10)
長崎(1)
ことば(1)
アイデアプラント 7th(2024‐2026)(15)
過去ログ
2025年02月(2)
2025年01月(3)
2024年12月(3)
2024年11月(3)
2024年10月(4)
2024年09月(2)
2024年08月(1)
2024年07月(2)
2024年06月(2)
2024年05月(2)
2024年04月(3)
2024年03月(3)
2024年02月(2)
2024年01月(2)
2023年12月(2)
2023年11月(1)
2023年10月(1)
2023年09月(4)
2023年08月(4)
2023年07月(1)
2023年06月(4)
2023年05月(2)
2023年04月(1)
2023年03月(1)
2023年02月(1)
2023年01月(7)
2022年12月(5)
2022年11月(4)
2022年10月(2)
2022年09月(2)
2022年08月(5)
2022年07月(2)
2022年06月(2)
2022年05月(1)
2022年04月(2)
2022年03月(2)
2022年02月(3)
2022年01月(3)
2021年12月(2)
2021年11月(7)
2021年10月(2)
2021年09月(1)
2021年08月(2)
2021年07月(5)
2021年06月(1)
2021年05月(3)
2021年04月(3)
2021年03月(6)
2021年02月(7)
2021年01月(13)
2020年12月(10)
2020年11月(9)
2020年10月(3)
2020年09月(9)
2020年08月(8)
2020年07月(4)
2020年06月(20)
2020年05月(9)
2020年04月(10)
2020年03月(9)
2020年02月(4)
2020年01月(6)
2019年12月(2)
2019年11月(2)
2019年10月(1)
2019年09月(1)
2019年08月(5)
2019年07月(1)
2019年06月(5)
2019年05月(3)
2019年04月(10)
2019年03月(6)
2019年02月(2)
2019年01月(8)
2018年12月(4)
2018年11月(3)
2018年10月(9)
2018年09月(3)
2018年08月(1)
2018年07月(8)
2018年06月(12)
2018年05月(11)
2018年04月(7)
2018年03月(8)
2018年02月(6)
2018年01月(2)
2017年12月(6)
2017年11月(12)
2017年10月(3)
2017年09月(3)
2017年08月(3)
2017年07月(5)
2017年06月(5)
2017年05月(8)
2017年04月(5)
2017年03月(8)
2017年02月(6)
2017年01月(6)
2016年12月(10)
2016年11月(7)

Powered by さくらのブログ