2010年10月26日

消せる紙とscansnap

消せる紙を作っているチームと先日東京で打ち合わせをしてきました。打ち合わせてといっても「最近、石井君、顔見せに来ないじゃない、あそびにきたら?」的なオファーをいただきふらっと遊びに行ってきました、というのが実際のところ。

私たちの作品の中に『ブレイン・ペーパー』というのがあります。「アイデア発想専用のホワイトボード」なのですが、これが消せる紙のテクノロジーでできていまして、共同開発したそのときからの付き合いです。



さて、最近のいろんな事業環境や技術的な発展についてひとしきり情報交換をしていく中で、ちょっと面白いことを伺いました。(僕が遊びに行くとき、本当に遊びに行くだけです。なにか次の受注発注があるわけでも期待するわけでもなく。寅さんがあそびにきたよ、という感じぐらいの、ほんとにふらっとくるだけなのです。)

石井(以下、石)『新製品アイデア会議用ホワイトボード(ブレインペーパー02)、をRさんとか、企業研修で使ってもらっているんですが、そでがよごれるんですよね。』

消せる紙チーム(以下、消)『どういうことですか?』

石『プロジェクト型研修で、各グループが新製品構想をするんですが、大きなテーブルの上にA1のこのシートを広げてみんなでわいわい言いながら書くんです。すると、手前はいいけど奥のほうを書こうとすると袖が手前に書いた部分にふれてホワイトボードマーカが袖に付いちゃうんです。服は汚れるし描いたことは消えちゃうし。壁に貼るのが本来の使い方なんですが、実際の使用の現場では、そういう感じなんですよね。まあ、仕方ないところですが』

消『こすっても消えないペンがあるんですよ』

石『え?ほんとですか?』

消『ええ、ウォータークリアというペンです。水で消すタイプで、こすってもつかないんですよ』

(そこで、早速、iPadでしらべてみる。ゆめ画材さんというところでネットオーダできる模様、打ち合わせでiPadをみながら、ああこれですね、とかっていう会話がすごく増えました。余談ですが。)

石『水で消せる。こすっても消えない・・・ということは、ですよ、scansnapを通せるってことですかね?』

消『多分、そうじゃないですか』

石『それって、かなり大きい気がしますよ、消せる紙にしても、scnasnapにしても』

(オートフィード型のスキャナは複数種類あります。石井は卓上型とモバイル型のscansnapをつかっているので、どうしてもスキャナのことをスキャンスナップ、と表現してしまいますが、スキャナー全般と同義で言っています)

そんな会話をしてきました。

それで、最近、ウォータークリア(8色セット)を、アマゾンで買って手に入れました。ゆめ画材さんというところが出していますが、送料はそこそこかかりますが対応が超迅速。すぐに届きました。

早速使ってみました。
感想としては、こんな感じでした。
・A4の消せる紙にマインドマップを書くには、ちょっとペン先が太い。でも、十分使える範囲。
・書いて数秒ですっと、文字が濃くなるので他のペンに比べてやや違和感。慣れればなれる。
・書いた後、さらさらになる色とぺたぺたとする感じの色がある。薄い色はぺたぺたになりがち。濃い色(赤、青)は、さらっとしている。
・先に書いてある油性マーカーの線とやや干渉する感じ。油性マーカーをなぞると色がすこし混じる。
・ペンの書き味は悪くない。
・色も多色あって楽しい。

これをつかって描いてみた「とあるセミナーの構想メモ」です。scansnapで読み取った画像です。

消せる紙+ウォータークリア.jpg

大体、書いたとおりになりました。実際の見た目と違ったのは、2点。左の中段ぐらいにかいた「水色」と右の中段ぐらいに描いた「黄色」があまりはっきりと写りませんでした。特に水色は、スキャナの紙送りローラーに触れた影響で、「スタンプ」のようになっていました。文字がローラーの上に転写され、それが消せる紙になんども付着していて、うっすらと文字がスタンプされていました。黒、赤、青、についてはそういう現象が見られませんでした。書いた後にぺたぺたとする「淡い色」はいろんな意味で、スキャナと相性が悪いようです。逆に濃い色は、ばっちりです。主要3色だけつかう、ということに限れば、全く問題ない感じでした。



次に気になるのは「スキャナの強い光にさらされて、うまくきえるのか。変質しないのか」です。

そこで水をたらして消えるのかを実験してみました


(クリックすると動画が開きます、多分)

感想としては「あれ、やや消えにくい」という感じでした。描いてから時間がたっているのもありますが、水を落としてから、すかっときえるまでの時間が長くかかるように思いました。書いて数分後のものはみずをたらすだけですっときえていくのが、この場合は結構、消えずに頑張っていたように見えます。

それでも最後にはきれいさっぱり消えました。
これで、スキャナに通せるホワイトボードが、原理的にできることがわかりました。

まとめますとこうです。

1)消せる紙に、ウォータクリアペンで書く。
2)できるだけ、濃い色でかく(黒、青、赤)
3)スキャンする
4)あとは水で消す

ここまで分かった上でしたいのは「オリジナルフレームワーク・ホワイトボード」を消せる紙で作れるか」というところです。

油性ペンでフレームワークをかき、ウォータークリアペンで書き込み、電子化する。後で消したときに油性ペンがはげずに残るか、というところです。

(これをホワイトボードマーカでやると、油性ペンもはげます)

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posted by 石井力重 at 00:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 道具考/scansnap

2010年10月24日

scansnapは新しい空間を作った

この夏、大幅な書類整理と書籍整理を行いました。

本を大事にする。その姿勢は愛すべきもので自負していたのですが、空間が一杯になると新しいものを物理的に受け入れなくなる。人間にはそういう愚かしいところがある。それもまた事実。そこで、スキャンスナップで、何百冊かの本を電子データにしました。

その直後の書棚はこうです。

ishiirikie_blog_DSC02072.jpg

見事にすっからかん。です。
その本はどこにいったのかといえば、ここです。


ishiirikie_blog_DSC02076.jpg

iPad。

Apple製品のフリークではない私でも、iPadは素敵な体験をくれるものだと思います。ノートPCで見るとPDFファイルで本をみるのは、ちょっときついですが、iPadはそのちょうど足りないところを補ってくれます。手に持って扱えるて、非常に制裁に文字を表現する。(重さは、ちょっときついですが、電池のもちと、HDDのない粗い扱いを許容するところはぴったり足りないところを補っています)。

さて、重要なのはここから。

8月に空になった本棚は10月の今、「本と物で一杯」です。

8月には私の書斎には無かったもの、あるいは、「パッキングされて日の目を見なかった試作のアイデア」がいまはオンタイムで書斎の中にいます。

日々の時間の中で目に入るものは限られている。ほしいのは物体じゃない。知識なんだ。体験なんだ。その点を、二ヶ月で埋まっていく本棚を見ながら、リアルに感じました。

scansnapは、新しい空間を作った。

このスキャナという道具の本質は、そんなところにあるのではないか、と私は思うのです。



posted by 石井力重 at 01:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 道具考/scansnap

2010年10月22日

水で消すカラーペン



ホワイトボードマーカとして面白いものがあります。
「ウォータークリア」というペンです。
水でぬらしたティッシュで消すというもので、ふき取りではなく水により無色に変わる、というもの。
安全性にも配慮したものとなっており、かすも出ないとのころで、書斎などで小さいホワイトボードや「はちのすボード」を使うときにとても良さそうです。

消せる紙の開発メンバーにお会いしたときに、教えてもらいました。

手に入れて使ってみましたが、なかなか面白いアイテムです。水滴をおとすとふわっと文字が消えます。一方でこすったぐらいでは消えません。ホワイトボードマーカーと使い比べてみると、細かいかすがでると、でないとでは、大違いで、これはかなりいいな、と思いました。

特にいいのは、消せる紙に書いたものがスキャンできる点です。

posted by 石井力重 at 16:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 道具考/scansnap

2010年04月04日

名刺サイズじゃないデザイン名刺のスキャン工夫

スキャンスナップの名刺読み込みが、とても便利です。
パワフルでとても正確。

ただ、以前から、デザイン系の方の名刺で困っていることがありました。それは「しゃれたデザイン名刺は、91*55よりもずっと細い」ということでした。

最初に困ったのは、アメリカに行った後のこと。おおう、しゃれた名刺だなーとおもったものの、名刺OCRモードでスキャンしても、スキャンスナップは、エラーを返してきます。名刺サイズじゃありませんよ、と。

しょうがないのでこれだけは、アナログで管理していました。しかし、最近、名刺がしゃれたものを持っている人が増えて、ちょっと困っていました。

そこで、自作で工夫してみました。

こちらです。

scansnap_kufuu.jpg

クリアフォルダーを切ったもので、外形サイズが91*55ミリになるようにしています。また、読み取り面を傷つけないように、鋭利な角は、角丸にしています。全てはさみでえいやとつくりました。それでも、いざスキャンしてみると、これは、名刺だ、とScansnapは納得してくれるようで、100%エラーなしに読み取りました。(重なりを検出しました、は時折出ます。これは、でても、大丈夫なのですが。)

また、二つ折り、三つ折り名刺は、ばさりと、切ってスキャンします。その方の名刺は2種類登録されますが、それで実用上は問題ありませんし。全国どこでへでも、名刺フォルダーが持ち歩けるのは、PC内にあるからなので、原紙よりも、携帯できるデータ化を重視しています。(下さった方、ごめんなさい。でもちゃんと全部の情報を保管しています。)

Scansnapに、ちょっと工夫してつかってみた方法の紹介でした。
posted by 石井力重 at 06:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 道具考/scansnap

2010年02月24日

シャーペンの文字、ボールペンの文字、スキャナの設定

ScanSnapで大量の名刺カード大のアイデア記入カードを読み込むことがありまして、ScanSnapの使い方について、得られたノウハウを、ご紹介します。

課題:
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 大量のカードにアイデア書かれている。書いた人は筆圧の低い人、シャーペンで書いた人もいる。自動設定のままスキャンすると、かなりかすれて読みにくくなる。一方で闇雲に高画質設定をすると、重たくなるしなにより、高画質すぎても読みにくいこともある。どういう設定が、「手書きのシャーペン」「太くて黒いペン」混在の状態情報をうまく読み取れるのか。

結果:
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スキャンスナップの常駐アイコンを右クリック。

設定画面が出る。
そこの「クイックメニューを使用する」のチェックをはずす。

読み取り設定、を開き「新しい読み取り設定」をおす。

名前を付ける画面になる。何でもいいが、おすすめは以下。
名前=「カード(スファ、白黒、最濃、片面」
文字制限いっぱい。他の名前でも良い。

アプリ選択
→指定したフォルダに保存、を選択。

保存先
→好きなところを指定。
 おすすめは、「Scansnap箱」という名のフォルダを作りそこへ。
 とりあえず、ざざざっとスキャンして箱に入れておく感じ。

読み取りモード

これが最も重要。
→画質の選択=スーパーファイン
→カラーモードの選択=白黒
→読み取り面の選択=片面
→継続読み取りを有効にします、にチェックいれる。

そして地味な「オプション」ボタンを押す。ここも重要。

→白黒読み取りの濃度=最も濃い(右はじ)
→その下のすべてのチェックを外す。
 特に、「文字をくっきりします」のチェックを外す。

最後のくっきりは、チェックを入れがちですが、手書きの薄い文字の場合、このくっきりは、チェックを入れておくと、文字の線が切れるような(うすいところは、きれていると処理しているっぽい)感じになりますので。

ファイル形式
→特にいじらない。お好きなようにいじってもOK。

原稿
→特にいじらない。

ファイルサイズ
→選択できない(押せない)

これでよみとると、2月19日に掲載したようなアイデアシートを作ることができます。



補足:
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1ページに、複数枚のアイデアカードをいれてA4出力するには、Acrbatの印刷機能を使う。印刷時に複数枚設定をすると、アイデア一覧が作りやすい。ただし、あまり高度な設定はできないし、使用とすると面倒。簡単に表現出来る形式で出すのがおすすめ。


以上です。
posted by 石井力重 at 20:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 道具考/scansnap

2010年02月16日

デザイナーからのaiデータを、閲覧するには

いま、新商品の仕込み中です。

商品の部品となるものを、昨日、パートナー企業であるマグネットデザイン社さんから、各社に発注してもらいました。

そのぐらいのフェーズになると、「入稿データ」というデータを扱うようになってきます。ai形式のファイル、が多いです。

私のように、ビジネス側の人がチームリーダの場合、イラレとかがはいっていないので「それ、開けないよ〜」ということが、結構あります。

そんな時に役立つ技を教えておもらいました。ただしScanSnapを持っている人、もしくは、Acrobatというソフトを持っている人にかぎる技ですが。


ScanSnapには、データをPDF化するため、Acrobatというソフトが付いてきます。PDFを見るときに立ち上がる「Acrobat Reader」じゃなく、「Acrobat」です。たいてい、9.ほにゃらら、という数字ついています。

それが、aiを(多少体裁がくずれるけれども)開ける、というのです。

試してみました。

aiのファイルを開こうとすると「プログラムが見つかりません」とでます。そこで、参照、ボタンからAcrobatを選びます。立ち上げます。すると、ほどんと元データに近い状態で表示出来ます。たぶん、図形とか配置で、細かな部分で正確じゃないのがあるのかもしれませんが、文字の誤字脱字のチェックなら、まったくもって問題なし。

ビジネスパーソンが、なんとかai形式のファイルを開こうとしたら、このAcrobatを持っているか、が、一縷の希望かもしれません。

(もちろん、PDF化したものも毎回つけてもらえば、いいじゃないか、という話もあるのですが、それは純粋にデザイナー側の人に手間を要求しているので、急ぎの場合には、こうした方法が役だったりします。)


ちょっとしたことですが、私と似た状況の人に役立てばと思います。

(ビジネスパーソンであり、Scansnapをもっていて、デザインワークにプロジェクト的にかかわることもあるけれど、イラレはイラネという方、に)
posted by 石井力重 at 12:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 道具考/scansnap

2010年01月05日

自宅でscansnapする人の裁断機



本の裁断機としてPK-513というのが、もっともわかりやすのですが、子どもが家にいるとどうもこわいです。

手の届かないところにおいても、何かの拍子に下にあるのを、さわったりしないともかぎらない。起こる可能性のあることはいつか起こるとは、マーフィー'sローですが、子供の安全は第一にまもりたい。

そんなわけで、私は以前からカールのディスクカッターをつかっています。ただ、上記のものではなくて、もっとも簡単なガイドレールとマットのタイプのもの。


ちなみに、私は本棚まるごとを取り込んだときは

1)大学院に本を大型かばんにいれて、車で行く。
2)院生室の裁断機(PKの親玉みたいの)で背表紙を落とす。
  大体、一度に、2時間はしました。
3)もってかえってきてスキャン。
  3日以内に終えます。
  でないと、大量の本の山(しかも背表紙がない)がくずれると
  アウトですので。

(あの社会人院生の人、来る度に、本切っているなー、と
 おもわれていたでしょうね)

しかし、これは、やっぱり力技な解決法でした。

ちょっとした冊子を1つ、背を落としたい、というときには、「じゃあ次に大学に行く時に、、、」とおもっても、結局なかなかできなくて、調子が悪かったんです。

本棚に入る裁断の道具がやっぱり、スキャンスナップを使うにはほしいところ。最近チームメンバーに上記のものを推奨してもらって、なるほど、これはなかなか、具合が良さそうです。とくに、切れる予定の部分が蛍光の集光でわかる、という仕様はなかなか。

s1300がうちに来てから「小さいという収納性」が気に入っています。その流れの中、多分、このカールの裁断機も、だんだんとニーズが高まってくると思われます。

手に入ったらレビューします。
posted by 石井力重 at 06:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 道具考/scansnap



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