2017年04月26日

【スライド】WiL_Docomoイノベーションビレッジ_アイデアワークショップ(4/26、東京)

WiL_Docomo_idea.jpg

本日、ドコモ・イノベーション・ビレッジで行ったWiLフォローアップイベント内のアイデアワークショップのスライドを掲載します。


(一応、直接DLできるURLもつけておきます → WiLイベント_iws008.pdf )

本日ご参加いただいた皆様は、適宜お使いください。(最終ページもご参照ください)


本日ご参加いただいた皆様へ

長い時間お付き合いくださり、ありがとうございました。
アイデアワークショップの持つ効能は3つあります。知見・体験・人の縁。
この定例会は、三つ目が大きな利得となる会だと思います。
ぜひ、創造的風土を今後も醸成なさってください。

ご縁があれば、またどこかで一緒にブレスト出来るのをたのしみにしています。

2017年04月21日

海外販売がもうすぐ始まります(おかげさまで、10年でここまで来ました)

アイデアプラント製品を使ってくださっている皆さま、ありがとうございます。販売からの収益は、新しいブレスト・ツールの開発の費用として投入し、作り続けてきた10年間でした。(今年3月、最初の製品上市から丸10年が経過しました。)

いよいよ、海外販売をスタートする準備が整いました。

販売地域は、米国です。
小規模販売としては、スタートしやすい米国amazonでの販売です。

Amazon_USA_NekoNote_ideaplant.jpg


少し、これまでの考えを述べます。

これまで、私は、渡航して、各国の経済ムードや、クリエイティブ仕事の仕方を観察してきました。分かることもいっぱいありました。

そうしていくうちに、なるべくノンバーバル(非言語)な道具を作り、わずかな量のマニュアルで理解でき、それを相手国の言語で作ることで、多国展開をすることができる商品を作る、ということも、この数年の製品コンセプトに、入るようになってきました。(neko noteは、そうした思想もベースにあって、シンプルマニュアルになっています)

さて次は、実際に販売してみてどこまで市場の感触があるか、という実験的な展開をします。


世界の市場を、細かい分析を抜きに大雑把に、みますと、
名目GDPベースでは、

  • 第一位は、米国(25%)
  • 第二位は、中国(15%)
  • 第三位は、日本(7%)
  • 第四位は、ドイツ(5%)
  • 第五位は、英国(3%)

((パーセンテージは、その国の名目GDP/世界総計))

です。

なお、最初は米国ですが、将来的には、日本の規模の1/10までの国は、販売候補地として見れると感じています。
(23位ぐらいまでが候補で、その中には、カナダ、韓国、オーストラリア、台湾、スウェーデンなどが入っています)

※割愛しますが、実際はもっと細かい分析もあります。研究開発投資額やクリエイティブ産業の規模など。


海外への販売体制が出来たことで、いままでの国内ニーズ以外に、色んなことを感じ取れるようになるでしょう。

そうしたところから得られる知見や洞察も、新しいブレスト・ツールの開発に役立て行きます。


追い風にあおられず、向かい風に歩を止めず。

製品とともに作り手が成長していくサイクルを回し続け、道を愚直に進んで行きます。



製品販売予定のURL
https://www.amazon.com/dp/B071DD6MQ3


posted by 石井力重 at 18:09 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2017年04月20日

【スライド】ブレストの本質を、ちょっとだけ。雑談風に。

定番の「ブレストの講義」スライドに、超ざっくりヴァージョンを制作しました。


特に「判断遅延」(批判禁止の原義)の表現を、より砕けたものに。

同時に使うとぬるくなる.jpg

このバージョンは、5分で大つかみに説明したい時に、用います。

スライド+話し、で完結するように作っていますので、思い切り文字は減らしています。

2017年04月12日

新製品【YOMO(よも)】

ポストイット・ワークをもっと良い体験にする道具「YOMO(よも)」を本日より販売開始します。

yomo_04_.jpg

ポストイットが大好き、ポストイットを仕事で大量に使う、という、クリエイティブ系の職種や、ポストイット会議が毎日ある、という方に向けて、その知的作業をもっといい体験にする道具を作りました。

物体としては「真四角の紙、そこに4つの穴と、薄いグレーの枠線」というだけのシンプルなものです。

それらが150枚セットになったものです。

ポストイットに埋もれて生活する人にとって、これがどんな効能があるのか?

まず、「糊から解放」されます。
ポストイットを、スキャンスナップ(スキャナー)とかに突っ込んで、カード単位で電子化できたなぁ!と、思ったことは、誰でもあるはずです。

100人の内10人が実際に通してみて、”ヴィ―、がが、、びぃぃぃ!!”と、詰まらせたことでしょう。
その10人の中の3人ぐらいは、使っていないポストイットを裏からも貼り合わせて糊を封じたでしょう。
3人のうちの一人は、その糊の部分をちょうどキャンセルするような台紙を何枚も作ったことでしょう。

私もまた、そんな1/100でした。

yomo05_.jpg

その台紙をいろいろ作って、使っていくうちに、ポストイット(よく使う手のひらに収まる正方形の)サイズよりも、「二回り大きい台紙」が一番いい、ということに気づきました。理由は、張り付ける時にサイズがちょうど同じでは位置合わせに時間がかかり過ぎて作業性が落ちることと、ちょうどいい”書き足しエリア”ができること、にあります。

ポストイットをテーブル上で、するする動かしたい、というニーズは実は、ブレストを大量に観察していてかなりの頻度で見出されます。糊がついている便利さが必要ない時でも、使い慣れた紙片としてのポストイットを使ってしまっていて、アイデアメモの並べ替えをしたい時に「いちいち、剥がして貼り付け直す」面倒さに時間と浪費しています。この言葉にならないレベルのストレスが作業をめんどくさくさせています。

台紙にはいると、テーブル上で当然するすると動かせます。アイデアのグループ全体をむんずといっぺんに動かすことも簡単です。そして、先に言及した余白です。ポストイットはオリジナルのアイデアで隙間があまりなくなってしまいますが、二回り大きい台紙があるおかげで「他の人が、書き込みたい時のためのエリア」が出来上がります。

アイデアを発展させたり、ブレストを一段階高いところに進めていくときに、この「+αの書き付けられ部分があること」はかなり大きな捗りをもたらします。

yomo03_.jpg

そんなこんなで、ポストイットというサイズ統一性の高い文具に対して、ブレスト時に必要な余白サイズを突き詰めていったのがこの四角い形、です。

さらに、ポストイットをそのあと「自分だけのアイデア集」として保管したい、というニーズもあります。
現状は大学ノートに張り付けて後で見返すとか、A4の白紙に張り付けて、ということで解決している人が多い状況ですが、一般的な75mm角のポストイットというのは、A4紙面とすこぶる相性が悪いのです。一ページに6枚しかはれません。
ブレストでは大抵、50〜100枚のポストイットを書き出します。そうすると、余裕で10~20ページいってしまい、大学ノートがあっという間に終わってしまいます。そして、6つぎっちり貼ったところで、意味類似性などの分類ごとにはれるわけじゃないので、ますます整頓しにくいです。

そこで、この台紙ごとストックできるように、「四方の角に穴が開いている」デザインになっています。
これによって、台紙ごとポストイットをよういに保管しておけます。
どの辺も、標準のパンチ穴の企画になっているので、キングファイルに好きな方向からストックしていけます。

yomo06_.jpg

ちなみに、何枚かを束ねると、自律する看板みたいな感じに置くことが出来ます。
テーブル上で埋もれがちなメモを立てておくことで、見つけやすくなります。
Todoをメモしておいていつも目に停めたり、次にやるべきことを書いたポストイットを見せ続けておくのにもいいでしょう。

yomo07_.jpg

テーブル・ファシリテーションをする時の、プロセスを書いておいて、ちらと見るのにも使えます。

そんなこんなで、「四角い紙」にちょっとだけ加工を施した極めて簡素なデザインの製品になりました。
もっと、華美にもできますが、必要な機能を追求したらこうなった、というミニマルなフォルムにとどめました。



以上です。

◎製品特設サイトはこちら

◎製品のオンラインショップはこちら

です。amazonでも3パックセットで提供していきます。

例によって、アイデア製品の開発する道具は「ニッチで、高価」です。
一般的な水準のブレストの用途には、多分、コスト見合いじゃないので高すぎるでしょう。
ですが、ポストイットワーク地獄に入っている人にとっては、大きな助けとなる、そういうものだと思います。

ご興味があればぜひ一度現物を手に取って、お試しください。

posted by 石井力重 at 22:30 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2017年04月09日

(記事が少し遅れましたが)新年度になり、アイデアプラントの講演費用を改定しました。

毎年4月1日に、アイデアプラントの講演費用を改定しています。
今年も新年度になり、改定しました。

常に精進し、各社さん、各機関さん、各学校さんに対し私が提供するできるを、常に発展させて、頂く費用の何倍もの価値を提供し続けてゆけるよう、今年鋭意努力してまいります。

(このブログを書いている今夜は、シドニーに滞在していますが、こうして毎年行っているアイデアプラントの海外渡航は、新しいアイデアに触れ続けることでのハイインプット、全く違う分かでの感性の仕入れ、ということも、大きな目的になっています。)
 
洞察される未来に対して、いま日本企業のクリエイティブ・リーダたちが、様々な取り組みをしています。私も、その創造的発展への一助になれるよう、今年度も全力で邁進してゆきます。

posted by 石井力重 at 20:01 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2017年03月30日

アイデアプラントの海外渡航の期間に入ります(3月27日〜4月11日)

アイデアプラントの海外渡航の期間に入りました。
今回の渡航先は、オーストラリアです。
このブログは、タスマニア州のホバートという街で書いています。

メルボルンの上空から.jpg
写真は、オーストラリア第二の規模の都市、メルボルンです。

街を流れる川(ヤラ川)と、中心街(もやにけぶる奥の高層ビル群)がちょうど見えました。(乗り継ぎで空港に降りただけで、このブログの時点では、まだメルボルンの街には、いっていません。)

今回は、多分、過去の渡航の中でも最長となる半月(16日間)の渡航期間です。
巡る都市は、5つ。順に、

〇ホバート(タスマニア、といったほうが分かりやすいですが)
〇メルボルン
〇アデレード
〇シドニー(第一の規模の都市)
〇ブリスベン(第三の規模の都市)

ちなみに、典型的な間違いである「オーストラリアの首都は?えーと、シドニーだっけ?」というあれを私も、旅程をまじめに検討するまで持っていました。

首都はキャンベラ。メルボルンとシドニーの中間ぐらいにある、首都のための土地、といったところです。
経済的に一番のシドニー。
文化やクリエイティブのオフィスの多いメルボルン。
その中間に、首都だけのエリアがある、という体です。
なので、今回は、初の「首都に寄らない渡航」となりました。

アイデアの仕事には、常に新しいインプットを大量に浴びることが大事で、時間がない中でも無理くり日程をつくって渡航をしています。楽しく体験をしていくことが、この期間の仕事ですので、SNS上、遊んでばかりいるように見えるかもしれませんが、大事な仕事中だととらえて生暖かく見守っていただけましたらば幸いです。

また、渡航先の都市で、いい情報あるので教えてあげても良い、という方がいらしたらぜひ、フェイスブックやGmailまで情報をお寄せください。

普段からお付き合いしている皆まさに、帰国して、より良いアイデアワークを提供できるよう、今回も全力でいろんなものを吸収してきます。



<<いつものお詫び>>

普段から、レスポンスの遅い石井ですが、渡航中は、知識と感性の仕入れ、市場可能性の調査、語学の習熟、に努めていて、レスポンスが著しく低下します。ご連絡をいただている皆様にはご迷惑をおかけしております。
急ぐものを夜に2時間ほどやって、倒れるように寝ているので、大半のメールが、なかなか返信の順番にならないでいて、帰国後に大量返信する、というのが常でして。。

ですが、お急ぎの件については、緊急対応していきますので、ご連絡ください。


posted by 石井力重 at 03:00 | 旅先にて

2017年03月29日

先日の東京でのアイデアソンが、日経ITProの記事になりました。

先日東京で行った、食と5Gアイデアソンの様子が、日経ITProの記事になりました

ideathon_tokyo_ishiirikie2017.png


とても多くの面白いアイデアに触れることが出来ました。
機会をくださったドコモの皆さま、参加して下さった皆様、取材してくださった日経BPの皆さま、ありがとうございました。



posted by 石井力重 at 21:31 | プレスリリース&メディア掲載

2017年03月28日

【スライド公開】各地のアイデアワークショップのスライドを掲載します(大阪分)(福岡分)

大坂(ドコモとナレッジキャピタル)、福岡(ドコモとibb)で先週行ったアイデアワークショップのスライドを公開します。


■福岡のスライド


※どちらも出だしの十数枚は同じですが、中盤から後半にかけては、それぞれの会場ごとに異なります。

※ご参加いただいた皆様は、内部で使う分にはご自由にお使いください。スライドシェアのアカウントがあればダウンロードできるでしょう。(メールでの入手ご希望の方は、各会場で事務局さんが提示したメールアドレスまで。)


どちらの会場でも、「お、それは、いいアイデアだなぁ」と思うアイデアに出会うことが出来ました。(私は、面白いアイデアを効くのが好きで、自分でもアイデアを出すのが好きで、そういう仕事をしようとしてきたら、アイデアプラント、という生き方になったので、こういう場は、冥利に尽きます。)

各地で、ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
ご縁があればまたどこかで一緒に、アイデア出しをしましょう。

2017年03月14日

新製品【neko note(ねこのーと)】

猫の手の形をした、アイデア創出用のメモ用紙「neko note(ねこのーと)」を、本日から販売開始します。

nekonote-05.jpg

(1)今回は製品の新シリーズの特設サイトを設けました。

ideawork_stationary.png

3月、「neko note(ねこのーと)」
4月、「YOMO(よも)」
5月、「ROKU+CORE」

と、毎月新シリーズの製品をリリースしていきます。
 
 
(2)nekonote(ねこのーと)の使い方は?

howtouse_neko-note.png
アイデアプラント公式サイトの製品ページに、「使い方」を掲載しました。
グループで使う、一人で使う、の2種類の使い方を掲載しています。
「特長」や「こんな方にお勧め」も、記してあります。



(3)アイデアプラント・オンラインショップ(とAmazon)

ideaplant_onlineshop_neko.png
オンラインショップ、と、Amazonの2つではそれぞれ、購入しやすさが異なります。

【オンラインショップ】
◎1セットから購入できます。
◎見積書、請求書、が必要な企業間取引や大学等の購入手続きに柔軟に対応しています。
□送料があります。

【Amazon】
◎早く手に入ります(在庫のある時は)。
◎送料が無料です。
□個別ニーズに対応した書類が必要な購買に向いていません。
□3つセット(1万円ちょっと)での販売です。



以上です。

実物が見たい、という方は、石井のワークショップの全国行脚の際に、お声をかけてください。

あるいは、仙台の青葉区の通町には、パートナー企業「マグネットデザイン」さんがあります。
その中に、アイデアプラント・オンラインショップがありますので、平日のオフィスアワーでオンラインショップの店長がちょうどいるタイミングであれば、実物を見ていただくこともできるかと思います。

nekonote_01.jpg
posted by 石井力重 at 12:46 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2017年03月11日

【受賞報告】人生で初めて、学会から賞をもらいました(日本創造学会 研究大会発表賞)

この度、日本創造学会から、賞をいただくこととなりました。

日本創造学会_第38回研究大会発表賞_石井力重.png


私の発表した内容は、「猫の手」という、特殊な形状のメモ用紙の開発事例報告です。

大学や高校の講義で、アイデアを描き広げる行為をより良いものにするために、ポストイットや模造紙よりももっと機能的な紙片がある、という仮説のもと、特殊な機能を持たせたメモ用紙の試作と試用のサイクルを繰り返していきました。機能を追求した形状は、最終的には、不思議なことに「猫の手」の形になりました。それを、早稲田大学の大規模講義において多くの被験者に使ってもらい、アンケートを分析しました。

発表スライドはこちら


〜余談(受賞に際して)〜

私は、これまで、平均的な人よりもだいぶ長い時間、学術の活動を行ってきました。
3つの大学院(理学修士、工学博士、経済学博士)時代と、今も早稲田の非常勤を拝命しています。
しかし、学会から賞をいただく、というのは、これが初めてでした。
こうして評価していただいたことを励みに、より一層精進してゆきたいとおもいます。

特に、この研究の中心となった「猫の手」は、多くの人たちの助けを借りて、広く世の中に出していけることとなりました。

研究を進めるためにご協力いただいたの皆様(早稲田大学(デザイン論)・岐阜商業高校(SPHの商品開発の授業))、これを特殊な文具として社会に出すためにご協力いただいた皆さま(マグネットデザイン(パートナー企業))、そして、学術的な指導や知見を折に触れて与えてくださった創造性の研究者の諸先輩方、皆さま本当にありがとうございました。

石井力重
2017年3月11日


追記:(2017年9月13日)

posted by 石井力重 at 00:01 | プレスリリース&メディア掲載

2017年03月07日

【プレスリリース】10周年記念で、新シリーズ展開、始まります。第一弾「neko note(ねこのーと)」

本日、アイデアプラントは、プレスリリースを公開しました。

nekonote_01.jpg

プレスリリースは、公式サイトに掲載しています。製品ページはこちら

アイデアプラント代表の石井のブログとしては、公式サイトのリリースとは違った点から、いかに少し綴ります。

◎10周年を迎えます
アイデアプラントの初の製品「ブレスター(Brainstorming Master)」は、2007年3月14日に、上市しました。(その当時、出荷前夜、組織がデュナミスのオフィス内だった頃のブログがあります。)
ブレスター、その後、智慧カード、と多くの方に支持していただける製品が、その先の製品を生み出す原資を作り出してくれて、次々と「創造性の支援ツール」を開発してこれた10年でした。
来週、3月14日に、丸10年を迎えることが出来ることとなり、このタイミングに合わせて、新しい製品カテゴリーに商品を誕生させようと取り組んできました。

◎アイデアワーク・ステーショナリー(※クリエイティブ消耗品)
アイデア創出サポートツール、という領域において、新しい製品カテゴリーとして「クリエイティブな個人や集団が、発想仕事をする際に、使うほどに消費されて無くなっていく、いわば”クリエイティブ消耗品”という文具」を作りました。
アイデアワークのための文具、ということで、【アイデアワーク・ステーショナリー】というカテゴリー呼称にしました。

人々がアイデアを出す行為に、私はアイデアプラントの仕事として、これまでに大げさでなく何百回と立ち会ってきました。
単発のブレスト、あるいは、構造化されたワークであるアイデアワークショップ(アイデアソンも)の中で、「ないから、やらないけれど、いまこういうものがあったら便利だな」という「今ない何か」を、想起することが良くあります。ポストイットじゃちょっと違う、模造紙でもない、何かこういうのがこのタイミングの作業では欲しい!と。
ただ、ほんとにニッチで、しかも特注品なので、個人がその形を想起できたとしても、世に出すのは難しい。コストがべらぼうにかかり、道具によって楽できるのは企画ワークのごく一部。というものです。
それを、具現化するのは、我々アイデアプラントの仕事であろう、と考えて、開発に取り組みました。

◎第一弾の「neko note(ねこのーと)」(※猫の手)
アイデアは分岐する、という特性があります。それゆえ、マインドマップやコンセプトマップなど、放射状のアイデア記法は、未整理な情報や、思考の辺縁を、頭の中から紙の上に吐き出すことに向いています。
そういう放射状のメモ法を、高校や大学(スーパーハイスクールの特別授業や、早稲田大学での夏季集中講義)で教えた時に、不慣れな人特有の、ある種のやりにくさ、が良く見えました。
例えば「紙に書いていくと、”後から階層構造のひと房をずぼっともぎ取って、他の所に付け替えたい”が、アナログなのでそれはできない。」など。ソフトウエアの上でやれば、造作もなくできるので、デジタル慣れしている世代には、その抵抗感は結構あり、さりとて、アイデアワークというのは、手書きの方が、刺激も多く楽しく捗る面もあるので、プチジレンマ、なわけです。
この、猫のーと(※)はそのいいとこどりをするための紙片です。
(※授業では、ねこのて、と呼んでいましたが、製品名としてはねこのーと、という名称にしました)
手書きで書けるし、あとで、構造を直すこともできる。そういう道具です。
そのための最適形状を、何度も何度も、試作と試用の繰り返しで、見出していきました。
サイズ、切れ込み、フォルム、一度に使う枚数感、などを、見出す作業は「ただの長方形の紙」であるメモ紙をいじるだけでこんなにパラメータがあるのかと思うような時間でした。(私が登壇イベントの日、待ち時間中に、はさみでこの紙の試作物を切り出す姿を見た方も結構いると思いますが、最初の頃は、デザインしては印刷して”手で切り抜く”ということをしていました。同じ形を最低でも50枚。
製品開発やデザイン、というのは、花形っぽいようでいて、多くの時間は「まさに”作業”という感じの手仕事」です。デザインを改良しては切り出し、ざざぁと、使ってみて、もう、次の改良版へ、と。
そして、終盤では、早稲田大学での夏の200人規模の講義で、学習補助道具としても使ってもらい、そのアンケートを分析しました。それを日本創造学会で報告(研究発表)もしました。



価格は、メモ紙としてみれば、超高級品、の部類に入ります。

完成品は「猫の手に似た形をしたメモ用紙で、肉球の所に差し込み口がある」ような紙片のセットです。((もしかりに、同じような形を自分で切り抜いて100枚作ろうと思えば可能なものです。手作業だと、切り抜き一枚あたり30秒ぐらい。1回に使う量が100枚で、これを切り抜くのに3000秒〜1時間です。))
アイデアと時間が貴重な人にとってはそのアイデア創出を促進させる道具として、すごくニッチな人向けになると思いますが、必要としてくださる方に活用してもらえましたら幸甚です。


3月、4月は、私石井は全国行脚(アイデアワークショップ)の時期です。
ご興味がある方は、お会いした時に「あの製品触ってみたい」とお声かけてください。
カバンにいつも、いくらか入れていますので。

posted by 石井力重 at 22:54 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2017年03月02日

AIと人間が同居する時代に、人間のする仕事は何か?

AIと人間が同居する時代に入ると、現在のメーカーやサービス企業は、クリエイティブ産業、という、とらまえ方をされる領域にシフトしてゆくでしょう。

繰り返せる行動をする部分は、横で見ているBuddy(各人の専属AIロボット)が二度目以降を引き継ぎます。一度目とは違う部分は何度か一緒にやって、対話型でその行動ロジックを教えるだけです。
現在でも社長は頭の切れる個人秘書がいて雑務から、高度な作業まで代わりにしてくれます。Buddyはその個人秘書がいる状態です。

そうして、短時間で済む作業や、頭を使わなくてもできる作業や、ロジカルな作業は、人の仕事ではなくなります。

殆どの社員は、”新しいこと”に”直面しつづける日々”を送るでしょう。
新しいこと、難しい問題、について、長い時間かけてじっくり深く考えることが仕事になります。

彼らは、創造的な思考力を使うことが仕事になります。
具体的には、以下の作業が人間の主な仕事になるでしょう。


1「洞察する力」

ユーザが望んでいることを深く見つめる

2「発想する力」

どういう状態が理想状態なのかを思い描く

3「描出する力」

コンセプトの本質を、言葉やデザイン(フォルム&プロセス)として記述する



※補足: “試作と改良”も大きな仕事として人の仕事範疇に残ります。

ただし現在とは「試作する」ことが意味する作業内容は大きく異なります。
作業を補助するスマート・ツール群が大幅に進化しています。現在でいう、試作部門のテクニシャンに相当するAIとロボットが存在している状態になっています。
人間のする仕事は、”機械に指示する”プロデューサー的な作業になります。
ロボットの出力する複数パターンのモックアップを使い込んでみて顧客の要求イメージに合うのはこれだ、という選定したり、仕上がったものを触ってみて、ここはこう手直しして、と作業ロボットにフィードバックすることが人間のする”改良”という仕事になります。

(ですので、試作と改良は、1、2、3の要素の複合的な作業であり、並列に列挙する形にはしていません。)



以上は、社会と技術の長期トレンドを踏まえた、私石井の未来洞察です。

クリエイティブ・ツールや創造研修を開発・展開するうえで、今後の社会がどうなっていくのかという未来洞察を、私自身が持っている必要があります。それを端的に明文化してみました。


アイデアプラントの代表、そして、大学などの非常勤講師として、そうした未来社会で、活躍している人材を育成することを通じて、企業や社会の長期的発展を、支援しよう、と考えています。

もちろん、その未来像を誰に押し付けるわけでなく、現在の各社・各大学の創造力育成のニーズをつぶさに応え、同時に長期的繁栄に向けた能力育成も、学びのエッセンスに配していこう、という姿勢でいます。

なお、上記は、Singularityよりも前の「弱いAI」の社会普及段階(今後30年)を想定して、綴っています。
さらにその次の時代に進む時には、AIは創造するのか、共感をできるのか、という問いが待っています。




 
AIと人間が同居する時代に、人間がする仕事.png


posted by 石井力重 at 16:53 | アイデアプラント 4th(2015-2017)



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