
私の旅(出張)は、国内が主ですが、そのほとんどを陸路で行きます。今回も新幹線で行きました。陸路にこだわるのは「急に立ち寄ったりできる」からです。
広島〜仙台は、約1,200kmですが陸路です。飛行機だと、広島まで来たから、徳島に立ち寄ろう、というのは無理がありますし、鉄道のように、よし、これにのろう、と気軽に行けない。その辺がなんとでもなるので、ひたすら陸路を行きます。
上記の写真は、広島から岡山までのった新幹線「さくら」の指定席です。グリーン車のようなリッチな席で「おぉ!」と思いました。東海新幹線の予約システムでは予約できず(そもそも表示されない)ですが、今度乗れる機会があったらこれでゆったり行きたいとおもいました。
そんなわけで、今回、広島の帰りに、四国の右端、徳島によりました。大塚製薬さんの能力開発研究所の創造性開発のチームを訪問してきました。
道中の旅も含めて、書きます。

広島から岡山に出て、瀬戸大橋を快速でわたります。

瀬戸内海は本当に穏やかな海。こういう海を見ながら育つ瀬戸内の島の暮らしって、どんなんだろう、としばし思いをはせ。

高松駅、着。
ここから、徳島の大塚製薬まで、高速バスにのります、四国ということで、お昼ご飯を。汁が東京以北のように黒くない。シンプルにねぎと天かす。かけ(小)190円、という値段。うまし!
そして、徳島へ、つきました。

大塚製薬さんの能力開発研究所。
お世話になった方がもうすく定年とうかがって、今行っておかねば、とおもい、多少無理言って突然訪問させてもらいました。2時間ぐらい、創造性のチームの方と、創造力育成について、ディスカッションをさせてもらいました。
その後は、見学をさせてもらいました。

ここは、面白いものが見学できる回廊で、いろんな想像力をしげきしてくれる設計になっています。

丸いホール。調和、を意味しつつも、完全に丸ではなく、後ろのある山を壊さずよけるようにして少しゆがんでいるそうで、それ自体が環境との調和としてのメッセージを持つ、と。

見上げると、天井にトマト。

階段を上ると手に取れそうな距離に。

これは、土壌ではなく水耕栽培のトマト。トマトは従来土で育てるもの、という社会通念がありましたが、ここでは水で育てることが可能であることをしめし、発想力を大事にすることのメッセージにしています。

興味深いことに、トマトの茎がまるで気のように太くなるものがでるそうです。何年も育つので、太くなれるそうです。土だと連続してはやせない。水だからこうできる。面白いですね。

案内してくださった高井さん。東北大に研究者として在籍された時期もあり、以前仙台にまで来て下さったので今度は私がお伺いした、という次第です。(でも師走の忙しい時期に、突然立ち寄ってすみません)

遠くにゴリラが見えます。大塚製薬さんは、こういうところでも、柔らかい豊かな考え方を促しています。

トマトの階段を下りて、カーブのついた廊下をあるきますと、こんな見慣れない地図があります。なんだろう、と、よく見るとわかります。

カメラを逆さにしてとったもの。南半球では、地図は南が上に書かれる。私たちは、当然と思う前提があるけれど、それを全く逆さに当たり前と思っている人たちもいる。発想の刺激として、面白いものが続きます。

そして、カーブの内側の池には、こんなものがあります。実は、この日は、とても貴重な水のない日だったのですが、その時にここがどう見えているかは、ここでいうわけにはいかないのでやめておきますが、水がある時の姿は写真のように。噴き上げる水で大きな平たい岩が吹き上げられている姿に見学者に「石が水に浮くわけない、の、考えを、当たり前とするなかれ」と言っているのかもしれません。

次は杉です。多少のくさびを除けばこれは固定具を使わずに、自律してこの不安定な感じをどっしりと保っています。

結構な大きさ。下の「つ」の形の杉は、伐採後、一年かけてこのような形状にしたそうです。(方法は秘密だそうです。)

気になって、こっそり裏側をみてみました。本当にのっているだけで、固定は無し。後ろ側からはなにか加工した後というのは見られずかろうじてRの内側に何かをしばらく押し当てていたような形跡差があります。こんな太い木をどうやって曲げたんだろう。スチームでうすい合板であれば曲げられるとしてもこの太さのものはどうやって?そして重たい木がのってもダメージを受けない状態にするにはどうやって?

切り口を正面から見ました。下側が削られていて。もともとは、日差しがどっちにあったかもわかり、目の詰まっている方より、空いてい居るほうがこういう作業の時にいいのかもしれない、と思っていました。

ベガホール、音響や机などもよく出いています。

これはなに?オロナミンCぽけっと?じゃありません、レシーバーを入れるところです、と。いろんなところに細かい工夫がなされています。
そんな感じで1時間ぐらい、見学させてもらいました。発想を変える、ものの見方を広くする、そういうことを歩いていくうちに体験できる場所、とても興味深かったです。
この夜は、四国を抜け、京都まで出ようと思っていたのですが、遅くなったので、徳島駅の近くで一泊することにして、一緒に、飲みに行きました。

この辺は街に活気があります。

食べつつも話は創造力や発想力、認知の話に。錯視、というものを説明する話しで、かかれたものを、取りました。

徳島のおいしい日本酒があるんですよー、ということで、芳水(ほうすい)を、いただきました。ワインのような飲み口でおいしかったです。

鯛が名物、ということで、鯛茶漬け、しかも珍しいゴマペースであえたものを、いただきました。
そんな、徳島訪問でした。
最後にちょっとだけ、淡路島編に、続きます。