アイデアプラントから、また新しい製品が出ました。
CEMRAPSカード(セムラプス・カード)と言います。
アイデアの基本的な考え方9つを9枚のカードにしたものです。
「ブレスト久々なんだけど、なんか、どうやってたんだっけ」と、なかなか滑り出しが良くならない職場も多いでしょう。そういう場に、ブレスト前のクリエイティブ・アイスブレイクのミニツールとして作りました。
その点を少し話します。
コロナはいろんなものを変えました。いい面も悪い面もあります。
悪い面は、特にオンラインと人の間にある温度感。場の温度の低下です。
「久々に集まってブレストをすると、やっぱり盛り上がるね」と言いながらも2019年以前のような「どんどん、未成熟なアイデアを言って、そういうのが積み重なって、アイデア・スパークが生まれる」ような、場にはなかなかならない。そう思っていませんか?
簡単に言うと、人同士が創造的にわいわい対話するムードが、(硬く言えば、組織の創造的風土が、)冷えたのが今の状態です。
そういう状況でブレスト前にちょっと、時間をとってこのCEMRAPSカードをやってみてほしいのです。
こんな感じです:
(1)3人組になる。(6人とかの場なら2サブチームにします。3人ぐらいが一番はかどりますので)
(2)専用シートに、一人3つ、困りごとを書き込む。(1つのシートに皆で手を伸ばし)
(3)メンバー間でその困りごとの簡単な説明をする。(発想の前準備です)
(4)CEMRAPSカード(くっつける、削る、逆にする、など9種)のカードをじっと見て、どれかの課題の解決の切り口になりそうなカードを、誰かが拾い上げ、「たとえば、この【逆にする】っていう切り口でさ、こういう解決方法はどうだろう」といった感じに、解決策を話し始め、皆で広げます。
(4a)そのカードが解決策になったら、その困りごとの下にカードを置く。(シートには記入欄の周辺にカード置き場が設定されています)
(5)そうして同じような要領で、残りの困りごとへも、どんどんカードを当てはめてみて、話し合ってみる。(初めのうちは、問題と解決切り口が豊富に選べるので結構当たり前の解決策になりますが、それでOKです。トーク・スターターみたいなものです。しかし、後半は難易度が上がってきます。なにせ残っている「解決の切り口」を何とか、どの問題かの解決策にできないか、と試みるわけです。そうすると、従来は考えつかない意外な解決法が時折生まれます。
こうして、全部の問題(9つ)に、9枚のカードが置けたら終了です。あるいは、時間を設定しておきその時間までに、何枚使えたか、というタイムアタックでも、いいでしょう。
こうするといいことが3つあります。
1)何でも言ってみる共同体験ができる
(ブレスト本番で、変な案も出しやすくなります)
(ブレスト本番で、変な案も出しやすくなります)
2)困っていることに対する意外なアイデアが手に入る
(地味にありがたいらしいです)
(地味にありがたいらしいです)
3)アイデア発想の基本的な型9つが意識に残る
(ブレスト時にいつもの型に固着せず考えられます)
(ブレスト時にいつもの型に固着せず考えられます)
こんな感じのツールです。
今までの製品は、創造的なチームか、準「創造的チーム」に向けてものでしたが、今回の製品は、組織の大半占める「創造の面では普通のチーム」向けです。あるいは、「創造的なことは苦手なチーム」にもある種のサポートになります。
もしご興味あれば、ぜひプレスリリースと製品ページをご覧ください。