2011年12月14日

KAYACさんの「京都支社」を訪問してきました

12月13日。昨日の事ですが、面白法人カヤックさんの京都支社さんにお伺いしました。

kyoto_DSC01386.jpg

四条烏丸の交差点(東京でいえば、丸の内みたいなところ)のすぐ横に、COCON KARASUMA、というビルがあります。烏丸通りをあるくと、唐草模様のガラス張りのビルがありますが、そこです。

kyoto_DSC01387.jpg

中に入ると、素敵な水の流れおちる壁。

kyoto_DSC01390.jpg

オフィスエリアに進みます。8階にカヤックさん。

kyoto_DSC01393.jpg

京都支社、入ってすぐのスペース。映っているのは、本間さん。震災の後、仙台にカヤックさんが立ち上げてくれた旅する支社(仙台支社)のメンバーとして、ずいぶんお世話になった方です。今度は京都支社で活躍されています。

(本間さん、当時は本当にお世話になりました!仙台のエンジニア・クリエータの皆さんも新しい可能性を開くために、ますます全力展開しています。)

中に入ると、驚きました。数名で立ち上げたと伺っていたのですが、沢山人がいました。鎌倉からじゃなく現地採用の方がとても多いと伺いましたが、やっぱりカヤックっぽい空気、なんですよね。(2009年ごろ、面白法人留学で4日間、お邪魔しましたが、当時見せてもらった創造する組織の、そういう感じ、といいましょうか)

支社長の藤原さんと本間さんにいろいろお話を伺いして、帰り際に、入口のガラス張りの会議室に面白い工夫があるのを教えてもらいました。

よく見ると、文字が入っているそうです。

kyoto_DSC01394.jpg

「と」

kyoto_DSC01395.jpg

「う」

カヤックさんの創造風土の重要な根幹一つを成していると私が当時思ったキーフレーズ「■■■とう」の文化。そういうものが文字でさりげなく、ちりばめられているのが素敵だなぁと思いました。ご興味を持たれた方は、■■■は、訪問時に見つけてみて下さい。

本間さん、藤原さん、京都支社の皆さん、貴重なお時間を頂き、ありがとうございました。


・・・

株式会社カヤック 京都支社(旅する支社)
京都市下京区
http://www.kayac.com/company/
 
posted by 石井力重 at 10:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 面白法人KAYAC

2009年07月11日

KAYACさんのサイトに載せてもらいました

面白法人KAYAC(オモシロホウジン カヤック)さんには
留学制度があります。
社会人が中に入って一定期間お仕事をする、という
おもしろい仕組みです。

5月下旬、それを体験してきました。
実は、本(アイデア・スイッチ)の最終ゲラをチェックする時期と、ばっちりかぶっていて、昼はカヤック、夜はアイデア・スイッチのゲラ直し、ということで、この留学は、ダブルの意味で思い出深いものでした。(もしかしたら、『アイデア・スイッチ』の中のどこかには、カヤックさんから受けた良い影響があるのかもしれませんね)


KAYACさんにアイデアプラント代表が留学してきました.jpg

URL http://www.kayac.com/recruit/stay/interview_2/


特に、私が刺激となったことを
上記の中から、引用します。
文字という媒体では伝えにくいのですが
頑張って文字にした部分です。 


(引用ここから)
【04】石井さんから見て、カヤックってどんな会社?そして、カヤックの社員ってどんな人?

力強く生み出しつづけるための「創造の翼」がある組織、として強く印象に残りました。 一方の翼は、「組織を老化させない空気が場を満たす」こと、です。大きく成長しても、『「ありがとう。」が豊富にある職場』は、創造的な要素をこわさないで受け渡しができる、という重要な効果があり、個々人の創造力が、ロスすることなく組織の成果に結びついているように見えました。

他方の翼は「組織を導く力強さ」です。本気の覚悟をもった人々の知的耐久力がすごくて、それがカヤックの「スピード」「品質」につながっているようにみえました。

両方があるから、創造的な個々人が、まっすぐに、創造する組織として、力を発揮できている、と思いました。
(引用ここまで)


短い時間、オフィスを見学しただけでは、なぜカヤックはカヤックらしくあり続けられるのかは、絶対にわからなかっただろう。と思います。言葉で聞いても実体験がないと分からないことって世の中に実際にありますが、この留学は、そういう部分が本当に多い、貴重なものでした。







カヤックのみなさん、本当にありがとうございました。

留学最終日に、全社MLで御礼を述べさせていただきましたが、その晩に社内で(すみません、勝手に社内で)とった御礼ビデオを一緒に掲載しておきます。



(ちなみに、その時に観察させてもらったことを記事にしようとしています、とビデオの中では言っているのですが、諸般の事情があり、まだそれは実現できていません。2009年7月11日現在)

なお、博士論文の作成の際には、ぜひ、このときの観察記録は、入れ込みたいなぁと思っております。
posted by 石井力重 at 08:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 面白法人KAYAC

2009年05月30日

ブレインストーミングをより効果的にするなら、その中だけじゃなく。

大学院での私の研究命題、ブレインストーミングをより効果的にするには、です。

教授と良くディスカッションしていたのは、ブレストの周囲をかこんでいるものに光を当てるべきか、ブレストという現象の中だけに、ミクロ組織論的に光を当てるべきか、でした。

今回、カヤックさんの創造する組織を見学して、その時に、強く感じたのは、次のことです。(一般にブレストの場だけをデザインしても、限界があり、)高いレベルのブレストができるようになるには、組織の持っているブレスト以外の場での人と人の関係性自体に、本質的に創造的な要素を壊さずに受け渡せるものが必要だと感じました。

ブレストをもっとうまくやりたい、という組織においてブレストがもっともっとうまくいくようにするには、ブレイス自体をうまくデザインすることも有効ですが、それをさらに超えるには、ブレストの周囲にあるものへと、デザインの目と手を拡げる必要がある、ようです。

何気ないことの積み重ねで「これだ!」という分かりやすい創造支援装置があったわけではない中で、気が付いたことは実は非常に深い示唆があったと思っています。

普段、雑誌で見る「クリエイティブ・オフィス」は、什器のすばらしさ、オフィスインテリアのデザイン性を、前面に押し出したものですが、本当はそこは、副次的なものかもしれません(雑誌は売れるために、わかりやすくビジュアルであるものを拾いたがるもので、それはそれでビジネスですから、分かります。読み手にはどこが本質で、どこが副次的なのかを見定める力が要るんだろうとおもいます)。

そんなわけで、今回の「面白法人カヤック」さんへの短期留学は非常に実り多いものとなりました。

私は、大学院・博士課程は卒業できるか否かは、あまり重視していません。でも、得た知見は、広く社会に還元したいなぁとちいう、プロの個人としての使命感は持っています。なんとか、多くの方にしってもらえるように、博士論文などに盛り込んでみたいと思います。
posted by 石井力重 at 23:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 面白法人KAYAC

2009年05月29日

カヤック留学の記事案の作成

創造する組織、という観点でカヤックさんで参与観察させていただき、何がそれを可能にしているのかを見させてもらいました。

はっきり、いかにも、なものはないので、初めは戸惑いました。しかし、良く見てみると、そこかしこに、創造する組織であり続けるための要因があることに気が付きました。

およそ発見できることを列挙して、それらのうちのメインボディーとなる概念を抽出して、それらを元に、全体の構造を描き、カヤックのモデルをまとめて見ていました。

一つ一つは、空気のようなものですが、要素抽出&構造してみると、おもしろいモデルであることが分かりました。

只今、関係者に公表のための事前確認をしていただいています。アイティメディア系なり、アイデアプラント公式サイトなりで、近日公開いたします。

面白い仕事をし続ける職場を作りたい方に、ほんの僅かでも、材料になるものごとを提供できるものになっているならば、幸いです。
posted by 石井力重 at 23:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 面白法人KAYAC

2009年05月28日

カヤックの留学最終日です

早いもので、カヤック留学も今日で最後です。
様々な仕事を停滞させてしまっています。
待って下さった皆様、ありがとう。ございます。

最終日、創造する組織のヒント、それも最大のヒント(この短い期間で見つけたもののうち最大のもの、という意味です)に、つきあたりつつあります。

そんな中、なるほど、このサービスは、深い背景があるのかぁと、思ったサービスがあります。ブログパーツなんですが、それを張り付けて見ます。


カヤックの創造スタイルの心臓部に迫るための、重要な概念かもしれません。
posted by 石井力重 at 16:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 面白法人KAYAC

カヤックですごす3日目

すっかり、我が家のような気分で出社しています。

今日はある方をお招きして社内であることをしていただきました。
(これでは全く意味が分かりませんね…。でもこの程度にしておきます)

留学中の身なので石井からはお客さんに充分なケアができず
申し訳無く思っていたのですが、
カヤックの総務系部門の方々や開発者の方にケアしていただいて
充分な準備や運営、それに閃光会議室の見学もしていただく
ことができました。

ところで、bowlsは、人気のお店です。
bowlsのどんぶりを、3日間で4食たべるという高頻度。おいしいです。
毎日食べても飽きない味で、お店もしゃれていて
店員さんのホスピタリティーというか、感じの良さも
さすが、カヤックのDNAというべきか、素敵なレベルにあります。
しかも「アタリ」がでると80円引き。
なんたる遊び心。
大真面目に不真面目をしていく、という点にも
カヤックとカヤックから派生するものに
人々が「ビッ」とくる理由がある気がします。

カヤックには、創造する組織のヒントが実にたくさん、あります。
posted by 石井力重 at 08:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 面白法人KAYAC

2009年05月27日

カヤックですごす2日目

朝、鎌倉に向かう路線はとたんにのんびりします。

あまり朝の電車では見かけないような属性の方々がまばらにすわっている電車内は、ああ、観光名所にきたな。というムードがすでに電車内からしていて、おりたつ鎌倉駅は、なんというか、空気があります。東京の刺激フルな空気と違った「センス?天候?文化?」なんでしょう。なにか、鎌倉におりると、なにかからりとした明るい空気のようなものがあるのを感じます。

さて、カヤックの2日目。

すっかり、自分の会社のような気分です。私は昔から自分の会社じゃない会社で仕事をする機会が多かった(商社時代も、行政系組織時代も)ので、なれるのが早いのかもしれませんが、それ以上に、カヤックの「居心地の良さ」が特筆すべきことかと。

以前、閃光会議室を見学に来た時には、来客としての数時間をすごすだけなので、会社の中のムードを知るには、充分ではなかったのですが、朝から晩まで、組織の中に同じ席に座って仕事をさせてもらうことで、それを肌で知ることができました。

カヤックの中は「とげとげした音」がない、お母さんのおなかの中にいるような、安心できる大きな空間の中にいる感じがします。(宮城にある感覚ミュージアムに、そういう心臓をもしたアート空間があります。音がすべて反響して、ぼわんぼわん、という柔らかい音に代わり、中にいる人が眠り込んでしまうような、やさしい音で場が満たされている不思議なところがありますが、それとちょうど似た感覚をうけました)

理由がありそうです。

これは、自粛をしながらかくので正確にはちがうのですが、書きますと、

まず、大きな部屋が複雑な壁面形状をしており、そのために、声や音がピキッとした反射をしないで、複雑な反響をしている。と思われます。この設計はたぶん、音の広がりを意図的にデザインしたのではないかとおもい、すごいなぁとおもいます。

次に、社員の皆さんが立てる音、声が、とげとげしていない、ということがあります。私はせっかちでカバンの中のビニールをがさがさとあけるのですが、良く考えるとそういううるさい「とがった音」と立てている人がいません。かといって、静かにしていないといけないわけでもなく、ユレックスのかちちちという音もしますし、電話の声もします。

仕事の依頼をしたりされたりする声が、安心できる関係をベースに、意図をストレスなく伝えあっているようにみえました。これはもうすこしその要因を考えたいのですが、社内にある種の内発的動機づけにもとづく組織文化が形成されており、束縛的にそうやらされているのではなく、組織命題にそった方向に、自らの意思で志向性をもつことが背景にありそうです。

抽象的に表現しようとしたので、分かりにくくなりましたが、そんなことを感じました。
posted by 石井力重 at 08:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 面白法人KAYAC

2009年05月26日

カヤックですごす1日目

5月25日。

鎌倉のベンチャー企業「面白法人カヤック」さんに、4日間のショートステイ(面白法人留学制度、というスキームです)が始まりました。

一緒にお仕事をさせてもらいながら、修業させてもらっています。

「創造する組織」の要因は、分かりやすい所にあるものばかりじゃないみたいです。具体的なことを書くことは自粛しておきたいとおもいますが、カヤックがカヤックありつづけられるのは、内発的な動機付けが、自然と自分の中に構築される文化的土壌があるように思いました。
posted by 石井力重 at 23:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 面白法人KAYAC



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