2013年10月25日

無駄が無駄じゃないと知る人は、さっさと飛び込んでいく

 
効率的なやり方が思い浮かぶまでは、手を出さない。というのは、非常に非効率な道です。創造的なことをする局面においては。

「無駄が無駄じゃないと知る人は、さっさと泥んこ支度をして、飛び込んでいく。五里霧中の中に。」

新しいことに挑戦する人たちは、論理的に語って見せるよりも、未踏の闇の奥で、見つけたもの(作品)で語ろうとします。

もちろん、効率を必要とするところも、たくさんあります。なので、効率、という考え方へのデリケートさを持つべきでしょう。効率的にあろうとするには。

組織において、無考慮な効率志向が創造活動の生産性を低めている構図、というのは、よく物語のモチーフになります。それだけ人間たちの織り成す社会で頻繁に生じる「パターン」なんでしょう。

一人の人間の中でも、そういう「挑め」と「やめとけ」の拮抗があり、あまりに「効率欲求」に自由にさせておくと、そのうちすべての振り出し方に「詰み」を感じる「スランプ」という心理構造に陥ります。

 

「創造的な仕事がしたいなら、創造的努力をせよ。」

そこに、尽きます。
 
posted by 石井力重 at 07:20 | アイデア・スイッチ

2013年10月24日

独創的なアイデアは、手前にある見つけやすいアイデアの奥のほうに。

  
独創的なアイデアは、手前にある見つけやすいアイデア(当たり前のアイデア)の奥のほうにあります。そのため、まずは「手前にある見つけやすいアイデアを出し尽くす」必要があります。

 『アイデア・スイッチ』 P147


「箱とボールのモデル」で話している冒頭の話です。

創造的アイデアが得られないことに悩んでいる時、大抵の場合は、圧倒的に数が足りていません。

1つか2つ発想してみて、”全然良いアイデアが出ない”と嘆くのは、愚鈍なこと。

創造的なアイデアがいる時には、出し尽くし、苦しいけれどそこから更に出す

その中に、独創的なアイデア(既存の要素の単純な組み合わせレベルを超えたもの)が浮かびます。



関連話題 

「アイデアメーション」
「アイデアの通せんぼ」
「アイデアの質は後半に上がる」
posted by 石井力重 at 06:20 | アイデア・スイッチ

2013年09月10日

『アイデアスイッチ特別付録』を公開しました。(出版から1500日を記念して)

拙著、『アイデアスイッチ 次々発想を生み出す装置』が、2009年の6月に出版してから4年ちょっと。1500日がたちました。(正確には、8月8日で1500日ですが。)

4年も前に発売した本に、いまだにダウンロードコンテンツを拡充するというのも、酔狂な気もしますが、ダウンロードコンテンツを一つ増やしました。

アイデアスイッチ特別付録(2013年9月版)

(PW解除には、アイデアスイッチの著書ページ、石井の名前の下に〇〇代表、とありますが、そのカタカナ名を、英単語で打ち込んで下さい。)

これは、講演やワークショップなどで、ブレストのルールの根底にあるものを説明する時のスライドを、編集して作ったものです。アイデアスイッチを書いてから何度も話して、当時の表現よりももっと、削って、具体的にもしてあります。

極めてひっそりと、著者のブログ(このブログ)で紹介します。


━━━━━━━ 余談 ━━━━━━━━━━

紙の本の良い所と悪い所がありますが、出来ることならば、紙の本の購入者に対しても、アクティブに、コンテンツ拡充のお知らせができるといいなぁと思います。ネットの本屋さんの中には、将来的に、紙とデジタルの本がマージしていける可能性を感じるところが出てきました。10年後には、こういうニーズに対して、普通にソリューションがあるかもしれませんね。

ところで、次の本を書かなくちゃと、思っております。SNS上では時々、その手の話をしていたのですが、きちんとしたことを書こうとしているこちらのブログについては、その辺に言及できないでおりました。

アイデアスイッチが出た当時とは、ずいぶん、私の周りの環境も変わりました。本のような大量の文章を書きだし構成していく時間がどんどん取れなくなっていくにつれて、「本が出ていたこと」にずいぶん助けられました。有限の時間の中で非常に多くの人に、知識の伝達がかなう手段なんだなぁと。

最近、年間の講演&ワークショップを数えてみたところ、丁度52回でした。一年が52周なので、一週間に一度のペースでどこかで登壇させてもらっていました。

規模はさまざまですが、ワークショップ系が多いので、平均40名の参加者の方として、52をかけると、2000人ちょっとの方とお会いして、一緒にアイデア発想をしたり、講演をさせていただいたりしてきました。

この規模を、1ケタ増やすことは可能か、といえば、相当な著名人にならない限り無理でしょう。ワークショップ系は、60名ぐらいまでがコントロールのきく規模ですし、しゃべるだけの講演はあまり性に合わないのですが、頑張って毎回、講演的なものにして、それでも、一ケタ増やせるかどうか、でしょう。

こうして計算してみると、一年間に2000人とか、あるいはその数倍の方にお会いして、アイデア創出の技術を、お伝えすることが、物理限界として見えてきます。

一方、本は、仮に外国にずっといったり、病気で寝込んだとしても、その間もずっと、知識伝達メディアとして役目を果たしてくれています。職業作家ではないので、ヒットは要らないし、望むべくもないですが、いまの私の伝達状況よりも、一桁あげることを可能にしてくれるのはやはり本なんだろうと思い、”本を書かなくちゃ”と、最近、良く思うようになりました。

次に書くならば、またマニアックな方向に舵を切りたいところでして、「アイデアワークショップの作り方、運営の仕方Book」みたいなものがいいなぁと思います。後ろに付録があって、ワークショップのスモールステップがモジュールとしてカード状になっていて、それを切り離して、並べていくと、社内ワークショップが、それっぽく設計できていくような、そんなものです。・・・マニアックですね。(笑)。 ですが、私を取り巻く世界の中ではそれが必要な人が非常に多くて、もしかしたら、直接はお会いできないような方の活動にも役立つものとなり得るのではないか、と思います。

さて、どうなるか分からない私案ですが、行ってしまえば、意外と無意識のうちに、そこに向かって意識が強くなるので、実現が一歩近づくかもしれません。
 





posted by 石井力重 at 01:30 | アイデア・スイッチ

2011年07月30日

拙著『アイデア・スイッチ』、2年前の動画


二年前、2009年の夏に、初めて本を出しました。その時に、アマゾンのレビューページに自分で「本の概要を解説するビデオ」を掲載しています。

先日、アイデアプラントのオンラインショップの店長が、このビデオの原本を出してくれ、ということで、久々に引っ張り出してみていて、懐かしくて、掲載してみました。

この時、私は35歳。

幸運なことに、当時、老舗の出版社が、ビジネス書として書きませんかと、言ってくださって、確か丸々1年かけて書いたのでした。文章を大量に書くだけの時間が、開業当時はあったんだなぁと、今は思います。

文章を丁寧に書くこと。これは初心を忘れるべからずだ、と本当にそう思います。

当時、この原稿の大半を占めているものは、ITmediaの連載記事として書いたものですが、一本の執筆に8時間かけ、編集部からの添削に沿って修正を行うために更に4時間はかけていたので、かなりの時間を投入していました。今は、どうだろう。自分を振り返り、襟を正したいと思いました。

今日は、そんな初心を振り返るための、日記でした。

posted by 石井力重 at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | アイデア・スイッチ

2010年09月03日

『アイデア・スイッチ』ダウンロード、資料ページが見つからない方へ

拙著、アイデア・スイッチをお読みになってダウンロードデータを落とそうとして、ページが見つからなかった方へ。

ダウンロードのページに、大幅なサイト切り替え作業を行い、そのため、時折表示できないことがあるようです。

恐縮ですが、私石井から直接メールにてお届けしますので、ご要望の方は、お手数恐縮ですが、石井までご連絡ください。(2営業日以内に必ずお届けします)


■読者確認のための質問:

本の中でダウンロードページがある場所は、大まかに言って次のどこでしょう。

1)目次のすぐ後

2)3章の終わり部分

3)巻末

数字だけで結構ですので、これもあわせてお送りください。


私石井のアドレス
rikie.ishii@gmail.com



アイデア・スイッチを読んでくださり有難うございます。



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なお恐縮ですが、サイトからのダウンロードの復旧にはしばらく時間がかかりそうです。2010年の9月末日までをめどに、鋭意努力したいとおもいます。ご迷惑をおかけしておりますことを、お詫び申し上げます。石井力重
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posted by 石井力重 at 10:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | アイデア・スイッチ

2010年06月30日

【御礼】アイデア・スイッチ、発売一周年

今日は、一つの記念日でした。はじめて出した本『アイデア・スイッチ』が発売1周年、となりました。

この一年、本のおかげで各地のクリエイティブ・リーダさんたちと情報交換ができました。皆さんからいただくお便りやコメントを励みに、もっと精進したいと思います。

アイデア創出の技法について、学びたいことがまだまだ沢山あります。アイデアにお困りの方にお伝えしたいことが沢山あります。初心を忘れず、人生最後の日まで、道の途上をゆく生き日々を続けたいと思います。


追記:

今日の誠ブログの追記(記事の下のほう)に、アイデア・スイッチをより活用していただくための動画3本を再掲しました。ぜひあわせてご覧ください。
posted by 石井力重 at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | アイデア・スイッチ

2010年04月19日

「アイデア・スイッチ」がワードマクロに!

なんと、ワードプログラマーの新田さんが、「アイデア・スイッチ」のネットを使った発想法の部分を、ワードマクロにしてくださいました。

しかもとってもシンプルにさくさく動くマクロとして。

新田さんのブログで、マクロ(アドイン、というべきでしょうか)を
ダウンロードできます。

アイディア・スイッチのマクロ

私なりに落としていれてみました。
私の環境はOS=XP、OFFICE=2010、です。

ブログの本文中の「idea_switch.dot」をダウンロード」をクリック


落とせたらそれをダブルクリック。
するとワードが立ち上がります。
ワード2010では、上部にあるリボンで[アドイン]を押すと
[アイデア・スイッチ]が入っています。


[アイデア・スイッチ]をクリック


すると小さなパッドが登場します。
販路開拓のためのアイデアを得る「インターネットタウンページ」
事業機会からアイデアを発想する「未来年表」
画像集から商品アイデアを発想する「Google画像検索」
電子特許図書館からネーミングのアイデアを発想する「商標検索」
これらを、さくっと、実行してくれます。
しかも本が無くてもすぐにできるように、小さいパッドの上に
具体的な進め方が記載されています。親切設計。

ワードで何かを書いているときに、ふと、発想のための検索をしよう
というときにこのパッドは思考のブレイクを最小限にとどめて
機能を提供してくれるでしょう。


読者の方も、そうでない方も、ぜひ一度使ってみてください。
機能をここまでシンプルにして、ツールにしてくださった新田さんに、
心から感謝を申し上げます。

有難うございました。


なお、この手法をつかってどんなアイデアをだせるのか知りたい、
という方はぜひ、拙著『アイデア・スイッチ』をご覧ください。
他にも、一人ブレストに役立つ手法を、紹介していますので
きっといくつか、使いやすい手法も見つかると思います。


拙著、アイデア・スイッチ

posted by 石井力重 at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | アイデア・スイッチ

オフラインに適した本です

拙著「アイデア・スイッチ」

発売から10ヶ月ぐらいがたちました。
いろんな発想法の本を読んだ方が、
褒めてくださるのでとてもうれしく思っていました。

もっと、発想法とかに縁の無い人にビジネスマンに
向けて書いたつもりでしたが、意外と違う層に
届くものなんだなぁと思いました。

その彼らの言葉に特徴的に思える言葉がありました。
「お遍路に行くとき、アイデア・スイッチ」をと。

長くあるきつづけるのは、発想には適した良い時間です。
アイデア・スイッチは、3ステップでできることと、
一人で発想できることを目指した「シンキング・トイ」の
ようなものを思想としてもって作っていますので、
一人歩きの時間に、アイデアを作りながら歩くには、
最適の本だと思います。(自書を肯定的に表現するのは、
日本人には難しいですね、なんだか、あつかましいっぽさが
でてしまう・・・。しかし、書きました)。

一人ブレスト・ウォークラリー、とか、そういう文化的なエッセンスの
あるイベントも将来してみたいなぁと思います。

発想のお題がわたされて、次のポイントでホワイトボードか短冊に
たくさんアイデアを書いていく、そんなイベントを。


あるいは、ウォーキング・一人ブレストに向いたアプリを
つくってみる、というもいいかなとおもったりしています。



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追記:

最近、ワードプログラマーの新田さんに
本の書評を書いてくださっていました。
有難うございます。

みんなのワードマクロ 4月10日

新田さんとは、以前名古屋でお会いしてからのお付き合いです。

クリエイティブで、彼の面白い発想には、いつも刺激されています。
posted by 石井力重 at 15:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | アイデア・スイッチ

2009年08月11日

アイデア創出ツールのプレゼント、あります。

※ 本プレゼントは応募を締め切りました



誠Biz.IDの連載を読んでくださった皆様、ありがとうございました。最後に、読者の方々に向けて、アイデアプラント製の「アイデア創出ツール各種」をプレゼントとして提供しています。


・ブレスター 1名様 (4,900円相当)
・智慧カード 1名様 (6,500円相当)
・Idea Pop-up Cards 1名様 (6,500円相当)
・ブレイン・ペーパー6種セット 1名様 (9,000円相当)


書籍の読者にもぜひ応募していただければと思い、ここに、その「誠Biz.ID」でのプレゼント実施について、ご紹介しておきます。



1.下記のURLのページへいく

 http://bizmakoto.jp/bizid/articles/0908/11/news007_2.html

2.フォームに従って(メール、名前、希望商品名を)記入する

 「感想の記入」といった手間のかかる作業は、ありません。


それだけで応募ができます。
どうぞ、奮ってご応募ください。







iPhoneアプリもよろしくお願いします。


連載の終了直前にリリーとなった「IdeaPod」もぜひよろしくお願いします。

URL http://kiteretsu.kayac.com/2009/08/iphone-ideapod.php

これが、沢山の方に使っていただけるアプリになると、またKAYACさんとIDEAPLANTの連携で何か創れるかもしれません。

(といってもIT部分は、ひとえにKAYACさん(瀬尾さん)のお力なのです。僕たちは、発想の道具を揃える部分までが、せいぜい。)

創りたいものは、いろいろあります。またKAYACさんに「石井さん、また一緒に創ろうよ」といってもらえるよう、皆さん、ぜひよろしくお願いします。


補足:

IdeaPodは、上記の黄色のカード2種(「智慧カード」と「Idea Pop-up Cards」)の両方が使えるアプリです。(日英切り替え)。


URL

「アイデア・スイッチ」連載第6回
http://bizmakoto.jp/bizid/articles/0908/11/news007.html
posted by 石井力重 at 23:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | アイデア・スイッチ

2009年08月04日

誠Biz.ID:“1人ブレインストーミング”4つのルール

アイティメディアの誠Biz.IDさんに
『アイデア・スイッチ』を取り上げていただきました。(5回目)

内容は、4章の中にある
「ブレインストーミングの本質や実際のコツ」です。

”一人ブレスト”という切り口で表現されていますが、本質的には、チームで行うブレストでも同じです。本のコンセプトから、「一人でアイデアを出す時に、ブレストはどう役に立つのか」を意識しています。




ちなみに、この章は、書籍になるまでに
かなりの書き直しをしています。
私の本来の文体は「発想の思考過程、その、ひとりがたり」を
中心に書く傾向があります。

編集者さんとの打ち合わせ、書籍にむけた見やすい文章へと
大きく修正しました。

しかし、一方で、発想のプロセスは、
ある種の人にとっては、思考過程のひとりがたりの方が、
いいように感じています。

そこで、かなりワイドルカードなスタイルですが、
先what後howアイデア出し(二段階ブレスト)について
一番最初の原稿をここに載せてみます。

「読みにくいよ・・・」という声も多いかもしれませんが、
1%でも、「そういうことか」と直観的にうけとってもらえる
方がいっしゃれば幸いです。





[初期段階の原稿](反転してお読みください)


8-2 自由な発想に集中できるアイデアの出し方「先what後howアイデア出し」


「こうだったらいいのにな」という閃きを、劇的に出しやすくする、3ステップ方法をご紹介します。一人でブレストする際に、試してみて下さい。

コツ:whatとhowを分けてブレストをします。

最初の10分では、「こうだったらいいのにな」「こうだったら、面白い」というのを思いつく限り、列挙します。そして、その中から1つ選び、次の10分では、「どうやってそれを実現するか」をアイデア出しします。アイデアを出す作業を、このように構造化することで、「どうやって実現すればいいか分からないけれど、こうだったらいいのになぁ」というアイデアがすいすいでます。

もうすこし、詳しくご説明します。

STEP1「whatを出す」

最初の10分で、面白い案、理想案を出しますが、つい自分で批判を出してしまいますが、「そうだ、実現方法は、今は分からないでもOKなんだっけ!」と、気楽に、未成熟なアイデアなく出していけます。これってアイデアと言えるかな、というのだってOKです。結局選ぶのは1つだけです。できの悪いのは、後で必然的に消えますから、迷ったらそれは書き出します。

なお、時間は10分、と決めて、やるのがコツです。出しつくしても時間があれば粘ります。もし10分たってもどんどん出ているようなら、さらに5分、もうさらに5分、と延長してもかまいません。しかしいずれにしても、「何分までは、whatをだす」と意識していることが大事です。それによって、未成熟なアイデアを出してもいいんだ、という意識を維持します。


STEP2「1つ選ぶ」

ステップ1がおわったら、そこから1つ選びます。え?いいのがたくさん出たのに、一つだけ?そう、一つだけです。2つ以上、選んだではだめです。でも、いいアイデアを合わせたらもっといいアイデアが作れるんだけど、という場合は、足してより良いアイデアを作って結構です。「統合したりできないけれど、この3つのアイデア、どれも捨てがたいよ」というどうしてもの場合は、ステップ3を、それぞれのアイデアについて、やります。でも、3つの中でも、1〜3の順位をつけて、1からやります。

どういう基準で選んだいいの?それについては、アイデア出しのテーマに対して「優れているな」とおもえるもの、で結構です。やれなそうなアイデア、実現方法が分からないアイデアでもいいんです。

優れいてるアイデアって、どういうもの?「面白い」「広がる可能性がある」と感じるものです。詳しくは、アイデアの絞り方「収束・メソッド(9章)」をご覧ください。

STEP3「howを出す」

今度は、「このアイデアを、実現するにはどうすればいいだろうか」ということがアイデア出しのテーマになります。10分間、実現するための方法を、列挙していきます。本当にそれは、問題を解決するだろうか、と疑わしいものでも、とりあえず挙げていきます。未成熟なアイデアでも、挙げるとそれがヒントになって、よりよい実現方法を思いつきやすくなりますので。

なかなか、実現方法が思いつかない、というときには、トリガー・メソッドの「智慧カード(TRIZ)」や「SCAMPER」を使ってみて下さい。


実際にやってみましょう。状況はこうだとしてみましょう。

あなたは地域のイベントで、新聞紙を使った面白い遊びを子供たちに教える役ことになりました。新聞紙を使った面白い遊び、なんかいいアイデアをださなきゃ、というシーンだとしましょう。

STEP1「whatを出す」
10分間、こうだったらいいのにな、を出します。
「新聞紙で、か…。
つなげて大きなシートにしたらなんかおもしろいかな。じゃあ“巨大な紙のシートをつくる”かな。遊びのアイデアじゃないけれど、これくらいのレベルから書いておこうか。しかしこれ、どうやってつなげるかな…、あ、そうかこれは、STEP3でかんがえればいいのか。
じゃあ次。大きなシートか、芝生の上にしいたら、あそびになるかな、それより、下に潜ったら暖かいかも。“新聞紙の巨大シート下にもぐって遊ぶ”ってどうかな。
二枚用意して、あちこちをノリでとめて、迷路みたいにしてもいいな。障害物競走の網のエリアっぽいかんじかな。じゃあ、“新聞紙の巨大シート型迷路”。でも子供が入っても切れないようにするにはどうしたら…、あ、そうか実現方法は、あとで、だったな。
シート以外に、ハンモックにして、寝転がるのもありかな。“新聞紙ハンモック”
燃やしてみるものいいかな。危なくないようにするには…というのも、あとでいいか。じゃあ、“燃やして遊ぶ”
ちぎって、湿らせて、それをまるめて“新聞紙・雪合戦”もいいかな。びちゃびちゃの後始末…は、よし、あとで。今は考えない。」

だいたいこれで10分くらい経ちました。

STEP2「1つ選ぶ」

選びやすいように、整理してみます。

巨大な紙のシートをつくる
新聞紙の巨大シート下にもぐって遊ぶ
新聞紙の巨大シート型迷路
新聞紙ハンモック
燃やして遊ぶ
新聞紙・雪合戦

「“面白い”っていみでは、迷路と雪合戦かな。“広がる可能性がある“っていみでは、雪合戦かなぁ。雪だるまとか、ぬれ新聞紙アート、的な広がりもありそうだし。

ということで、「新聞紙・雪合戦」を選びました。

(補足:ここで、注目してほしいのですが、燃やして遊ぶ、のアイデアを出した時に、火の始末は、、、と心配しかけましたが、落としてしまうアイデアには、かけた時間が無駄になってしまいます。同じくハンモックの強度を心配しかけましたが、これも考えなくてよかったことなんです。アイデアの実現可能性を心配して対策案まで検討して多くのは、選出する1つに対してだけ、やればいいんです。)

STEP3「howを出す」

今度は「このアイデアを、実現するにはどうすればいいだろうか」つまり「新聞紙・雪合戦を実現するにはどうすればいいだろうか」がアイデア出しのテーマになります。10分やります。

「新聞紙をちぎって濡らして、玉にしたら、雪玉のように充分な形状を維持できるのかな、それから、硬く重たくなりすぎて危険じゃないかな。どこでやれるんだろ、びちゃびちゃになるし、たくさん飛び散って壁とかについたら、きれいに掃除するのは大変だぞ。濡れた新聞紙を、どう廃棄すればいいんだろう。濡れ新聞紙をぶつけられたら、インクでよごれないのかな」ざっと、こんな懸念点がありです。そうこれらをカバーして実現するには、どうすればいいか、考えてみます。

安全面を考えて、「硬く重くて危険じゃないだろうか」は、「じゃあ、ちぎらずに、一枚を半分にした新聞紙を丸めてから濡らすと、適度な球形を維持しながらも、やわらかいんじゃないだろうか」とアイデアをだします。これは、。試すのが簡単なので、すぐやってみてもいいですね。目に入る可能性をかんがえると、何かガードも欲しいところです。

「汚れる、というのも、お子さんの親御さんが気にするだろうから、何とかしないと…。そうだ、カッパか水着はどうだろう。汚れても水で洗い落とせるビニールならいけるかもしれない。水着はちょっと、時期と場所をえらぶかな。でも、水着っていみでは、目をまもるゴーグルは、いいかも。このイベントには、ゴーグルとカッパ持参で
集合!とすればいいかも」

この辺で10分になりました。もう少しだけ、対策アイデアを考えてみます。

「場所は、屋外、だよな、よごれるから。転ぶことを考えると、土の運動場を借りたいなぁ。清掃は、ある程度、大きいものを手で拾って、細かいのはほうきで集めるか」

こんな感じになります。
20分前には、まったくのノーアイデアでしたが、結構、子供が喜びそうなアイデアがつくれました。濡れるから、これはダメ…としていたら、このアイデアはうまれていませんでした。ステップを分けることでブレストの本質を、維持したまま一人ブレストが可能になります。ぜひ試してみて下さい。

ちなみに、雪合戦の旗の代わりに、敵陣の新聞紙の旗を破り落としたら、勝ち、というのがいいでしょうかね。それから、勝負のついた後に、第二ラウンドを作って「落ちている新聞紙を、たくさん集めたチームが勝ち」としたら、瞬く間に、ゴミは2つのゴミ箱に収集されていく、かもしれませんね。
posted by 石井力重 at 10:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | アイデア・スイッチ

2009年07月30日

はじめての本の発売から1か月

本を書きました。と多くの方にご報告してきましたが、
その本も今日で、ちょうど一か月がたちました。

はじめての経験はとても興味深く新鮮でした。

この間、アマゾンの売上をみていると、
最高で、アマゾンの本(全体)の中でトップ500入りでした。
この一か月を平均してみていると、1000〜2000位を中心に、
多少上がったり下がったりしていました。

一万位をこえてしまうと、ドキッとしますが、3桁になると、
すこしうれしくて、一喜一憂とはまさにこのことか、
といった感じでした。

嬉しいことに、書評を有名なブロガーの方が書いてくださったり、アイティメディアの中で本の内容を連載していただりして、定期的に、ネット上に露出できていました。このへんは大きいですね。ありがとうございます。

それから、各地で講演やワークショップ、個別支援でお付き合いしている方々が、周囲にお勧めい
ただいたのもあって、じっくりと展開もなされてきました。

今も、大きな書店さんでは平積みをしていただいているのをみると本当にありがたいです。

(年間に出る本を考えると、一週間で、さっとなくなるぐらいだって、覚悟しなければならないところなのですが。)

多くの人々のご厚意によって、初めての本にしては、順当にうれてきたようです。ありがとうございました。また、本から生まれた出会いも沢山ありました。この本の企画を持ちかけて下さった編集者Hさんには、本当に感謝しています。ありがとうございました。
posted by 石井力重 at 18:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | アイデア・スイッチ

2009年07月28日

誠Biz.ID:100円ショップのアイテムで作れる発想ツール3つ

アイティメディアの誠Biz.IDさんに
『アイデア・スイッチ』を取り上げていただきました。(4回目)

内容は、3章の中にある
「100円ショップのアイテムで発想ツールを作る方法」です。


posted by 石井力重 at 18:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | アイデア・スイッチ



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