2019年05月31日

SDGsすごろく「ゴー・ゴールズ」(国連広報センター)

SDGs_すごろく.png

SDGsを学ぶ、国連機関の作ったすごろく「ゴー・ゴールズ」
は、とてもよくできたツールです。

SDGsの理解を仲間とともに始めたいリーダーにとって、
役立ちそうです。(無料ですし)



==以下、石井の長い話==

SDGsの認知度が上がってきました。

何事もその推進には、まず多くの人が知ることから始まります。

しかし、大人は学ぶ際に理由が要ります。
そこには、SDGsシリーズ「なぜ大切か」がよく答えています。
仮に、利己的な立場に立ってみても「その放置は自分も損する」ことを解説しています。

経済的な合理性があるから取り組みが進むのだ。・・・じゃあ学んでおくか、と。


さて、次。


学ぼう、となった時には、まず全体の要素をざっと知れるような
ツールが有効です。文章読み込み派の方は文献がいいでしょうが
それ以外の人には、ざっと全体を知れるような、ゲームツールは有効です。


そして、上述したリンク先の話に戻ります。


「ゴー・ゴールズ」は国連機関がYAK※と制作したものです。

※YAK=ヤシン・アイトゥ・カシ(Yacine AIT KACI)。フランスのディレクター、メディア・アーティスト。Elyxの創作者。
※Elyx=線画のキャラクター=棒人間を、もう少し、漫画のデフォルメのキャラに近づけたようなキャラ。例えば、ELLEの記事の記事。

すごろくとしての機能はごく標準的なものです。
60以上のマス目をサイコロで進んで行く。そこに止まると戻ってしまうコマがある。

17のSDGsコマがあり、そこにとまったら、そのSDGs項目のクイズカードを引き、ほかのプレイヤーが3択(2択のもある)のクイズを読み上げる。当たったらもう一度サイコロを振れる。

というもの。

ゲーム教材を作る石井の視点から見て、よくできているなぁと思いました。
SDGsコマが、6コマよりも短い間隔で配置されているので、4人で遊ぶ場合、毎ラウンド、たいてい誰かしら、クイズにあたるように、設計されています。
さらに言えば、ものすごく運のいい人だと、クイズに正解して進んだ先でまたSDGsコマで、、、って繰り返して、進み続ける可能性もあり、ちょっとしたフィーバーも起こりそうで楽しそうです。

あとは気になるのは、クイズの質と2人目以降のそのマスのクイズはどうするか、です。

クイズは、SDGsを知っている人でなくても、答えられそうな問いであり3択で選べます。しかし、意外にもそうじゃないんだ、という答えもあって学びになります。例えば、世界の食料の量は足りているけど買えない、的なものが正解だと告げられて、「あ、そうか」と。

クイズカードは、各SDGs項目に対して5枚あるので、プレイヤー(想定では4~6人)が違うカードを引けます。
6人プレイの場合、ごくまれに全プレイヤーが、そのマスのカードを引くことが起こりその場合はカードを再利用するので答えがわかってしまいますが、その確率は極めて低く、起こったとしても最後尾のプレイヤーが前に出るぐらいなのでゲームバランスとしては、わるくないかと。


ということで。

SDGs系の方々、ゲーム教材系の方々、両方にとって、面白いと思います。
ぜひトライしてみてください。
posted by 石井力重 at 12:16 | アイデアプラント 5th(2018-2020)

2019年05月23日

99人で考えた「傘を売る」「新しい調理道具」

東北工業大学(クリエイティブデザイン、一年生)のアイデア基礎の授業で、99名が考案したアイデアをここに置いておきます。(主に受講学生さん向けに)


お題「コンビニで、傘をもっと売るには?」


発想手法:カード・ブレインストーミング
評価手法:各人が、自分の案の中のベスト1案を選出


お題「調理したくなる調理道具のアイデア」


発想手法:PPGブレスト
評価手法:持ち点評価法、および、そこから4人組で1案選出


中には「お、これは、磨き方によってはかなり売れそうだなぁ」というダイヤの原石も。
また中には、実行が困難な突飛なフリーダムなものも。

その感覚を失わずに、一方でブラッシュアップ・スキルも身に着けていく4年間を過ごしてもらいたいなあ、と思っています。

クリエイティブジャンプも、現実的なものへ磨き上げる力、どちらも大事で、どちらかを獲得する過程で、前から持っていたものをどうか失うことなくーー。

posted by 石井力重 at 16:13 | アイデアプラント 5th(2018-2020)

2019年05月22日

アイデア基礎の授業をしてきました(東北工業大学)

アイデア基礎.jpg

アイデア基礎及び同演習(99名参加)の授業をしてきました。
東北工大のクリエイティブデザイン学科一年生です。3コマ連続。

記入用カードを持いたブレスト方法「カード・ブレインストーミング」
集団のサイズを変えて行うブレスト方法「PPG」
そして、今回も実験的な手法を実施させてもらいました。「Diversity Storming(仮)」

ご参加いただいた皆さん、何時も貴重な機会を下さる先生方、ありがとうございました。

実験的な内容「D.S.」に対するアンケートは分析して、よりよい創造技法開発に使わせてもらいます。
どうも、ブレストとは違うアイデア会議法が必要なんだ、ということを、感じつつあります。D.S.をもっと改良してみたいと思います。


posted by 石井力重 at 23:59 | アイデアプラント 5th(2018-2020)

2019年04月30日

思考儀(と石井が呼んでいるもの)

アイデアを生み出す思考ステップのフレームワークを、石井なりに持っています。博士課程の頃から、何度も更新し続けてきました。今日また更新しました。掲載します。

思考儀(2019年4月29日版)



補足:

儀(ぎ)とは、辞書によると次のようなものを意味しています。
・形の整った作法(儀礼/行儀)
・かたどったもの。模型。科学実験器械(地球儀、六分儀)

創造的思考の初期段階、アイデア創出に関係する思考のステップの「模型」である、という意味で、私はこれを「思考儀」と呼んでいます。(石井造語です。)

追記:

これを書いているうちに、4月30日になりました。
平成時代が、今日で終わります。
元号は「次は、こういう時代にしよう」というディレクションを2文字に込めたものなんだ、と今回は分かりました。
平成は突如やってきたのでそこがよくわかりませんでした。当時まだ未成年でしたし。

平成⇒令和の10連休の中、感じているものを言葉にするなら、大規模な社名変更、あるいは、時代というふわっとしたもののベクトルの転換、といったところでしょうか。
 
posted by 石井力重 at 00:24 | アイデアプラント 5th(2018-2020)

2019年04月26日

平成最後の仕事。東北工業大学「アイデア基礎」の授業をしてきました。

東北工業大学のアイデア基礎の授業をしてきました。
およそ100名。ほとんどが一年生です。
「ブレインライティング」を中心に、創造的心理の使い方や、発想トリガー法などを、実践して学んでもらいました。

アイデア基礎0424.jpg

ハンドアウト(配布用に最適化したスライド)
&ワークシート(A4、A3)を掲載します。

※授業に参加された方は、学内利用においては、ご自由にお使いください。

このような大規模授業では、感想や質問を、誰もが気兼ねなくその場で発言できるわけではありませんで、今年は、グーグルフォームとQRコードを使って、皆がコメントできるようにしてみました。

そのコメントの集計と、石井からの回答をスライドにしてみました。


学生さんの各回答の集計データを見た時、実は驚いていました。

私としては、学習して意味のある事をレクチャーできるように内容を練っているものの、想定では1/4ぐらいの人が「学びになった」と言ってくれたら御の字で、普通が50%で、残りが否定的、ぐらいのつもりでいました。しかし、回答結果は、予想と大きく違いました。

内容をより良くするための材料が、ここから沢山切り出せます。

また、「ブレインライティング後に、どのように収束するのがいいか、という提案してください。」という問いにも、幅広い観点から提案が出ていました。
全部を兼ね備えた方法は存在しませんが、どれも、どこかの局面では「それが最適解」と言えるものだったりします。このコメントを集める講義方法は、一つの知識創造の場になっているなぁと思いました。

なお、自由に記述する「感想・質問・要望」欄は、石井にとっては、授業中にただちに補足解説をする機会をくれるものでした。授業中に補足解説しましたが、それを補うように回答を書いてみました。スライドの最後に記しています。
(石井の講義ではこんな調子で、しょっちゅう余談的に解説の話が分岐していきます。)

皆さんの回答はより良い教育をするための貴重な材料として、大切に使わせてもらいます。
まずは、次回(5月22日、石井担当回2)の講義をより良くするための材料にします。



執筆後記:

昨年までは、非常勤講師を拝命していましたが、今年はゲスト講師としてご依頼いただきました。登壇回数も内容も変わりありませんが、義務と負担はこの方が格段に軽く、ご配慮くださったようで、ありがとうございます。

この日、夜になって、平成時代の登壇仕事としてはこれが最後だったのだ、と思い至りました。悔いのない全力講義ができました。

へとへとになって家に着き、夜はお酒でもと思ったのですが、企業さん向けの企画作りがまだあって、鞭打って働いていました。

posted by 石井力重 at 02:46 | アイデアプラント 5th(2018-2020)

2019年04月25日

口頭以外で「意見が言える」道を設けておく(リアルタイム意見をもらうツールの活用知見)

講義において、口頭以外で「意見が言える」道を設けておくことに、3カ月間、取り組んできました。

そのツール(グーグルフォーム)の活用知見がたまったので、整理してみました。

授業や講義をする時に、いきなり新しいツールを使うのはリスクが大きいでしょうから、試してみたこの知見がお役に立てば幸いです。

使いこんでみた感想を一言で言えば「大学の授業や、オープン・イベントにおいてはかなり有益」です。受講者の方が抱える疑問「これって、〇〇な場合においては、どうすればいいのだろう?」といったことをどんどん把握して、コメントをすることができます。


==Youtube(パワポを動画にしたもの)==



==スライドシェア==

※このスライドのフォントの大半がWindows標準搭載のフォントではないので、うまく表示されないことがあるようです。
 

==スライドを全部PNG画像にしたもの==

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posted by 石井力重 at 23:18 | アイデアプラント 5th(2018-2020)

2019年04月21日

講座開発の流れ(講座設計の3つの円、実務の4要素)

講座開発の流れを、紹介します。(スライド動画にしました。)



以下、文字でも解説します。

「アイデアを出す講座をしたい」というご相談を受けて、実際に講座を開発する仕事を10年以上続けてきました。組織や個別の事情を越えて共通する要素があります。

「3つの円」と「実務の4つの要素」が大事です。

これを一回目の打ち合わせで議論しておくと、精度よく、希望するものを設計することができます。

  
== 講座設計の「3つの円」 ==

1.主催者さんは誰か?
  ・どのような組織構造か(相談に関わる範囲での組織構造)
  ・長期の目線(人々に将来的にこうなってほしい)
  ・短期の狙い(今回の講座でこれこれを叶えたい)

<<これにより、主催さんさんの目線を共有して、
  深く、企画を考えることができます。>>

2.想定する参加者は誰か?(※あくまで、想定でOK)
  ・普段どんな仕事をしている人か
  ・どんな気質の人か(コミュニケーション志向か熟慮黙考的か、など)
  ・普段の仕事において興味を持っている事・困っている事

<<彼らの資質や興味によって、言葉をデザインします。
  「技法ありき」でなく、興味や悩みに合わせた導入部をします。>>

3.話者(講師)の持っているもの(≒石井)
  ・専門知
  ・ツール(発想カードなど)
  ・ワーク(アイデアソン、や、発想技法)

<<1と2を見据えて、最適なものやチャレンジングなものを
  複数、その場で紹介します。>>

こうして、3つの円の重なりが見いだせると、
効果的な講座をすることができます。


打ち合わせは、ここで終わることも良くあります。
しかし、もし可能なら次のことも、ディスカスしておくと
企画の精度が向上します。


== 実務の4要素「ニントキダイセイ」 ==

1.(想定する人数)

人数が20名なのか、あるいは、大規模(60名〜200名)や、小規模(4〜8名)なのか、でできることが、大きく変わります。小さいと深くできます。大きければ、内容はシンプルにして実行容易性が高くなるように中身をデザインします。数字は目安です。実際は企画に募集をかけたら、想定の倍になった、なども吸収できるように設計します。

2.(使える時間)

実践中心の場合、一方的に講義する学習時間に比べて、時間を多く要します。ざっくりしたイメージですが、1技法とか1ワークステップを30〜40分ぐらいの時間とみます。そのうち、レクチャータイムは5~10分です。もし使える時間が90分であれば、発散⇒収束⇒簡単なまとめ、とか、技法を2,3個実践する、とかといった感じになります。よくある8時間であれば、結構なステップを積み重ねて、アウトプットを形成することもできます。

3.(発想のお題)

アイデアを出す研修やワークショップでは、「何について発想するか」はとても大事であり、技法選定のための重要なファクターでもあります。一方で、技法が大事であってテーマはそれに合うものなら何でもよい、というケースもあり得ます。「我が組織としては、このお題でアイデアを出したいと思っている」という確たる要望があれば、それはどんどん伝えていくと、効果的なワークプロセスが描けるでしょう。

4.(生み出す成果物)

アイデアを大量に出してそれらをアイデアスケッチの形で20枚〜100枚ぐらい生み出して欲しい、というリクエストもあれば、数は数案でいいので十分にビジネスモデルや具体構造まで検討したアイデアがほしい、というリクエストもあります。また、「創造的に考える共通体験、原体験が出来ればいい。創造的組織風土の醸成が達成を第一にして、アイデアスケッチやポストイットを書き出すことは副産物程度の位置づけで良い」というケースもあります。受講した方が次のステップで何をするか、によって、この辺は自然と要件定義されています。


以上が、講座を精度よく、設計していくための「3+4」個の要素でした。


==講座開発の流れ==

「講座を作りたいので相談したい」という連絡をいただいてから、実際に実施するまでの流れも、動画の最後のあたりに入れました。

[初回打ち合わせ](対面が多いです。オンラインのこともあります)

◎3つの円、をインタビューしつつ、あぶり出し
◎4つの要素も、想定レベルでいいのでーー、ということで伺い
◎その場で、概要レベルで「こんな技法をして、次にあんなワークをして、ここにこういうことを入れて・・・」といったワークプロセスの概要を提案して、ラフな流れをディスカッション

 ↓

[後日](早ければ48時間以内に、遅くても2週間ぐらい)

◎詳細に分単位で時間を検討したワークプロセスを設計

 ↓

[オンラインでの打ち合わせ](場合によっては、対面にて)

◎ワークプロセスの詳細を説明
◎ご要望をいただいて、バージョンアップ。

 ↓(その内容で、実施する、となれば)

[スライド&ワークシートの制作](およそ、2,3日〜2,3週間)

◎実際に使うスライドを作ります。
(スライドを提出して、内容に問題なければ、)
◎ワークシートも作ります。
◎配布用のスライド(ハンドアウト)のPDFデータも作ります。
◎準備物リストを、念のため、整理して、お送りします。

以上が、「講座開発の流れ(全体)」です。


この流れを意識していただく必要はありませんが、打ち合わせ中に石井がインタビューすることや、全体の流れについて、事前に把握しておきたい、という方にとっては、お役に立てば幸いです。

また、アイデアワークを社内で依頼されて実施するという方には、その際に、打ち合わせを暗中模索で進めるよりは、考えるよすがとして、参考にしてもらえたら幸いです。

posted by 石井力重 at 14:20 | アイデアプラント 5th(2018-2020)

2019年04月12日

【大阪】アイデア発想・創出セミナー&ワークショップ【5月12日、グランフロント】


追記:5月12日

5月12日のワーク講義に参加いただいた方は、
社内用であればご自由にお使いください。


スライドのPDF
  
CEMRAPSのA3シート




大阪の公的機関(大阪イノベーションハブ)において、5月12日に、ワークショップ型講義をします。
企業内の新事業担当者向け、6回シリーズ講座の第一回目です。
受講対象者の方で、興味のある方がいらしたらぜひ、ご検討ください。




石井回の概要

日時:2019年5月12日 13:00〜18:00
場所:グランフロント大阪(の中の北館・大阪イノベーションハブ)
演題:アイデア発想・創出セミナー&ワークショップ

目次:(予定です、予告なく変更する可能性もあります)

1300 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   1.創造性ベーシック
    □発想の特性(20)
    □Brainstorming Cards(20)
    □創造力のガイド(20)
1410 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   2.一人発想法
    □CEMRAPS(お題:**内の***を解消するアイデア)(40)
    □ゲーム要素Map(お題:***作業を「ゲーム要素×市民行動」でコスト抑制するアイデア)(40)
    休憩(10)※ランダム席替え
1540 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   3.臨機応変なブレスト方法
    □PPGブレスト(お題:**防止のためのアイデア)(40)
    □Free&3(AB会議)(お題:**のリソースで新しい収益源のアイデア)(50)
1710 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   4.まとめ・メッセージ(20)
1730 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ((会場組み替え、懇親会へ。質疑応答もこの時に。))
1800 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


追記:5月12日

5月12日のワーク講義に参加いただいた方は、社内用であればご自由にお使いください。


スライドのPDF

CEMRAPSのA3シート



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