とてもシンプルで、そして面白いゲームを手に入れました。

「Story Cubes」というゲームで、9つのサイコロを振って遊びます。
モノポリーEXPERSS、に似た感じの絵柄の入ったサイコロで、かわいいので子供も「なにこれ!?」と興味を示していました。

遊び方は無限大で、という説明の後に、3つほど遊び方が書いてあります。全部をのせるのは著作権者に配慮してやめておきますが、英語で書いてあっても、中学生レベルの単語だけなので一読すればすぐわかる内容です。
読まなくても、「こうやって遊ぶ」というのを、すぐに作り出すことができます。
(脱線ですが、よい遊び道具、というのは、教えられなくてもすぐに遊べる。利用者自身が遊び方を作り出せる。あるいは、新しいルールを創造できる。そんなところがあると私は思うのです。)
さて、実際に遊んでみます。
サイコロを水をすくうように両手に全部入れて30センチぐらいの高さから、ばらりっと、投げます。
飛んで行ってしまうので集めてきました。

磁石、人の顔、天秤
時計、人型(鍵穴にも見える)、木
魔法のステッキ、子供と悪い影、インデアン住居
これを、つかって、順番に話を作ります。
僕「あるところに、不思議な磁石がありました。」
相手「少年はそれを森の奥で拾いました。」
僕「お肉の量り売りのところに、いしし、といいながら少年はいきました」
相手「あ、ちょうど4時、特売の時間です」
僕「この磁石を、お肉を測る人の陰に向けてぐいっと差し出すとなんということでしょう、あることが起きました」
相手「木になってしまいました」
(おいおい、、、もうちょっと、ひねれよ、というか木になったら話がつづかないじゃないか、、、と思いつつも、ボールを拾いにいきます)
僕「この磁石を向けると、人間は木になるだ。その木を削ってステッキにするとそれは、魔法のステッキになるんだ。でも、そのステッキは必ずしも、都合のいいことばかりじゃなかったのです」
相手「あっ、少年の影が!」
(え?それで、終わり?、そして、最後の一個で、ぼくが話を締めくくるの?!)
僕「あー、えー、うーむ、、、インデアン、、、の、テントが、、、、えーと、、(伏線を回収できないけれどやむなし、このまま突っ走るか)よし、じゃあ、こうします。”なんと、そのステッキの持ち主は自分の黒い影に取り込まれ、黒い影たちのいるアジトの前に気が付くと立っていました。少年がこのステッキを使って、黒い影の組織の中で一大冒険をするのですが、それはまた別のお話です。おしまい”」
(なにこの、「俺たちの戦いはまだ始まったばかりだぜ!」(石井先生の次号作にご期待ください!)的な終わり、、、)
という感じに遊びます。
お話をつくっていくというのは、楽しいですね。
そして、大抵は9個ではお話が終えられないので、もう一回振って、さらにまた振って、4,5回ターンを繰り返してようやく話が終えられそうです。何度かふるうちに、最初に出てきた「磁石」とかがまた出てきて、伏線を回収できたりしますし。
また、この絵がいいですね。
解釈によっては、別の意味に見えそうなところが、文脈に適用しやすいし、別の解釈をすれば別の方向に話が展開します。
このゲームは「Tell me a story」というCard setとも似た感じがします。そのカードは、ランダムに複数引いて並べ、意味的につながるように即興でストーリーを生成して遊びます。
このサイコロの出目をしげしげと眺めているうちに、これは、「別の知識集を人に伝えたりそれで即興の遊びを作ることに使えそうだ」と思いました。
例えば・・・
・スマートフォンアプリのアイデアを発想する
・ゲームのアイデアを発想する
・新しいビジネスのアイデアを発想するなど。
教えたい知識を持っている人ならば、載せ方次第でいろんなことができそうです。のせまくったうえで削ぎまくってとことんシンプルにすればそれは、特定の人には引きのあるコンテンツになるでしょう。


買ったもの


欲しい物
posted by 石井力重 at 23:23
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