2023年08月22日

半世紀、生きました。(50歳になりました)「やりたい仕事は残らず全部、やってみよう」

本日、50歳になりました。ついに、半世紀生きたことになります。

この日だけは、記事の読み手を未来の自分としています。「展望を誕生日のブログに書く」ことで、一年前の自分との約束を思い出し、自分の問いに答えて時間を強制的に持つ仕掛けになっています。今年は、50代に入るので、十年展望として綴ります。

##この記事は、ホテル日航奈良から、9月3日に書いています。この夏は、早稲田大学の集中講義、母の法要、奈良女子大学の集中講義(最終講義)、八尾市の起業家育成講座と連続して長時間講義がありタイトでした。移動の新幹線や、滞在先のホテルで万年筆を走らせて、この日記の内容を考えていました。

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夏の旅仕事で各地に滞在しながら、50歳の10年間をどう生きようかを、考えました。

その前に一つ、思い出深いエピソードを。
新卒で入った商社の部署は人生の縮図のように新人、中堅、ベテランのいる大きなチームでした。とてもおっかない大先輩がいまして、私が入社二年目ぐらいの時に定年されました。彼が退職する日しんみりといったのです。「お前らはうらやましいよ。これからなんだってできる。」と。若造の私には、その意味があまりよく分かりませんでした。しかし、一年後にお会いした時に人が変わったように好々爺とされ、終始笑顔なのですが丸くなった背中に、にじむような哀愁というか寂しさのようなものが。確か、すすめられて何か趣味を始めた、と。多忙な職場なので、一人一人と電話が鳴って呼び戻され、うやむやに解散になり、それからはお会いする機会がありませんでした。
その時に強く感じたものがあります。
日本の社会には定年がある。その日を超えると、能力に優れ体力の高い人でも、仕事の土俵から出されてしまう。彼はその土俵を出るその日に『土俵の上にいられる日々』が永遠に失われ、二度と戻らないことを、そういったのだ、と若造の石井は一年かけてハッとしたのでした。

社会は大分変りました。働く喜び、を感じるタイプには定年延長もあり、第二第三の職場で活躍されている方も少なくありません。
石井自身は個人事業主なので、自分がもうこれでおしまい、と思う日が来ない限り、ずっとアイデアプラントという生き方をするのだろうと感じています。

アイデアプラントの仕事を振り返ると、どの時代でも、お客さん(主に大企業でイノベーションに取り組む方)との年齢差があまり大きくありませんでした。大体±10歳までのことが多いのです。50歳になる今、お客さんの肩書が昔とはずいぶん違うことに気づきました。部長、課長が多く、若手側ではグループリーダーや上側では若い取締役も。
そこから外挿して考えると、60歳の石井の上側10歳はかなり減り、下側10歳がお客さんに。そして、70になると±10歳の皆さんはほぼ2つ目の職場で活躍する方、という構図になりそうです。(もちろん、10歳以上の差がある方も少なくはないので、ここまで単純にはならないと思いますが。)

それでも大きな構図として、そうなっていくことを今から心得ておこうと考えました。
すると、定年の日がない個人事業主といっても、徐々に曖昧な土俵ラインを少しずつ割っていく時期がくることを覚悟しておくべきだと。

話を展望に戻します。

産業界、特に大企業では、実績と実力を積んだ50代はリーダーシップを発揮する世代です。そうした世代がお客さんの中心になるとなると、依頼の幅も、中身の高度さも増すでしょう。
引き受けられるかどうかわからないような、今まで誰もしたことがない仕事。そういうものをずっと引き受けてきて納めてきましたが、毎回かなり頑張って到達しています。そういう「まだないこと」を引き受けるというのは振り返れば成長譚ですが、その案件の最初の一歩に立つときは「果たして俺はこれをやり切れるのだろうか」と毎回悩み、不安の藪を漕ぎ分けて進んできた日々でした。この先、お客さんの立場がさらに高くなる。そうすると、登ろうとする未踏峰はますます険しくなると予想されます。

この先の10年は、多分『仕事のゴールデンタイム』だ、と直観的に思うのです。
なので、逡巡するよりも、「やりたい仕事は残らず全部、やってみよう」と思い、これを10年の指針としました。

2つ目の指針もつづります。

50歳になるあたりで少し、自分の中で変わったことがあります。
これまでは、一人で質の高い仕事に全力を注ぎ最高のものを顧客に納める。という職人的な専念をしていました。
あまり、場を作るとか、皆で何かをすることを企画することはありませんでした。
(顧客の依頼に応じて、その種のことをすることはありましたが。)
これからも、顧客への愛が製品のフォルムに(仕事の細部に)宿る。そういう仕事をします。
しかし同時に「もっと皆で楽しもう。場を作ろう。」とも思い、これも10年の指針にしました。

ということで、未来の自分への問いです。

1年後、そして、10年後の私は
❶「やりたい仕事は残らず全部、やりましたか?」
❷「もっと皆で楽しみましたか?場を作りましたか?」

各年代で、10年展望を立ててきました。
今回は、少し自身の心を解き放つ方向性が入りました。
とはいえ、慢心することなく、一層精進しながら、愚直にアイデアプラントの道をゆきたいと思います。

なお、今まで「元旦」(事業)と「誕生日」(個人)に書いていた抱負や指針は、必須とせず、次に書くのは、10年後でよい、としました。正月と誕生日ごろにその時間をまとめてとるよりも、日々、展望を更新して進みたいと思います。



なお、7つの指標を建てました。
残り5つは、ブログ記事としは割愛しておきます。
10年後の自分は「50代の7つの指標」ファイルを開いてください。

posted by 石井力重 at 09:00 | 8月22日

2022年08月22日

「X仕放題」が誰かのためになる。

思うのです。天職は、「欲達衆益」である、と。

自分の「欲」望の三昧をする。
その日々で極点に「達」する。

あふれ出るものに特殊性が出る。
多くの人々(「衆」)の仕事や暮らしの役に立ち『ありがとう』を生み出す。
次第に、他のものでは代替えできない価値を生む(「益」)

そして、本人にも、食うに足る分のお金がやってくる。
しかし、本人は、三昧の境地に遊ぶだけで、仕事をしたつもりがない。
贅沢には執着がなく、また三昧にふける。
そうして、特殊性はますます前衛的に、未踏を切り開いていく。

こういう「欲が達して社会の益になる」ことが天職のメカニズムであろう、と。

欲達衆益_.png

(篆書体で「欲達衆益」。白川フォント)

===

今日のブログは恒例の、誕生日に展望を考える内容です。

今日で、49歳になりました。
父母が70代後半でピンピンコロリ的になくなったのを思うと、私の使える時間は四半世紀ぐらい、だと思うのです。

無駄に過ごしていい日などなく、
今、囚われなく思うのは、『有限の人生で、好きなことを全力でやり、それによって社会をより発展させたい』ーーというものです。

私には、昔から奇妙な欲求があります。

『面白いアイデアを見たい・聞きたい。それに触発されて、自分もたくさんアイデアを出したい。』

というものです。

若い日に『アイデアだけ朝から晩まで出し合っていたら、それで飯が食えたらいいのになあ』と思ったその理想の道を、歩んでいます。そういう職業が世の中に見当たらなかったので、アイデアプラント、という事業を作ったんです。

もちろん、仕事としてやるからには、ビジネス上のいろんな整備もいるし、堅い守秘義務など、徹底したものも要ります。なので、ふわっふわのままの奔放、芸術的才人、のようにはできませんが、心の真ん中はいつも、そういうものがありました。

すこしフォーマットをもってしゃべりますと、

「X仕放題」が誰かのためになる。

天職とは、突き詰めるとそういうことだと思うのです。

多分、

X=表現すること、だと、芸術家に。
X=コーヒーを入れる、だと、喫茶店マスターに。

私の場合は、

X=アイデア、でした。それで、アイデアプラントに。

多くの人が、新しい「Xで生きる職業」をつくる時代も、くるんだろうと思います。
何かにのめり込み没頭する。
そこから生まれるものを、価値に変換する知性を持つ。
ビジネスの「型枠」はくみ上げてしまって、
後は、三昧。

人工知能の人間凌駕時点と目される2035年を超えるあたりでは、そういうのは当たり前になっているような気もします。

人材育成の場で、創造力の教育をしますが、彼ら彼女らが未来においてより良い選択肢を捕まえられるように、現在と未来の労働環境を意識して、知見を提供したいと思います。


<<一年前の展望の、到達度合いを振り返る>>

2021年8月22日の展望は「子どもに見せたい背中」でした。
その到達度はどうだろう。自問自答してみて、自己評価は難しいなと。
『父(=私)が楽しそうに、自分の仕事に没頭している姿』は、娘たちに見せられている感じもします。
また、次女の学校には、特別授業で呼んでもらい、学年全体へのワークショップ授業を提供でき、娘にも仕事の姿を見せられる機会もありました。
この目標は1年で終わるものではなく、ずっと、続くタイプの物でしょう。
この先も、アイデアプラントという職業に邁進してゆく。シンプルにそれを行っていこうと思います。


<<余談の話し>>

この前、大阪で展覧会・岡本太郎、を見ました。
そして時期を同じくしてNHKでTAROMAN(若い太陽の塔が顔で、でたらめなことをするヒーロー。最終話の10話では怪獣もろとも地球を爆破する)も楽しんでいみていました。
岡本太郎の残した言葉には、すごく力があるし、保守的になっている自分の心に、バシッと喝をもらったような気がしました。
一年後にこのブログを見る時に思い出すように、記しました。
posted by 石井力重 at 11:47 | 8月22日

2021年08月22日

子どもに見せたい背中

例年のことですが、誕生日の日のブログは、一年後の自分に向けて綴ります。

元旦のブログが「アイデアプラント代表としての一年目標」であり、誕生日のブログは「個人・石井力重の一年目標」です。

今、48歳を迎えた今日は、記憶に残る体験をしています。

前日に、モデルナのワクチンの二度目を打っており、日付が変ったころには、副反応(悪寒と高熱)に苦しんでいました。朝方まで何度もトイレに行きたくて目覚め、朝に起きると、体の節々の痛み、頭痛、だるさ、というきつい状況でした。


例年は、誕生日のころは、未来予測資料をたくさん読み込み、この先の一年がどういう社会になるかの情報を収集し、未来イメージを自分の中に作り、その中で自分が何をするかを描き出して、ブログを書いていました。

今年は、そういうことができないので、直感的に、書いてみます。


「子どもに見せたい背中」

コロナ状況下で、お盆に墓参りも行けず、二年前に亡くなった父の猛烈な働きと勤勉な勉強ぶりを、思い出していました。

幼いころの記憶では、父は創業者として、昼はユンボの運転や水道設備工事で猛烈な勢いで動き、夜は遅くまで各種の国家試験の勉強をしていました。

私が文才の物書きだったら、現代の二宮金次郎的に、半生を書き留めたいぐらいの創業者でした。

我が姉弟はみな、怒涛の仕事量をしていくような生き方をしているのですが、その根底は父の夜まで頑張る背中を見てきたことにあるように思います。


私は、心底好きで価値があると思える仕事に、全力で打ち込みたいと思っています。

顧客への圧倒的な愛が製品のフォルムに宿る、そういう製品を作りたいと思っています。

そういう姿を娘たちに見せたい、と若い日に思い、アイデアプラントという生き方を選択したのでした。


その日々の中で、「子どもに見せたい背中」を、我が父のように、見せられているだろうか。

そんなことを考えていました。


背中_篆書体.jpg



話を、少し拡張します。


師となる人たち(父も含みます)が、これまでに、たくさん良いものを与えてくれてきました。

その人たちに直接恩を返す機会はそれほどありません。

なので、常々こう思います。


「もらったものを、次の世代にかえさなくちゃ。」


こういう姿勢で仕事を作り進んでいくのは、報酬よりもはるかに多い情熱と努力が必要です。

ですが、すでにお代は昔、恩師たちからいただいています。

その恩師たちに返すつもりで、常にどの仕事にも、臨みたいと思います。


そんなわけで、今年はフワッとした目標ですが「子どもに見せたい背中」(そして、社会一般に対しては「もらったものを、次の世代に」)を一年の個人目標にしようと思います。




<<一年前の目標の、到達を振り返る>>


2021年の展望は、消えた普通(リアルな対面中心の社会)。新世界(デジタル社会)の礎とならん。でした。

” 新世界で、「創造的な人や組織が次々と生まれてくることを支えるものや活動を提供してゆこう」、という姿勢で過ごした一年間、結果的には、自分なりにかなり実践できました。


@オンライン・ブレストが捗るためのHow toをまとめた『すごいブレスト』が202012月に出版され、それが20217月には、それが学会から賞をもらう運びとなりました。(日本創造学会・第8回(2019-2020)・著作賞を受賞しました。)


Aオンラインの創造研修やオンライン・アイデアワークショップなどを通じて、画面越しでも創造的な相互作用が起こるような「場」をたくさん提供してきました。


BMiro上に、「ブレインストーミング・カード」を設置して、リアルと同じように実践するコンテンツも、だいぶ熟成してきました。(これは、近い将来、デジタルコンテンツとして市販したいと考えています。)


去年のブログでは、コロナで急に世界中が不慣れなオンラインになった中で見えてきた様々な特性をまとめていますが、一年たっていまやそれは、ほぼ常識、という状況に到達しています。

逆に一年前はまだそれらが、出現し始めで、予兆のレベルであったのだ、と読みながら思いました。


なお、「相変わらず、コロナが猛威を振るい、一方で、リモートワークは推奨されど、できない(しない)会社は予想されたよりもずっと多い」ようです。

コロナのリスクが減ると徐々にリモート勤務を削減していく会社も一部上場企業にも多く見受けられました。


リモートは非効率。


確かにそういう面はあります。

この秋の学会発表で報告しますが、オンラインでのブレストは(リアルのブレストに比べ)、アイデア創出数や創造的反応(笑い、共感、鬨の声)が68割に下がります。

リアルでは1の時間で1の成果が出ていたことが、オンラインでは1の時間で、0.60.8の成果になる、これでは、らちが明かない、よしじゃあ、出社に戻そう、ということになるのもわかります。


この点は、創造性の研究者として「一方で、オンラインの方が効果的な創造作業もある」ということを、分析し、もっと発信していかないといけない、と思っています。

リモートワークが「リアルの劣化版、仕方なくやる緊急回避的勤務形態」にとどまっているのを「リモートワークの方が捗る仕事もある」という認識に変えていけるよう。


posted by 石井力重 at 19:48 | 8月22日

2020年08月22日

消えた「普通」。新世界の礎たらん。

本日47歳になりました。誕生日のブログは未来の自分に向けて書いています。

この半年間を振り返り「ある種の未来にむけて、一気に進んだ」と感じています。

災禍にあうと人々は「普通の生活」を取り戻そうと努力します。
地震や豪雨の後と同じように、世界中が新型コロナからの「復興」を望んでいます。
以前の「普通」は、旅行者は世界中の観光地に押し寄せ、生活者は生活必需を超えた贅沢や娯楽で、資源を大量消費・大量廃棄していました。
国連開発計画(UNDP)は、興味深いことをつづっています。
「『普通』の状態に戻す」ということは、単純に実現不可能となりました。
なぜなら、その「普通」だと考えられていたことこそが、この危機を招いたからです。

好むと好まざるにかかわらず、「普通」という状態は、消えてしまった。
そんな中で、私は思います。

10年先、2030年頃、シンギュラリティの確度が視野に入るあたりでは、もっとフィジカルな移動と浪費は減り、デジタルリッチな社会になっていると。(いわば「低消費・デジタル社会」)

この10年間の生活様式の変化が、数カ月で一気におこりました。
ただし、準備不足・テクノロジー不足もあり、痛みを伴うものでした。
この変化を受け入れ 前に進むか、災禍が過ぎるまでの活動停滞か。
2つの分離した流れが世界にできました。

一方は、10年先に向かって、始めた新しい生活様式を、継続し始めた人々。
他方は、「普通の生活」を”再起動”しようとした人々。

急すぎる変化はものがひずみ、壊れる。これ以上は耐えられない。となった、レガシーな集団は、細心の注意をしながら「普通」へ戻します。「復興」事例が多く出るでしょう(2023年前後)。
しかし、先の未来想像図が仮に正ならば、もどした世界のたどる軌道は緩やかに「低消費・デジタル社会」へ、フィジカル要素(物理的出社や物質的側面)を縮小させていくでしょう。2つの流れは、いずれ同じところに流れ着く。

もちろん、その時にはテクノロジーの最適解は「ZOOM」「経済格差のままにされているネット環境」「ディスプレイ・カメラ・キーボードのパソコン」ではないでしょう。
テクノロジーが10年分進化した中では、もっと自然に、効果的にデジタル社会で人々は、ストレスなく会話し、創造し、友人作り恋人づくり、娯楽を楽しんでいるでしょう。全国民のネットへのアクセスは、基本的人権の範囲かもしれません。

(辞書にはまだない新しい意味として「新世界」を「デジタル上の社会生活」としては使いますが、)人々が、新世界に向かって進んでいく10年をいくのでしょう。
多くの組織や人々の暮らしは、新旧2つの流れのジレンマの中で、カオスと迷走、苦しいものとなるでしょう。

そうした新世界で、「創造的な人や組織が次々と生まれてくることを支えるものや活動を提供してゆこう」と、今思っています。

大言壮語なことをのべます、ノブレス・オブリージュ、に少し似ています。
母校・東北大の学生歌の一節に「我らこそ、国の礎」というくだりがあるのですが、その青雲の志は、今も心にともり続けています。

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話はデカく書きましたが、じゃあ何をするのかと聞かれたら、極めて簡単な例で言えば「オンライン・ブレストがとっても捗るような技法やツール」を開発して世に出してゆこうと思っています。

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===

新世界は「短・部・廉・遠・即」で

この半年の観察からたどり着いたのですが、新世界への軌道を見出すには、「短・部・廉・遠・即(タンブレンエンソク)」に注目すると良いようです。

い時間(でしたいというニーズ
●いち分(をしたいというニーズ
価(でしたいというニーズ
くから参加(したいというニーズ
(、したいというニーズ)

低消費・デジタルな社会になると、リアルの時よりも、「短く、一部だけ、安く」やりたいというニーズがふえ、心理的な思い込みを取れば、提供者側もそれに対応が可能です。
また。リアルの時には無理だった「遠すぎる場所」や「急に実施」が、実現可能になりました。イベント告知期間がリアルに比べオンラインは短く1/3ぐらいです。一週間前にぱっと告知して、数百人規模。

何かを実践するときは、弱点をかわし、良点で勝負するべきです。
弱点「リアルでないと難しいこと」をうまく避ける立て付けにする。
良点「リアルでは難しいこと」により価値が乗るようにする。
多分その道は、あるべき姿へとつながっているでしょう。

この先に登場する「テクノロジー」「社会インフラ」で、道が不連続変化するかもしれませんが、おおよその方角は正しいはずです。

以上、コロナ状況下の今、一年抱負(よりもう少し長い展望で)を書いてみました。


追記:

2019年の展望は「未来の轍(のミツバチ)」でした。
この目標は、8,9,10,11,12,翌年1月は、かなり実践できました。
組織を超えて、イノベーションの花粉を届けていけました。
しかし、2,3月と社会情勢は急変。
それまで届けていた花粉も吹き飛ぶような嵐で、2~7月はこの目標は実施できませんでした。

震災のころのように、不連続な変化の時。
こういう時は「プリンシパルと脚力」です。
カオスの中でも長期的に正しい方向を見出す原則を持っていること。
戦略もたたない混迷の時代を走り抜ける脚力を持っていること。
時には、がむしゃらに試し手を試していくしかない時もありますね。

このブログを見る一年後、世界と自分がどういう2021年にたどり着いているか、楽しみにしています。

余談:

実家の父が3月に急逝。父との年齢差が30歳。
ある意味で、私の残存時間タイマーが「のこり30年」を指し示したのだ、と。
悔いのない人生を全力で生きようと思います。

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posted by 石井力重 at 23:21 | 8月22日

2019年08月22日

未来の轍(のミツバチ)

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毎年、誕生日のブログだけは特別に、自分にむけて綴ります。

毎年恒例の一年の展望を数日にわたって、ずっと考えていました。
自分が一年間、してきたこと、感じたこと。世の中から求められて来たこと。
そんなことを振り返り、以下のようになりました。

46歳の展望は「未来の轍(のミツバチ)」です。

何となく知っている「轍(わだち)」という言葉は辞書によると「車の通ったあとに残る車輪の跡」とのこと。

ここでは文学的にゆるく使います。
「未開の場所も、複数行けば、轍ができる。」

私は、全国を回る日々の中で、多様な企業のイノベーション担当者さんたちとブレストします。
そこでは、未来の世界、業界の進んでいるベクトルに関する議論も出ます。
データの多くは、公知情報としてオープンになっているものです。
ただ、業界の肌感込みで話される分、もう少しリッチな情報です。

そうして、各業界、各領域の未来に関する「像」が、
私の中にたくさん降り積もります。

一つ一つは、ばらばらな未来イメージですが、意外な企業同士が、
未来のフィールドにおいて、同じ道を走ったりしています。

日々、イノベーション渡り鳥みたいな生活をしていると、
未来の戦略フィールド上に無数の「轍」が見えてきます。

そういうものが見えていくなかで、
最近、石井に求められる役割が増えたことに気づきました。

(従来は「創造研修」「アイデアワークショップの設計と実施」であったのに対し)
「ブレストメンバーとしての参加」
「社内新事業の審査員」
なども依頼されるようになりました。

各社・各人のベクトルが交差してできる「未来の轍」をたくさん知っていることが
提供価値の源泉の一つになっているようです。

この新しい役割は、
色んな業界を超えて飛び回り花粉を運ぶミツバチ、
なのだろうと思います。

また、学術の学会、海外の現地の視察、も、ミツバチ機能です。

未来の轍の花粉があちこちで混ざりあう、そんな流れが本格化する一年になる気がします。


すこし、俯瞰で見直します。

アイデアプラントはクリエイティブリーダーを助ける組織です。
「発想ツール開発」と「アイデアワークショップの設計」が基幹事業です。

「ミツバチ役」も新しい役目の一つであろう、考えています。
ただそれは、基幹事業を全力でやり続けることで可能になることなので、基幹事業に忠実に進み、花粉たる未来の轍も混ざり合うようにする。そういう姿勢でいることが肝要だと考えています。(そして、守秘は固く守ることが、まず必須の前提。)


以上、未来の轍(のミツバチ)、という妙な表現の一年展望でした。


追記:

昨年の45歳の展望・目標の『人生一度きり、仕事を楽しもう。』は、かなり達成できました。
今年は、140泊を超える各地への旅仕事。
無茶苦茶仕事して、それが、楽しく充実しています。

◎個人の姿勢として「まっとうを生きる

◎「未来の正道を行く」=現在は否定される可能性を持ったコンセプトでも、長期的に見て最良なものを提供してゆこう。


という姿勢が、仕事を楽しむ要因になったようです。

この姿勢が今年の展望「未来の轍(のミツバチ)」につながっていきました。


追記2:

今年は、「2043年マップ」という石井独自のツールも、今回作りました。
生産期間45年間を9分割したものです。
今年は真ん中である5つ目の「5年」が始まる年でもあります。
「共創」(顧客のツクルを手伝う)フェーズとしています。
創るパートナとなれるように、知見の溜まる働き方を
もっと、していこうと思います。
posted by 石井力重 at 00:46 | 8月22日

2018年08月22日

『人生一度きり、仕事を楽しもう』

(半月、バックデートで書いています)

毎年、誕生日である8月22日は、新「年(とし)」の目標を決めています。
この日の記事だけは、読み手は意識せず、ただ一人、一年後の自分が読むためのものとして、書いています。

45歳、になりました。
アラフォー、から、アラフィフへ。
若い頃には遠く未来の話であった年齢層に入るんだなぁという思いと、子どもの頃に思っていた40代のイメージよりもはるかに「未熟」なまま、この年齢を迎えたなぁ、というが率直な感想です。

どこまで行っても、未熟な自分を実感します。人間的に。

そして、仕事的にも、いつも、思います。『行くほどに道半ば。』

そんな現状です。

さて、40歳になってから、持っていた一つの指針があります。45歳の直前でそれが変わりました。
それが、いま、自分の実情を表しているのでしょう。

40歳でもっていた指針の一つ。『人生一度きり、今を楽しもう。』
若い頃からがむしゃらに進んできて、気づけば、40代になって少し余裕が出てきて、そういう指針を作るに至りました。

しかし、5年たち、今の私には、もうしっくり来ていませんでした。
そして、こう変わりました。

『人生一度きり、仕事を楽しもう。』

今この時を楽しむ、という言葉の含意のうち、どうも娯楽・享楽的なものは、僕はあまりニーズがないようです。贅沢したり珍しいものを体験したり、は、発想者としても大事なので、やるんですが、それはどうも根源的な欲望としては、薄いようです。

それより。

仕事をもっともっと楽しもう。

そう思いました。

今までも、私は仕事の虫でした。
これらも全力仕事です。
アイデアプラントの日々というのは、楽しい仕事の多い、幸せな日々なのですが、それを、もっと、楽しもう。
そう思ったのでした。

ますます、仕事への圧倒的なクオリティを求めて、もっと価値の高いものを、これからも提供していきます。
私の、仕事を楽しむ、とは、手抜きをするの真逆、仕事に思い切り踏み込み顧客満足を追求する、ということです。

この先の一年、もっと全力仕事をしていきます。

皆様、どうぞお力添えくださいますよう、お願い申し上げます。
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posted by 石井力重 at 08:22 | 8月22日

2017年08月22日

44歳の地図

(一か月バックデートで書いています)

毎年、8月22日のブログは、私の一年展望を表明する場にしています。

今日、8月22日、44歳になりました。

自分の中では、とても大きな節目として、走ってきた43歳を無事終えられてほっとしています。

そして、次の超長期展望を作るタイミングになりました。
 

 
追記:(9月22日、新大阪にて)


最初の地図を作ったのは、30歳の4月。

会社を辞め、大学院博士課程に進み、新学期の始まる前の三日間、図書館へ通い、10年の長期展望を作りました。
(それは公開していません)

2011年の大震災、その予想外の3年ものりこえ、30歳の私が描いた未来時点まで来ました。

8月22日から一か月間、次の13年、つまり、私が57歳になるころまでの人生の地図を、毎晩作ってきて、ようやく、完成しました。

自分が目指す場所はどこなのか。目指すのはなぜなのか。どのようにそこへたどり着こうとするのか。

44歳の今、57歳の未来の到達地点を描きました。
そして、削いで整理しました。

Map_44y.png

人に見られたらまずいわけではないのですが、「ほかの人には全然わからないけれど、自分には、くっきりと概念の輪郭が浮き上がるように言葉を削る」作業を経た地図なので、ぼかしてあります。

(だったら、ブログに書くな、とも思いますが、私は自分の一念表明するこの8月22日のブログを毎年振り返って、次の一年を考えるので、ブログに何らかしらのRecallトリガーが必要なので、記しています。8月22日のブログ記事だけは特別で、一年後の自分を読者として、書いているものなのです。)


いつの日か。

無名の石井翁は、自分の志を達成した世の中で、心豊かに暮らせていると、いいなぁと思います。

posted by 石井力重 at 23:59 | 8月22日

2016年08月22日

道を行くというのは『夜のベランダ』である。(『風立ちぬ』を読んで)

小説『風立ちぬ』を読んで、作品の主題とは違う部分かもしれませんが、深く印象に残った部分があります。

(補足:ジブリ映画の方は、小説のタイトルと冒頭シーンと登場人物名を借りていますが、内容は違います。小説のほうは、主要な登場人物の少ない、静かで、美しい風景描写と混ざりあった幸福と悲しさの話でした。)

物語の中でいろいろと展開があり、ラストに近いシーンで、彼(主人公)は雪山の小屋を借りて生活しています。
周囲の他の小屋には冬に滞在する人がないので彼の小屋だけに明かりがともっています。

彼が歩いて、夜、自分の小屋に向かう時に自分小屋の灯りが見えます。
その灯りが雪山を行く彼の周囲のものをキラキラと光らせています。(その描写はもっと秀逸ですが。)

どれほど広く谷を照らしているのだろう、と、小屋に戻り、ベランダに出て、今きた雪山の谷を見下ろします。
すると、灯りの届いている範囲なんて、とても狭いもので、小屋のベランダとその近くを照らしているぐらいでした。

このくだりをよんで、人がなすこと、というものは、こういうものかもしれない。としばし考えました。

  • いろんなタイプの何かを放っていく仕事、というのは、放っている側からしたらさほど遠くまで届いていないように見える。
  • しかしながら、闇の中からはそれの光が確かに見えるし、周囲の環境を実際に変化させている。

このシーンを私は、『夜のベランダ』と呼んでいます。

(ラストシーンを含む章の名前はあるのですが、ちょっと暗いトーンのもので印象がそっちに引きずられるので、それを記憶にとどめるのはやめて、自分の好きなように呼び名をつけました。作品としてのメッセージは、そちら側(章の名称)かもしれませんが。)


夜のベランダ、は、志した道を行く人が疲れたときにふと振り返りそのアウトカムの少なさに立ち止まりそうになるときに、背中を押してくれるものだと、私は思います。

  • 輝点に立つ人の感度でみれば、それはごく狭い範囲にしか届いてないよう見えるものだ。
  • しかし、あなたに見える範囲よりもずっと遠くにまで、あなたのなすことは届きそこの何かを確かに変えている。

と。


自分がじっくり考えたり、心の中に耳を澄ませる時間に気が付いたことを、いつか未来に立ち止まりそうになった時の自分のために記しておきます。



余談:

若いころから、43歳になるまでをフルスロットルでつき進む期間だと、考えていました。
42歳の終わりまでは、後先を考えないで惰性を振り切って無理してでも進もうと、してきました。

で、ついに今日、43歳になりました。
何か変わるわけではなく、丁寧に仕事をして日々幸せに生きていきます。
精進して、発想ツールをを作り続けていくことは続けます。

ですが、徐々に時間とリソースに余力を作り出すことをしようと思っています。

これまでに鍛えてきたもの・作ってきたものを、もっと活用することに、大きな関心をもって進んでいこうとおもいます。

毎年、8月22日のブログは、誕生日という節目で一年目標をつづっていました。
ことしは、とてもあっさりと、余談として、こんなスタイルで書きました。

余談の追記:

一言、例年の申し送りに対して回答しておきたいことを書き加えるならば、「ノンバーバルな、ブレインストーミング補助道具、出来つつあります。」

外国の市場に展開する布石、パートナー企業さんとともに、徐々に、進んでいます。
石井自体も、もっと市場可能性のある国を訪問して歩いてくことに、(時間を作って)もっと励まねば、と思っています。

posted by 石井力重 at 00:36 | 8月22日



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