2024年07月09日

探求のテーマを作り出す「アイデア創出の授業」(高校の探求の時間の特別講義としてお話し&ワークショップをした内容です)

高校で探求の授業において、各人のテーマを作り出す段階があります。これがなかなか上手くいかず悩ましいもの。それをアイデアの手法で実践する講義を作りました。探求に悩める高校の先生の一助になれば幸いです。(スライドの引用は許諾なしに行っていただいて結構です。知らせてくださったら喜びます。)

※スライドのほとんどは石井が著作権を持っていますので、転載の許諾を出せますが、中に「踏めば助かるのにロボ」が一か所あります。それは出版社さんの著作物を引用として活用していますので、その箇所だけは引用の形式を正しく守り、活用してください。


スライドはこちら↑


スクリーンショット 2024-07-09 150657.png

なお、このスクリーンショットがまさにその「踏めば助かるのにロボ」のページですが、そこに記したことは、割と真面目にそうおもっています。ネットミーム化している「鬼畜ロボ」ですが、教育デザイン的には、なかなか秀逸であると石井は思うのです。

探求のテーマ探しの際に「踏めば助かるのにロボ」になったつもりで、素朴な疑問を、空気読まずにどんどん上げてみる。それぐらいでいいんです。そして広げあって、磨いていく。

いいテーマは「力が出る」「終わる」「喜ばれる」という利点があります。(スライド53に詳しく書いてあります)

(授業の範囲を超えるので教育の場では言いませんでしたが)それって、「生き抜く力」とも通底するものがある。そう思うんです。


最後に【実施の状況、データなど】をつけておきます。


宮城第一高校。探求テーマを出し合う200人超でのブレストをしました。
手法は三人ブレストです。

アンケートはそのまま使うことの許可を取っていませんので、すべての内容における個人情報を記号化処理し、AIにサマリをしてもらいまして、それを紹介します。

設問3: 今日の学びの1番の気付きは何ですか?

• 探求のテーマを大きく考えるのではなく、身近なところから考えることの重要性。
• テーマを分解することでより身近な問題に気づくことができる。
• 他者と話し合うことで新しい意見や面白い意見を得ることができる。

設問4: 今日私たちが見たこと、経験したことは、普段のあなたの何を変えますか?

• グループワークに対する苦手意識が少し軽減された。
• 些細なことでも興味を持ち、テーマを考えることが重要であると感じた。
• 一人で考えるのではなく、周りの人の力を借りて考えることの重要性を認識した。

とのこと。お役に立てていたならば幸甚です。

2024年05月05日

起業100アイデアのすすめ

これから創業する人に役立つかもしれない、創業時の思考の工夫を3つ紹介します。

❶ 起業100アイデア


「〇〇を仕事にする(あるいは、〇〇で飯を食う)」という、その〇〇がなんであれ、こう考えてみます。

100円でもいいからお金を出してくれる人(買ってくれる人)がいる〇〇のサービスや製品を考えよう】

これを、1行アイデアでいいので100個、列挙します。今はできないかもしれない案もOK。未成熟な案でいいからとにかく100個、あげてみます。

〇〇が、仮に「水泳」だったら、“百円でもいいからお客さんからお金をもらえる”サービスって、なんだろう?と考えてみます。夏の海で、5100円の水泳コーチをする、とか、30500円でお客さんを乗せた浮き輪を引っ張って泳ぎます(海の人力車、みたいな)サービス。そんなばかばかしいサービスでいいんです。


なお、「今はできない」にもいくつかありますよね。創業期の今のスキルではできない。創業期で知名度と実績がないのでできない。現代のテクノロジーではできない。まだ社会インフラが整ってなくて独自にやろうとするとコストが高すぎてできない。お客がいるのかどうか、テスト実施をしてみないとがわからないので資金投入ができない。などなど。


だけど、それを無視し、とにかく「うまく条件が整えば、だけどさ」とか「□□という流れが来たら、という仮説の話だけどさ」というのも、書き出します。

さて、100個書き出せたら今度は、選択です。

(なお実際は、100個というのは、目標であって50個でも40個でも結構です。でも、さすがに3個、4個だと少ないですね。40個ぐらいは欲しいところです。)

さて、選択には、評価軸を2つ作ります。A軸とF軸です。


A軸は、「やりたい仕事の度合い」です。「めっちゃやりたい」が10。「全然やりたくない」が1

F軸は、「仕事としての現実性の度合い」です。「やれば確実に仕事としてなりたつ」が10。「いや〜全然わからんよ、まあ、もしかしたら、可能性はあるかも」が1

さて、100個のリストを、まずはやりたい順(Aの大きい順)で並べます。

次に、Aが同点のもの(複数あるはずですが)の中で、やりやすい順(Fの大きい順)で並べます。

これで、一応の評価が終わりました。できたリストを眺めてみると、「意外と、やりたいし、いけそう(現実的にできそう)があるもんだなあ」と思えます。

めんどくさい?でも、これには、ありがたみがあります。


たくさん出して、起業アイデアのストックがたくさんあると、大胆に仕事ができます。

もし、思いついた案が一つしかなくて、それだけではじめようとすると「これにかける!」となります。「これが失敗したら、後がない!」「筋悪でもなんとかやり抜くしかない」みたいな悪い意味での不退転になりがち。そうすると、慎重になりすぎたり、顧客候補に対して、気に入ってもらおうと必死になり、そういうのは伝わり、嫌われたり、買いたたかれたりします。


顧客とは対等の関係になることをお勧めします。顧客も「この人は仕事の依頼の仕方が悪いとちゃんと言ってくれるし、できないことを頼もうとすると断ってくれる。」という信頼感がうまれます。これって、長い付き合いをするために大事です。


さて、そうして創業期の一年半(これが大事な時期)にあれこれ試していくと、結構短い時間で、「実際はどれが仕事になるのか」が分かってきます。


創業から3年で伸びるビジネスアイデアが大体定まります。(上から4個ぐらいはトライして、お蔵入りになり)、残り95個ぐらいはやらないまま。それでいいんです。これも無駄じゃない。


10年たったとき、あるいはもっと前に「この道でやれることはやりつくして、もう手を抜いても成果が出せて、なんか、マンネリだなあ」という幸せな退屈にたどり着いたときには、リストを眺めてください。そうすると、「あ、昔は、実績がなくてできなったこのコンサル事業、いまなら、いけそうだな。」とか「前はあまりやりたいと思えなかった案だけど、今の俺にはかなり魅力的。ちょっと開発投資してやってみるか」といった気持ちになるものが結構あります。


❷ “平均のチョイ上”でいいThinking


創業する人は、自分でハードルを爆上げしがちです。「その道の専門家であって、すべてを最高の成果でこたえられるようにしなくてはいけない。それができるようになるまで、仕事ができな」と。ストイックな性格の人とか、上質のサービスをたくさん利用してきた人は、そう考えます。

ですが、世の中には、能力的に49とか50の人が、55ぐらいの仕事を「自分でやると時間がかかるので、誰かに外注したいな〜」という薄いニーズがあります。自分の能力が56であればそれにこたえられます。薄いニーズなので一案件ではそんなに高い報酬はもらえませんが、何とか工夫をして、たくさんの人に手間なくサービスを提供できれば、「小利益×多数の売り上げ」で、食えるだけの事業になります。


仕事の品質が低いものを世の中に出していくのは哲学に反する、という声もあるでしょうけれど、その期間は比較的短いでしょう。実績を積むと、いろんなことを学び、発見し、どんどん独自のノウハウやスキルがたまります。


そうして、65のニーズにこたえられる。70に。75に。と上がっていきます。50の人が75の仕事を外注したいときには予算がそれなりにあります。先ほどの掛け算はだんだんと、「結構高い価格×それなりの案件数」になり、その先には「かなり高い価格×厳選された案件」という専門サービスへの道があります。


まとめますと、最初にハードルを上げて、一歩も進めない人は、「世の中の平均のチョイ上の能力があれば、それで飯は食える」と意識をかえてください。きっと100個書き出すのも、難しくなくなるはずです。


❸ “好きなこと”ד得意なこと”でさらにブースト


好きなことと、得意なことの両方を兼ね備えた事業で起業することを、おすすめします。

好きなことは、力が出せます。得意なことは、早く完遂できます。この、「早くできる」というのは、仕事をするうえで、非常にありがたい能力なんです。ライバルは10の時間がかかるところを、8の時間で終えられる。余った時間は、プラスアルファのサービスを載せてもいいし、早く帰って自分のスキルを上げるための勉強をするのも武器が増えていいでしょう。

(さらにいうと、時間の余白があると、心の余白ができ、空いた時間で人にやさしくできます。人を大事にする組織にするには、トップがいつもいっぱいいっぱいではなく、「なにか困っていることない?一緒に考えよう」と手を貸せます。律をもって運営するより、徳をもって運営するほうが、社員のマインドが明るいですよね)


さて、「自分が得意なことを思いつけない」と思った方は、大丈夫です。人間、何かしら、いびつです。へっこみもあればその分出っ張っているところがある。すべてが平均という人間は存在しません。なので、必ず、(へっこんでいることの代償として)出っ張っているものです。

で、これが面白いところなのですが、「こんなこと、簡単にできるので、他の人もきっと簡単にできるんだろうなあ」と人は思ってしまうものです。多くの人は、本人が秀でているところは「誰でもできる、普通のこと」ととらえて生きています。

だから、そういう人は、「51でいい。世の中の平均の人より、ちょっとでも秀でているなら、得意なことに入れていい」と考えてみると、そういうものも、把握できるようになります。

周りの人10人に「私が他の人よりも、楽にこなしていることって何がありますか」と聞いてみるのもいいでしょう。意外な答えが返ってきます。

おうおうにして、それは、自分が好きなこと、とは、違っています。「別にそれ、足りたいことじゃないなあ」と、面白くない気持ちで相手の言葉を聞くでしょう。でも、捨てるのは待ってください。メモしておいてください。「得意なことリスト」として、持っておくんです。


この「得意なこと」と、「好きなこと」を組み合わせてビジネスアイデアを作れないか、と考えてみるんです。そんなの、全然わからない、という感じもしますが、ほんとにばかばかしいことでも、無茶なことでもいいから考える。そうすると、ビジネスアイデアを考えるときに、ほかのライバルよりもうまくいくだろう勝ち筋が見えてきます。


たとえば、好きなもの「旅」で、得意なものが「絵を描く」だったら、発想しやすいですよね。旅先で出会った風景を描いて、オンラインで販売する、とか。もっと難しいケースも考えてみましょう。好きなものは「旅」、得意なものが「会議の進行がうまい(ファシリテーションの資質がある)」だったら?・・・これは悩みます。旅をサービスにして100円でも貰おう、という❶の考え方にのっとって色々出せたとして、そこに、「ファシリテーション能力」って関係なさ過ぎて。ここでばかげた未成熟な思い付きも言葉にしてしまいます。このお題も今考えたばかりなんですが、思い付きの例として、いま熟考なしに思いつくそのままに書き出してみます。・・・そうですね・・・「旅する会議室」なんていうのが思い浮かびます。会議メンバーがサルーンカーのようなものに乗っているイメージです、そこでファシリテーションをする本人がいて、会議がいつもと違った発想や展開になっていく、、、そんなサービスを提供していそうです。これが意味を持つアイデアになるならどういう風になるか、と、考えてみます。


「合宿会議ファシリテーションサービス」

いつもと違う環境で事業展開について深く議論していく合宿です。会議のできる共有エリア付きの一棟貸し切りの宿プラス、ディスカッションを進行してくれるファシリテーターがついています。議論のお題の設定も皆でできるように助けます。話したことは基本的に発言者各々が付箋に書き留めますが、オプションサービスとして、議論を要約しながら書き留める書記やグラフィカルに描き出す「グラレコ」もあります(事前予約制)

・・・という感じならどうでしょうか。個人的にあったら使ってみたいなあ、という感じにした他てみました。好きなことが旅、ということですが、旅の要素はあまりサービスの前面には出していませんが、この事業をすると、旅行会社のツアーコンダクターのように全国各地にいけるでしょう。


単に「〇〇がすき」だけから考え出すビジネスアイデアよりも、だいぶお金の入ってくるイメージができるものになります。



以上、3つの考え方を紹介しました。


❶ 起業100アイデア

❷ “平均のチョイ上”でいいThinking

❸ “好きなこと”ד得意なこと”でさらにブースト


会社で副業制度ができたので副業をしてみよう、という方や、定年や早期退職制度をつかってこの先は自分で仕事をしてみよう、という方にとって、こうした考え方がなにかお役に立てば幸いです。


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タグ:アイデア

2023年09月02日

八尾商工会議所で起業家・経営者向けのアイデアの講義をしてきました。

大阪の八尾で起業家と経営者向けに2つの育成塾のようなプログラムがあり、その2つが合同でアイデアの授業を受けます。担当として石井が呼ばれ、2日間の実践中心講義をしてきました。

isiiyao1.jpg
創造性の特性に関するミニレクチャー

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全員で立って動いて次々違う人とブレストをするワーク

2日合計14時間をかけて、各人の暖めてきたアイデアを広げ、発展させる、という行為を実践してもらいました。

こうした場が皆さんの創造的発展の一助になれれば幸いです。
機会があればまた一緒にブレストしましょう。

2023年08月31日

50代最初の仕事は「最終講義」でした。

奈良女子大学の夏季集中講義「創造学」。
7年前までは創造性の大家・國藤先生が教鞭をとられていました。
6年前、「石井さん、僕の後を、頼みます」と、大先生からバトンをうけとりました。
そのバトンを落とさないように必死に走ってきました。

同大は工学部の開設をしました。それに伴い閉じていく学部があります。
その学部の最後の生徒が今年3年生になりました。
3年生向けである「創造学」は、この夏季集中講義を最後に幕を閉じます。

したがって、石井の非常勤講師の任も完了となります。
この夏は、私にとって初の「最終講義」の体験となりました。

そもそも、大学教授の行う最終講義は「退官に伴う、その先生の最後の講義」です。
他方、非常勤講師は一年契約ゆえ、退官という概念がありません。
ただ「その年の契約が終わる」だけです。
したがって、非常勤講師たる石井が最終講義を行うことはほぼないだろうと思っていました。

しかし、今回のように「講義枠が閉じることに伴い、最後の講義となる回」は存在し
その講座を閉じるのにふさわしいメッセージを込めた講義を行う「最終講義」は
ごくたまに存在し、今回石井がその立場にありました。
多分、これが、人生で最初で最後の「最終講義」だろうと思います。
(他にも、早稲田大学や名城大学での非常勤の仕事もありますが、多分、ある年でただ終了するだけで、翌年からは別の方が講義枠を担当するわけで、そこには最終講義も何もないわけです。)

最終講義を経験するのは定年のケースがほとんどのため、60代で行います。
それを、50歳になった最初の仕事で経験する、というのは、定年のない個人事業主の石井として、とても奇妙なものだなぁと感じていました。

そして大先生から受け取ったバトンをきちんとゴールまで運べたことで、ほっとしています。


さて。

そんな心情の吐露はさておき、講義の報告をつづります。

講義の様子を30秒の動画にしました(個人の顔はぼかし処理しています)


KJ法、エクスカージョン、CEMRAPS(アイデアのチェックリスト法)などの技法や、PPG、ゼブラ、スピードストーミングといった各種のブレスト技法を実践中心に学んでもらいました。

休憩時に校舎の外にでると野生の鹿がハムリ、ハムリとのんきに草を食んでいます。ニュースでよく見る若草山の鹿がここまでやってきます。異常に暑い夏の時期で外に出ている人が少ないからか今年は講義期間中毎日、鹿がいました。野生の大型獣が学内にいて大騒ぎにならないのは多分、日本中でここだけではないかと。落ち着いた校風で大きい物音もなく鹿たちにとっても居心地がいいのかもしれません。

なお、講義内容は毎年更新しています、今年も例外ではなく更新しました。今年の新ネタとしては、生成AIとAIカードを用いてアイデア創出をする方法も紹介し、皆で実践しました。それまでにAIに触ったことのある回数はそれほど多くない生徒さんが多かったのですが、うまく使いこなしていました。

講義は毎年洗練させていき、(石井としては)今年が過去最高の出来だったと思います。最後の一回だけではもったいない気もしますが、改善を続ける仕事スタイルというのは往々にして「最後が最高」であるべきなんだろう、と思います。

今年だけは学務課さんのアンケート実施がなかったので代わりに、石井からアンケートを取りました。皆さんの同意を得て(個人名は完全に記号化処理をしたうえで)ここに公開します。
アンケート結果が高評価すぎるのは肯定的な校風もあるのでやや割り引いてご覧ください。

Q0.png


全15回終了後に、生徒さんの資質を聞いたものです。(あくまで自認するタイプですが。)
面白いのは、第1回の講義で尋ねたときと分布が変わったことです。

Q0_pre.png

グーグルフォームの自動生成グラフ故、前後での色に一貫性がありませんが、そこに目をつぶってみていただくと、当初の分布は「クリエイティブだと自覚する人は43%」でした。
講義終了後には、
「クリエイティブだと自覚する人は66%」になりました。

(とはいえ、即興で作ったフォーム故、回答の選択肢の構造を変えてしまいました。なので目安的に見てください)

以下は、授業の満足度を問うものです。

Q1.png
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Q3.png
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そして、Q5「 この講義で特に印象に残ったテーマや概念は何ですか?」

 
良いアイデアを出すメゾット/あと10個/マンダラート、カラーバス、発想力の促進要素、「アイデアが尽きたらもう10個!」の考え方/アイデアの出がらし/"アイデアの通せんぼ/講義を通してくだらなくても何でもいいので出すことでたまたまいいアイデアが出てくるという体験ができたと思います。"/「万策尽きた」がスタート地点/全く関係のないようなことから、新しい製品を生み出せる(カラーバスやエクスカージョンに関すること)というのが新たな発見だった。やってみるまでは、まさか思いつかないだろう、そういうことが出来るのはクリエイティブなセンスのあるごく僅かな人だと思っていたが、実は私にもできるんだと思った。今までに全く経験した類のない発想法だったので、むしろ煮詰まった時に使ってみたいと感じた。/「幸せ」をテーマに考えた時。幸せを考えると気持ちがポジティブになって、幸せを考えている時自体幸せな気持ちに溢れた!/ハイライト法の時に、最後に思いついた案の方が面白い物だったところ。/出し尽くしたがスタート地点。最初に出るものは誰でも思い付く凡案だけど、凡案だから言わないでおこうではなく出す。突飛な意見も創造力を促進するから出して良い。クリエイティブは難しい、苦手と思っていましたが、何でも言ってみることが新しいアイデアに繋がるかもと捉えると、自分の評価を気にすることよりも重要な目的に向かえるなら言ってみようかな、という気持ちにさせられました。緊張は自意識から来る、のお話とも似ています。/"自分が感じるアイデアの枯渇が、創造性のスタート地点であるということ。/突飛な内容や結びつかない2つのモノから、世間を驚かすような新たなアイデアが生まれるということ。"/アイディアスケッチ、とにかく出た案を限界まで書き出すこと。/ブレインライティングとハイライト法、凡案を出し尽くすこと、出し尽くしてから10個出すこと/"万策尽きたがスタート地点。この言葉に合致する経験があったため、余計に、その通り、うわぁすげえええええこれじゃん!!!っとかりました。"

※KJ法を印象に残せなくてすみません。。。

Q6「講義を通じて得た知識やスキルを今後の学びやキャリアにどのように活かしたいと思いますか?」

 就活での自己表現やグループワーク、サークルでの発表/"教育実習での授業。何か落ち込んだときに、勢いを思い出して、頑張る。"/就活やインターンの活動、趣味のことをする際にアイデアが出ず行き詰まった時/メインの内容ではないですが、人に話すとき伝える内容は3つくらいに絞る!というのは使っていきたい。私は言いたいことを全部ダラダラ言ってしまうから。/自分が社会に出て企画を考える、アイデアを求められるという場面には少なからず出会うと思います。その時に何も出ませんと言うのではなく、出ないなと感じても「出し尽くしたらあと10個」を意識していきたいと感じました。/様々なブレストの方法を知り、実践できたので、話し合いが行き詰まっているなと思った時率先して今回学んだ手法を提案するなどして、ブレストの場にブーストをかけられるような人間になりたいと思いました。/今回の授業で、案外私はクリエイティブなことが好きで、たくさんアイデアを考えることに喜びを得られることがわかった。本当にそういう方面に進んで大丈夫だろうか、活躍できるだろうか、という思いから二の足を踏んでいたが、企画などをする部署に就職してみたいという思いが強まった。ゲーム会社に務めたいと思っていて、シナリオライターや新しいゲームを考える部署に就職して、今回学んだような内容を活かして仕事をしてみたいと思った。/講義を通じて新しいアイデアを生み出す方法を身につけました。将来の仕事やプロジェクトで問題を解決する能力を向上させ、イノベーションに貢献したいと思います。/ロジカルな部分が強いけど、好きなことはクリエイティブなことだから、将来の仕事もその方面に進みたいと思っている。行き詰まった時はスキル(ロジカル)に頼ってクリエイティブを広げていきたい。/自分のやりたいことがわからなくなったり、目標を見失った時に、マンダラートは無心で思いついたことを書けるので、気持ちの整理に使えるなと感じました。また、話し合いの回し方などはただ考えなさい。と言われるよりもより発展した考えが生まれるのでいいなと思いました。今後もし話し合いの場で議長になる機会があれば使ってみたいです。/大学や就職先での課題はもちろん、日常の悩み解決などなど、人生の色々な場面で思い出すかもなと思います。/適切な方法を利用すると、自分は自分が考えるよりもずっとずっとクリエイティブの素質があるという自信を得ることが出来ました。よって、今回の経験と得たものを自分がアイデアに行き詰まった時はもちろん、仲間との議論、研究の際にも積極的に利用していきたいです。/自分の長所を見つけたりアイディアを出す時に存分に活かしたい。/会社で案を出すときなどに1回個人で考えようとかペアになって考えようと提案して、誰でも意見を言いやすいような場面をつくるようにする。/"活かし方というか、活かす場が分からない。正確には、どんな場面でも活かすことができるという自信があるため、どのように活かせばいいかを問われた時に答え方が分からない。与えられた環境下で全てを活かせる自信はある。ただ、自分でこれを活かす場を選び取ってくださいと言われた時、まず最適解を選べる自信はない。"

Q7「ご感想(講師に言いたいこと、上記では評価を伝えきれないこと)などを、ご自由にお書きください。」

3日間ありがとうございました。ここで習った方法を日常でも活用していきたいと思います。/楽しかったけど、普段1人の人はどうしたらいいのか分からない。無理だろうなと思うけれども、1人でも、グループワークを超えれる方法がこの世にあればいいのにと思った。/普段、「ただ聞くだけの授業」だったりするとそわそわしてあまり集中できない私にとって今回の集中講義は1日あたりの時間が多く、しっかり参加できるか不安でしたがグループワークが多いこの授業は集中できる良いものでした。ありがとうございました。/"会話をつなげるのがうまい真似したい。シーンとなる間をつくらない。いっぱい言葉が出てくる。人に話しかけるのも真似したい。大学の先生は学生に話しかけること少なめだから話に入ってきてくれるの楽しい。"/"講義をして頂き、ありがとうございました。これまで受けたことのある講義の中でこんなにもグループワークが多く、何度もブレストをしたのは初めてでした。自分の意見を言う際、つまらないから言わなくていいかと思ってしまうことが多かったのですが、つまらないことを出していくうちになにかいいアイデアが浮かぶこともあると学び、小さな意見も浮かんだものは全て自分の考えとしてまずたくさん思い浮かべることが大切だと学べました。とても興味深い面白い授業をありがとうございました。"/私は今まで生きてきた中で、「これを言っても無駄」「どうせ実現できないから言うのやめとこ」と飲み込んだ経験が何度もあります。効率的に話し合いを進めるためには実現不可能な意見を出す時間は無駄だと思い込んでいました。ですが、今回グループワーク等を通して、そんな突飛な意見も出して、さらに出して、出しきった先に良いアイデアが生まれるという体験をしました。思わぬところにクリエイティブな発想のヒントは落ちているのだなと感じました。本当にお世辞でも何でもなく、奈良女子大学に入って受けた授業の中で1番楽しかったですし、1番身になった感覚がしています。「万策尽きた がスタート地点」を座右の銘にして、これから先の人生に活かしていきたいと思います。3日間ありがとうございました。/これまでただの好き、だったことが、案外得意かも?と思える、自信が得られるキッカケになりました(メソッドを教えてもらったからかもしれませんが)。3日間ありがとうございました。/先生の授業本当に聞きやすかったです。短い間でしたがありがとうございました。/"クリエイティブな分野には天才的な人がいる。天才になれないから、才能がないからこそ、考え続ける時間だけは誰よりも負けずにいたい。その手法をたくさん知れたので本当に良かった。ありがとうございました。メンタルが病むことが多いけど絶望せずに生きていこうと思うことができました。(でも私は絶望から生まれるものもあると信じてます)工学部の学生などにも授業を受けてほしいです。また奈良女で講義してください〜!"/今まで受けた講義の中で一番楽しく、意欲的に参加できました。今ちょうどサークルでアイデアがなかなか出ず、考えを練り直しているところだったので、実際に活用してアイデアを出してみようと思います!/3日間正直結構疲れました!充実していて楽しかったです。ありがとうございました!/初めて、創造性を培う授業を受けました。自分が考えたアイデアを発表する機会はこれまでいくらでもありましたが、このように考え方のヒントや自分の可能性を引き出してくれることは無かったので、今回この授業を履修して良かったと思います。私はクリエイティブなことに自信があまり持てなかったのですが、受講生と何回も議論を重ねるうちに新たなアイデアを考えれるようになり、可能性が広がったように思います。ありがとうございました。/人と話すことが苦手、アイディアが浮かびにくい、特にグループワークが苦手な私にとって創造学の授業を受けることは非常にハードルが高く、受ける前は緊張しかありませんでしたが、この感想を書いている今夏休み期間中でも受けてよかったと思えるくらい自分のためになった3日間でした。私は授業に入る前のアンケートでグループワークでやるより個人の時間が多い方がいい(ニュアンス)に投票しました。しかしいざ授業が始まりグループワークをした時に個人で考えるより人とコミュニケーションをとった方が案がいくつも出たり良いアイディアが思いついたりしました。ただ、個人でアイディアを考える時に一切案が出てこなかったわけではなく、グループと個人で取る時間をそれぞれとることの重要さに気づくことができました。/匿名でいいからみんなの出した課題(オリジナル・メソッドとか物語とか)が見たいと思いました。使わなかったスライドが気になりました。/"ありがとうございました。想像力を発揮する必要がある場に限らず、普段の日常から何かを考えないといけない場面で全ての方法を使うと思います。**等々を利用し、何かを表現することが他の人より圧倒的に得意であると自負があり、そうであろうと意識してる面もあります。ここに、今回想像力が加わりました。表現する物を自ら作り出す、創造する術を得ました。本当にこの授業を受けて良かったです。正直めちゃくちゃに舐めていました。創造学という名前に惹かれただけで、面白くなかったら履修取消でいいだろうで考えていました。私が今まで適当にしてきたものに名前があることを知れる程度であろうと、学術的知識を得られるだけであろうと本当に舐めていました。すみませんでした。本当にこの授業は楽しかったです。過去の人生を振り返って、受けてきた授業の中で1番楽しい授業であったと言いきれます。本当に面白かったです。初めて家で授業が楽しかったと親に話をしました。実際に創造物を作る授業以外楽しいと感じたことがなかったのに、単純に想像力を使うだけでここまで楽しいと思っていませんでした。様々なメソッドを教えていただけた点も含め、大変有難い時間を過ごすことが出来たと感じています。ありがとうございました。"

アンケートは匿名、実名どちらでもOKとし、実名8名、匿名7名でした。実名の方は、講師に見られるという意識が、回答をややよい風にしてしまう可能性はあったかもしれません。しかし、否定的回答もできるように匿名も許容しています。そこを考慮すると、満足度の高さはある程度、受け取っても差し支えなさそうです。

いただいた言葉は、良いと言ってもらえた点はおごることなく励みにし、悪い点は真意をよく踏まえより良い講義一層精進いたします。

以上を持ちまして、奈良女子大学の非常勤講師の職を完遂しましたの報といたします。

授業準備と運営に力を貸してくださった学務課の皆さま、この機会を下さった同大の佐藤先生、前任の國藤先生、そして、過去6年間のおよそ100名の受講者の皆さん、ありがとうございました。

2023年08月21日

早稲田大学で夏季集中講義「デザイン論」をしました。

10年目を迎えました。早稲田大学・所沢キャンパス・人間科学部での夏季集中講義「デザイン論」。
デザインの中でもアイデアデザイン寄りで、実質ブレスト各種技法を学ぶものです。
講義の様子を今年は(学生さん個人の顔や声がわからないようにして)動画で掲載します。
大企業の新人研修で行うのと同じ水準の講義です。
むしろ、100分×14コマなので、どの新人研修よりも多様なものを提供しています。


彼ら彼女らが社会に出て企画的な道を行くときに一つでも多く役立つものを渡したい。そう思って全力でワークショップ中心講義を提供しました。

また、毎年、新しいブレインストーミング法を開発し、学会発表してきましたがその効果性を見る実験はこのデザイン論です。毎年百名以上の受講者がいてデーターとしてある程度のものが得られます。彼らの協力により、社会に新しい創造技法が提供されていきます。
なお、今年は、171名の受講者。AIカードを用いたアイデアワークを体験してもらい、アンケート調査を実施しました。

余談:

非常勤講師は任期が10年間で一応終わるようです。
が、延長希望者は申請をして続ける道もあるそうで、一応申請をしました。
来年も早稲田の非常勤をするかどうかは半々かもしれません。
もし続くなら今までと変わらず全力で講義を提供したいと思います。

2023年06月30日

アイデアワークショップと探求の授業の講義スライドを公開しました【芝浦工大】【宮一】

私が今月行ったワークショップの講義スライドを公開します。

講義スライドを動画に変換し、Youtubeにアップロードしています。
音量注意(音声はありませんが、BGMが入っています。)

スライドは2秒ごとに切り替わります。詳しく見たい場合は、スペースキーで一時停止して読んでください。文字は大きめなので、全体的に見るだけなら自動再生でも良いかとおもいます。

ワークショップは2つあります。

1つ目は芝浦工業大学で行ったアイデアワークショップです。
このワークショップでは、ビジネスプランコンテスト参加者たちが自分の温めているビジネスアイデアをアイデア発想法でさらに広げ、次々相手を変えて行う3人ブレインストーミングでフィードバックを受けながら多様な可能性を紡ぎだしました。


※途中のAIパートで別スライドを用いましたが、それは前の記事に掲載したスライドです。

2つ目は宮城第一高等学校で行った探求の授業です。
この授業では、生徒たちが自分のテーマを設定するために、アイデアを発想する方法や評価する方法を学びました。


※体育館でのファシリテーションでしたので、重要ページは文字を限界まで大きくしています。


最後に、Infomation(今後のための情報集)を載せておきます。

    
 

 Infomation 

リンク、あるいは、詳細 
 IDEAPLANT
発想道具一覧
  1. 智慧カード3TRIZの発想カード)
  2. ブレイン・ライティング・シート230分で108個のアイデア創出)
  3. ブレインストーミング・カード (会議の前に5分、練習ブレスト)
  4. ブレスターブレインストーミング学習ツール)
  5. はちのすボード ダウンロード版 (オンライン・ブレストを助けるMiroツール)
  6. IF60(有益な機能集から新製品を発想するカード)  (非売品)
  7. フリップボード・ブレスト セットA4スケッチブック、ペン、白いシール、拙著のセット)
  8. CEMRAPSカード(会議でアイデアが出やすくなる、創造的アイスブレイクのカード)
  9. アイデアの型「CEMRAPS(一人でアイデア出しをしやすくするシート)
  10. アイデアトランプ52の発想の問いを記したカード)
  11. nekonote(ねこのーと)(考えの表出化と構造化を促すメモ紙)
  12. ASOPICA(アソピカ)(連想の4法則を学習するカード)
  13. IDEAVoteアイデアを創造的に絞り込む方法を学ぶツール
  14. Yomo(よも)ポストイットワークを捗らせる台紙)
  15. RokuCore(ろく+こあ) アイデアのPivotを促進するツール)
 
 参考文献
(じゃなくて)
オススメ3冊

『スウェーデン式アイデアブック』

  • 1時間で読めて、短い言葉で驚くほど多くの創造的な姿勢に対する示唆をくれます。

『クリエイティブの授業 STEAL LIKE AN ARTIST』

  • それほど有名じゃない本ですが、上記の本と柔らかい感じは似ていて、そして、創造の営みに大事なことが、書いてあります。

『すごいブレスト』

  • 拙著で恐縮ですが、ブレインストーミングについて言及したところは、ぜひ、読んでもらえたら。創造的姿勢に弾みがつきます。オンラインと対面のブレスト方法、アイデアの磨き方なども。
 
    



2023年06月29日

AIと共にアイデアを生み出すワーク(2023年6月時点)【スライド公開】

各所(企業、大学)で講義にさしはさむ「AIとアイデア」のミニレクチャーがあります。

そのスライドを、動画形式出力したもの(音声無し、BGMあり)をYoutubeにアップしました。


なお、最後のほうに出てくる『人機共想カード』(JINCA)は、40枚ぐらいのカードセットで、「AIへの指示文」が乗っています。それを使うとAIがアイデアワークをブーストしてくれます。

このJINCA、この先の各大学の夏季集中講義などで使っていきます。
企業研修でも、ご興味あれば、短くやってみましょう(最短で20分枠があればOK)。

2023年06月05日

メタバース空間上での創造的認知のパイロット実験(ワークショップ)を行いました

新しいタイプの創造ワークショップを行いました。報告します。(スライドは一番下にあります。)
 
  このブログ記事の要約
(この要約はAIが書き、石井が推敲し、さらにAIが整えました)
 
 
  • メタバース空間上で行われた創造的認知のパイロット実験(ワークショップ)では、15個のパーツを使用してクリエイティブなプロダクトを構築することを目指しました。
  • 参加者はメタバース空間内でこれらのパーツを組み合わせ、新しいアイデアを生み出すことが求められました。
  • 実験の結果、多くのプロダクトが生成され、非常にクリエイティブなプロダクトも作られました。
  • この実験によって、メタバース空間が創造的な思考とアイデア発想にどのようなポテンシャルを持っているかが明らかにされ、新たな研究の展望も示唆されました。
 
   

スクリーンショット 2023-06-02 001230.png

■開催概要

日時:2023年6月4日14時から15時まで
会場:メタバース空間(Spatial)
参加人数:8〜9人
主催者:FSMS(ファーストステップメタバースフェスティバル)

このFSMSに石井は講師の一人として呼んでいただき、1時間のセッション枠をクリエイティブワークショップとして使いました。石井の内的な位置づけとしては創造性研究のパイロットスタディとして取り組んでいます。

■手法の土台

認知心理学における創造性文献『創造的認知』(Finkeら)には、1080回もの試行を行って参加者60人にプロダクトアイデアを大量に出させる実験が綴られています。
その実験の座組をそのまま用いるにはメタバース上では難しいものがありましたので少しそれを変え、援用という形で行っています。

具体的には15個改め17個のパーツをメタバース上に置いておきます。
パーツは球体、車輪、板、L字の物体、円錐、など、基本的な幾何学的な立体です。

(なお、Finkeの15パーツに対し、今回17個に増やしたのは変形自由度の低さを補うためです。「幾何学的な立体の縦、横、高さの比率はFinke実験では被験者は頭の中で自由に変えることができた」のに対して「メタバース空間上ではその比率が固定されてしまい」ます。なので、その比率が大きく変わったときにテイストがかなり変わるようなものだけけは、あらかじめ変えたバージョンを用意したものです。
具体的にはチューブ(細長いチューブと極めて短く拾いチューブ=リング)、ワイヤー(少しのくねりのあるシンプルなワイヤーと、渦巻き状のワイヤー)が2種類になっています。

Finkeの実験では、これらのパーツの中から3つを組み合わせて「8つの製品カテゴリー」のいずれか一つに属するように、製品を形成してもらいます。8つのカテゴリーとは家具、家電、おもちゃ、科学測定器、などです。

(要は、半球+円柱+十字の形、で、カテゴリーは玩具として、「人が乗ってぐらぐら揺れてあそぶ遊具」。そんな感じに発想します。)

今回の実験においては17個の立体パーツを空間に浮かべておき、4人組で話し合いながらプロダクトにしてもらうということにしました。パーツは複製して同じものを複数使うことは不可、しました。
その際カテゴリーは壁に8つあらかじめ掲示しておき、自分たちで自由に選んで良いとしました。ただし2度使うことはできないものとしました。

■流れ

参加者には、初めにメタバース空間上での立体の上下左右方向への動かし方拡大回転の仕方を練習してもらいました。

その後即席でチームを作りました、初めて会った人が多い4人チームです。

次に、20分間の時間をもうけ、チームで話し合いながら「3つのパーツとそれに対するカテゴリー」をディスカッションしながら実際に立体的に組み立ててもらいました。
なおこのVR空間の特徴上、回転には制限があるゆえ、自由に回転させた時になっているあろうもので「見立て」てもらうえばOK、完全には形になってなくて良いとしました。

実際にワークをする人の人数としては4人かける2チームが形成できました。

そして、20分後、2チーム(AチームとCチーム)の作ったものを皆で品評会をしました。

品評会の後、歴史的にFinekeの実験では何がわかったのか、特に「制約がきつくなるほど人間は創造性が高くなる」という結果を紹介してワークショップを閉じました。


■成果物の実際

全員が退出した後にそれらの空間を眺めて歩いた動画を以下に貼ります。閲覧してみてください。

※BGMが流れます、音量注意


結果としては各チームとも5プロダクトを生成していました。(これは17個から製作できる最大数です)

その中でも特にクリエイティブだと思うもの(今回のクリエイティブの定義は新しい有用性としましたが)、そういったものに賞を提供しました。
クリエイティブ賞作品は鎖鎌ならぬ”鎖渦巻き”という新しい武器です。

04鎖うずまき(鎖鎌のような).png

鎖鎌のように振り回し相手に投げつけ、先端についている渦巻きが相手にババッと巻き付いて相手を無力化する、そういった殺傷能力の低い武器として面白い、ということで創造賞としました。
コンビニの防犯グッズ、あるいはさすまたを用意してあるような会社の備品であれば、対象顧客になりそうで、商品化可能性もありそうです。

■資料(スライド)

   
 スライド(動画へ出力版) 
 
 
 スライド(PDF版) 
 
(Finkeらの実験をよりよく知りたい方は、出典『創造的認知』を。)
 



■今回のパイロット研究を通じて得た感触:

◎15のパーツを用いた実験はオンラインのワークショップのアイスブレイクや創造性のトレーニングとして使えそう(多分、対面の場でも同様にできそう)

◎メタバース空間上、参加者がパソコンを用いるレベルでも、Finkeの実験は実行できそう

◎ただしメタバース空間上にアップロードしたアイテムの数が100に近いぐらい多いと、パソコンのスペックが高くないと十分な操作ができない。スマホやパソコンの性能が低い人は固まりがちであったりろくに操作できない可能性も。

◎このパイロットスタディを元に、実験条件を整えることで、創造性特性を調べる各種の実験スキームも考案できそう


■展望:

更に、野望といいますか、この数年考えている「沖縄とか北海道で合宿型の研修」の企画へも、つながりそうです。
アウトドアで、発想力と感性をはぐくむ野外クリエイティブ・ワークショップをしたい、というものでして、古くは、川喜田二郎先生の移動大学のエッセンスも念頭にあります。
こんかいのメタバースのワークショップをベースにした発展版を行えばと、その先には、海岸で拾う流木や漂流物を寄せ集め、見立てて、いろんなプロダクトや作品を想像するというアート・ワークへも発展られそうです。
海辺でクリエイティブワークをいきなりやるのはむずしい人でも、このワークショップで少し発想トレーニングをすることで、いけるかもしれないな、という感触を持ちました。
(この企画は、全くの絵空事なんですが、いろんなチャンスが巡ってくることがあれば、やってみたいなぁと、暖めてみています。)

■謝辞:

貴重な機会をくださったFSMSの運営の皆さん、参加者の皆さん、ありがとうございました。




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