2023年06月05日

メタバース空間上での創造的認知のパイロット実験(ワークショップ)を行いました

新しいタイプの創造ワークショップを行いました。報告します。(スライドは一番下にあります。)
 
  このブログ記事の要約
(この要約はAIが書き、石井が推敲し、さらにAIが整えました)
 
 
  • メタバース空間上で行われた創造的認知のパイロット実験(ワークショップ)では、15個のパーツを使用してクリエイティブなプロダクトを構築することを目指しました。
  • 参加者はメタバース空間内でこれらのパーツを組み合わせ、新しいアイデアを生み出すことが求められました。
  • 実験の結果、多くのプロダクトが生成され、非常にクリエイティブなプロダクトも作られました。
  • この実験によって、メタバース空間が創造的な思考とアイデア発想にどのようなポテンシャルを持っているかが明らかにされ、新たな研究の展望も示唆されました。
 
   

スクリーンショット 2023-06-02 001230.png

■開催概要

日時:2023年6月4日14時から15時まで
会場:メタバース空間(Spatial)
参加人数:8〜9人
主催者:FSMS(ファーストステップメタバースフェスティバル)

このFSMSに石井は講師の一人として呼んでいただき、1時間のセッション枠をクリエイティブワークショップとして使いました。石井の内的な位置づけとしては創造性研究のパイロットスタディとして取り組んでいます。

■手法の土台

認知心理学における創造性文献『創造的認知』(Finkeら)には、1080回もの試行を行って参加者60人にプロダクトアイデアを大量に出させる実験が綴られています。
その実験の座組をそのまま用いるにはメタバース上では難しいものがありましたので少しそれを変え、援用という形で行っています。

具体的には15個改め17個のパーツをメタバース上に置いておきます。
パーツは球体、車輪、板、L字の物体、円錐、など、基本的な幾何学的な立体です。

(なお、Finkeの15パーツに対し、今回17個に増やしたのは変形自由度の低さを補うためです。「幾何学的な立体の縦、横、高さの比率はFinke実験では被験者は頭の中で自由に変えることができた」のに対して「メタバース空間上ではその比率が固定されてしまい」ます。なので、その比率が大きく変わったときにテイストがかなり変わるようなものだけけは、あらかじめ変えたバージョンを用意したものです。
具体的にはチューブ(細長いチューブと極めて短く拾いチューブ=リング)、ワイヤー(少しのくねりのあるシンプルなワイヤーと、渦巻き状のワイヤー)が2種類になっています。

Finkeの実験では、これらのパーツの中から3つを組み合わせて「8つの製品カテゴリー」のいずれか一つに属するように、製品を形成してもらいます。8つのカテゴリーとは家具、家電、おもちゃ、科学測定器、などです。

(要は、半球+円柱+十字の形、で、カテゴリーは玩具として、「人が乗ってぐらぐら揺れてあそぶ遊具」。そんな感じに発想します。)

今回の実験においては17個の立体パーツを空間に浮かべておき、4人組で話し合いながらプロダクトにしてもらうということにしました。パーツは複製して同じものを複数使うことは不可、しました。
その際カテゴリーは壁に8つあらかじめ掲示しておき、自分たちで自由に選んで良いとしました。ただし2度使うことはできないものとしました。

■流れ

参加者には、初めにメタバース空間上での立体の上下左右方向への動かし方拡大回転の仕方を練習してもらいました。

その後即席でチームを作りました、初めて会った人が多い4人チームです。

次に、20分間の時間をもうけ、チームで話し合いながら「3つのパーツとそれに対するカテゴリー」をディスカッションしながら実際に立体的に組み立ててもらいました。
なおこのVR空間の特徴上、回転には制限があるゆえ、自由に回転させた時になっているあろうもので「見立て」てもらうえばOK、完全には形になってなくて良いとしました。

実際にワークをする人の人数としては4人かける2チームが形成できました。

そして、20分後、2チーム(AチームとCチーム)の作ったものを皆で品評会をしました。

品評会の後、歴史的にFinekeの実験では何がわかったのか、特に「制約がきつくなるほど人間は創造性が高くなる」という結果を紹介してワークショップを閉じました。


■成果物の実際

全員が退出した後にそれらの空間を眺めて歩いた動画を以下に貼ります。閲覧してみてください。

※BGMが流れます、音量注意


結果としては各チームとも5プロダクトを生成していました。(これは17個から製作できる最大数です)

その中でも特にクリエイティブだと思うもの(今回のクリエイティブの定義は新しい有用性としましたが)、そういったものに賞を提供しました。
クリエイティブ賞作品は鎖鎌ならぬ”鎖渦巻き”という新しい武器です。

04鎖うずまき(鎖鎌のような).png

鎖鎌のように振り回し相手に投げつけ、先端についている渦巻きが相手にババッと巻き付いて相手を無力化する、そういった殺傷能力の低い武器として面白い、ということで創造賞としました。
コンビニの防犯グッズ、あるいはさすまたを用意してあるような会社の備品であれば、対象顧客になりそうで、商品化可能性もありそうです。

■資料(スライド)

   
 スライド(動画へ出力版) 
 
 
 スライド(PDF版) 
 
(Finkeらの実験をよりよく知りたい方は、出典『創造的認知』を。)
 



■今回のパイロット研究を通じて得た感触:

◎15のパーツを用いた実験はオンラインのワークショップのアイスブレイクや創造性のトレーニングとして使えそう(多分、対面の場でも同様にできそう)

◎メタバース空間上、参加者がパソコンを用いるレベルでも、Finkeの実験は実行できそう

◎ただしメタバース空間上にアップロードしたアイテムの数が100に近いぐらい多いと、パソコンのスペックが高くないと十分な操作ができない。スマホやパソコンの性能が低い人は固まりがちであったりろくに操作できない可能性も。

◎このパイロットスタディを元に、実験条件を整えることで、創造性特性を調べる各種の実験スキームも考案できそう


■展望:

更に、野望といいますか、この数年考えている「沖縄とか北海道で合宿型の研修」の企画へも、つながりそうです。
アウトドアで、発想力と感性をはぐくむ野外クリエイティブ・ワークショップをしたい、というものでして、古くは、川喜田二郎先生の移動大学のエッセンスも念頭にあります。
こんかいのメタバースのワークショップをベースにした発展版を行えばと、その先には、海岸で拾う流木や漂流物を寄せ集め、見立てて、いろんなプロダクトや作品を想像するというアート・ワークへも発展られそうです。
海辺でクリエイティブワークをいきなりやるのはむずしい人でも、このワークショップで少し発想トレーニングをすることで、いけるかもしれないな、という感触を持ちました。
(この企画は、全くの絵空事なんですが、いろんなチャンスが巡ってくることがあれば、やってみたいなぁと、暖めてみています。)

■謝辞:

貴重な機会をくださったFSMSの運営の皆さん、参加者の皆さん、ありがとうございました。

2023年05月04日

京都精華大学でのアイデア授業:脳とAIの役割分担、創造性の観点から

最近のブログ更新で、私が行った講義やワークショップの資料や学会報告を紹介してきました。
今回は、京都精華大学の漫画学部で開催された授業について掲載します。


この授業では、脳とAIの力を得意な部分を明確に創造性を引き出す方法について講義しました。
またその相補により、AIと人間の創造性に対する展望についても論じました。

この授業で使用したスライドを動画で掲載します。
(1画面=1.3秒で遷移します。読み切れないときは、停止しつつご覧ください。)

↓↓↓(Youtubeへ飛びます)

京都精華大学2023(人と、AIと、アイデアの授業)

スクリーンショット 2023-05-04 140218.png

余話:

知的生産、特に、創造性の領域は突如急速な変化の波が立ち始めました。
一年後には、この講義内容も、全面刷新するだろうと思います。
習う知識のうち「短期のトピック」と「長期に成り立つもの」を分けておかないと、いけません。
自戒を持ちつつも、つい、急速な変化の中で近視眼的になりそうです。

突如始まった(実際には昨年の学会ですでにGPTに言及した研究者もいた)創造とAIの変革期。
面白くなりそうです。


追記(2023年5月22日):
 
 授業アンケートが大量に届きました。固有の感想を引用するのははばかられるのでAIに要約してもらい、以下に紹介します。(要約が内容的にアンケート文章とマッチしていることは、人力でチェック済みです。 
 

以下は、ゲスト講師として行われた授業の受講者からの感想アンケートの要約です:

「講義が大変面白かったという感想が多数ありました。AIについての専門的な視点からの説明が新鮮で、理解に役立ったという声もありました。特にウーバーイーツのアイデア出しのセッションやアイデア出しの様々な方法についての話題が受け入れられていました。

講義を通じて、アイデアが浮かばない時やアイデアが煮詰まった時に試してみたいと思う新たな発想法を学べたという受講者もいました。先生との対話が楽しく、学びやすい雰囲気があったとの声も見受けられました。

また、漫画のアイディア出しをする際に、講義で得た知識を参考にしたいと考える受講者もいました。講義を通じて、可能性が広がったと感じる受講者や、素晴らしい授業だったと感謝の声を寄せる受講者も多くいました。

さらに、アイデア出しについて新たな視点を得られたという感想や、実践したい新たなアイデア出し方を学んだという声もありました。直感力を鍛えたいと考える受講者や、AIが人間のアイディア出し能力を超えられないと感じて希望を持った受講者もいました。」

 
   

2022年12月17日

仙台で発想が豊かになる! 3時間大学「アイデアの授業」

フェイスブックの知人友人にはご案内していましたが、ブログでもご案内します。

仙台の界隈では、年末恒例となりつつあります、「仕事納めの後に、学んじゃおう」というワークショップ・セミナーを開きます。

まず「この時期にやるの?迷惑なんですけど・・・」という会場側の毎年の困惑を無視して、今年も年末29日の開催です。

「大晦日2日前なんて、、、、そんな時期に、セミナー受けたことないよ」って、人も多いはずです。
そう。仕事納めの後、もう大掃除も、買い出しも終わって、「ふう、ちょっと、大晦日にはまだ早いのでごちそうを食べるのも早いし。お気に入りのカフェでもって思ったけど、やってないしなー」という、まさにあのエアポケットである、12月の29日です。

”そんな日に暇なわけないだろ、、、”と思いつつも当日になったら「これちゃった♡」というほくほく顔のおじさんたちが、集合します。(若い人も、性別も関係なく、参加されますけれど。)

開催はファイブブリッジなので、おなじみさんが多いのですが、もちろん、まったくつても縁もなく参加も可能です。

有料ですが、おひねり制です。
つまんなければ、つまんないぞっていう意思表示のお支払いでいいんです。※詳細はイベントページを。

おひねり制ではみんなゼロ円か?そこは気になりますよね。
過去の実験的なこの試みでわかったのは、結構高い価格がはいってました。
特に、上限を設定していまして、それ以上は入れないでください、としているのですが、意外と上限額を入れてくださる方も。
あるいは、ポケットの小銭を全部入れてくださった方も。きっと、なけなしの財産だったんじゃないかと思うと、すこし、心配な気もしましたが、ありがたく頂戴しました。

こういうのは、いつかうまくいかなくなって終わりが来ると思うので、その時が来たら、また考えますが、続けられる限りは、おひねり制度で、行ってみようと思います。

ということで、学びに使うお金がほとんどないな、という方も、「お父さんの今月のお小遣い」をポケットに入れて、来てくだされば、それで十分です。皆さんが来てくれることがうれしいですから。

さて:

じゃ、内容はどうなの?・・・について、です。

メインは「幸せの4因子をつかって、既存のサービスや製品を、もっと幸せなものにしてみよう(新サービス、新製品のアイデア)」です。

例えば、飲食の経営者さんが、今までのやり方でもいいけど、お客さんをもっと幸せにしたいなあ、とか、一緒に働いてくれている人をもっと幸せにできるような、サービスや運営方法ってないかな、と考えるときには、実に有効です。
すぐにパッと適用できるような即物的なヒントではなく、4つの因子がもつ、問いかけを念頭に置いて、既存のサービスを変更するなら、どういうものになるかな、と考える。そんな感じです。

ベースとなる出典は、慶応大学の前野先生のご高著です。
それを援用して、ブレストの方法に仕立てています。

そのほか、いくつかのコンテンツもあります。どれも新作です。

創造的な休憩の方法、という石井の研究から作った「イマジネーション・カード」。
これをつかって、よりブレストが捗るようにしてみましょう。

後は、シンプルな3つのパーツから製品を考案する「創造トレーニング」の具体的な方法も紹介(実践)します。
持って帰って、日々、一人で新製品を考案するトレーニングができます。

そんなわけで、建付けはきわめてゆるゆるの、のんびりした感じですが、あんこぎっしりアンパンみたいなんじで、おいしい餡を詰め込んでますので、「年末だし、創造的な会話で、ストレス発散するなー」な人も、「がっちり学ぶぜ」な人も、ぜひどうぞ。

仙台以外の方の参加も歓迎です。

イベント詳細&申し込み方法はこちら(Facebookで恐縮ですが)

3時間大学_仙台.png

2022年11月22日

ワン・ポイント発想レクチャー(ずらす、3つの思考)、という「超ミニマムな発想法」の講義のスライドです。

ワン・ポイント発想レクチャー(ずらす、3つの思考)、という「超ミニマム発想法の講義」のスライドです。5分間。

このスライドは、もし、使える(使いたい)、と思える方がいらしたら、ご自由に、お使いください。

スライド4.PNG

以下のURLから、4ページのPDFがダウンロードできます。

(スライドの要点)

アイデア発想法の講義を聞きたいわけではない場において、ながながと、理屈やハウツーを聞くようなスタイルはできません。

そういう時には

〇アイデアは1つでたら、ずらして、ずらして、いろいろ考えて。そうすると、時々、ぱちっと、良さそうな企画ネタが出たりします。

〇ずらし方がうまくいかない時は「くっつける」「けずる」「逆にする」の3つの変え方、これを3枚お札だと思って、さあ、ブレストを走りだしてください。

という一瞬で終わるレクチャーがいいでしょう。

発想法とか、ブレストか、そういうのに全く慣れてない人が「ふうん?そんなのでいいの?じゃ、発想してみるか」と思ってくれると思います。

そういうウルトラ・ライトなスライドを、石井が作るとこうなる、というものです。

(蛇足です)
  
なおこのスライドは、前日のまちづくりアイデアソン(大崎、オンライン開催)を前提に、言葉を書いています。

誰かが「蕎麦タウンって企画をやりたい」っていったら、それを「スパゲッティー村」とか「すいとんフェス」ってずらしてみると広がるよ、と。

なお、すいとん、というのは英語が存在していて、英語名で検索すると結構いろんなものが出てきました。

その挿絵(いろんな料理が並ぶ)は、AIに描かせた「すいとんフェス」の絵です。なかなか、ワクワクする感じがでてていいなと。

2022年10月27日

名城大学・創造的思考(今年から、こちらでも非常勤講師を行います)

2022年からは、非常勤講師先が増えました。
名城大学です。

担当授業は『創造的思考法』です。複数名の教員で運営する授業です。
その中で、石井はアイデア発想法とアイデアソンを担当しています。

そのスライドを(一部を削り)紹介します。
Speaker Deck のここ で閲覧できます。

会場全体(全員)で行うブレスト、三人ブレストの様子を紹介します。

楽しんで、アイデアの出し方を学んでもらっています。

余談)

今年は名古屋に、講義と研修で何度も足を運ぶことに。
なぜか今まで、名古屋はあまり縁がなかったのですが、来るとなれば急にたくさん来ることに。
おかげで今まで、あまり見ることができなかった愛知の魅力を知ることができました。

なんだか、今年は、ナラ、ナゴヤ、ナガサキ、と「ナ」で始まると都市ばかり滞在しています。
口に出すときについ、ナラ、とか、ナガ・・・と、言い間違えてしまいます。
名で始まる都市としては、名護市や長野市あたりも、有名なので、そこも依頼が来たらますます、言い間違うでしょう。
(ちなみに、宮城には名取市、というのがあります。仙台空港のある市です)

2022年08月03日

【スライド】AM(産業用の3Dプリンター)アイデア創出ワークショップ【公開します】

AMを活用する技術者さん向けのアイデア創出ワークショップを実施しました。

AM:産業用の3Dプリンターでのモノづくりを、AM(アディティブ・マニュファクチャリング)と呼びますが、ここでもその意味でAMを使います。

主催は、宮城県。
石井が講師を務めました。
そのスライドを公開します。

AM・3Dプリンティングアイデア創出ワークショップ2022
https://speakerdeck.com/ishiirikie/am3dpurinteinguaideachuang-chu-wakusiyotupu2022

AM3D_idea.png

高度なモノづくりでの
アイデア出しの場面で、困ることがあれば
この資料が参考になれば幸甚です。


((この講座の特徴))

□有益機能を持った商品アイデアを引き出す「IF60」カード
□AM思考を助ける「AMカード」


== 余談 ==

この研修は微妙に名前と実施時期が変わりながら毎年開催されています。

ご興味あれば、宮城県産業技術総合センターさんの講座案内をチェックしてみてください。いろんな技術者の創造的発展に資する講座が開かれています。

県外の方でも受講歓迎で広く人材育成を行っている活動です。

今回の講座は、こんな感じの建付けでした。

2022年06月22日

【スライド公開】高校の「探究」向け、アイデアの授業(テーマを話し合う編)

音量注意(途中で音が出ます)


高校の「探究の授業」で、講義をしてきました。
そのスライド(の動画出力)です。

探究の授業が模索されています。
取り組みケースや、授業デザインの参考情報になれば幸いです。

===

●三人ブレスト
●CEMRAPS

を用いています。
最後の挿絵は、拙著『すごいブレスト』より引用。

=====

2022年02月10日

「アイデアの分類」の本質 【講義スライド】

アイデア創出をした後、アイデアの整理段階で困りませんか?

「アイデアの分類ってどうするんだろう。」
「アイデアをきれいに分類してみたけど、そこでスタックしちゃった。」

そういう経験は、企画的な仕事をする時にいつも現れます。
その際には「発展に資するようにグルーピングするべし」と思って、実施してみてください。

そのレクチャー・スライドを掲載します。


このスライドの中でも一番大事なのは3枚目です。

「発展のためのグルーピングであれ」 グループ化で、共通する要素から「アイデアの本質」がよりハッキリし、 その本質に立脚して、発展アイデアが生み出せることが、重要。 (= きれいな分類は、それ単体での“合意” はしやすい。しかし、発展の示唆に乏しく、次に進みにくい)

表面上似ているものを手掛かりに分けると、分類学的な綺麗さは出て、合意形成もしやすいので、つい、そうしがちですが、それではだめで、難しい、合意もしにくい「本質が似ている」もので、分けてほしいのです。

そうして、分けてみると、本質はよりハッキリする。
ハッキリしたそのエッセンスに立脚して、発展案が出てくる。

分類の作業時間を、価値あるものにするには、そこを忘れてはいけません。

「でも、その本質を突き止めるのは難しいでしょ?」

と、言う声も聞こえてきそうです。はい。実際はそうです。

なので、本質があぶり出されてくるまでは、”一旦、わかりやすい切り口で分けてみる”んです。
で、違和感が出てきて、分けなおしてみる。
仕上がった、それにまた違和感を、、、と繰り返す。

そうしていくと、本質的なグルーピングに近づけます。

いきなり完璧に分けなくてはいけない、という完ぺき主義は捨て、
下手でもいいからやってみる。
そのうえで、1回で満足しない。何度もやり直していく。
ということが大事です。

この辺はメソッドとしにくい点ですが、
創造的チームに一言声がけするとしたら、
という感じで作ったレクチャースライドでした。

<<余談です>>

宣伝ぽくなっちゃいますが、アイデア収束を学ぶゲーム教材を作ろう、というコンセプトで、IDEAVote(アイデアボート)という教材をリリースしたことがあります。アイデアプラント・オンラインショップ、および、Amazonでも販売しています。ご興味あれば使ってみてください。(「それをすると、本質で分けられるの?」といわれると「いえ、もう一段階下の感じで、まずは、アイデアを10の評価軸で吟味するチームディスカッションを体験する感じのものです」と答える感じの、ツールです。)

石井力重



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